結城創真の暗殺教室   作:音速のノッブ

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東京グールre(最終章)のopを聞きながら書いたこの話(だから何だ)


いやー、にしてもタイトルが思い付かねぇなー。


んじゃ、どうぞどうぞ( ゚д゚)ノ!


警護とは、危険に立ち向かうことではなく、遠ざかることである

浅野はレアの乗る車を見失わぬよう、懸命に走っていた。

 

 

『しつこいガキだ』

 

 

王女を拉致した男はミラーを見ながら悪態をつく。

 

 

レアは車の窓を開け、浅野に向かって叫ぶ。

 

 

『ガクシュー、助けて!』

 

 

男は舌打ちし、車のスピードをどんどん上げていく。

そして遂に車は浅野の視界から消えていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハァ…………ハァ…………くそっ…………………」

 

 

車に引き離された浅野は息を切らして悔しそうに顔を歪めた。

 

 

すると不意に、スマホがブルッと震えた。

ポケットからスマホを取り出して見ると、画面に地図が表示された。浅野は直ぐに、その地図が椚ヶ丘を指している事に気付いた。

 

 

「椚ヶ丘の地図…………?誰がこれを………」

 

 

すると、地図に青と赤の円形のカーソルが出現した。

 

 

青のカーソルはYou。赤のにはprinces(王女)と表示された。

見れば、赤のカーソルは地図上を動いている。

 

 

(赤のカーソルは、王女の現在地を意味していると言うことか………………?)

 

 

半信半疑だったが、自力で車を見つけ出す手段もなかった為、結局浅野は地図の情報を信じてみることを決め、再び走り始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、男はレアを乗せた車を人目のつかない場所で停めた。

 

 

『降りるんだ』

 

 

レアにそう命令する。が、しかし

 

 

『来ないで!』

 

 

レアは男のつけていたサングラスをはたき落し、手に忍ばせていた香水を噴射した。

 

 

『ギャア!!』

 

 

予想外のレアの不意打ちを見事に喰らい、男は目元を押さえて悶える。

 

 

その隙にレアは車から脱出する。

 

 

辺りを見回すと、古びた様々な家電製品等の不投棄物があちこちに転がっていた。

 

 

辺りを見回すレアの視界に、工場のような建物が映った。レアはそこを目掛けて一直線に走る。

 

 

『逃がすか!』

 

 

銃を取り出した男はレアの体に狙いを定め、引き金を引こうとしたその時だった。

 

 

森の中からE組の面々が現れ、レアを守るように、男の前に立ちはだかる。

 

 

『はーい、そこまで!それにしても、君。女の子相手に銃を使うとかカッコ悪いねぇ』

 

 

1番先頭に立つ創真が挑発をする。

 

 

『お前ら確か、さっきの喫茶店にいた奴らか…………どうやって来たか知らないが、怪我したくなかったら、子供は帰って宿題でもしてろ』

 

 

男は銃をちらつかせて威嚇するが、今さらそんな脅しでビビる程、E組の暗殺者達は甘くない。

 

 

『俺等をただのガキ?テメェの目は節穴かよ、おっさん。馬鹿丸出しだな』

 

 

『んだと、ガキィ…………なんなら、お前から殺してやろうか!?』

 

 

隼の挑発を受けた男は銃の照準を隼に合わせる。

 

 

────────計画通りに。

 

 

男の意識が隼に向いた瞬間に創真は飛び出し、男との距離を詰める。男は飛び出して来た創真に照準を合わせて撃とうとしたが、それよりも早く創真の回し蹴りが男の手の甲に命中し、男の手から銃が飛ぶ。

 

 

『くそっ』

 

 

男はナイフを取り出し、創真に襲い掛かるが難なく創真は避けていく。

 

 

『おいおい、興醒めだな』

 

 

創真は再度の回し蹴りを放ち、ナイフの刃を根本から折った。

 

 

『くっ…………………』

 

 

不利を悟ったのか、男は突然逃げ出した。

 

 

「カルマ君」

 

 

「はいはい。『王女、ちょっと失礼』」

 

 

『え?』

 

 

カルマはレアの目を手で覆う。

 

 

「いいよ創真~」

 

 

「りょーかい」

 

 

