結城創真の暗殺教室   作:音速のノッブ

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第168話 ラストバトルの時間

常識外のバトルが始まった。殺せんせーは化け物と化した2代目と。

 

 

創真は超人となった柳沢と。どちらも、目に捉えられない程の超高速バトルだ。

 

 

「なんだよコレ……………手の出しようがないぜ………」

 

 

誰かがそう呟く。この2人の戦いに、自分達が出来ることはない。皆、そう思っていた───────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─────────2人を除いて。

 

 

(くそっ…………考えろ俺!何か出来ることがある筈だ……………何か………………何か…………!!)

 

 

(あの化け物は無理だけど…………柳沢ならまだ捉えられる!創真君が身を挺して戦っているんだ………………何か、私にも手伝えることは………)

 

 

隼と碧海は何か自分達に出来ることを模索し続ける。

 

 

と、その時。

 

 

碧海のスマホが震える。反射的にスマホの画面を見る隼。

 

 

「………………………へ?」

 

 

メッセージの内容はこうだった。

 

 

『教室の屋根上にこっそり来い』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「チッ……………」

 

 

創真は蹴りや打撃で攻撃を加えていくが、全く手応えがない。

 

 

「その程度の攻撃……………攻撃と呼ぶにはほど遠いな!!」

 

 

そう叫んで、創真の腹に蹴りを撃ち込む柳沢。さらに、吹き飛ぶ創真に追撃を加えていく。

 

 

「フッ………………中々痛いじゃないか」

 

 

直ぐに創真の傷は癒える。戦いは五分五分の状態だった。一方、殺せんせーの方はと言うと、2代目が一方的に有利だった。倍のスペックを持つに加え、攻撃に特化するよう作りである為、旧型──────と言うべきか────────────である殺せんせーはリンチに近い形で、回復の猶予も与えられず、一方的にダメージを受けていった。

 

 

「くっ……………………!!」

 

 

「絶望だろ、モルモット!!分かっただろ!?お前ごとき力など、とうに超えている!!」

 

 

柳沢が創真と戦いながら、殺せんせーに向かって嘲笑うかのように云う。そして、2代目によって地面に叩きつけれる殺せんせー。

 

 

それを見せつけられた渚の脳裏に、再びあることを認識させた。

 

 

(……………僕らは、殺せんせー最大の)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、屋根上にきた碧海と隼。そこには、氷室と創真、隼と碧海の父親の3人がいた。

 

 

「時間がないんで、簡単に説明するぜ」

 

 

創真の父親は、細長い弾丸を見せる。

 

 

「この弾丸には、人間の身体機能を弱体化させる薬物が先端に詰まっている」

 

 

「創真様が合図する手筈なので、この銃を使って撃ち込んでください」

 

 

氷室が指差す方向には、隼の父親の手作りのプラモデルの狙撃銃がスタンバイされていた。

 

 

「反動や発射時の音を抑えるなど、使いやすいように強化されています。恐らく、2人なら扱えます………………必ず」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

殺せんせーの方も雰囲気が変わった。今まで攻撃を受けてばかりだったのだが…………………躱し始めた。

 

 

「フン…………これならどうだ?」

 

 

創真の攻撃を退けた柳沢が、目につけてる装置から硬直させる紫の光を放つ。しかし、殺せんせーは土を使って光を防き、その間に距離を取る。創真も一旦距離を取り、殺せんせーの隣に並ぶ。

 

 

「……………道を外れた生徒は、先生である私が責任を取ります。だが、柳沢!君は出ていけ。ここは生徒が育つための場所だ。君に立ち入る資格はない!!」

 

 

「………………まだ教師何ぞ気取るか。ならば試してやろう。所で創真君。考えなかったか?何故我々がこのタイミングを選んだか」

 

 

柳沢は指をパチンと鳴らす。すると、2代目は殺せんせーの前から生徒達の前に移動する。そして、腕にエネルギーを溜め始める……………!!

 

 

「いけないっ………!!」

 

 

「守るんだよな?先生って奴は」

 

 

そして辺りは土埃に包まれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「皆!!」

 

 

碧海が皆のところに行きそうになるのを、隼が止める。

 

 

「やめろ碧海!!今行ってどうすんだよ!?」

 

 

「だって、皆が…………皆が!!」

 

 

碧海が皆の方を凝視していると、だんだん視界が晴れてきた。

 

 

「「!!!!」」

 

 

2人は目を疑った。何故なら………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

殺せんせーよりも前に、創真が立っていたからだ。翼を全面に出し、防御していたのだが……………………その翼は攻撃により散っていた。

 

 

「……………………ダメだ、こりゃ」

 

 

そして静かに倒れ込む。

 

 

「創真君!!」

 

 

倉橋が悲痛な声を出す。

 

 

「ふははははははは!!本当に面白い奴だ!!身を挺して庇うとは!!…………だが、これで終わりじゃない」

 

 

その声と伴に、2代目死神は再度の攻撃を開始する。今度は殺せんせーが防ぐ他なく、次々とラッシュを受けていく…………………!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……………今がチャンスだ。柳沢はあっちに夢中。これなら必ず当てれる……………!!」

 

 

「え、でも創真君は合図を出してないよ!?」

 

 

「気絶してるあいつが合図を出せるわけがねぇだろ!兎に角、今なら当てれる…………!!」

 

 

隼が照準を柳沢に合わせ、引き金を─────────!!

 

 

「待て」

 

 

それを止めたのは彼の父親だった。

 

 

「柳沢の奴、こっちに気付いてやがるな……さっき、こっちを一瞬見やがった」

 

 

「なっ…………マジかよ。じゃあ、今撃っても」

 

 

「高確率で避けられるな。野郎、こっちに手を出してこないのはいつでも余裕で避けれるとでも思ってるからか?」

 

 

そう呟いたとき、5人の脳裏に声が響いた。

 

 

(……………える?聞こえる、5人とも)

 

 

「その声は、ホリーか?」

 

 

(そうだよ。今、憑依したまま僕らの力で創真を回復させてるけど、まだ時間が掛かりそう…………キバットがアレを早く調整して持ってきてくれれば…………)

 

 

「アレ、って何?」

 

 

碧海が尋ねる。

 

 

(えーっと、その………説明すると長いから、後で!じゃ、僕は回復に専念させるから黙るよ!)

 

 

そして、ホリーの声は聞こえなくなった。

 

 

「とっとと目を覚ましやがれ、創真………………」

 

 

隼が銃のスコープを通して創真を見ながら呟くのだった。




THE NEXT story 5/31 PM 22:00

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