結城創真の暗殺教室   作:音速のノッブ

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兄は筋肉痛という理由で、弟の俺に任して寝やがった。
最近お疲れのようだな。


前回からの自然な流れか分かりませんが、楽しんでもらえたら幸いです。アトバイス等あったらよろしくお願いします!


着火したら、最後は爆発。


第136話 爆発の時間

「……………チッ。ターゲットの情報は分からなかったか。で、店を壊してきて終了ってか?お前ら、良いストレス発散になったろ?」

 

 

頭らしき男の言葉に、部下の男達は笑い出す。

 

 

「んで、どうしやす?また狙いやすか?」

 

 

「そうだな…………ターゲットが何せ、大物だからな。世界を叉にかける男の息子と、裏社会との繋がりも噂されている日本一の男の娘…………奴等を拐って金を要求すれば、たんまり金が入るだろうからな」

 

 

そう言って彼等のボスはタバコをふぅ、と吸う。

 

 

「よし、時間をかけて狙おう。焦らなくても、我々の組織は警備体制が抜群。サツが俺らのアジトを突き止めても、その時にはドンズラ。1週間毎に転々としているからな。さらに、アジト周辺には屈強な見張りが20人。監視カメラもアジトの内部や外にもまんべんなく張り巡らされている。我々の足取りを掴むのは勿論、この

部屋まで来るなど不可能!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なら…………僕、いや僕らがその不可能をやってのけた奴等ってことか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドォン!!

 

 

「「「!?」」」

 

 

突然、ドアが吹き飛んだ。

 

 

「失礼。ノックを忘れていたよ」

 

 

そう言うと、黒い外套を着た少年……………創真がスッと入ってきた。続いて氷室、碧海、隼、そしてホリー、キバットも入ってくる。

 

 

「貴様は…………!!バカな!?あの警備体制をどうやって………………アジトの場所は!?」

 

 

「割り出したよ」

 

 

「見張り共は!?」

 

 

「僕の相棒のペットに負けたよ」

 

 

ここまで来る通路には、白目を剥いている見張り達が倒れている。そいつらの頭の上にはお久しぶりの登場のフレアとメテオが止まっていた。

 

 

「監視カメラは!?」

 

 

「ハッキングで録画映像を流してます」

 

 

氷室が冷静な声で言い返す。

 

 

「………………バカな。ありえん!!こんなガキに突き止められ、ここまで辿り着かされただと!?」

 

 

「ふつーの警察ならここまで来るのに結構掛かるだろうね………………だが、相手が悪かった。本気にさせた相手が」

 

 

そう言って創真は1歩ずつ近付く。

 

 

「く、糞が!!こっちの方が数は上!!ぶっ殺せ!!」

 

 

その命令で、部下達が一斉に鉄パイプやら、チェーンソーやら、ナイフやらを持って創真の元に殺到する!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「だから…………今創真が言ってただろ?相手が悪いって」

 

 

創真の前に出たホリーがそう言い終わる前に、部下の男達は後ろ向きにゆっくり倒れる。ガチモードのホリーが全員の意識を奪うのに掛かった時間は僅か0.5秒。

 

 

「ま、まだだ!増援を呼べば殺し屋らが一斉にここ……………」

 

 

男がスマホを手に取る。するとその瞬間、スマホの画面を氷室の特殊警棒が貫通して、そのまま男の胸に直撃する。

 

 

「が……………は………」

 

 

「残念でしたね」

 

 

倒れた男の側に転がるスマホに刺さってる警棒を抜いて氷室が冷徹な声で云う。

 

 

「テメェには感謝してるよ。お陰で殺る気が出た。ありがとよ」

 

 

隼が指を鳴らしながら近付く。

 

 

「お前らの目的は何だったんだ?」

 

 

「お、お前とそこの女を誘拐して、金を要求する事だったんだ。お前ら、親が色々有名だろ!?」

 

 

「確かにそーね。で、店を襲ったのは私らがここに来たと掴んだからってことね。で、マスターに暴力を振るったのは何で?」

 

 

「ま、まぁ暇潰しで」

 

 

「ふざけんな!!」

 

 

余り感情を露にしない創真がキレて、男の顔面に思いっきり蹴りを喰らわす。男はぶっ飛び、鼻血を出して気絶する。

 

 

「チッ、気絶しやがった。俺も殴りたかったのに」

 

 

隼が残念そうに呟く。

 

 

「取り敢えず、後で匿名で警察に教えておきますか?」

 

 

「それもそうですけど氷室さん………ひとつ疑問がありまして」

 

 

疑問、とは?氷室が尋ねる。

 

 

「奴等の詳細な情報を集めて僕に送ってきたのが誰かと言うことですよ。事件発生から僅か2時間弱で詳細なデータを集めた…………相当の凄腕ですよ。いったい誰が………」

 

 

「どうやら、片付いたみたいだな」

 

 

ドアのあった場所の奥から聞こえたその声。ここにいる全員が聞き覚えがあった。

 

 

「………………あなたが情報提供者?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

隼と碧海さんのお父さん」

 

 

ドアがあった場所から、隼と碧海の父が現れる。

 

 

「お前に情報を送ったのは俺だ。感謝するんだな」

 

 

「……………………うざっ」

 

 