創真は親指で人差し指を鳴らす。すると、創真のパーカーの腰部が先端が鉤爪状の赤い触手のような形状に変化する。

 

 

東京グールを知っている人ならお分かりかと思いますが、赫子(かぐね)の一種である、鱗赫(りんかく)の再現である。

 

 

鱗赫は逃走する男の足へと一直線に向い、その足に絡み付いた。

 

 

『おわっ!?』

 

 

男は綺麗に転ぶ。しかし、これで終わらない。男の上から原さん特製の対先生用ネットが落とされ、さらに男子数名が男の上に馬乗りし、完全に拘束した。

 

 

創真は放心状態のレアの元へ駆け寄る。

 

 

『レアちゃん、大丈夫?』

 

 

『え、ええ。ありがとう、ソウマ。でも、さっき何で私は目隠しされたの?』

 

 

『まー、色々あんの』

 

 

アレ(・・)を見られるとめんどいから、とは言わない。

 

 

2人は拘束されている男の元へ向かう。そこではカルマが尋問を行っていた。

 

 

『さて、カルマ君。こいつ、何か吐いた?』

 

 

『ダメだねー。大人をなめんじゃねぇぞ、ゴラァ!…………とか言って全然何も吐かないわ』

 

 

 

カルマが肩をすくめて云う。今度はレアが男を覗き込む。

 

 

『あなた、何故私を殺そうとしたの?答えなさい』

 

 

『……………………』

 

 

男は無視し、王女から視線を外す。

 

 

『こりゃダメだ。意地でも吐かないな……………カルマ君よ、何かアイデアない?』

 

 

創真に話を振られたカルマは暫く考える様子を見せていた。少しして、何かを思い付いたのか、カルマは寺坂を呼ぶ。

 

 

「ねー、寺坂。ちょっと、ダンゴムシを集めてきてよ」

 

 

「はぁ?ダンゴムシ?」

 

 

「そこらへんの岩をひっくり返せばいるからさ。ほら、早く早く」

 

 

何で俺が……………とぶつぶつ文句を言いつつも、寺坂はそこら辺にある岩をひっくり返し始める。

 

 

「カルマの奴、まーたヤバそうなこと思い付いたな……………」

 

 

「うん…………凄く楽しそうだね」

 

 

隼と渚が小声で話していると、そこへ浅野が遅れてやって来た。E組の面々を見て驚きの表情を見せてくれる。

 

 

「君達、いったいどうやって…………」

 

 

「おや、浅野君。遅かったね、僕のナビを受けとったのに」

 

 

「!!アレはお前がやったのか?」

 

 

「そゆこと。少しは感謝したまえよ」

 

 

「………………………」

 

 

創真の上から目線なお言葉を盛大に無視をし、浅野はレアの元へ向かう。

 

 

『お怪我はないですか?』

 

 

『ええ、大丈夫。ありがとう、追い掛けて来てくれて』

 

 

『それは構いません。しかし、これはどういう状況なのでしょうか?』

 

 

『えっとね……………』

 

 

レアが浅野に事情を説明している間、ダンゴムシを拾っていた寺坂が戻ってきた。

 

 

「ほら、拾ってきてやったぞ」

 

 

「サンキュー寺坂。さーて、楽しい尋問の再開だね~」

 

 

悪魔のような笑みを浮かべながら、カルマは男に再度話し掛ける。

 

 

『ねぇ、おっさん。最後のチャンスをあげるよ。何で王女を狙ったの?』

 

 

『…………………………』

 

 

執行決定、とカルマは小声で呟き、ダンゴムシを男の耳の中に入れていく。

 

 

『1匹~2匹~3匹~4匹~。あれー、まだ入るなー』

 

 

『おい!何をしている!?』

 

 

叫ぶ男にカルマは男にダンゴムシを見せながら云う。

 

 

『これ何か分かるかな~?俺等、子供の大好きなダンゴムシだよ。今、これをおっさんの耳の中に入れてるの。さーて、あと何匹入るかな~?』

 

 

自分が何をされているか知った男は髪を逆立て、甲高い悲鳴を出した後、気絶した。

 

 

「あーあ、気絶しちゃったよ。ちょっとカルマ君、これじゃ何も聞けないじゃん」

 

 

碧海に文句を言われたカルマは、えー気絶する方が悪いんだよー、と言い訳をしながら男のポケットを探り、スマホを取り出す。

 

