結城創真の暗殺教室   作:音速のノッブ

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第36話 訓練の時間

「おはようございます。さて……今日は転校生が来るんでしたね」

 

 

「もう一部の生徒は既に知っているけどね」

 

 

「おや、そうなのですか、創真君?」

 

 

「まー、昨日の打ち上げで先行登場したからね」

 

 

「なるほど、そう言うことですか。まぁ、でも改めて自己紹介してもらいましょう。それでは、入ってください」

 

 

教室のドアが開き、前回、先行登場した転校生こと、隼が入ってきた。

 

 

「では、自己紹介からお願いします」

 

 

「はいよ。俺の名は月城 隼。まぁ、とりあえずよろしく。それと殺せんせーも」

 

 

「はい、よろしくお願いします。それでは一時間目の時間を少し使って質問タイムに移りましょう。隼君に聞きたいことがある人は手を挙げて!」

 

 

「はい!」

 

 

最初に手を挙げたのは磯貝だった。

 

 

「俺の名は磯貝 悠馬だ。よろしくな。隼は創真とどんな関係なんだ?」

 

 

「創真との関係?前の学校で一緒だったんだよ。俗に云うダチ、って訳だ。また創真と会うとは思ってなかったがな」

 

 

「ダチはダチでも、バカだけどな」

 

 

「うるせぇ、創真!お前は黙っとけ!」

 

 

「へいへい」

 

 

創真は軽く受け流して、口を閉じる。

 

 

「じゃあ次は私!」

 

 

次に手を挙げたのは茅野だった。

 

 

「私は茅野 カエデ!よろしくね。隼君は趣味とかある?」

 

 

「趣味…………よくゲーセン行くな。結構強いぜ」

 

 

「僕よりは弱いがね」

 

 

「うるせぇ!それは言わんでよろしい!」

 

 

「ヌルフフフフ、創真君と隼君は仲が良いですねぇ。では、皆さん仲良くしてあげてくださいね。それでは残りの時間で授業をしますよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昼休み

 

 

「どうだ隼。この教室の感想は?」

 

 

創真が感想を聞くと───────

 

 

「ん?悪くないな。授業も本校舎よりも分かりやすい。それに、このクラスは人が良い奴が多いな。どっかの誰かさん、1名を除いて」

 

 

隼は満足そうに答えた。

 

 

「その、どっかの誰かさんは誰だかは知らんが、まぁ楽しいようでなりよりだね」

 

 

「けっ…………ところで次の体育って何やるんだ?」

 

 

「訓練」

 

 

「訓練?」

 

 

「そう、訓練。説明するより見た方が早い。早く着替えて外に来い」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

===================

 

 

「今日はペアを組んでもらってナイフ術のテストを行う。ナイフ俺にクリーンヒットさせたら2点、かすりで1点、共同でナイフを当てたら両者1点だ。それと創真君は隼君と組んでくれないか?」

 

 

「別に良いですけど……何故?」

 

 

「皆がテストしてる間に隼君にナイフ術の基礎を教えて欲しいんだ。君ならもう基礎は十分できてるし、君も教えることで技術を向上させれるからな。それに、君達は仲が良さそうだからな」

 

 

「なるほど、ね」

 

 

「ではテストを始めよう。準備の出来たところからこい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と言うわけで創真は隼に少し離れたところナイフ術を教えていた。

 

 

「……ナイフの持ち方はもう良いな。基本は一撃が終わっても間髪入れずにすぐに攻撃に移れるかが勝敗を分ける」

 

 

「なるほど。やっぱお前って何でも出来るな」

 

 

「そう?そりゃどーも」

 

 

隼に言われ、満更でもない表情を創真は浮かべる。

 

 

「どうやら終わったようだな。そろそろ良いか?」

 

 

タイミング良く烏間先生が来た。

 

 

「準備出来てます」

 

 

創真と隼はナイフを構えた。創真に至っては二刀流だ。

 

 

渚がストップウォッチを持って来た。

 

 

「じゃあ行くよ……スタート」

 

 

瞬間、烏間の目にはナイフがあった。

 

 

「!!」

 

 

烏間はギリギリのところで避けた。そのナイフの持ち手は隼だった。そこへ創真のナイフが伸びてくる。際どかったが、避けられた。

 

 

「ふ、なかなかやるようだな」

 

 

「彼は柔道、テコンドー、剣道、空手……などなどあらゆる武術を経験してますから。非常に強いです。ま、僕には及びません」

 

 

「あァ!?いつも余計な一言を付け加えてんじゃねぇぞ、創真!」

 

 

「ゴメンネー」

 

 

「めっちゃ棒読みだな、おい!」

 

 

そんな会話をしつつも、攻撃は続く。

 

 

「すげぇ……あの二人の攻撃……」

 

 

まるで見たこともないような物を見る目で磯貝が呟いた。

 

 

「んーなんか素手の方が良いな……」

 

 

隼はナイフを捨てた。

 

 

「ほう。俺と素手でやるか。面白い……来い!」

 

 

隼は烏間と素手の対決を始めた。

 

 

「勝手にやりやがった……あとは勝手にやれ」

 

 

創真は辞退。ちなみに結果は烏間の勝ち。隼は何をされたか分からなかったそうで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「隼すげぇじゃん!」

 

 

「さっきみたいな暗殺見たことないよ~」

 

 

訓練終了後、隼が皆に囲まれているのを見て創真は満足そうにフッと笑った。すると教室に帰ろうとしていた烏間に倉橋が話し掛ける。

 

 

「烏間先生~。今日皆でお茶しません?」

 

 

「……誘いは嬉しいがこのあと防衛省から連絡待ちでな」

 

 

(相変わらず、隙のない先生だな…………)

 

 

きっちり断った烏間を見て、創真は内心苦笑した。

 

 

「……烏間先生は私たちのことを大切にしてくれるけど……やっぱり任務だからに過ぎないのかな……?」

 

 

倉橋の気持ちは皆も同じだった。皆も何処か複雑そうな表情を浮かべる。

 

 

「そんなことはありません。彼にもちゃんと立派な教師の血が流れてますよ」

 

 

殺せんせーは皆の疑問に答えてくれた。だからといって完全に納得がいく訳ではなかったが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

烏間はある人物を待っていた。誰かは知らないが、今日から一人この教室に人を加えるらしい。彼の上司の本部長曰く、適任の男らしい。すると、その人物が烏間の前に現れた。

 

 

「よっ、烏間!」

 

 

「鷹岡……」

 

 

鷹岡と呼ばれたその人物は生徒がいるグラウンドへ向かった。当然現れた謎の男に皆が不思議そうな顔をしていると、鷹岡は口を開いた。

 

 

「俺の名は鷹岡明!今日から烏間の補佐として来た!E組のみんな、よろしくな!」




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