結城創真の暗殺教室   作:音速のノッブ

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カルマの話は二話構成です。

それではどうぞ。


第9話 カルマの時間

創真side

 

 

体育の時間にナイフ術を習う……面白い。

 

 

しかし、僕は依頼を受けて2日でナイフ術の基本は調べ、極めた。というわけで最初は楽でしょうがない。今日から烏間先生が体育を行うらしい。殺せんせーの身体能力では授業にならないのでちょうど良い。

 

 

殺せんせーは少し落ち込んでるが……そんな中、前原君が烏間先生に尋ねた。

 

 

「烏間先生。こんなのやって意味あんスか?当の暗殺対象がいる前で……」

 

 

「勉強も暗殺も同じだ。基礎は身につけるほど役にたつ」

 

 

あぁ、その通りだ烏間先生。まだ皆分かってなさそうだが。

 

 

「例えば……そうだな磯貝君、前原君。そのナイフを俺に当ててみろ」

 

 

「え…いいんですか?」

 

 

「そのナイフなら人間に害はないからな。かすりでもすれば今日の授業は終わりでいい」

 

 

「え……それじゃあ」

 

 

磯貝君が突きを繰り出すが烏間は難なく回避した。

 

 

「!!」

 

 

「さぁ」

 

 

「くっ!」

 

 

前原君もナイフで斬りかかるが、烏間はナイフの持ち手を弾いた。

 

 

「多少の心得があれば…素人のナイフ位は俺でも捌ける」

 

 

喋べりながらも、烏間先生は2人の攻撃を避けていく。

 

 

「くッそ!」

 

 

二人同時に仕掛けたが、烏間先生は手を掴みバランスを崩させた。

 

 

「俺に当たらないようでは、マッハ20の奴に当たる確率の低さがわかるだろう。見ろ!この間に奴は砂場に大阪城を造り、着替えまでして茶まで立てている」

 

 

(((腹立つわぁ~…)))

 

 

「クラス全員が俺に当てれる位になれば、少なくとも暗殺の成功率は格段に上がる。ナイフや狙撃、暗殺に必要な基礎の数々を体育の時間で俺から教えさせてもらう!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

===================

 

 

「烏間先生、ちょっと恐そうだけど、かっこよくて良いよね」

 

 

「ね~ナイフ当てたらよしよししてくれるかな?」

 

 

そんな速水と倉橋の会話に嫉妬するタコが1匹いた。

 

 

「烏間先生、私から生徒の人気を奪う気ですね!」

 

 

「ふざけるな。学校が望む場合E組には指定の担任を追加できる。お前の教員契約にそうあったはずだ」

 

 

烏間は殺せんせーにナイフを投げるが回避された。

 

 

「俺の任務は殺し屋達の現場監督だ。お前を殺すためのな」

 

 

「奴やお前ではありませんねぇ。殺せんせーと呼んでください」

 

 

皆が教室に戻ろうと思ったとき、赤毛の男がいた。

 

 

(…………………誰だあいつ?あぁ、もしかして停学中とか聞いていた……………名前は確か………)

 

 

創真が心の中で呟いたその名を、直後に移動してきた殺せんせーが呼んだ。

 

 

「赤羽カルマ君ですね?停学明けから遅刻はいけませんねぇ」

 

 

「アハハ、生活リズムが戻らなくて……下の名前で気安く呼んでよ。よろしくね、先生」

 

 

カルマは握手を求めた。

 

 

「こちらこそ。楽しい一年にしていきましょう」

 

 

殺せんせーは差し出された手に握手した………瞬間、触手が溶けた。殺せんせーが動揺したのを見て、カルマは隠し持っていたナイフで攻撃したが、なんとか避けた。

 

 

「へ~このナイフ本当に効くんだ。細かく切って貼り付けてみたけど。……こんな単純な手に引っ掛かるなんてさ……先生ひょっとしてちょろい人?」

 

 

殺せんせー、挑発に怒りの表情を露にしている。

 

 

「ふーん、やるねぇ」

 

 

そんなカルマに創真は興味を示した様子で、隣の渚に尋ねる。

 

 

「渚君。カルマ君はどんな人?」

 

 

「2年の時に暴力沙汰で停学喰らって……E組にはそういう生徒も落とされるんだ」

 

 

「僕とか?」

 

 

「あ、そうだね。……でも今この場じゃ優等生かもしれない。何故なら………」

 

 

「凶器とか騙し討ちなら群を抜いてる……か。面白そうだねぇ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

創真side

 

 

今は小テスト中なのだが、ぐにゃぐにゃうっさい……何やってんだ?壁パン?ダメージ0だぞ。柔らかいからな、触手は。

 

 

「ぐにゃぐにゃうるさいよ、殺せんせー!小テスト中だよ!静かにしてよ!」

 

 

岡野さんが怒り気味だ。

 

 

「こ、これは失礼しました!」

 

 

一方で僕がいる後ろの席ではと言うと

 

 

「よぅ、カルマ。あの化けモン怒らせて大丈夫か?」

 

 

「どうなっても知らねーぞ」

 

 

「またお家に籠ってた方が良いんじゃない?」

 

 

寺坂、吉田、村松がカルマ君を挑発していた。

 

 

「殺されかけたら怒るのは当たり前じゃん。しくじってちびった誰かの時とは違ってさ」

 

 

「ちびってねーよ!!てめぇ喧嘩売ってるのか!」

 

 

「そこ、静かに!テスト中ですよ!」

 

 

果たしてそんなこと言えるのか、殺せんせー?先生もさっきまでグニャグニャうるさかったのだが。

 

 

「ごめんごめん。俺もう解き終わったから、ジェラートでも食って静かにしてるよ」

 

 

「だめてすよまったく……ん?ってそれ先生の!」

 

 

(((お前のかよ!)))

 

 

「ごめーん。職員室で冷やしてあったからさ」

 

 

「ごめんじゃすめません!イタリアで買って溶けないように寒い成層圏を飛んできたのに!」

 

 

あーそう…………どうでも良い情報をありがとさん。

 

 

「で、どうするの?殴る?」

 

 

「いいえ!残りを私がなめるだけです!」

 

 

殺せんせーがジェラートを取り上げようと近づいた時、触手が弾ける音がした。

 

 

(対先生用のBB弾。床にばらまいておいたのか)

 

 

カルマ君は次は銃で撃ったが、それは避けられた。

 

 

「何度でもこういう手使うよ?授業の邪魔とか関係ないし。嫌なら俺でも俺の親でも殺せばいい。その瞬間からあんたはただの人殺しのモンスターさ。先生でもなんでもなくなる」

 

 

カルマ君はジェラートを殺せんせーの服に押し付けた。そして、テストを殺せんせーに渡した。

 

 

「はい、テスト。多分満点だよ。じゃ、また明日も遊ぼうね」

 

 

そう言って帰っていった。

 

 

先生であるためには一定の一線があるのを見抜き、ギリギリの駆け引きを仕掛ける……なかなか上手く考えている。彼は暗殺に自信を持ってるようだ。確かにダメージを与えているからな。

 

 

しかし……そんなに上手くいくかな?




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次回もお楽しみに。
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