隼side
「あーあ。なんで俺はこんな役割なんだか……」
俺は今本校舎に来ている。何故かって?それは最低最悪の司令官的存在、創真の野郎から
『お前が料理作ると死人が出るし、ウェイターの役とか似合わないし、偵察して来い』
と、言われた。勿論抵抗したが…………無駄だった。くそったれ…………なんて地味な活動なんだ。所で、俺は前期期末でそこそこの戦果を上げた。だから名も顔もそこそこ知れてるらしい……………のか?それだからなのか、誰が用意したか知らないが、別の服への着替え、眼鏡の装着を余儀なくされた。
この眼鏡には小型カメラが付いてるとか。まぁ、そんなことは俺的にはどうでも良いんだが。さて、何処から回るとしようか…………。
「取り敢えず浅野のいるA組か?」
1番の敵だし……………行ってみるか。
「うぉ……………すげぇ数の人だな」
入場料払って中に入ると、お笑い芸人が公演してる最中だった。
「これ浅野が呼んだのか…………?ほんと、化け物だな」
果たして俺らは勝てるのか?取り敢えず席につこうとした隼だが、視界の端に捉えた奴等を見て、すっと離れる。
(おいおい五英傑の奴等が全員居やがるよ………見つかったら不味いよな………)
慌てて距離を取る。その時、隼のスマホの携帯がブルッと震えた。創真からのメッセージだ。
『色々分かった。もう大丈夫だ』
このメッセージを見た隼はこう返す。
『じゃ、このあとは?』
『お前はそこそこモテるんだから、適当に女子に声かけて、E組に誘い出せ』
要はナンパして、売り上げ金を巻き上げろってか……?
ハッ、そんなの────────
……………………絶対無理だ。
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(うわぁ…………ナンパとか無理だわ。やる身にもなってくれよ…………)
取り敢えず外に出てうろちょろしてる隼。ヘタレが故に、仕掛けることが出来ない。すると、脳内に創真が現れた。
『ハッ、ナンパ程度も出来ないのかい?ダメだねぇ。僕なら、何通りかは思い付くけど?』
(くそ…………脳内創真も、うざってぇ!!て言うかナンパなんてしたことないんだよ!!やったことねぇのに分かるわけ)
「ねぇ、お兄さん~?」
「はい!?」
慌てて振り向くと、高校生だろうか………ギャル系女子が5人いた。
「暇そうだよね~?なんならうちらとどっか行かない?」
「あ、いや、はい!是非とも!」
「じゃ、行きたいところとかある?」
「え、えっとE組の店とかどうですか?どんぐりつけ麺って言う商品が美味しいと聞いたから」
「あ、マジ?じゃ、それにしようぜ~」
他の女子達も異論は無さそうだ。
(よっしゃあ、5人ゲット!ナンパって意外と簡単だな!)
※ナンパじゃなくて逆ナンパ
隼side
「はぁ………はぁ…………こんな山の中にあるなんてマジありえねー」
「不味かったら拡散させてやるわ~」
そりゃヤバイ。だが、創真曰く超うまいらしい。
まだ味見してないからどんなものか知らんが。
「「「アハハハハハハハハハハハハ!!」」」
……………なんかヤバそうな奴等の笑い声がしてくる。そう思った直後、鼻を伸ばしたヤンキーの集団が笑いながら駆け下りて行った。
「………………え?」
「今の何?」
……………俺にも分りません。
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間もなく、E組の校舎に着いた。
ギャル達は適当に席に座って貰って、隼はちょっとトイレと称して、E組校舎の屋根上にいる創真の元へ行く。
創真は伝達の役割やら、偵察やら、まぁ色々の役割を掛け持っている。
「お、帰ってきた。お疲れ様」
「何がお疲れ様、だ!?こっちは大変だったんだぞ!」
「あーはいはい。だからご苦労さん」
適当にあしらう創真。
「また何かあったら言う。それより早く戻ったら?」
創真に言われ、隼はギャル達の元へ戻っていった。
「マジうま!今まで食ったことない味なんだけど~!」
ギャル達は大絶賛。その反応を聞いた隼はホッと息をつく。
(でも、これぐらい俺でも作れたと思うんだがな……)
と、そこへ。
「お待たせ~。アワビゼリーでーす!」
ホリーがデザートを持ってきた。その瞬間だった。
ガタッ!!
ギャルの1人が急に立ち上がった。
「何この店員さん!?チョーイケメンじゃん!!」
「え!?あ、そう?なんならあっちで写真取る?」
「とるとる!皆で取ろうよ~」
他のギャル達にも声を掛けて、次々に隼の視界から消えていく。独りポツンと取り残される隼。
(……………ホリーの方が断然モテるとでも言いたいのか?……………くそぉ…………何か悔しい………ぅぅ)
静かに謎の悔しさを噛み締める隼。するとそこへキバットがやって来て、すっと缶コーヒーを差し出して言った。
「………………元気出せ」
その珈琲、めっちゃ旨かったby隼
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