結城創真の暗殺教室   作:音速のノッブ

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誰かが創真を怒らす爆弾の導火線に火をつけたそうな。


何が創真を怒らせたのか………………どうぞ!


第135話 着火の時間

その日の夜

 

 

「ねー碧海さん。さっき言ってたおすすめのカフェに明日行かない?」

 

 

倉橋の家から帰ってきた創真。彼にいきなりそんなことを言われた。ちなみに、息抜きにとの事。

 

 

「全然良いよー!むしろ、大歓迎!折角だから、ホリー君達も誘ったら?」

 

 

「んー、じゃあそうするか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日

 

 

「こりゃ、良いね。うまい珈琲だな」

 

 

その珈琲は創真も太鼓判を押すうまさだった。

 

 

「うんうん。ちょうど良い」

 

 

「悪くないな」

 

 

ホリーもデュオも思わず表情が緩む。ちなみに残念なのはキバット。

 

 

コウモリ含め動物NGなので、窓から創真らが美味しく珈琲を味わうのをやりきれない気持ちでそばの木にぶら下がって眺めるしかない。

 

 

「ここのマスターはね、珈琲を作り続けて30年なんだよ!だから評判なんだ!」

 

 

「珈琲作りしか能がないんでね」

 

 

カウンターにいるマスターが渋い声で言う。それにしても、固そうなイメージの人だ。

 

 

「お客さん、見た感じ中学生ですな?良いですなぁ、お若くて。一生に一度の中学校生活を楽しんで下さいよ」

 

 

勿論楽しんでいますよ。タコ殺したり、今ならテストに燃えたりと─────とは勿論言えず、絶賛楽しんでます、と創真が答える。

 

 

「ねぇ、僕このケーキ頼んで良い?」

 

 

ホリーがメニューを見せると、創真は滅茶苦茶嫌そうな顔をした。

 

 

……………高いのだ。まったく、ホリーは人の財布でどんだけ食うつもりだよ。

 

 

「少し位なら割り引きしましょう。話してて少し楽しかったですし」

 

 

「わーい!じゃ、1つお願いします!」

 

 

「やれやれ、だな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さらに翌日

 

 

「何だ創真?はまったのか、あの喫茶店に」

 

 

「まぁ、確かに気に入ったね。今日は隼を誘ったし、もしかしたらもう着いてるかもな」

 

 

「家から5分の近さにあると、ついつい行きたくなっちゃうものですよね」

 

 

「まさしく氷室さんの言う通り」

 

 

交差点を渡ってすぐに、昨日来た喫茶店へ到着する。

 

 

「こんにちはー。あれ隼、それに神崎さんも、何でそこで突っ立って………………え?」

 

 

彼等は目を疑った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

店が荒れ果てていたのだ。

 

 

窓ガラスも一部割れ、カウンターの椅子も散らかされ………………昨日とは想像もつかない、無惨な姿へと変貌していた。

 

 

「これは……………どゆこと?」

 

 

「俺らは今来たばっかだ。既に警察と救急車は呼んだぜ」

 

 

隼の言葉を半分上の空で聞く創真。

 

 

中に入ってカウンターを覗き込むと、頭から血を流しで全身ボロボロのマスターが倒れていた。

 

 

「な!?大丈夫ですか!?」

 

 

「だ、大丈夫です…………それより皆さん、気を付けてください。昨日来た坊っちゃんとお嬢さんは何者からか狙われてます」

 

 

「…………何があったか説明できますか?」

 

 

「謎の男達がこの店に来て、昨日来た中学生達の2人の住所を教えろと、あなた方2人の写真を出されまして。怪しそうな男だったに加え、元々聞いてないから知らないと言ったら、この様です…………」

 

 

マスターは力なく笑う。皆、何も言えず黙り込む。遠くから救急車とパトカーのサイレンが聞こえてきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マスターは病院に搬送され、創真達は警察からの事情聴取を受けて解放された。神崎は用事があるので、先に帰っていった。

 

 

「複数人の犯行と見て間違いないね。あの破壊は1人では出来ない………………さて、行くか」

 

 

「何処にだよ?」

 

 

「犯人の所へ。関係のない人をあそこまで痛みつけたんだ。そんでたっぷりお礼をしなきゃ」

 

 

創真、殺る気満々。

 

 

「ホリー、デュオ、キバット、行くぞ。もう場所の目処は着いてる」

 

 

そう言って創真は、タブレットに写る地図にマークがしてある画像を見せる。

 

 

「てか、特定するの早すぎねぇか?」

 

 

神の目(ゴッドアイ)、って言う追跡・探索プログラムを使った。それに加え、誰かは知らんが犯人と思われる犯罪組織の情報が送られてきたからな」

 

 

「おいおい待てよ創真。まさかホリー達とだけで行く気か?」

 

 

含みのある言葉に、隼をちらっと見る創真。

 

 

「創真君は何でも1人でやりすぎなんだよ。私たちも力を持ってる。少しは手伝わせてよ」

 

 

「……………………………」

 

 

「お前には色々助けてもらったんだ。ちょっとぐらい俺らに助けさせろよ」

 

 

「………………相変わらずお節介な奴等だ」

 

 

皮肉混じりだが、創真は少し嬉しそうな表情を覗かせる。

 

 

「さて…………………礼を言いに行こうか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時刻は20分前。

 

 

「まぁざっとこんなものか………………」

 

 

彼の操作するパソコンにはとある犯罪組織のアジトから勢力までの細かいデータが表示されていた。

 

 

マウスを操作し、データをとある人物に転送した。




THE NEXT story 4/20 PM 22:00


創真に情報を提供したのは誰だ?


その正体の人物は、忘れ去られた頃にやって来る。
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