結城創真の暗殺教室   作:音速のノッブ

195 / 201
先ずは皆さん、あけましておめでとうございます!


そうだなぁ……………では、僕の今年の目標でも言いますか。


・今年の3月までに再編集&王女編&前日譚編を終わらせる。


・出来たらお気に入り登録200人突破したい。


・勉強を頑張る


こんな感じですかね?皆さんはどんな抱負と言うか、目標を立てましたか?良かったら、今回の感想と伴に教えてほしいなー………………出来たら。


それでは、どうぞ!ちなみに、今回ミニコラボつき。読みたい人は後書きもどうぞ。


レッツ護衛!

皆は創真の元に集まって、作戦を聞いていた。

 

 

「さて……………タクシー使って大使館まで行く方が単純で早いけど、見つかったら後を追われやすいし、襲われやすい。なので、わざと人目の多いところを通るようにしよう。暗殺者もそっちの方が殺りにくいだろうし」

 

 

創真の周りを渚達やレア、浅野が囲んで話を聞いている。E組は創真の作戦に頷く。

 

 

「ここからだと、バスで駅まで行って、そこから電車。駅からはなるべく人気の多い道を歩こう。付き添う人間はコロコロ変えていくよ。………………さて、他に何か提案とか意見はある?」

 

 

「はいはーい!超良いアイデア、思い付いついちゃった!」

 

 

そう言って手を挙げたのは中村だった。

 

 

「で、そのアイデアとは?」

 

 

「王女を狙われにくくするために変装させる、ってのはどう?」

 

 

「変装…………………か」

 

 

「そ。例えば王女に椚ヶ丘の制服を着させて、王女の服を誰かが代わりに着るとか」

 

 

「それだと、王女の代わりに危険な目に遭う…………って、言ってもやる?」

 

 

創真は中村がその役を引き付けるつもりだというのにすぐに気づいた。

 

 

「こんな髪の色してんだし、ちょうどいいじゃん。狙われるのは王女も同じだし。その代わりしっかり守ってよ、肉壁!」

 

 

中村に肩を叩かれた寺阪は「あァ!?」と振り向いた。

 

 

「テメー、俺を何回壁代わりに使うんだよ!?」

 

 

早速、中村とレアは林の陰で服を交換する。その時、創真の携帯から着信音が鳴った。掛けてきた人物の名を見て、あ、そういやいないのすっかり忘れてた、と呟いて電話に出る。

 

 

「はーい、もしもし?」

 

 

『もしもし、じゃねぇぜゴラァ!!おい!!僕を置いてくとはどういうことだ!?しかも、お会計も僕の財布から出させるとか!!』

 

 

「良いか、よく聞けホリー。実は………」

 

 

『その前に、後で金の返金を約束しろ!!話はそれからじゃあ!!!!』

 

 

「…………分かった分かった。後できっちり返すから」

 

 

返金の約束をしたホリーは未だに不機嫌そうなのを隠さず、それで何だよ、と訊き、それに創真は答える。

 

 

「レアちゃん…………王女が暗殺者に狙われてる」

 

 

『…………………』

 

 

「今から我々で王女を大使館に送り届ける。お前の力が必要だ。協力してくれるか?」

 

 

『……………あ?ふざけんなよ』

 

 

────────何か断られそうな雰囲気なんだが。

 

 

創真は少々の心配を抱えたなか、ホリーは続けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『あんな美女を狙うとは許しがたい悪党め!!このホリー様が成敗してくれる!!』

 

 

────────心配は無用だった。

 

 

『で、具体的に何すれば良いの?』

 

 

「詳しいことは後でLINEで連絡する」

 

 

『かしこま!』

 

 

そして、電話は切れた。そのタイミングで、着替えが終わった2人が出てきた。

 

 

『どう、ソウマ?似合ってるかしら?』

 

 

『うん、違和感全然ないし似合ってるよ~』

 

 

無論その会話の間、倉橋がムッとした表情だったのは言うまでもない。創真はそれを見なかったことにし、口を開く。

 

 

