コラボ、スタート!
#1 文スト好きの天才
ルークside
「あーあ…………なんで俺まで付き添わなければならないんだか……………」
「もう、文句言わないの!」
おっす、ルークだぜ!又の名をノーネームとも言う暗殺者だ。今俺を叱ったのは、フィーベルだ。
コラボの話…………見てない方は、『忍を知らぬ、名も無き暗殺者』を見てくれれば良いんだが………………簡単に纏めると、この前出会った謎の魔術を使う少年、創真とか言う奴とあった。
強そうだったので、戦ってみたが…………やはり強い。強敵だった。
今度はキョウヤと一対一で戦わせたが、キョウヤが────────になりそうだったので止めた。
するとそこへ、ホリーとデュオ、そして……………コウモリもどき?が現れた。そして、アルザーノ帝国魔術学院に暫く居させてもらうと言う。既に許可は取ったとか。
彼曰く、自分の世界の夏休みを利用して遊びに来てるらしい。
するとシスティーナが、学院の場所を自ら案内すると名乗り出た。創真は秒でよろしく~…………って言ってた。
で、ルミアとリィエル、そして何故か俺とキョウヤも同行する事になった。
「良いじゃろ、それくらい。それに、皆で登校するのは楽しいじゃろ?」
「まぁ、そりゃそうだがよ…………あー暇だなー」
「わっ!!」
「おわぁ!?」
ルークは飛び上がる。
案の定、後ろには創真がいた。
「アーッハッハッハ!面白い反応!」
「て、テメェ創真!何しやがる!?」
「暇だなーって言ってたから。退屈しのぎになったろ?」
「ざっけんな!て言うか、俺に気配も感じさせず、この距離までよく来れたな?」
「フフーン。鬼教官に鍛えてもらったからね。君達と鍛え方が違うのさ。これが僕の本気」
「……………うぜぇ」
ルークはボソッと呟くが、創真は不敵な笑みを浮かべるだけで何も言わない。
「さぁさぁ、お喋りはこれくらいにして…………案内お願いね」
「任せてください!それと、ホリー君達は?」
「二度寝」
「「「……………………」」」
何とも言えぬ空気が流れる。
「………………行こうぜ」
ルークがそっと促した。
「そう言えば、創真殿」
「ん?」
雑談交えながら、学院に向かって歩いていると、キョウヤが創真に話し掛ける。
「この前披露したあの未知の魔術…………アレは何なのだ?」
「私も聞きたい」
リィエルも興味津々。
「あー…………これ?」
創真は懐からカードを取り出す。そのカードには発展した都会の写真、そして青い満月が輝いていた。
「僕専用の魔術、『文豪の世界』。説明終了」
「ち、ちょっと短すぎだろ?」
「えー?だって、ルーク君、君はあのノーネームでしょ?危なっかそうだから手の内教えたくないし。あと、ノーネームってネーミングダサくない?」
グサッ!
「おい…………今のは中々効いたぞ。ついでに作者にも!」
「ん?じゃあ、作者には謝っとくが君にはいいか」
「おい!」
ノーネームを無視し、サービスだ、と説明を始める。
「この前披露した魔術を発動させる。簡単に言うとそんな感じ」
「強い魔術だったね…………他にもまだあるの?」
「中々良い質問だね、ルミアちゃん。うん、他にもあるよ。ま、それは後のお楽しみ」
「俺からも質問良いか?」
ルークは口を開く。
「お前、最初に放ったファイガを直撃したのに、無傷だったよな?あれはどういうからくりだ?あれも魔術か?」
「……………だから、それ含めて自己紹介の時に全分教えてあげるよ。で、学院と言うのはあれ?」
「そうだよ!ようこそ、アルザーノ帝国魔術学院に!」
「へー……………中々綺麗だな……………お、来たね」
「…………この音…………何処かで聞き覚えが…………」
フィーベルの言う通り………………あの爆音が聞こえてくる。
もうスピードで赤いバイクが迫ってくる。
「いやっほー!!皆さん、おっはよー!」
火花を散らしながら停まる赤いバイクには、ホリーが。遅れてデュオもやって来る。
「いやー二度寝して遅刻するところだった。もう、デュオ君が夜までゲームしてるから…………」
「お前がやろうと言い出したんだろうが…………」
よく性格が正反対の彼等がコンビ組めてるな、と改めて皆は思う。
すると、ホリーのフードの中にいたコウモリが飛び出す。
「お!この前の可愛いお姉ちゃん達じゃねぇか!改めて自己紹介するぜ!俺様の名はキバット!ウヘヘ、可愛い……………」
創真はキバットを拘束した!
