「『大量の魔術師が変死』…………ここもここで物騒だね」
あ、どーもこんにちは、又はこんばんは。
創真です。
今日はね、ルミアちゃん、フィーベルちゃん、リィエルちゃんにお茶会に誘われまして、僕はカフェに先に着いて新聞読みながら待ってるって感じ。
にしても、魔術師の変死……………死体が見つけられる前には必ず霧が発生している……………ふーん。
まぁ、僕を魔術師とは呼べるのかは曖昧だが、一応魔術師?それとも異能力者?
しかし、1000人近くとなると、何者かによる他殺と思われるが、誰が何のために?
これは捜査している人からすれば、大変だろうな。
「何を見ているんだ創真………………ふむ。魔術師の変死か………………」
「ま、そんなのどーでもいいっしょ。それより、今はお茶会楽しみ~!」
やれやれ。デュオとホリーはどうしてここまで違うんだか。
「しっかし、1000人ってのは規模が大きいな…………」
キバットもさすがに顔をしかめる。
「もしかして、この町でも起こるかもよ~?」
「不謹慎な事は慎めよ、ホリー。仮にここで起きても、ここには優秀な魔術師が何人もいる。危険を犯してまで、そんな所を狙うやつはいないと思うが」
「ま、そりゃそうか」
ホリーも適当に相づちをうち、この話は一段落ついた。
「ごめん、お待たせー!」
女子の皆さま、漸く登場。
「別に良いよ。ま、適当に座んなよ…………って、キョウヤもいるのか。チッ」
小さく舌打ちしやがったぞ、ホリーの奴。
「ルミア殿に誘われてのう…………儂はこういう場に来るのは初めてだから楽しみじゃ。ルークも用事がなければ来てほしかったのじゃが」
それはそれは。
ホリーも一瞬不機嫌になったが直ぐに切り換え、お茶会はスタートした。
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それから色々話していって、話題は創真の住む町の事についてになった。
「ねぇ、創真君が住んでる町ってどんなところ?」
「今は椚ヶ丘って所に住んでるんだよね。まぁ、別世界の地名だから知らないよね。前まで横浜って呼ばれる都会に住んでたんだよね。そこの夜景が綺麗でさ。と、言うわけで写真持ってきました」
創真は懐から写真を取りだし、ルミア達に見せる。
「凄いきれい…………!」
リィエルが目を輝かせながら云う。
「うわぁ……………こんな景色始めてみた…………」
「うん、ほんとに凄い!」
ルミアもフィーベルも、その夜景の写真に目を奪われた。
「創真殿の世界では、都市の発展が異常と呼べるくらい進んでいるのじゃな」
「まぁ……………………そうかな?僕この世界の景色もすごく好きなんだよね~」
例えば何処が、とリィエルが訊ねると創真は笑いながら答える。
「凄いのどかな風景だからね。都会じゃ中々見れない。空気も美味しいしね~」
「確かに……………ここは空気が美味しい」
デュオも神妙な様子でうんうんと首肯く。
「それと、もう1つ良いところがあるぜ」
「それは何だホリー?」
創真が尋ねると、誇らしげにホリーは云う。
「この国には、美少女がすごく多」
成敗。
ホリーは拳骨を喰らい、テーブルに顔をめり込ませる。
「まったく、お主は変わらんの」
「そういうキョウヤは、誰か好きな人とかいるのか?」
キバットに訊かれ、キョウヤは一瞬思考が停止した。
「……………そういうのは考えた事がないのう」
「ありゃ。まぁ、恋愛を推奨する訳ではないが、青春を楽しんだ方が良いよ」
「創真殿は恋人が?」
「いるよ~」
「こういう奴を、お前らの世界で言うかは知らねぇが、『リア充』と言う」
「おい、こらキバット。余計なことを吹き込むな」
しかし、キバットは達者な口を止めない。
「ちなみに、そいつがラブラブで羨ましいときは、リア充爆発しろ、って言うんだぜ」
「ん。創真、爆発して」
「何てこと言いやがる、リィエルちゃん………」
可愛らしい少女から棘のある言葉を言われたからか、創真も多少はグサッと来たらしい。
「ちょ、リィエル!ごめん、創真君!」
ルミアは慌てて創真に謝る。
「いやいや。全ての元凶はこの蝙蝠だから」
「え?」
キバットは猛烈に嫌な予感がしてきた……………!!
このあと、めっちゃ説教された。
当然である(?)
そして、その日の夜。
ノーネームはいつも通り仕事を終わらせていた。
「この片付け、ほんとめんどくさいんだよな……」
要は隠蔽である。血痕とか、もろもろ。
これ以上は言わせんといて。
「さぁて、そろそろ頃合いか?」
「何のだ?」
その声の方をゆっくり振り向くと、そこにはアルベルトやグレン、セラ、そしてキョウヤがいた。
「何だよ皆揃って。あ、もしかして魔術師の変死に関する事が何か分かったのか?」
「ああ。首謀者とされている男の名は『クローバー』と言う男らしい。そしてこの町に既に潜伏している………………」
アルベルトが実に事務的に告げる。
「そして、もう1つ分かったことがある」
そう言って、グレンは一瞬間を置いてから云う。
「その男をここに呼び寄せたのはお前だってな?」
「…………………………………」
「ノーネーム、いやルーク。お主はこの町で大量の死体を生むつもりか!?」
「何でこんな事を!?」
キョウヤとセラも声を荒らげるが、ノーネームは何も言わない。
「………………………………フッ」
突然、ノーネームは笑った。
「俺を止めれると思ってるのか?」
「「「!!」」」
殺気。何千人という屍を築きあげてきた殺し屋から発せられる殺気。
それはとてつもなく冷たく、残酷に感じた。
「お前………………一体何をする気だ!?」
「グレン、後ろを見てみろ」
「あ?」
後ろを見ると…………………………
「な!?」
霧が押し寄せてきていた。
そして、彼等は呑み込まれる。
「くそ………………回りが見えない!」
「それだけじゃないぜ。じゃ、頑張って生き残れよ」
そして、ノーネームの姿は消えていった。
「さて、ついに来ましたか」
シルクハットを被った男がニヤリと笑う。
「さて……………果たしてこの町の魔術師はどうなることやら?」
彼───────────ジャティス・ロウファンはそう云った。
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