「じゃ、行こうか。僕とカルマ君、中村さん、壁の寺坂と……………あとはおまけで浅野君がレアちゃんと同行する。残りの皆は駅に先回りしておいて。皆が駅に着く頃に駅での監視の配置の指示をLINEで出すから。じゃあ、ミッション開始だ」

 

 

創真の一声に皆は頷き、それぞれ別れて行動を開始した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

===================

 

 

創真、カルマ、中村、寺坂、浅野、レアの6人───────まぁ、創真に憑依しているデュオを含めれば7人なんだが──────は、バス停へとやって来た。ちなみに、創真は黒の戦闘服からさっきまで着ていた白の服に戻っている。黒のだと寒い、とのこと。

 

 

バス停までの途中、レアは駐日大使のステルドに連絡した。

 

 

《ええ、やっつけたから大丈夫。今から大使館に向かうわ。……………いいえ、ここには留まってられないの》

 

 

レアは言いたいことを言って、電話を切った。

 

 

『何て言ったの?』

 

 

『私の決めたことに逆らわないで、って言いました』

 

 

『やるねぇ』

 

 

カルマはレアの強気な態度に感心した。バスはほどなくしてやって来た。創真、カルマ、浅野が先に乗り込み、乗客の様子を把握すると、続いてレア、後ろを警戒しながら中村と寺坂が続いた。

 

 

『ねぇ、ソウマ。バスは無料なの?………え、そんな訳ない?お金はどうやって払うのかしら?帰ったら必ずお返ししますね』

 

 

気にするレアに創真が手を振った。

 

 

『別に大丈夫だよ。浅野君が全額負担してくれるそうだから』

 

 

そんな創真を浅野は睨むが、レアの視線に気づくと、柔和な表情を見せた。

 

 

非常用の脱出扉に1番近い2人掛けの席の窓側に創真が座り、その隣にレアが座る。カルマと浅野はその横に立った。

 

 

「あたしらは、前と後ろを固めるか」

 

 

中村と寺坂が前後に座る。会話が途切れると暗殺者を警戒して緊張が走る。

 

 

『もうそろそろ隣駅に近づいてくるから、街らしくなるよ』

 

 

カルマがレアの緊張をほぐすように話し掛け、窓の外を指差す。

 

 

『あれ、僕達の行く近所の神社だよ。去年の夏祭り、屋台クジでゲーム機当てたんだ』

 

 

『クジで?すごい!』

 

 

レアが感心していると、レアの隣の創真がツッコミを入れた。

 

 

『おいおい、カルマ君それちゃうだろ?本当はクジに一等入ってないってクレームつけて、屋台のオヤジをゆすってたじゃないか』

 

 

『あ、そうだっけ?』

 

 

カルマがとぼけると、レアは楽しそうに笑った。

 

 

『にしても、あの屋台のオヤジは中々の悪党だったね。絶対一等のくじ入ってなかったと思うよ……………汚い大人やな!』

 

 

『その台詞、どっかで聞いたことあるような気がするなー………』

 

 

カルマが思考を巡らしていると、浅野が会話に割り込んできた。

 

 

「君達、もう王女警護の任務を忘れたのか?緊張を緩めるな。遠足じゃないんだぞ」

 

 

「へいへい」

 

 

カルマは意外にも素直に従う。しかし、創真は反論する。

 

 

「もー、浅野君は真面目すぎるなぁ。てか、そんなに緊張してると逆に参っちゃうよ」

 

 

「そうやって楽な方に流れるのは、大多数の努力を怠る人間だ」

 

 

「どうだか…………そもそも、完璧なエスコートしたいならレアちゃんの望みを先回りして叶えたりしなきゃ。臨機応変に対応するのも必要だと思うけど?」

 

 

浅野はそのアドバイスに反発した。

 

 

「僕は社交界での経験もある。エスコートについて君のアドバイスなど不要だ」

 

 

創真のお節介を鼻で笑う浅野だったが、内心創真らに会話のペースを持っていかれて焦りを感じていた。その内心……………焦りを見透かしてるかのように無言で笑みを浮かべる創真。

 

 

『ねぇねぇ、さっきから何話してるの?英語で話してよ~』

 

