結城創真の暗殺教室   作:音速のノッブ

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暗殺教室の本編はここの話からです。




1学期編
第4話 転入の時間


創真side

 

 

僕はいつも早寝早起きを心掛けている。理由は至って単純で、健康でなければ何事もできないからだ。朝の習慣としては、ニュースを見ながら親の作る朝食を食べる……………おっと、今日から親は今日から居ないんだった。

 

 

なら僕が作らなくてはならないな──────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──────と思っていたのだが、僕がリビングに行ったときには既に出来ていた。

 

 

「おはようございます、創真様」

 

 

「もしや、これ氷室さんが…」

 

 

「はい。私が作りました」

 

 

「おぉ、普通に美味しそう……………お目付け役ってここまでやるもんなんだ…………」

 

 

…………ごはんに、焼き鮭、ポテトサラダ、味噌汁、ヨーグルト、か。美味しそうだし、栄養バランスもよく考えられている。

 

 

…………うん、やっぱ普通に美味しい。

 

 

朝食を食べ、暇潰しにテレビを見る………つもりだったのだが、どこの放送局も未だに同じ話題ばかりだった。その話題は2週間前、月が7割蒸発したこと。しかし、月が7割爆発しても僕には特に影響はない。地球が無くならなければそれで良い。

 

 

「創真様、そろそろ出発の時間です」

 

 

「よーし……………じゃ、行きますか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

確か氷室さんが車で送ってくれるらしい。親曰く、定期代がもったいないそーで。けち臭いとは思うが、まぁ送ってくれるのだから楽なので良しとしよう。。駐車場に行くと…………ランボルギーニがあった。

 

 

「……これ氷室さんのですか?」

 

 

「いえ、あなたのお父様が創真様の送り迎え用に、と言って昨日車のキーを貰いました。私もこんな高価な車に乗るのは初めてです…………壊したらクビですね、私」

 

 

送り迎えに1000万以上の車を用意する神経がどうかしている。マジでどうかしてる。

 

 

「他の車はないんですか?」

 

 

「私は自分の車を持ってないので…………」

 

 

「父さん、他に安いの持ってなかったっけ………」

 

 

「要らないので、全部売ったらしいです」

 

 

要するに選択肢は一つということかぁ…………。

 

 

「やれやれ………氷室さん、行きますか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

車内にて

 

 

「氷室さん、1つ聞きたいんですが、どうして僕のお目付け役の仕事を引き受けたのです?」

 

 

「実はあなたのお父様の会社に入るつもりなのでして」

 

 

「ほうほう。やっぱりか。父さんのに、ね。それで、何故お目付け役に?」

 

 

「前に面接に行った時に、『僕の会社では1年間社会勉強と言う名の研修をさせてるんだよな。だから君には息子のお目付け役をやってもらう』と言われたので」

 

 

父さんの会社では、社会勉強という名の研修がある。簡単に言うと、系列の子会社で1年間働く。そこで得た知識や経験を本社で活かすと言う算段だ。だから理系と文系、どちらの人からも父さんの会社は人気がある。そして、氷室さんの場合は僕のお目付け役になったと言うことか………………かなり異例なケースだな。

 

 

「なるほど、そう言うことかぁ…………あぁ、昨日の内に言っておけば良かったんですが、氷室さん、これからよろしく頼みますね」

 

 

「いえいえ、こちらこそよろしくお願いします。所で、もうすぐ学校に着きますが、学校の前で停めます?」

 

 

そうしようかな………いや、待て。こんな高級車で学校の前に停まったら目立つわ!目立つのは勘弁願いたい。

 

 

「………学校のちょっと前でいいです…」

 

 

「了解しました」

 

 

氷室さんは学校のちょっと前のコンビニで停めた。

 

 

「それじゃ、行って来ます」

 

 

「はい、行ってらっしゃいませ」

 

 

車を降り、ここから歩きで学校へ向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

pm12:00

 

 

「予定通りの時間ですね、氷室さん」

 

 

「時間は必ず守れと、親に教えられてますから」

 

 

今日は授業は無いので、午前中で終わりである。

 

 

「しかし、他の人達は15分程早く下校されてましたが、どうして創真様は遅かったのですか?」

 

 

「理事長と会ってたんですよ。しかも、呼び出した理由が、『創真君と話してみたかったから』って、個人的な興味で呼び出されたのも当然ですよ。ほぼ雑談だったし……………話して分かったけど、あの理事長、何を考えてるのか分からないですわ」

 

 

「浅野理事長ですね。結構有名ですよ。教育の世界では」

 

 

「へー……ん?氷室さん、ストップ、ストップ!」

 

 

「どうされました!?」

 

 

「誰かが集団リンチに遭ってましたぞ!何かヤバそう」

 

 

「え!?それは不味いですね」

 

 

氷室さんは車をUターンさせ、路肩に停車させた。

 

 

「氷室さんは残っててください」

 

 

「え?」

 

 

「氷室さんまで行くと車がレッカーされちゃうよ」

 

 

「了解です。ご武運を」

 

 

ご武運を、って…………大袈裟な。えーっと、確かこの路地裏だっけ……いた。

 

 

「お前元E組のくせに生意気なんだよ!!」

 

 

「調子に乗ってんじゃねぇ!!」

 

 

うわぁ、椚ヶ丘の制服じゃん…………しかも複数人でいじめてやがる。ところでE組ってなんだ?理事長に聞けば良かった。まぁ良い。とりあえず助けるか。

 

 

「おい、止めたまえ」

 

 

「あ?なんだお前?」

 

 

なんだお前、だと?じゃあ名前教えてやるか。

 

 

