結城創真の暗殺教室   作:音速のノッブ

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どうぞ!


第150話 サバイバルバトルの時間 2時間目

「やるね、茅野っち!私の動きについてくるなんて!」

 

 

「元々役者業で鍛えてたしね。今なら触手の痛みもないし………………」

 

 

岡野の仕込みナイフの突きをかわしながら、茅野は空中に身を投げ、懐から銃を取り出す。

 

 

(まずい!この距離だと避けようがない!)

 

 

岡野が内心冷や汗をかくなか、茅野は引き金を持つ手に力を込め────────────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バスバスッ!!

 

 

そんな音がした。茅野が後ろを見ると、銃を構えている木村がいた。そして、撃たれた事を実感した。

 

 

「その本気、もっと早く見せてほしかったな、茅野」

 

 

「茅野っちが1人で頑張ってる間、私たちは皆で頑張ってきた。このバトルの勝敗がどうなっても、次は皆で頑張ろ!」

 

 

じゃ、あとでね、と2人はその場をあとにする。

 

 

「惜しかったね」

 

 

そんな声がしたと思うと、後ろに創真が立っていた。

 

 

「創真君……………追われてたんじゃ…………?」

 

 

「撒いたよ。今頃必死に探しているだろうね、隼と碧海ちゃんは」

 

 

流石創真君………………と、茅野は心の中で呟く。

 

 

「さぁて。じゃ、そろそろ行くよ。今頃木村と岡野が良い餌を見つける頃だと思うし」

 

 

「うん、頑張ってね」

 

 

「勿論!」

 

 

創真は走っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おい、見ろよ。あれ原じゃね?」

 

 

木村が指差す方を岡野が見ると、そこには武器を置いてる原がいた。

 

 

「後方待機だからって武器を置いてやがる。今なら反撃できない。殺っとこうぜ」

 

 

「え、でも怪しくない?罠かもよ…………」

 

 

「……………確かに。何か怪しいな」

 

 

木村も言われて怪しいと思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いや、掛かってもらわらないと困るわ」

 

 

「え……………?」

 

 

その瞬間、木村は蹴られて空中に身を躍らせていた。すぐに岡野も後ろから誰かに抱えられ、おもいきり投げられた。

 

 

バウッ!!

 

 

2人は網に包まれた。

 

 

「やれやれ。一時はどうなるかと思ったが、ちゃんと掛かってくれたわ」

 

 

「創真!?隼とかはどうしたんだよ!?」

 

 

「撒きました。で、君たちの事だから丸腰の原さんがいたら殺りに来るかな、と思ってたが…………罠と疑うなんて…………僕が来なきゃ、掛かってなかったね。鋭い洞察力だね、岡野さん」

 

 

「今褒められても嬉しくないんだけど…………」

 

 

岡野が大きなため息をつく。

 

 

「ま、悪いね。ここで退場だ」

 

 

創真はナイフの先で2人をツンツンと突いて、何処かへ去っていった。その後、奥田が発見した三村を創真が仕留め、逆に原が速水にスナイプされた。この時点で青6人。赤は9人。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

創真を追っていた隼と碧海だが、いつの間にか創真を見失った。なので、一度本拠地に戻った。

 

 

「こっちもどんどん殺られてってるけど…………どうするのカルマ君?」

 

 

「ん?副官様が決めに行くんだとさ」

 

 

副官こと、中村が口を開く。

 

 

「私が三馬鹿使って旗を取りに行く。精々旗の防御に残すのは1人くらいだからね。ただ、もしその防御役が創真君だったら雲行き怪しいからね~。だから中々強いお二人さんについてきてもらって良い?」

 

 

「別に構わねぇが………守りの方は大丈夫なのか?速水とイトナだけで。あいつらが勝つには、速水を倒すしかないと考えるだろうから、総攻撃してくるかもしれないぜ?」

 

 

「速水は射程や精度は千葉より劣るけど、動体視力やバランス力は格段に上。イトナも弱くないし、最悪足止めしてくれれば、その頃には旗は取れてる筈」

 

 

「……………ならいいか」

 

 

「よし……………じゃ、そろそろこのバトルに幕を下ろしてやろうか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『じゃ礒貝君達、こんな感じで頼むね』

 

 

創真からの作戦は中々ヤバそうだった。創真は旗の近くに残るとの事だ。寺坂らを壁にして中村が旗を取りに来ると予想したからだ。そして恐らく、隼と碧海も来るとのこと。だから、速水とイトナを攻略すればあちらの守備はカルマのみになるはず…………と。

 

 

「てか、ほんとに大丈夫なのか?お前なしで速水攻略しろって………」

 

 

『だいじょぶだって。君達そこそこ優秀だし』

 

 

「……………そこそこかよ。まぁ、良い…………俺らだけで速水とイトナを全力で殺るぞ!………いくぞ!」

 

 

磯貝ら含めた4人は速水とイトナがいる樹木地帯に突撃を開始した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パパパパパパパパ!パーン!パパパーン!

 

 

中村達のいる場所に銃声の音が響いた。

 

 

「今だ!私達も行くよ!」

 

 

中村達も走り出す。隼と碧海は少し後ろを走る。旗までは小川を挟んで約50から60メートル。小川を飛び越えようとしたとき…………そこに奴はいた。

 

 

「「「!!」」」

 

 

創真が銃を構えていた。隼と碧海は茂みに隠れて様子を伺う。

 

 

「どうする、カルマ?噂の創真君がいたけど?」

 

 

『全員で掛かれば、流石に創真でも殺れるでしょ。それと、さっきの銃撃戦で速水とイトナは殺られたけど、敵は前原と創真と渚君だけになったから』

 

 

「………………分かった」

 

 

「おい、創真!いくらお前が凄くてもこの人数を相手にするのは無理だろ!」

 

 

寺坂が創真に向けて大声を出す。

 

 

「どうかな?奇跡起こして倒しちゃうかもよ?」

 

 

「ほほーう。なら、その奇跡を見せてみてよ!」

 

 

中村がそう言うと、寺坂達は照準を創真に合わせる。

 

 

「…………………………勝った」

 

 

創真がそう呟いたその意味を、彼等はすぐに分からなかった。後ろに死神が舞い降りたと気付くまでは。死神……………渚は4人を一気に葬り去った。

 

 

「「!!」」

 

 

隼と碧海の顔が驚愕に染まる。そして、創真は小川を飛び越え、中村達の横を通り過ぎ、茂みに向かって声をかける。

 

 

「2人とも出てきなよ。決着の時間だよ」

 

 

「バレてたのかよ…………まぁ、良い手前を倒してやるよ、創真!行くぜ!」

 

 

隼と碧海は一斉に飛び出し、襲いかかった!




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