 

レアが不満そうな表情で創真らに話し掛けた。

 

 

『ごめんごめん。そういえば、レアちゃんは学校行ってるの?』

 

 

『勿論行ってるわよ。王女と言えども学生だから。私の行ってる学校は貴族や王族がけっこういるの。だから、ソウマやガクシューのような一般の学生と会うのって凄く珍しいの』

 

 

『へー、貴族や王族が多い学校かぁ。何か羨ましいかも!王女様の得意科目はなーに?』

 

 

中村が興味津々な目で尋ねる。

 

 

『得意科目は、ラテン語と創造的・批判的な思考かな』

 

 

『なにそれ!?なんだか面白そう~』

 

 

『創造的・批判的思考か…………日本だと、大学で習う心理学の勉強に関連して勉強するテーマだね。あれは中々面白い』

 

 

『ソウマは習ったの?』

 

 

『まー、何年か前に心理学関連の本を読んだときにチラッと見た程度だけどね』

 

 

『へー…………そう言えば、話は変わるんだけど』

 

 

そう前置きをし、レアはカルマの方を向く。

 

 

『ずっと思ってたんだけど、カルマって私からしたら珍しい名前だけど、日本ではそんなことないの?』

 

 

どうやらカルマの名前について気になっていたようだ。

 

 

『多分、日本では俺だけだろうね。俺の親、結構変わっててさ、息子を一人置いて色んなとこにしょっちゅう遊びに行ったりしてるんだ。家になんて2ヶ月に1回帰ってきたら良い方だし』

 

 

『寂しくないの?』

 

 

『その分好き勝手させてもらってるけどね~』

 

 

『そう言う親子関係、良いなぁ……………』

 

 

レアは心底羨ましそうに言い、はぁ、とため息をつく。

 

 

『親子関係の話なら、浅野クンが外せないんじゃないかなー。なんたって、父親が理事長だし』

 

 

カルマに話題を振られたが、浅野は黙っていた。

 

 

『ふつーはさ、父親が理事長ならえこひいきされたり、良い思いするけどさ、浅野クンはちっとも得がないんだよねー。ひいきどころか、学園のトップでいることが当たり前だと思われてるし。それにね………』

 

 

『知りもしないで適当なことを言うな』

 

 

浅野はカルマの話を遮った。

 

 

『支配者が如何なる時でも強者であれ、という父の教育方針は僕も正しいと信じている。温情など期待したことないし、赤羽みたいなゴシップ好きの奴等に父との関係をあげつらわれた所で何の気にもならない。全ての人間の上に立って支配者になるのが、僕の宿命だ。その宿命を僕自身楽しんでいる』

 

 

創真が「ヒュウッ」とはやし立てた。

 

 

『中々かっこいいことを言うじゃないか、浅野君。だが、まず1つ訂正するとしたら、全ての人間の上に立つのはまず無理だ。何故なら、僕がいるからね』

 

 

『勝手に言っていろ。そう言ってられるのも今のうちだ、結城 創真。近い未来、お前の上にも僕が立つ』

 

 

『それはどうかなぁ?それにしても、君は中々の傲慢だな』

 

 

『確かにガクシューは傲慢ね。でも、周囲の目をものともしないで自分の信じるところを貫くのは良いことだと思うわ。私はどうしても周囲の目を気にしてしまうの。両親からも、国民からも期待されてるように感じて、プレッシャーに思ってしまう。そして、プレッシャーに負けて良い子を演じてしまう自分が嫌い』

 

 

『確かに、本当はしょっちゅう脱走するくらいやんちゃですしね』

 

 

浅野の切り返しに、レアが目をむいて、浅野の腕を軽く叩いた。

 

 

『言いがかりはやめてちょうだい。ガクシューが完璧で面白くないからこうなったんではありませんか』

 

 

文句を言いつつ、レアの目は笑っている。

 

 

『ん?ちょっと待てよ』

 

 

そう言ったのは創真だった。

 

 

『今気づいたけど……………浅野君が面白くなくてつまらないからこんなことになった、って言ったよね?てことは……………』

 

