結城創真の暗殺教室   作:音速のノッブ

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第27話 模擬暗殺の時間

創真side

 

 

「……と言うわけだ」

 

 

体育の訓練の終了後、烏間先生は模擬暗殺の事を説明した。ま、やっぱターゲットは烏間先生だよね……殺せんせーだとダメな点か多すぎるから。

 

 

「迷惑なことだが君達には迷惑を掛けない。普段通り過ごしてくれ」

 

 

本当にご苦労様です。

 

 

「今日の体育はここまで!」

 

 

「「「ありがとうございましたー」」」

 

 

「烏間センセー!」

 

 

お、先に仕掛けたのはビッチ先生だ。しかも正面から来るか……………果たしてどんな手を使うのか?

 

 

「お疲れ様でした~喉乾いたでしょ?これ、冷たい飲み物!」

 

 

………………………絶対なんか入ってるよな?おいおい、それくらい誰にでも分かるのだが。

 

 

「……筋弛緩剤と言ったところか。動きを鈍らせ、その隙に刺す。……言っとくがナイフが届く間合いまで近づかせないぞ」

 

 

完全に読まれたビッチ先生は何も出来ず、その間に烏間先生は去っていった。この勝負は圧倒的にビッチ先生は不利だ。

 

 

何故なら、烏間先生には色仕掛けは通用しない。その為、色仕掛け以外の自分の持つ技能で勝負しなければならない。さて、どうするビッチ先生?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

=================

舞台は職員室へ移る。

 

 

烏間はパソコンで作業をしていた。ビッチ先生は隙を伺っているだけで、手は出せない。一方、ロヴロは既に職員室の前に立っていた。

 

 

(……警戒している相手を倒すには…卓越したスピードと技能が必要。それがイリーナ。お前に足りないものだ)

 

 

そして、正面から職員室へ突入した。

 

 

「……っ!」

 

 

烏間は一瞬反応が遅れた。椅子を引こうとしたが動かない。事前にロヴロが床に細工をしたのだ。

 

 

 

(あとはナイフを当てるだけ……!!)

 

 

 

 

 

 

 

が、

 

 

 

 

 

 

 

烏間はロヴロの腕を掴み、机にぶつけ、そこに膝蹴りをロヴロの頬に喰らわせた。寸止めではあるが。

 

 

「先日まで精鋭部隊にいた人間を容易く殺せると思ったものだな……分かってるな?今日殺せなかったなら……」

 

 

((ヒ、ヒィィィィィーー!!))

 

 

ビッチ先生はともかく殺せんせーもビビっている。原作読んでる人は知っているとは思うが、既に殺せんせーと烏間先生はある約束をしている。

 

 

その内容は烏間が暗殺を退けたら……殺せんせーは烏間先生の前で1秒間じっとする。

 

 

「くっ……………どうやら俺はここまでのようだ」

 

 

ここでロヴロはリタイアになった。腕を負傷したのだ。

 

 

あとはビッチ先生だけ。

 

 

(……っ!どうすれば……)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昼食の時間、創真は珍しく1人で窓の外を見ながら弁当を食べていた。烏間先生は校庭の木のそばでハンバーガーを食べている。

 

 

そこへ近づく女が1人いた。

 

 

「さぁ、ビッチ先生。見せてください……あなたの秘策を」

 

 

恐らくこの暗殺が失敗ならば、もう勝敗は決まったもの。創真はそう予想していた。創真はスマホに繋がっているイヤホンを付ける。烏間先生がもたれている木の側に既にマシンカブトを待機させてあるのだ。

 

 

(さぁ……………どうなる?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

外では

 

 

「ちょっと良いかしら、カラスマ」

 

 

「……なんだ?模擬暗殺でも手加減しないぞ」

 

 

「でもね、私はここに残りたいの…」

 

 

バサッ!と上着を脱ぎ捨てた。

 

 

「ね?だから良いでしょ?一度当たってくれれば良い話よ。そしたらイイコトしてあげるわ」

 

 

2度目だが、烏間には色仕掛けは通用しない。

 

 

「(……この程度か。ナイフを奪っておしまいだな)良いだろう。やれよ、何処からでも」

 

 

「うふ。うれしいわ」

 

 

そんな彼等を他所に、少し離れた所で殺せんせーとロヴロが話していた。

 

 

「ロヴロさん。彼女の授業スタイルは克服です。様々なことに挑戦と克服を繰り返してきたから、彼女はいろんな言語を自由に操れるのです。そんな挑戦と克服のプロがここに来て何もしてないとでも……?」

 

 

バックを見せるとその中には───────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「じゃ、そっちに行くわね」

 

 

烏間の視界からビッチ先生が消えた。その瞬間

 

 

グワン!

 

 

烏間先生は何をされたか気づいた。同じく、創真も気づいた。ワイヤートラップだ。ビッチ先生の服と木を使い、そして色仕掛けでカモフラージュ、といった複合技術。すぐさまビッチ先生は烏間の上に股がり、ナイフを振り下ろした……!!

 

 

「く!危なかった……!」

 

 

しかし、烏間はギリギリでナイフを持った手を受け止めた。

 

 

「力では勝てない。さぁ、どうする?」

 

 

創真が……いや、いつのまにか皆が見守るなかビッチ先生が取った行動は?

 

 

「カラスマ……殺りたいの…ダメ?」

 

 

イヤホンから聞こえてきたビッチ先生の声に創真も流石に呆れてしまった。

 

 

「殺らせろとすがる暗殺者がいるか!………もう良い!諦めの悪い奴に1日も付き合ってられるか!」

 

 

烏間は手を離し、ナイフは当たった。ビッチ先生、残留決定だ。

 

 

「え、模擬暗殺がこの結末?うそーん」

 

 

少々つまらなさそうと言うべきか。創真は複雑そうな表情を浮かべる。

 

 

「創真様、イリーナ先生の勝ちのようですね」

 

 

いつの間にか教室に入ってきた氷室が創真に話しかけてきた。

 

 

「…………最後のはちょっと不満ですがね」

 

 

「ま、勝ちは勝ちですから」

 

 

「まぁ…………………そうですけど」

 

 

いまだ不満そうな創真は、マシンカブトを回収しようと窓を開けると、ビッチ先生とロヴロの会話が聞こえてきた。

 

 

「出来の悪い弟子だ…先生でもやってたほうがましだな。必ず殺れよイリーナ」

 

 

「はい!!」

 

 

「…………………………」

 

 

創真はふぅ、と息をつく。

 

 

(まぁ……………良しとするか)




次回はイトナ襲来……!


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