「離しやがれ創真!こんな可愛いお姉ちゃん達がいるんだぞ!」
「何処の世界でも女に弱いな、全く………ま、こんな奴だが根は良い奴なんで仲良くしてやってくれ」
「う、うん」
「可愛い………………」
リィエルはキバットを気に入った模様…………………。
「んじゃ、僕は学院長に挨拶しに行くんで、さっき行ってて」
創真side
「ルークとキョウヤと戦った?よく生きてたな、お前」
暫く担任となるグレン先生に話し掛けられた。
「そんなにあの2人強いんですか?」
「………………ああ」
「ふーん。そーなのかな………………」
…………倒そうと思えば、倒せたとは言わないでおこっと。まぁ、倒せてもかなりこっちも深傷は負うな。直ぐ治せるんだがね。
「待ってよ、グレン!」
振り向くと、ロングヘアーで白い髪のレディが駆けてきた。
「なんだセラ?」
「て、転校生が来たって聞いたから見てみたくて………」
……………別に転校はしてないのだが、そう言うことにしとこう。
「君が転校生か~。私はセラ=シルヴァースって言うよ」
「僕の名は 創真。よろしくです!」
「創真君………良い名前だね!よろしくね!」
はーい、よろしく。
「んじゃ、そろそろ教室に行くぞ。時間が迫ってるからな」
グレンに促され、僕らは教室へと足を進めた………。
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教室にて
「てな訳で、自己紹介よろしく~」
グレンは睡眠開始。
「やれやれ…………僕の名は創真。多分、魔術使い相手なら最強」
「「「!?」」」
いきなり最強宣言。
「何故か、と思うよね?だから、説明しよう僕の固有魔術『文豪の世界』を」
すると、手にもつカードが青く輝き始める。
「では、そうだね…………ノーネーム君!」
え、こいつそれを知ってんの的な空気が流れる。
しかし、創真はそんな事を気にせず続ける。
「何か適当に魔術で僕を攻撃してもらって良いかい?」
「あーはいはい。分かったよ創真大先生よ」
ルークはスッと立ちあがり…………
「《業火よ》」
火の玉が創真向けて襲い掛かかる…………!!
「『人間失格』」
そう呟いた創真の指先が火の玉に触れた瞬間………………青い文字羅列が火の玉を包んだかと思うと………………青い粒子となって消えた。
「「「………………………」」」
皆は言葉が出ない。
「見ての通り…………この魔術は『あらやる魔術の効果を無効化』だ」
「ま、マジかよ………そんなの最強じゃねぇか!」
流石のグレンもこれには驚かされた。
「正し、弱点もあるんだよな~」
ホリーがのほほんと云う。
「この人間失格を使うとね…………って、ほら!」
ホリーは創真に飛び掛かる。いつの間にか創真が何かを飲もうとしていた。
「離せホリー!今、この国で流行なのだよ!ペンキを飲んで自殺する方法が!」
「んなの流行るか!おい、創真!」
「………………はっ!あ…………………またか。やれやれ」
創真は大きなため息をつく。
「い、一体何が…………?」
「セラさん、何か不審者をみるような目をするのやめてくれ………この人間失格…………希に副作用的な感じで、人格が自殺マニアになるんですよ」
「はぁ!?何だよその副作用!?」
「グレン先生がそう突っ込むのも分からなくないんだけどね………………僕も意図的に発動してる訳じゃないからね…………」
どうしてこんな変な副作用がつくのやら、と創真はため息をつく。
「さて、気を取り直して次行こう!次は……………これだね」
創真は懐から眼鏡を取り出す。よーく見ると、緑色に光っている。
「これは……………?」
「ではでは、試しにフィーベルちゃんの趣味を当ててみよう。行くよ………………『超推理』」
超推理……………それで俺の過去を当てたのか?
どういう仕組みなんだ………………ルークも注目するなか、暫く経ち、創真は眼鏡を外す。
「ふむ……………君の趣味は小説を書くことだね?」
「!!どうしてそれを…………!?」
「指先を観察して分かった。何かよく文を書いているような手つきをしていたからね。で、後は今まで話してきた会話を踏まえて、そういう結論に至った。ちなみに、この副作用としては、この能力を使った直後、甘い物が食べたくなる」
(((何か微妙な副作用………………)))
全員苦笑い。
「後は、汚れっちまった悲しみに、羅生門……………ま、これ要は重力操作とデュオの黒獣そっくりのだから省くとして……………あとは、『君死給勿』。ま、これ治療系のやつ。ただし、回復するには瀕死状態じゃなきゃダメなんでね…………最後に細雪か。これは実際にやってみた方が早い」
すると、辺りに緑に発光する雪が降り始める。
「き、消えた!?」
……………創真の姿が背景に溶け込んだ。
「キョウヤ、何処にいるか分かるか?」
「分からぬ…………今回は気配を完全に消されている。もしや、創真殿は暗殺者なのか……………?」
「元、ね」
創真の小声がしたかと思うと、キョウヤの後ろに立っていた。
「元……………?それは一体どうい」
「それ以上はダメだねぇ」
キョウヤは口調は穏やかなものの、創真から発せられる特有の殺意に気付き、思わず口を閉じた。ルークも、やはり只者ではないと、直感的に感じていた。
他の皆は気付かなかったのか、不思議そうにしていたが。
「まぁこんなもので。てな訳で、暫くよろしく~」
(………あの殺意は……………)
皆が創真に好感を持つなか、キョウヤとルークだけは腑に落ちない表情を浮かべていた。
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