 

創真の言わんとしている事がカルマは分かったようで、その続きをカルマが言った。

 

 

『……………こうなった一因って、浅野クンにあるって事じゃね?』

 

 

創真、カルマ、中村は疑惑の目で淺野をじーっと見つめる。

 

 

『し、仕方ないだろ!急に面白いことを言えって、言われたことなど今までなかったんだ………』

 

 

『あちゃー。確かに浅野君にはちょっと難しい問題だったかー』

 

 

『あーあ。何なら、エスコート役は創真にやらせれば良かったんじゃね?創真ならそう言う無茶ぶりにも答えれそうだし、7年越しの感動の再会にもなっただらうし』

 

 

『…………君、さっきエスコートについて君のアドバイスなど不要だ、って言ってたけど意外とありそうじゃね?』

 

 

上から、中村、カルマ、創真の順に弄られる淺野。何とも珍しいシュールな光景だ。

 

 

『だ、だが!こうなって逆に正解だったかもしれない』

 

 

『何か開き直りと言うか、言い訳と言うかに聞こえるが、とりあえず何故にそう思った?』

 

 

創真の問いに、浅野は咳払いをして、いつも通りの口調で答えた。

 

 

『答えは単純だ。王女を狙っている暗殺者達の存在が明るみになったからだ。もし、こうもならなければ今頃、何があったか分からないだろ』

 

 

『……………まー、一理あるか』

 

 

創真は少し考えた後、ポツリと呟く。改めて浅野はレアの方を向く。

 

 

『期待されるのは、実力を持っていることの証です。その実力をどう発揮するかは自由。自分の人生は、自分で切り開くものだと思います』

 

 

その言葉は、創真やカルマが冷やかす余裕がないほど真剣味を帯びていた。

 

 

『自分の人生は、自分で切り開くもの……………確かにその通りね。良いことを学んだわ。ありがとう、ガクシュー。私、周囲に何を言われようとも気にせず、信じることを曲げずに伸びていくつもりです。その代わり、あなたもせいぜい私と話が出来るくらい伸びてくださいね』

 

 

『僕の成長に置いてかれぬよう、気を付けることをお勧めしますよ』

 

 

2人の強気な言葉の応酬に、そばで聞いていたカルマは喜んだ。

 

 

『何かさー。2人ともお似合いだわ』

 

 

浅野はカルマを睨む。

 

 

『お似合いとか低俗な言い方はやめるんだ』

 

 

『あれー?何か浅野クン、ムキになってない?あ、もしかして…………』

 

 

『何を考えてるのか知らないが、そういうデマを口にしたら、学校から抹殺するぞ』

 

 

『おー。怖えー怖えー』

 

 

浅野の脅しは、カルマを喜ばせるだけだった。

 

 

「おい、さっきからなに話してんだかわかんねーぞ。もっと簡単な英語で喋れよ」

 

 

「もー寺坂はしょうがないな。折角良い雰囲気だったのに」

 

 

中村はため息をつく。

 

 

そんな会話が繰り広げられてる中、創真はスマホの時計を見る。

 

 

(あと5分で着く……………さて、別動隊の皆さんはちゃんとやってるかな?月城姉弟とか、ホリーとかがサボってたりしそうな気がしなくもないんだよねー………)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

=================

一方、駅に先回りしていた別動隊。各自が創真が指示した場所を見張るなか、バス停から少し離れた場所に、周囲の監視をする男女、隼と碧海の姿があった。

 

 

「「ハークション!」」

 

 

姉弟(隼と碧海)は揃って同タイミングでくしゃみをかました。

 

 

「なーんか誰かに噂でもされたような気が………」

 

 

「えーまさか。隼は漫画の読みすぎじゃないの?そんな漫画のような事があるわけないでしょ」

 

 

「そんなもんか…………?まぁ、それは良いとして」

 

 

隼は腕時計をチラッと見て云う。

 

 

「あと2分位でバスが着くな」

 

 

「そうだねー。隼、私に見惚れてないで、ちゃんと周りを見るんだよ?」

 

 

「誰が惚れるか!」

 

 