 

「あーロックが掛かってるねー。よし、このおっさんは用済みだな。車のトランクに入れておこっか」

 

 

「ここ、吉田君の工場の近くだが、良いの?」

 

 

創真の云う通り、近くに見える工場のような建物は、吉田の父親が経営する吉田モーターズだ。

 

 

「トランクに積めときゃ大丈夫だって。ほら、寺坂早くやっちゃってよ」

 

 

「はいはい、分かったよ!」

 

 

寺坂は吉田、村松と協力して男をトランクに詰めこみ、しっかりロックした。

 

 

「さてと…………これからどうしようか?」

 

 

寺坂達が作業を終えたタイミングで、磯貝が皆に声を掛ける。

 

 

「王女を狙っている輩は他にもいるはずだ」

 

 

「第2、第3の刃がすぐ来るよ」

 

 

前原、岡野が即座に答える。渚達も首肯く。

 

 

「浅野はどう思う?」

 

 

磯貝に聞かれた浅野は腕組みをしたまま暫く考えていたが、やがて口を開いた。

 

 

「王女の護衛を装って暗殺が仕組まれたとなると、かなり深刻だ。暗殺の可能性がまだあることには同意する。直ぐに救助を要請して、ここで待機しよう」

 

 

「でも、護衛を装って暗殺者が来たんだ。ここだってすぐ別の暗殺者が来るかも知れないだろ」

 

 

「だが、移動したら僕達が王女の安全を保証できない。ここは無闇に動くべきではない」

 

 

磯貝と浅野が意見をバチバチぶつけるなか、創真とカルマがレアの傍にやって来る。

 

 

『ねぇ、レアちゃん。僕ら、とてつもなく良い案を思い付いちゃったよ』

 

 

『?』

 

 

疑問符を浮かべるレア。創真に代わってカルマが提案する。

 

 

『ここから直接大使館に逃げるんだよ。大使館の方がホテルより安全だろうし。皆で一緒に行けば狙われにくいだろうし、それに楽しいと思うよー』

 

 

『それ名案!そうしましょう!』

 

 

レアは2人の悪魔の囁きに乗った…………いや、乗っかってしまったと言うべきなのだろうか?

 

 

磯貝と話し合っていた浅野は今後の行動方針を勝手に決められて慌てた。

 

 

「待った。そんな軽々しく決めて良いのか?」

 

 

「え?別に良くない?」

 

 

創真が満面の笑みで答える。

 

 

「君は事の重大さが分かってるのか?もしここから動いて王女に何かあったら、取り返しのつかない事になるかもしれないんだぞ。もしそうなったら、お前は責任を持てるのか?」

 

 

「何かあった時の対処法は既に考えてある」

 

 

「…………それはどんな方法だ?」

 

 

「君の首でも国王に差し出して、許しでも乞えば良いさ~」

 

 

平気で、しかも満面の笑みで恐ろしい事を提案する創真。浅野は一歩進んで創真を睨み付ける。当の本人は涼しい表情だ。

 

 

『はいはい、2人供喧嘩しないで。もう私は決めたの。皆と一緒に大使館まで行くわ』

 

 

これまでの会話は日本語だったので何を話してるのかは分からないレアだが、険悪は雰囲気を察したのか仲介に入った。

 

 

『いけません。こんな奴の計画に乗るなど』

 

 

『君にこんな奴呼ばわりされる筋合いはないね、2番手君』

 

 

何処まで挑発すれば気が済むのだろう、創真は。まったく、作者からしても呆れたものだ。

 

 

『ほんと強情ね。なら、じゃんけんで決める事にしましょう』

 

 

『へー、じゃんけん知ってるんだ』

 

 

カルマが少し興味ありげな様子を見せる。

 

 

『トナカイが木こりに勝ち、木こりがアリに勝ち、アリがトナカイに勝つのよ』

 

 

握り拳、人差し指を立てる、小指を立てる、と手を動かしていく。

 

 

『それがノルゴのじゃんけんかー…………じゃ、それで決めようか』

 

 

『じゃんけんなんて子供騙しな物で決めるなど………』

 

 

浅野は不満そうだが、王女の意向とあっては無視できなかった。

 

 

創真と浅野は拳を構える。

 

 