隼と碧海は警戒している。信用ならないからだ。創真を見ていた隼の父が、碧海と隼をチラッと見る。

 

 

「…………………ふん」

 

 

「んだよ親父。今さら連れ戻しに来たのか?」

 

 

「そんなわけあるか隼。いない方が食費が浮く」

 

 

「いや、食費気にしてんの?」

 

 

創真のツッコミは無視され、暫く無言が続く。

 

 

「なるほど」

 

 

急に口を開いた隼の父がそう言った。

 

 

「何がなるほど、だよ?」

 

 

「簡単だ。2人の目が変わった、思ってな。前の学校よりも楽しそうだな」

 

 

「……………………まぁ、信頼できる親友もいるし、クラスの奴等は良い奴等ばかりだからな」

 

 

隼の言葉に碧海も首を縦に振って賛同する。

 

 

「所で隼、碧海」

 

 

彼は懐から何かが書かれた紙を取り出す。

 

 

「それ、俺らのテスト結果通知!何で持ってんだ!?」

 

 

「これくらい手にいれるのは容易いこと。隼は一学期期末で総合2位。碧海は二学期中間で2位、か。椚ヶ丘レベルで2位は大したもんかも知れないが、結局1位ではないのだな………………」

 

 

またかよ、と隼は内心ため息をつく。どうせまた、出来損ないだの言われるんだろうと思っていたが─────

 

 

「…………………と、前までの俺なら言ってたのかもな」

 

 

「…………………へ?」

 

 

「どうも俺は……………………結果に拘り過ぎていたようだ。本当に大切なのは、それに至る『過程』だ。結果はその次だな」

 

 

「「「……………………」」」

 

 

「やれやれ。そんな事も何年も忘れるとは、な。俺もまたまだと言うことか……………………」

 

 

「ちょ、ちょいタンマ」

 

 

そう言ったのは創真だった。

 

 

「マジでどうしました?何か、そのー全然、何て言うか、雰囲気が全然違うんですけど…………」

 

 

「別に大したことではない。俺が間違った考え方だったのを、とある人物に諭され、その間違いを俺は正しただけだ」

 

 

「はぁ………………」

 

 

「まぁ、今回は良くやったんじゃないのか?結果もそこそこ出てるし、お前らもかなり頑張って勉強したと聞いているからな」

 

 

「うわっ……………何か、親父に誉められのって、めっちゃ久しぶりな気がする……………逆に調子狂うわ………」

 

 

隼が小声で聞こえないように呟いた。

 

 

「だが、この結果に満足せず、さらに上を目指すんだな……………………あぁ、それと2人とも………………色々悪かったな」

 

 

「え?」

 

 

「は?」

 

 

意味が分からなさそうな姉弟に、その父親は頭をぽりぽりかきながら云う。

 

 

「だから、その…………………隼に関しては色々手を出したり?碧海には無価値とか言って悪かったって、言ってんだよ…………………んじゃ、言いたいことは言い終わったんで、俺は帰るとするわ」

 

 

帰ろうとする碧海と隼の父親にたいして、思い出したかのように創真は叫ぶ。

 

 

「おい待て。あんた、いつまで碧海さんを僕の家に居させるつもりだよ!」

 

 

「…………おい、碧海。お前、この際だから3月まで居させて貰えば良いんじゃないのか?」

 

 

「あ、そうするー」

 

 

「勝手に決めやがった!おい、帰るならせめて碧海さんの分の生活費を少しは置いて帰れよ!」

 

 

創真の叫びを無視し、彼は歩き去ろうとする。姿が見えなくなろうとするとき、彼は立ち止まった。

 

 

「良い友に恵まれたみたいだな。隼、碧海

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

善かったな」

 

 

「……………………あぁ」

 

 

隼がそう答えると、彼は何処か満足気に消えていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

事の結末的には、縛りあげておいて警察署の前に捨てといた奴等は、何を恐れたのか今までやってきた犯罪を全て吐き、逮捕になったらしい。

 

 

マスターは1ヶ月で退院できるそうだ。

 

 

「……………でもよ、結局の所、俺らの親父があんなに変わったのは誰のお陰なんだろうな」

 

 

創真の家で勉強会をしている隼はずっと考えていた疑問を碧海に訊く。

 

 

「うーん……………誰なんだろう?もしかして創真君?」

 

 

「いーや、僕は今回何も関わってないよ」

 

 

「んー、じゃあ誰なんだろう?」

 

 

考える碧海と隼を置いて、創真は席を立ってベランダに出る。そこにはキバットがいた。

 

 

「おい、創真。お前、誰があいつらの親父を変えたのか、検討が付いてるんじゃないのか?」

 

 

「……………あの人、2人のテスト結果通知を持ってたでしょ?よーく見たらあのプリントの端に、タコのマークが小さく書いてあったんだよね」

 

 

「タコのマーク……………………まさか、な」

 

 

 

「そのまさか、だ。あのテスト結果通知は手に入れたんじゃなくて、貰ったんだよ。恐らく、手入れ(・・・)をされたんじゃ無いですかね。隼と碧海さんの為に、もしくは彼自身の為に…………………」

 

 

to be continue………




THE NEXT story 4/21or22 PM 22:00


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隼の父親に何があったんだろー(棒読み)
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