隼がそうツッコミ、はぁ、とため息をつく。

 

 

「ったく、創真と言いお前と言い、いつも俺をからかいやがって……………」

 

 

「んー、何か隼見てるとついからかいたくなるんだよね」

 

 

「それどういうこ」

 

 

「あ、来たよ!」

 

 

言いかけていた隼を遮り、碧海が声をあげる。見れば、確かにバスが駅のロータリーに入ってきていた。

 

 

『皆、良いか?ここで狙われるとしたら、バスを降りる直後だ。全員、気を緩めるなよ』

 

 

創真から渡されていた耳に嵌める小型の通信機から、磯貝の声が流れる。磯貝からの注意を聞いた皆は気を引き締め、各々のいる場所からバス周辺を注目する。

 

 

そして遂に、バスが到着した。すると、列に並んでいた黒いコートに黒いニット帽を被った男が読んでいた新聞を懐にしまい、バスを降りる乗客の方に向かって歩き出した。

 

 

『黒のコートにニット帽を被った男が動き出したよ!あ、注射器持ってる!』

 

 

いち早く伝えたのは上空から透明化で監視をしていたホリーだった。ホリーからの知らせを受け、1番近い場所にいた碧海と隼が男に殺到する。その間にも近づく男。

 

 

 

すると、

 

 

「あーん、待ってそこのお姉ちゃーん!」

 

 

男の顔面すれすれをコウモリが通過していった。

突然現れた蝙蝠の方に一瞬男は気を取られてしまった。そして、バスの方に目を戻すと、暗殺対象と目があった。

 

 

『あれぇ、王女様に見えた?』

 

 

中村の声に男がしまったと思ったときにはもう遅かった。碧海の蹴りが男の持つ注射器を蹴飛ばし、さらに隼の上段突きが男を吹き飛ばした。

 

 

『おうおう、暗殺者さんよう。あんた、意外と強くないじゃねぇか?』

 

 

『くそっ…………!!』

 

 

不利を悟ったのか、男は一目散に逃げようとする。

 

 

 

 

しかし

 

 

 

 

『逃がすかァァァァァァァァァァァァ!!』

 

 

男を飛び越えてきたホリーが行く手を妨げた。

 

 

『貴様が暗殺者だな!?美しき女性を狙うとは言語道断!!このホリー様が成敗してくれる!!』

 

 

『チィッ!!』

 

 

退路を確保しようとナイフ片手に襲い掛かる暗殺者。

 

 

 

しかし、だ。

 

 

 

「トウ!!」

 

 

ナイフを差し出してきた男の手を掴み、そのまま背負い投げ。地面に思いっきり叩きつけられた男を柔道の固め技の1つ『けさ固め』で抑え込む。

 

 

「ハーッハッハ!暗殺者、確保なりー!!」

 

 

高笑いするホリー。誰かが通報したのか、パトカーのサイレンが聞こえてくる。

 

 

「騒ぎが大きくなったな……………早めに離れようぜ」

 

 

「あぁ。幸い、群衆の注意はあいつに向いている。厄介事に巻き込まれる前にここを離れるのが最善だ」

 

 

「そうだね。よっし、早めに行こう!」

 

 

隼の提案に浅野と碧海が賛同し、浅野はレアの手を引いてその場を離れる。

 

 

『待って、カクシュー。ソウマがいないわ!』

 

 

『なっ!?あいつ、こんなときに一体何処に…………!?』

 

 

浅野は辺りを見回すが、創真の姿は見当たらない。

 

 

『あー、大丈夫だよ。創真君、さっき私に「ちょっと野暮用が出来たから、ちょっと抜ける。後でその後の指示をするからよろしく」って言ってたよ』

 

 

『そうか…………では、先を急ぎましょう、王女』

 

 

『………………分かったわ。ソウマなら、大丈夫よね?』

 

 

『なーに、心配には及ばねぇよ。あいつは色々規格外なチート野郎なんだからよ』

 

 

隼が創真を擁護してるんだか嫌味を言ってんだかよく分からん台詞を述べた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方その頃、駅から少し離れた路地裏から暗殺者の仲間2人は双眼鏡を通して駅での一連の騒動を目撃していた。

