結城創真の暗殺教室   作:音速のノッブ

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皆、睡眠はしっかりしよう!




では、どうぞ!


第110話 情報戦の時間

翌日

 

 

創真は棒倒しの件を他の皆に説明していた。

 

 

「……………と言うわけで、磯貝君のバイトがバレないようにするために、A組と棒倒しすることになった」

 

 

「よっしゃあ!お前ら、A組をあっと言わせてやろうぜ!」

 

 

キバットの掛声に皆は───────

 

 

「そうだな!委員長の為にやってやるぜ!」

 

 

「俺らの力を見せつけてやる!」

 

 

───────やる気満々だ。

 

 

しかし、盛り上がる彼等の中に、1人浮かない表情を浮かべる磯貝。

 

 

「いや、皆やる必要ないよ。浅野の事だから何してくるか分からないし…………退学上等!暗殺なら外からでも狙えるしな」

 

 

と、爽やかな笑顔で言った。

 

 

「「「………………い、い…………………」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「イケてねーわ!!」」」

 

 

そして、ブーイングの嵐が始まった。

 

 

「なに自分に酔ってんだアホ毛貧乏!!」

 

 

「アホ毛貧乏!?」

 

 

「アホ毛引っこ抜くぞ、磯貝!!」

 

 

「難しく考えるなよ、委員長。A組のがり勉共を倒せば良いんだろ?そんなの楽勝じゃねーか!」

 

 

前原に続いて、寺坂も

 

 

「日頃の怨み、晴らすチャンスじゃねぇか」

 

 

「皆……………………」

 

 

創真が磯貝の前に来て告げた。

 

 

「と言うわけで、磯貝君。皆は君のためにやる気満々だ。で、磯貝君はどうする?」

 

 

創真に言われるよりも前に、磯貝の心は決まっていた。

 

 

「よっし!やるか!」

 

 

「「「おー!!」」」

 

 

わいわい盛り上がる彼等を殺せんせー、氷室、烏間が見詰めていた。

 

 

「皆さんやるき十分ですねぇ。どれ、私もイケメン同士、人肌脱ぎますかね」

 

 

殺せんせーも彼等の輪に入っていった。一方残された2人は少し複雑そうな様子だった。

 

 

「棒倒し………………やはり、数の差があるのは痛いですね」

 

 

「ああ。あれは戦争だ。訓練を受けているとは言え、勝てるかどうか微妙だな」

 

 

やはり不安は残るのは当然だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さらに翌日

 

 

かくして、E組の作戦会議が始まった。

 

 

「じゃあ、作戦を考えよう。何か良い案がある人はいるか?」

 

 

真っ先に手、いや手の代わりに翼をちょこっとあげたのは、まさかのキバット。

 

 

「戦いってのはな、既に始まってる物なんだぜ。そう、情報戦!日本史で有名な、織田信長が今川義元を破った桶狭間の戦いだって、信長が情報を重視していたからこそ、今川の何倍もある兵力を覆して勝ったんだぜ」

 

 

※何か最近諸説あったりするけど、そこんとこはよろしく by作者

 

 

「と言うわけで、創真!お前のマシンを使って情報戦だ!」

 

 

「もう氷室さんがイトナと一緒にやってるよ。その位僕も考えます~」

 

 

「チッ……………先越されてたか………」

 

 

心底残念そうな表情を浮かべるキバットであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

30分後

 

 

「いや~意外と長かったですね。バッテリーぎりぎりでしたよ」

 

 

創真がマシンの操作を頼んでいた氷室が帰ってきて、感想を述べた。

 

 

「じゃ、A組は何を考えてるのか聞いていきましょうかね~。イトナのマシンをスピーカーに繋いで」

 

 

「………そっちの方が、良く録れてるんじゃないのか?創真のは高性能だから」

 

 

イトナが指を指した先には、バッタ型のロボット、通称マシンホッパー。詳しくは活動報告欄を見てほしいが、簡単に説明すると、ビデオカメラや通信機能を持つ他、こちらも録音機能を持つ。ちなみに録音機能は考えてもらった原案に作者が付け足した。似た機能を持つマシンドラゴンフライと比べて何が良いかと言うと、小型ですばしっこいので、色んな所に潜入できるとか、逃走しやすいとか。

 

 

「…………創真?」

 

 

「あ、すまんすまん。いや、対して変わらないし、バッテリーがもう無さそうだし」

 

 

「そうか。なら……………」

 

 

イトナは録音機能搭載のイトナ2号をスピーカーに繋げ、再生する。

 

 

『さて、E組とやることになった棒倒しだけど、僕らの目的は棒を倒すことじゃない』

 

 

棒を倒すのが目的じゃない。それに対して皆は疑問符を浮かべる。そんな中、スピーカーから浅野の声は続く。

 

 

『この助っ人がいれば棒を倒すのなんていつでも出来る。それでね、僕はこの棒倒しを以てE組に反省してもらいたいんだ』

 

 

「まて、ストップ」

 

 

隼に言われて、イトナは再生を止める。

 

 

「いま、助っ人って言ってたよな!?何だよ助っ人って!?」

 

 

「ムッキムッキの奴等でも呼んだんだろうねぇ。まぁ、大丈夫でしょ。続けて」

 

 

「お前は何処からその自信が出てくるんだよ……」

 

 

隼は余裕そうな創真にそうつっこんだ。とりあえず、再び皆は音声に耳を貸す。

 

 

『クラスのほとんどが素行不良。誰かは言わないが、中には今もそれをやっている奴もいる。そういう奴等に態度を改めて貰うためにも、E組を徹底的に潰す』

 

 

それに、と浅野は続ける。

 

 

『前期期末で痛い思いをした人達もいる。少しはがり仕返ししたいと思っても、僕は責めない』

 

 

音声だけでも、A組の奴等にスイッチが入ったような気がした。

 

 

『さて、それじゃあ個々の役割を指示していくよ。まず………………』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

暫くして音声の再生は終わった。

 

 

「ふーん………核心には至らなかったけど、こんだけ情報があれば充分だよ。ほい、磯貝君」

 

 

ホリーは大量の紙束を渡した。

 

 

「お、重い…………これは何だ?」

 

 

「浅野くんが言ってた指示を聞きながら考えた戦略のリスト。全1524パターン」

 

 

「「「あんだけの情報でそんなにパターンあるのかよ!?しかも書くの速すぎだろ!!」」」

 

 

「確かに読むのはダルい。だが、この中から90%の確率でこの通りでる」

 

 

ホリーが自信満々に呟く。

 

 

「アハハ…………じゃ、僕は磯貝君と作戦考えるから、他の皆は…………」

 

 

「特訓です」

 

 

皆が声のした方を振り向くと、気合いの入りすぎか、竹刀を持っている氷室さんがいた。

 

 

「恐らく常識はずれな作戦を創真様や磯貝君は考えるでしょうから、その作戦が実行できるように…………特訓です」

 

 

(((うわぁ…………鬼の特訓だ………)))

 

 

男子諸君は大きなため息をついた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こうして作戦立案に2日、そして残りは氷室さんプロデュースの鬼の特訓。

 

 

汗をかいて、ヘトヘトになって、作戦の見直しなどなど棒倒しの準備を着々と進め……………ついに、本番を迎えた。

 

 

さぁ、闘いの始まりだ




THE NEXT story 3/20 PM 22:00
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