ロケットは大気圏を突入。そして、空中分解や大爆発を起こすことなく、大気圏を通過した。今は高速で空を落下している。
そこへ、マッハ20のタコが現れる。
「2人共、宇宙の旅お疲れ様でした!」
殺せんせーが中に声を掛けると同時に、パラシュートが開く…………………が、絡まっている。
「ダメだね~。計算不足だ」
ホリーが鼻で笑いながら、ほどいていく。ふと殺せんせーを見ると、スマホをホリーの方へ構えていた。
「何をしての殺せんせー?」
「いえいえ。良いネタが出来たので、ちゃんと記録しておこうと思っただけです」
「何のネタかは分からないが、まぁ良いや……………よし、ほどけた」
パラシュートが機能しだし、宇宙船はゆっくりと落下していく。
「それにしても、先生が交渉に割り込む必要はなかったようですね。話せば意外と通じたものでしょ?」
「まーね」
「さて、後は押していきましょう。デュオ君達も手伝って下さい」
「しゃーねな。じゃ、やるとしましょうか………って、熱ァ!!」
ホリーが悲痛な悲鳴を上げる。
「まだ表面は熱いに決まってるだろ」
デュオは黒獣を展開し、手の形にして突っ張りのような形で押していく。
「予想以上に熱かったな……………まったく」
手がダメなら足、と言う謎理論でホリーは超高速で蹴り始めた。
ロケットはE組のプールへ着水した。皆は歓声を上げるが、烏間先生は苦い顔をしていた。
「私も一緒に計画しといて言うのもアレなんですが……………どれだけの省庁に謝るのか検討もつきませんね」
「まったくだ」
烏間先生がため息つくのを、苦笑いで見つめる創真。
「まぁ良いじゃないですか烏間先生。良いデータも取れましたし」
明るい声の殺せんせーはスマホを見せる。そこには、宇宙への最も最適なルートとパラシュートが絡まる問題があった事についてのレポートがあった。
「これだけあれば、もう一度飛ばすだけの価値があります。これあげるので、チャラって事で」
「…………悪人め」
悪人呼ばわりの殺せんせーはヌルフフフフフ、と笑った。
そして、皆は持ち帰ったデータの解析を始める。
「ええ…………全部英語で書かれてる…………」
「当然だ碧海さん。アメリカが研究したんだから」
「よし、創真君。翻訳を頼むね!」
「えー?それなら奥田さんが適任だよ。専門知識豊富だし。奥田さんなら出来るよね。分かりやすく説明するの」
「は、はい!」
奥田は律の画面に表示されている英文を見つめていたが、暫くして口を開く。
「要約すると……………爆発のリスクは大きいほど低確率で、小さいほど高確率だそうです。人間ベースのオリジナル細胞の奴にはほぼ当てはまらず、爆発の可能性は低く………さらに、この化学式の薬品を定期的に投与すれば、さらに爆発の可能性を低くなり、結論的には、爆発の可能性は1%以下……………」
「……………………おや?」
創真は何かに気付いた。
「ねー、この薬は前に作った事なかった?」
「はい…………あの溶ける………」
「「「アレかよ!?」」」
「アレですねぇ」
創真も懐かしそうに呟く。
「何にせよ、殺さなくても地球は救われるぞ!」
全員が喜ぶなか、磯貝はとある事の確認を取る。
「じゃあ……………暗殺は今日限りで終わりで良いのか?」
「ふざけるな。娯楽がなくなる」
即答の創真。
「…………って、僕はそんな感じなんだけど、言い出しっぺの意見を聞こうか」
皆の視線が渚に注目する。
「……………カルマや中村さん、碧海さんや隼君達、殺す派だった、皆の気持ちを大事にしたい………」
「なら、決まりだね」
そして、E組は3月までは全力で暗殺する事にした。創真らにとって暗殺は必修科目且つ、使命、絆であるのだから。最も殺せるかは知らん。
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