 

 

『なっ…………嘘だろ。あいつは無敗と呼ばれていた凄腕なのに…………』

 

 

『おい、ずらかるぞ!』

 

 

呆然とする男にもう一人の仲間が声を掛ける。男らが車に乗り込んでエンジンをかけて発進しようとしたその時、唐突に車のタイヤが全部外れた。

 

 

『どうなってんだ!?』

 

 

そう叫んだ次の瞬間、車のフロントガラスを突き破って、黒い小型の球体が車の中に入ってきた。男たちがそれを視認するより前に、球体からプシューと言う音と伴に、煙が噴射された。暫くして路地裏に、白いコートを着た少年が入ってきた。

 

 

「おー、ぐっすり寝込んでおりますな」

 

 

創真は満足そうな表情でニヤリと笑った。

デュオが創真からひょいっと出てきて、男を持参した縄でぐるぐる巻きにする。

 

 

「創真、何故こいつらが暗殺者だって気づいた?」

 

 

「あんな殺気立って黒いカッコして黒い車に乗ってたら、誰でも暗殺者だと気付くがな」

 

 

「誰でも、ではないだろうがな」

 

 

苦笑いを浮かべるデュオ。そーかな、と云いながら創真は近づき、手に黒い手袋をつけてから2人の男の胸元を探る。

 

 

「ほーら、やっぱそうだ」

 

 

創真の手には2人の男の胸元から出てきた黒い拳銃があった。それを創真は男らの手に握らせておく。そして、スマホを取り出してモバイル律に話し掛ける。

 

 

「律、警察に通報だ。拳銃を所持してる怪しい2人の男がここの路地裏に倒れてますー、って」

 

 

『了解です!』

 

 

「それと、皆は計画通りやってる?」

 

 

『はい。創真さんが先程碧海さんに送った計画通りに進行しています。間もなく、電車に乗るはずです』

 

 

「そりゃ何より…………さて、僕も行こうか」

 

 

創真は路地裏を出て駅の方へ歩き出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─────────────が、すぐに止まった。

 

 

『どうしましたか、創真さん?』

 

 

「……………いや、アレ」

 

 

律は創真のスマホのカメラを通して創真の視線の先を見てみると、すぐに分かった。

 

 

先程王女を殺ろうとしていた暗殺者がパトカーに乗せられていた。いや、それだけなら何の不自然もないのだが………………何故か別のパトカーにホリーが乗せられていた。

 

 

『……………ホリーさんが、警察官に連行されていますね』

 

 

「何かしたのか、あいつは……………あぁ、痴漢か」

 

 

何故か真っ先に痴漢と決め付けるデュオ。

 

 

「いや、それは無い筈だよ……………多分。恐らく、事情聴衆って事で連れてかれたんじゃない?あーあ、貴重な戦力がポリスメンに連れてかれて行っちゃったよ…………」

 

 

「だがまぁ、作戦に支障はさほど出ないだろう?」

 

 

「まー恐らくね。ホリーを待ってると時間が掛かりそうだし、先を急ぐとうしようか…………それより、隼や渚君らが巧くやってくれてるといいんだがね………」

 

 

少々の不安を隠せない表情で、ポツリと創真は呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『チッ、作戦は失敗か……………だが、まだ終わりじゃないぞ……………』

 

 

とある部屋にて、男はスマホの画面に映る、移動している赤い光点を見つめながら呟いた。

 

 

to be continue………




創真「えー…………お久しぶりでございます。そして、あけましておめでとうございます。さぁ、やって参りましたartisanさんとの共同企画のミニコラボのお時間でございます……………いやー、長かった。予定は立ってるのに全然ミニコラボが進まん。ついでに本編も。いやまぁ、言い訳としてはね、まず綺麗にまとめるのが難しかったらしくてねー。ほんとに終わんのかよ、コレって僕も思いますねー。いやー、にしても遂に2019ですよ、皆さん。ねー、平成も終わりに近づいて、ね。新年号はどうなるんでしょうねー、未だに発表ないし。そう言えばさっき、作者に2018年の中で1番楽しかった事をさっき聞いてみたんですけどね、これが中々共感できるんですよ。それがですね…………」


