結城創真の暗殺教室   作:音速のノッブ

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え?誰か分かったって?


フムフム……………まだ分からない人は…………早く読んでみてください!


第146話 前任の時間

人間その物の容姿のホリーとデュオ。今さらだが、彼等は人間ではない。

 

 

元死神と聖霊である。そんな彼らは……………《あちら側》に行った人間に会う事が可能なのだ。

 

 

わざわざ《あちら側》に行って、誰に会うと言うのか─────────────。

 

「ねぇ、まだぁ~?」

 

 

息をハァハァ、とつくホリー。

 

 

「あと5分位だ…………元より、ここに行こうと誘ったお前がこの様でどうする……………」

 

 

呆れるデュオに、だってだって!とホリーは続ける。

 

 

「いつまでたっても何も見えないじゃん!こんな場所なんて聞いてない!」

 

 

「じゃあ、どんな場所だと思ってた?」

 

 

「え?麗しき美女がたくさんいて……あとは………」

 

 

もうこいつは手術でもしなきゃこの思考は直らない。デュオは何度そう思ったことか。

 

 

「お、着いたんじゃねぇか?」

 

 

キバットの目線の先には、小さな家がポツンと立ってた。

 

 

「やぁっと着いた…………さぁ、行こうか!」

 

 

急に元気になったホリー。一気に駆けていく。

 

 

「いるよな…………目的地に着くまでぶつくさ言ってた奴が、目的地着くとめっちゃはしゃいでるっての……………俺様、そう言うの何人も見てきたぜ」

 

 

そんな様子のホリーを見て、キバットがポツリと呟くのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その家のドアをノックすると、中に入って良いよ、と聞こえたので、お邪魔しますと言って3人は中に入る。玄関を通ってリビングに入ると、そこは余り物が置いてなくて、開放的だった。

 

 

するとそこへ…………………

 

 

「お待たせ~!余り良いものないけど、どうぞ!」

 

 

その人は盆に紅茶をのせて現れた。

 

 

「わざわざありがとうございます。そして、初めまして

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雪村 あぐり先生」

 

 

その女性、雪村先生はデュオ達に座るように促す。

 

 

「昨日はすみません。いきなり訪問しても良いかなど一報いれて」

 

 

「いやいや、大丈夫だよ!ここにお客さんが来るなんて初めてですから、私もワクワクしてたんだ」

 

 

雪村先生の言葉にホッとした3人。そして、それぞれ自己紹介を済ませた。

 

 

「所で、3人はどうしてここへ?」

 

 

「雪村先生がかつて担任を持ってたE組に僕らは邪魔させて貰ってるんですが………………ちょっとアドバイスを仰ぎたくて。実は…………………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……………なるほど。死神さんの過去を皆は知っちゃって、クラスの空気が重くなってる…………と」

 

 

雪村先生はフムフム、と首肯く。

 

 

「まぁ、でもずっと秘密を隠し続けてる間、死神さんもモヤモヤしてたと思うからある意味良かったのかも…………」

 

 

「まぁ、それはある意味正しいかもな…………」

 

 

紅茶をストローで飲みながらキバットが静かに呟く。

 

 

「俺らは何千年も生きてるんだけど、こういう事は今までになくて、どんな言葉を掛ければ良いのか分からなくてな………………先生だったらどんな言葉を掛ける?」

 

 

「うーん……………そうだなぁ…………私だったら………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何も言わない。そっと見守る……………かな?」

 

 

この答えは少し意表を付かれたのか、3人は少し驚いた表情を見せた。

 

 

「え、でも生徒が悩んでたら普通は先生が導いてあげるもんじゃ…………」

 

 

「確かに、ホリー君の言う通り、一般的にはそうするかな?でも、あのE組にいる彼等なら自分達で答えを出せると思う。だから、何も言わずそっと見守るかな………」

 

 

「………………話変わりますが、雪村先生はどうして教師になろうと思ったんですか?」

 

 

デュオの問い掛けに、雪村先生は少し照れ臭そうに答える。

 

 

「そうだなぁ……………単純に先生に憧れてたから…………じゃダメかな?」

 

 

「いやいや、全然!にしても何か勿体ないなぁ…………こんないい先生が早く逝っちゃうなんて…………」

 

 

ホリーの嘆きに、雪村先生はクスッと笑った。

 

 

「ありがとう、ホリー君。そう言えば、あかりは元気にしてる?」

 

 

「あかり…………………?あ、茅野の事か。まぁ、色々ありましたが、元気にしてますよ」

 

 

「良かったー!唯一そこが心残りだったの。あかりは私がいなくても上手くやっていけるかなー………って」

 

 

「妹思いだな」

 

 

「当然だよキバット君。姉なんだから、やっぱり気にするよ」

 

 

そう言って、雪村先生はニコッと笑う。

 

 

「俺らはここら辺で失礼します。色々とありがとうございました」

 

 

「え!?もう帰っちゃうの!?滞在時間10分位しかいないよ!?」

 

 

「創真が待ってますから。ああ、E組の生徒ですよ、彼も。全国模試で1位を取り続けてるような、反則級の天才です」

 

 

「………………あ、そう言えば椚ヶ丘にいたとき、全国模試で1位の座をずっとキープし続けている生徒がいるって聞いたことがある!それが創真君かぁ……………これからも頑張ってって伝えといてくれる?」

 

 

「オッケー!任せといてください!」

 

 

「お邪魔しました」

 

 

「うん!また来てね~!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いやー、良い先生だったな」

 

 

帰る途中、ホリーが笑いながら云う。

 

 

「まぁ俺様、本人の前だから言わなかったが………………インナーがとてつもなくダサかったな」

 

 

───────それは否定できないな。

 

 

デュオは心の中で呟く。

 

 

「ま、取り敢えずどうなるか分からないが、あの教室の最後まで見守るか」

 

 

「そうだな。雪村先生の言う通り、俺様達は皆がどうするのかを見守ろうぜ」

 

 

「そうだね。さっ、早く帰ろうよ。創真は今頃何してるんだろうなー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方その頃、創真は………………

 

 

 

「延長戦?意味わからん。どんだけ留守にする気だよ…………卒業式までには戻る?頼むよ、ほんと。じゃ」

 

 

電話を切って、創真は大きなため息をつく。

 

 

「一稼ぎ出来そうだから、もうちょっと居るって………………いつまで海外でやる気だよ…………」

 

 

こんな感じでした。




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