「結城 創真って言う者だ………まぁ、覚えなくて良い」

 

 

「ガキが出しゃばってんじゃねぇ!!邪魔すんじゃねぇよ!!」

 

 

男がパンチしてくるが……遅いな。こいつら喧嘩の経験ほぼなしだろうな。

 

 

「ゴホ!!」

 

 

おっと失礼。避けた勢い余って蹴り飛ばしちゃった……………あ、気絶してる。

 

 

ま、良いか。

 

 

「…………君らもやるかい?」

 

 

僕の言葉に恐れをなしたのか、気絶した奴を担いで逃げていった。

 

 

やれやれ、だ。

 

 

「あ、あの…」

 

 

「あ、お礼とか良いっす。とっとと帰りたいので」

 

 

背を向けて路地裏を出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

車に戻ると、氷室さんは笑っていた。

 

 

「あいつら誰か担いで真っ青でした。いやー思わず笑っちゃいましたよ~」

 

 

「そんなに受けました………?そー言えば氷室さん。E組って何か知ってます?」

 

 

「E組………?クラスの事では?」

 

 

あーそうなのかな?校舎にはD組までしかなかったような。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

E組とは何か、それは翌日分かった。何故なら担任から呼び出しを喰らったからである。呼び出されて、最初は何だよめんどくせー的な気分だったのだが……………

 

 

「優秀な高等部の生徒に暴行を加えるとは…………お前はE組送りだ」

 

 

…………要は、お前落第だよ的な感じらしい。だがしかし、それはどうせ保身のためだろう。経歴に傷がつくから。

 

 

「ああ、そーですかそーですか。そんじゃ、失礼しましたー」

 

 

ま、こういう生徒より自分の経歴命な先生がいる校舎など入りたくもない。意外と丁度良かったりもしなくもない。氷室さんに迎えに来て貰わないと…はぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「すみません、氷室さん。急に迎えを頼んでしまって」

 

 

「いえいえ、私も暇だったのでジグゾーパズルやってましたから。それよりどうしたんですか?」

 

 

「E組送り……………なんか素行不良や成績が悪い人達を集めてるクラス行きだそうです。あーダルいダルい」

 

 

「人助けをしてなんで創真様がこんな目に………」

 

 

「別に良いっすよ。ちなみに、親にLINEで言ったら『そんなんどーでもええわー』だと」

 

 

家に帰宅すると、フレアとメテオが肩に止まってきた。そうそう、鷹の名前をフレア。ハヤブサの方はメテオと名付けました。

 

 

………中二病臭い?

 

 

うるせぇ!意外と真剣に考えたんだよ!笑わないでくれ………いや、笑うな!

 

 

「ねぇ、この後暇だしどっか行く?」

 

 

撫でながら話し掛けてみた。もうすっかり信頼関係を築けている。

 

 

「適度な運動は2羽の健康に良いですよ。それに今日は快晴。まさに運動日和ですね。行くのなら、私もお付き合いしますよ」

 

 

氷室さんもそう言うし、お昼食べたらどこか行く事にしますかね。

 

 

 

 

 

 

 

 

昼食後、出掛ける準備をしていると、インターホンがなった。ドアを開けると強そうな男性とその部下っぽい人が立っていた。

 

 

「防衛省の鳥間と言う者だ。少しお時間よろしいか?」

 

 

立ち話も悪いので、僕の部屋に案内した。

 

 

「ご用件は?」

 

 

「単刀直入に言う。この生物を君に殺してもらいたい」

 

 

そう言って見せた写真には黄色い生物が写っていた。

 

 

「…………ふざけてるなら追い出しますよ?マジで」

 

 

後になって思い起こせば、多分自分の言葉には多生の怒りの要素も入ってたかもしれない。

 

 

「その気持ちも分かるが、本当の事だ。この生物は月を破壊した元凶であり、来年には地球も破壊する」

 

 

「え………………じゃ、それまでに殺さないとヤバイって事じゃ………」

 

 

「そう言うことだ。しかし、その超生物の最高速度はマッハ20。本気で逃げ続ければ手は出せないが、この超生物は椚ヶ丘中学校3年E組で教師をしている」

 

 

意味が分からん。そしてE組って僕が行く所だな……………ってことは、この人達が来た訳は

 

 

「そこで君にも暗殺を依頼したい。引き受けてくれるか?」

 

 

ほらきた。

 

 

「………そうですねぇ。まだやりたいことがあるのでやりましょう」

 

 

「そうか。それでは3日後、教室で会おう。それと奴の暗殺にはこの対先生用BB弾とナイフを使ってもらう。報酬は百億だ」

 

 

「へぇ─100億かぁ…………あと、僕のカスタマイズした武器も他の生徒に危険じゃなきゃ使っても良いですか?」

 

 

「ああ、構わない。それでは失礼する。あと、この事は国家機密だ。他の人に喋ったら記憶消去の措置を取る。君もだぞ」

 

 

「………………君?あぁ、もしや…………」

 

 

自室のドアを開けると氷室さんが立っていた。

 

 

「………………席を外してくれ、って烏間さんに言われませんでしたっけ?」

 

 

「いやぁ、気になっちゃいまして。こっそり聞いてしまいました…………テヘペロ?」

 

 

誤魔化し方が残念ながらへたくそだ。そして、鳥間さんは家を出ていった。

 

 

「よーし、氷室さん」

 

 

「はい」

 

 

「今からモデルガン専門店に行きましょう!ついでにフレアとメテオと遊び、その後で大改造です!」

 

 

「了解です!」

 

 

マッハ20、ねぇ。実に興味深い。ならば殺してやるよ、この僕がね!




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