結城創真の暗殺教室   作:音速のノッブ

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プチ修羅場の始り………………です(?)


第106話 転校生の時間3時間目

創真らが突入した頃、隼は山路を登り終わった直後だった。

 

 

「あー…………あいつ、もう来てんのかな……………最初は歓迎しないだろうな」

 

 

取り敢えず、碧海と皆との仲を縮めていくのが俺の仕事だな、と隼は考える。上履きへと履き替えていると、教室から言い争いの声が聞こえてきた。

 

 

「あぁ…………既に始まってたか」

 

 

隼は教室の扉を開ける。

 

 

「お前バカかよ!?なんでここに来るように手配した!?」

 

 

「だーかーらー。彼女は危険じゃないし、戦力にもなるし、良いことだらけってさっきから言ってるだろうが。さっきから何度も同じこと言わせないでくれます?」

 

 

前原と創真が言い争っていた。

 

 

「あ、隼だ。おっはよ~」

 

 

こんな空気にも関わらず、碧海は能天気に挨拶をする。皆は隼に気付き、一斉に隼に近付く。

 

 

「おい、隼!お前は良いのかよ!?こいつはさんざんお前に酷いことしたんだぞ!?」

 

 

「別に俺はもう気にしてねぇよ。昨日で色々と解決したからな。ま、こうなるのも、誰かさんの描いたシナリオ通りなんだろうけどな」

 

 

「そのシナリオを描いていたのは誰だろうねー」

 

 

お前だろうが…………と隼は小声で呟く。

 

 

「おはようございます。おや、碧海さん。もう居たんですね」

 

 

殺せんせーが教室に入ってきた。

 

 

「そうですよ~。これからよろしくお願いしまーす」

 

 

「殺せんせー!彼女をE組にいれて大丈夫なんですか!?」

 

 

片岡が殺せんせーに訝しげな表情で訊く。

 

 

「だから、さっきから創真が言ってるが、碧海はもう危険じゃないって。だろ?殺せんせー」

 

 

「ええ。キバット君の言う通りです」

 

 

皆はまだ納得がいかないようだが、返す言葉がなく黙り込んでしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんとも微妙な雰囲気でホームルームが始まった。

 

 

「もうご存じかと思いますが、転校生の碧海さんです!」

 

 

「よ、よろしく…………ね?」

 

 

「「「…………………」」」

 

 

皆は反応すらしない。殺せんせーや創真があんなに言うんだから信頼して大丈夫なんじゃないか…………又は、どうせまた何かを企んでるに違いない…………この2パターンに、皆の心は分かれていた。

 

 

(…………まったく。僕の言うことがそんなに信用できないかね………)

 

 

創真が何か言うべきか悩んでいると、拍手が聞こえてきた。皆が音のする方へ向く。

 

 

拍手をしていたのは、カルマだった。

 

 

「別に良いんじゃない?創真や殺せんせーがそこまで大丈夫って言うんだから。俺は歓迎するよ。で、皆は?」

 

 

カルマは皆に問い掛ける。

 

 

「俺も創真を信じるよ。それに殺せんせーを殺すのに、仲間は多い方が良いからな」

 

 

次に賛成したのは千葉だった。つられて皆も拍手した。渋々、という奴もいるかも知れないが。殺せんせーは顔には出さないが、内心ホッとしていた。

 

 

「それでは、余り時間もありませんが、質問タイムに移りましょう!質問ある人、手を挙げてください!」

 

 

すると、倉橋が真っ先に手を挙げた。

 

 

「では、倉橋さん」

 

 

「碧海さんって…………今日、創真君と来たけど………2人は何か関係があるの?」

 

 

「あー………別に一緒に住んでるだけだよ?」

 

 

「「「はぁ!?」」」

 

 

(言いやがったぞ……………あいつ)

 

 

創真はヤベーと言いたげな表情を浮かべる。誰も気付かなかったが。

 

 

「あ、でも別にやましいことはしてないからね?まー、居候みたいなもんだから」

 

 

取り敢えず、何か事情があって創真が住ませてあげてると言うことを皆は理解した。

 

 

「なーんだ。二股かと思っちゃった~」

 

 

倉橋は創真に笑い掛けるが、その目は笑ってるようには見えなかった。

 

 

「さ、さて…………次は体育ですし、これくらいにしておきましょう。仲良くしてあげてくださいね!」

 

 

殺せんせーが創真的には良いタイミングで切り上げてくれてホッとしたのは言うまでもない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「では、体育を始める。皆はペアを組んで模擬暗殺をしてもらうが、まず、碧海さんは創真君に基礎を教わって貰って良いか?」

 

 

「分かりました~」

 

 

皆が烏間先生相手に模擬暗殺をしている間、創真は碧海に基礎を叩き込ませる………………一応。

 

 

「まあ、教えろと言われたものの、昨日結構教えたから特に問題ないよね?」

 

 

予習したのだ。今日の練習メニューは事前に知ってたから、もう昨日のうちに基礎は叩き込んだのだ。

 

 

「勿論。そう言えばさ、烏間先生って結構強そうだよね?」

 

 

「ま、そうだね………初めての挑戦で攻略できたペアはいないかな………ちなみにシングルでもいないんだよね………」

 

 

ちなみに、創真は倉橋と組んで初めてやった時は駄目だった。しかし、2度目はクリーンヒットだったが。

 

 

シングルは、と言うと…………結構良いところまで行ったんだけど駄目だった。でも、2度目はクリーンヒット。

 

 

言っておくが、創真と言えども毎回ヒットしてるわけではない。相手の烏間先生は超人なのだから。

 

 

「じゃあさ、私達が初めての挑戦で攻略できた人達にならない?」

 

 

「お、確かにそりゃ上手くいったら嬉しいね。なら、作戦考えようか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、準備はいいか?」

 

 

しばらくして烏間が2人に声を掛ける。

 

 

「私は初めての挑戦ですけど、クリーンヒットさせます」

 

 

碧海の宣言に、皆は少しざわめく。

 

 

「そこまで俺は弱くないぞ?」

 

 

「でしょうね。でも、勝ちます」

 

 

碧海の目は殺る気満々だ。

 

 

「良いだろう…………全力で来い」

 

 

「言われなくても。行くよ、創真君」

 

 

「はいよ」

 

 

このコンビ、烏間を攻略なるか?




THE NEXT story 3/16or17 PM 22:00

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