「「ジャンケンポン!」」

 

 

淺野が握り拳。創真が小指だ。

 

 

『ソウマの勝ちね!さ、約束通り行きましょうガクシュー』

 

 

『……………分かりました』

 

 

今だ不服そうな浅野だったが、結局ここから大使館を目指すことが決まった。浅野はスマホを取り出して理事長に電話を掛ける。理事長はすぐ出た。

 

 

『やぁ、浅野君。連絡を待っていたよ。大使館でもホテルでも大騒ぎだが、どういうことかな?』

 

 

「詳しいことは後で説明しますが、王女を狙った暗殺者をE組の連中と共に退けた所です」

 

 

『何故外出をしたかは後でゆっくり聞かせてもらおう。それで今何処にいる?迎えをよこそう』

 

 

「その必要はありません。僕達で王女を大使館まで送り届けます」

 

 

『……………ほう。また暗殺者が来たら、君達が守ると?』

 

 

「そういう事です。これは王女自身が下した決定事項です。それを強引に覆せとでも?」

 

 

『それが王女自身の判断なのかも信じがたいものだ。君達が王女をそそのかしたとしか考えられないがね。国際問題に発展しかねない事を理解できる知性を持っていると思っていたが、私の思い違いだったかな?今一度、考え直すことをすすめるよ』

 

 

理事長も容赦のない追及をする。それに対し淺野が言い返そうと思ったその時、突然創真は浅野の手から携帯を引ったくった。

 

 

「もしもし、理事長。創真です」

 

 

『おや、創真君か。ちょうど良い、頼みがある。物分かりの悪い浅野君に君から言ってくれないかな?』

 

 

「ふーむ。理事長、お言葉ですが物分かりの悪いのはあなたです」

 

 

『………………何?』

 

 

理事長の声がさらに険しく、冷たくなった。

 

 

「別に心配はいりません。浅野君が言った通り、僕らが王女を守りますので」

 

 

『……………それで?何かあったら君達はどう責任を取るつもりなんだい?』

 

 

「そんときゃ、浅野君とあなたの首を差し出せば良いんじゃないすか?…………まぁ、そうなる確率は0%なんでご安心を。それじゃ、失礼」

 

 

創真は強引に電話を切った。

そして、スマホを浅野に返す。

 

 

「お前……………父によくあんなことを………」

 

 

「僕って度胸あるだろ?」

 

 

不敵な笑みを浮かべる創真に、改めて浅野は畏怖を感じたのだった。

 

 

「さぁて、どうするかねぇ…………」

 

 

創真はスマホの地図を呼び出し、経路を考え始めた。ちょうどその時、渚のスマホにメールが届いた。

 

 

送信者は…………………………

 

 

「烏間先生だ!」

 

 

茅野が尋ねる。

 

 

「烏間先生、なんだって?怒られるのかな?」

 

 

渚は恐る恐るメールを開いた。

 

 

《理事長から知らせを聞いた。君達が浅野君と共に王女を拉致していると。君達の行動は信じている。だが、無茶はするな。警護の心得を教えておく。警護は危険に立ち向かう事ではなく、危険から遠ざかる事だ。必要なら逃げろ。これを肝に命じて王女も君達自身の身も守れ》

 

 

渚は文面を読むとホッとすると同時に勇気付けられた。

 

 

「烏間先生、僕達の事信じてくれてる。危険に立ち向かうんじゃなくて遠ざかって身を守れってさ」

 

 

「流石、烏間先生!わかってる」

 

 

茅野も烏間の言葉に勇気づけられた。

 

 

「よし………………プランがまとまった」

 

 

渚と茅野がメールを読んでいる間に、どうやら創真が計画を考え付いたやうだ。

 

 

「皆集まって。プランを話すよ…………あ、それと渚君。他の皆にメールをお願いしたいんだけど良いかな?」

 

 

「別に構わないよ。それで、何て送るの?」

 

 

「《王女が暗殺者に狙われてるから、黒幕が誰なのか探ってほしい》…………と」

 

 

渚はその場で言われた通りに打ち、送信を終えた。そして、皆の輪の中に加わる。

 

 

「さぁて……………ミッション開始だ」

 

 

to be continue………




スマブラspecialが欲しい(唐突)


感想とか良かったらよろしくー(^-^ゞ
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