ルーク「おい、いつまで喋ってんだよ」


フィーベル「さ、流石に長くない…………?」


創真 「…………横槍が入ってきたので、そろそろ本編を始めますか。作者が2018年で1番楽しかった事を知りたい方は、感想とかで聞いてくださいな。さーて、改めまして本日お呼びしたゲストを紹介しましょうか。ルーク&フィーベルのバカップルでーす」


ルーク&フィーベル「「誰がバカだ(よ)!!」」


創真 「おー息ぴったり。さーそれでは本日のトークテーマなんですが………………ん?」


ルーク「どうした創真?」


創真「トークテーマ、未定になってるわ」


フィーベル「……………え?」


創真 「ほら、これ」


創真の見せた企画書には、トークテーマ未定と書いてあった。


ルーク「ほんとだな…………これはどういう事だ?」


創真「ふーむ。どうやら、作者が考え忘れてたみたいだ……………と言うわけで、こっからはアドリブだな。何話そっかな………………」


フィーベル「あ、じゃあこういうのはどう?私の新作小説の紹介をして、感想を貰う企画とか」


創真「却下」


フィーベル「そ、即答ね…………」


創真「そんなんで尺が続くわけ無いでしょーが。はい、次ルーク君。10秒以内に答えれなかったら、アルテマをお前にお見舞いや」


ルーク「は!?急すぎるだろ!?てか、お前、アルテマ出来るの?!」


創真「残り5秒…………」


ルーク「あーもう、えっと、何だ……………そ、そうだ、俺が最近覚えた魔術を紹介したりするのはどうだ?」


創真「誰得だよ、それ。論外だわ……………もー、しょうがないから僕が何か話しますよ。ま、内容も大体考えてたし」


ルーク「それなら、最初からそれを話せよ!!」


フィーベル「そうよそうよ!!」


創真「一応聞いてみたんですー、さほど期待はしてなかったけど。さて、君達知ってる?」


ルーク「知ってる、って何をだよ?」


創真 「お前らの原作、何かそろそろ終わりそう」


ルーク&フィーベル「「えぇ!?」」


創真 「まー、多分すぐには終わんないよ。でも、何かうちの作者が後書きや展開を総合的に見て、後半戦に突入してるわ、って言ってた。間違ってたら作者に文句言って」


ルーク「そうかぁ…………」


創真 「後はそうだな……………お前らの原作のアニメ第二期来ねえかなー、なんて思ってるんだよね…………可能性薄いとは思うけど」


フィーベル「え、何で何で?」


創真「まー、アレだ。円盤の売り上げ的に、な」


ルーク「二期やれよ、おい」


創真「そうゆうのは、制作会社に言ってくれ…………後は……………あ、そうだ。作者の趣味だけど、文豪ストレイドッグスのアニメ第3期が4月に放送開始ですね、皆さん!!イエーイ!!」


ルーク「第3期だと!?何でそんなに続いてんだよ?!こっちはまだ一期しかやってないのによ!」


創真「フフーン、恐らく劇場版の興行収入が5億5千万だったし、元々人気だったし、アニメ一期と二期の円盤の売り上げもそこそこの結果だったし、まぁ、当然と言えば当然かな?」


フィーベル「何か、バカにされてるようでムカつく…………」


創真「…………ふぅ。まぁ、こんだけ話せばそれなりの尺は取れただろうし、この編にするか?」


ルーク「結局、ほとんどお前の語りで終わったじゃねーか」


創真「うるさいなぁ、元はと言えば作者がしっかり企画を練っとけば良かった話だし、僕のせいではございませーん。まぁ、そんなこんなで、今回のゲストはお間抜けルーク君とフィーベルちゃんの2人でございましたー。それでは皆さん、またお会いしましょう。さいなら~」


フィーベル「原作の方も、『忍を知らぬ、名も無き暗殺者』の方もよろしくね!」


ルーク「そして、誰がお間抜けだ!!」
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