結城創真の暗殺教室   作:音速のノッブ

12 / 201
第5話 宣言の時間

創真の目の前に、山がそびえ立っていた。その中腹には、ポツンと校舎がある。

 

 

「あそこが、E組ですか…………山の中にあるなんて、珍しいです。しかし、行くまでが少しめんどくさそうですね」

 

 

氷室は、はぁ、とため息をつきながら言った。

 

 

「まぁ、そうですけど、ポジティブに考えれば、毎日運動になりますよ…………そーだ、氷室さん。競争しません?」

 

 

「競争?あの校舎に着くまで、と言うことですか……………面白そうですね」

 

 

「でしょ?僕も面白そうだから言ってみたんですよね」

 

 

かくして、急遽『E組校舎までの競争大会』が開催される事となった。

 

 

「じゃ、行きますよ……………よーい、ドン!」

 

 

創真が合図した瞬間、2人は一斉に走り出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふいー……………氷室さん。E組校舎までの競争は僕の勝ちのようですね」

 

 

「いえいえ、私の方が0.3秒早かったですよ………多分」

 

 

レースはかなり熾烈を極めた。当初は氷室が先頭だったが、ラスト数メートルで創真が温存しておいた体力をフル解放し、ほぼ同時にゴールした。

 

 

「うーむ…………今回は引分けということにしましょうか………判定のしようがないですし」

 

 

「しゃーない。決着は次回に持ち越しですな」

 

 

「ヌルフフフフ、ここまでご苦労様ですねぇ」

 

 

そんな声が聞こえたと思えば、2人の目の前にアカデミックドレスに身を包んだ黄色い生物がいた。

 

 

「あなたが結城 創真君ですね?そちらの方は…?」

 

 

「私は氷室 翔と申します。まぁ、簡単に言えば創真様の護衛兼お目付けをさせてもらってる者です」

 

 

「そうですか。ヌルフフフフ、それでは行きましょうか」

 

 

2人は先生と共に校舎に入っていった。校舎は見た目も古いが、中も同じく古かった。

 

 

「では、少々お待ちください。射撃が終わったら紹介しますので」

 

 

先生が入って間もなく、射撃をしている音がした。多分、全部よけてるんだろうなぁ、と創真は考えながら終わるのを待つ。

 

 

「さて、今日からE組に仲間が加わるのは鳥間さんから聞いてますね?それでは入ってください」

 

 

創真はドアを音もなく静かに開けて、教室内に入る。氷室は廊下から創真を見守る。

 

 

全員が創真に注目するなか、創真は口を開いた。

 

 

「僕の名は結城 創真。まぁ、まずはよろし…」

 

 

「創真君!?」

 

 

声のした方を見る。そこには、創真が見覚えのある人物がいた。

 

 

「おっと……………倉橋さん、かな?」

 

 

「そうだよ~。名前を覚えていてくれて嬉しいな~」

 

 

「倉橋さんを知ってるのですか、創真君?」

 

 

「ま、いろいろあってね。春休み期間中に会ったんです」

 

 

「ヌルフフフフ、そうですか。ではでは、質問コーナーと行きましょうか!創真君に質問がある人手を挙げてください」

 

 

「何でもカモン!」

 

 

創真も質問が来るのをワクワクしてるなか、最初に手を挙げたのは─────────

 

 

「はい!」

 

 

アホ毛の男子だった。

 

 

「俺の名は磯貝 悠真だ。よろしくな!創真は何でE組に来たんだ?」

 

 

「何故E組に?簡単に言うとね、ちょっとリンチに遭ってる奴を助けたらこうなった。最初は解せぬ、だったが……………逆にラッキーだったかも。おかげで面白そうな事になったから」

 

 

「じゃあ次は僕」

 

 

次に手をあげたのは、中性的な男子だった。

 

 

「僕の名前は潮田 渚。さっきから廊下にいる人は誰なの?さっき一緒に居たけど…………」

 

 

「(あ、男なんだ…………女と間違えられそうな感見た目だなぁ………)廊下にいる人は僕の護衛、的な人。ま、折角なんで紹介してもらいましょうか。氷室さん、入ってきて」

 

 

創真に呼ばれ、氷室も教室に入ってきた。

 

 

「ちょっと自己紹介を…………」

 

 

「了解しました。私の名は氷室 翔と申します。今年、大学を卒業し、創真様の父親の会社の研修の一環として、創真様のお目付け役をしてます。まぁ、よろしくお願いします」

 

 

「ほほう、研修の一環としてお目付け兼護衛に…………確か、創真君のお父様の企業は、採用されたらまず1年は系列の子会社に飛ばされるなり、海外留学をされるなど、社会勉強をさせられると聞いています」

 

 

「中々面白いことをするでしょ、うちの父さん」

 

 

「ええ。しかし、面白いだけでなく素晴らしいとも思います。その人が得た経験は、会社内だけでなく個人的にも必ず役に立ちますから。全ての経験は、人生におけるかけがえのないツールになりますから」

 

 

「何か名言っぽくなってるような…………………………ま、良いんだけど。………さて、先生。僕はあんたの暗殺依頼を受け、色々考作戦を練った。僕のプランでどこまであなたを追い込めるのか……………勝負だ」

 

 

創真の宣言に皆は驚いた表情を見せた。

 

 

「ヌルフフフフ、良いですよ。受けて立ちましょう。先生を殺すのはそう簡単ではない事を教えてあげましょう」

 

 

「なら、今日の放課後に勝負だ」

 

 

果たして創真は先生を殺れるのか…。

 

 

 

to be continue……

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。