結城創真の暗殺教室   作:音速のノッブ

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では、どうぞ!


第45話 暗雲の時間

「……何故僕がビッチ先生の写真撮影の助手を?」

 

 

学校に早く来ると、待ってましたとばかりに岡島とビッチ先生に創真は連れ出された。

 

 

「創真の持ってる発明品を使えばいろんな角度から鮮明に良い写真が撮れるからな。フフフフフフ……」

 

 

本来なら断っているだろうが、助手をやってくれたら報酬をあげると岡島から頼まれたので、創真はわざわざ付き合ってあげてるのだ。

 

 

「!!おい、創真これ見ろ!」

 

 

先頭を行く岡島が何か発見したみたいな声で創真を呼んだ。創真が岡島に追い付くと、すぐにその訳が分かった。

 

 

「……プールがごみだらけだな」

 

 

「撮影会は中止だ!皆を呼んでくる!」

 

 

岡島は教室へと走っていった。

 

 

「なんなのよもう!私のセクシー水着を疲労する機会がなくなったじゃない!どうしてく」

 

 

ビッチ先生が言い終えるよりも前に、透明化で創真の後ろをついて来ていたホリーが、透明化を解除してビッチ先生の首筋を叩き、一瞬で意識を刈り取った。

 

 

「よーし、これで透明化を暫くしないですむ」

 

 

「どーせ、あと3分もしたら皆が来るよ。そしたら、また透明化するんじゃ?」

 

 

「そんときは、森に隠れるから大丈夫。そんなことより創真、暇だから僕が魔法でこのゴミ片付けちゃって良い?」

 

 

「さっきまでゴミだらけだったプールが、突然何もない綺麗な状態になったら、怪しまれるだろうが」

 

 

デュオに言われ、ホリーは、あ、そっか、と呟く。

 

 

「でもさ、ちょっと位なら良いんじゃない?創真が拾える範囲だけのゴミは回収しておいた、って事にすれば」

 

 

「………………まぁ、それなら良いかもしれないけど」

 

 

「だよねー!なら、折角だから創真、君にも魔法を使わせてあげるよ!じゃ、おじゃましまーす」

 

 

「お邪魔って、何処に」

 

 

創真が訊くよりも早く、ホリーは創真の体の中へと入り込んだ。

 

 

「………………え。何か僕の中に入ったように見えたような………………」

 

 

(えー聞こえる、創真?)

 

 

「はっ!ホリーの声がする!?」

 

 

(君の心に直接話しかけてるんだ。今、君に取り憑いてるからね。要は『憑依状態』だ)

 

 

「憑依、か………………何でもありだな」

 

 

(そう?まぁ、良いや。今、僕が取り憑いてるこの状態なら、君にも魔法が使える。試しに、サイコキネシスをやってみてよ。コツは、想像力だよ!)

 

 

「想像力って……………………言われてもなぁ」

 

 

困惑した様子の創真は何気なくプールに浮いている空き缶を見つめる。

 

 

(ほら、それをどうしたいの?)

 

 

「…………浮かせて、こっちに動かす?あ、そう言うことね!それをイメージしろって事か!」

 

 

要領を掴んだ創真は、手をかざして呟く。

 

 

「『サイコキネシス』」

 

 

すると、空き缶は創真のイメージ通り宙に浮かび創真のいる方に移動してきた。そして、空き缶はいつのまにかデュオが用意したゴミ箱へとインした。

 

 

「ほー、初めてにしては中々上手いな。流石、創真だな」

 

 

木にぶら下がりながらキバットが称賛する。

 

 

「良いね、これが魔法。もう、空想だけの存在じゃないって事……………か!」

 

 

創真はパチンと手を叩く。その瞬間、今度は複数のゴミが浮き、全てゴミ袋の中に入っていった。ホリーは憑依をやめて、創真の中から出た。

 

 

「これくらいなら怪しまれないよね?」

 

 

「多分大丈夫でしょ………………来たよ」

 

 

創真の一言で全てを察した彼等は森の中へと消えていった。その直後、皆が現れた。

 

 

「!滅茶苦茶じゃねぇか!……って創真は何持ってるんだ?」

 

 

「暇だったので近くにあったごみを拾ってました」

 

 

「この短時間でよくそんなに…………流石創真。あと、ビッチ先生は何で気絶しているんだ?」

 

 

「滑って頭ぶつけてたよ。そのうち目を覚ますでしょ」

 

 

ポーカーフェイスで平然と嘘をつく創真。誰も嘘と見抜けず、何やってんだよビッチ先生ー、と言う声があがった。

 

 

「んだよ渚、その目は?俺らが犯人だと疑ってるのか?」

 

 

後ろの方で寺坂の声がしたので振りかえると、寺阪が渚に絡んでいた。

 

 

「寺坂、渚はそんなこと言ってないぞ。取り合えず離せよ、その手を」

 

 

隼が止めにはいる。そこへ、殺せんせーも現れた。

 

 

「まったく……犯人探しなど必要ないですよ。私が3秒で直しますから」

 

 

宣言通り殺せんせーは3秒でごみを拾ったり、ベンチを直したりした。

 

 

「これで元通りです。また楽しく使ってくださいね」

 

 

「「「はーい!」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昼休み、創真は屋根の上で寝そべっていた。

 

 

「創真、あのプールを壊したのがあの不良達と考えているんだな?」

 

 

「キバットか……僕も同じ考えだよ。最近、苛立ちめいた物が見えてたし」

 

 

「う~ん。皆と仲良くやれば良いのにね……」

 

 

ホリーの言った事は、創真も同じように考えていた。

 

─────────体格とか良いんだから皆と協力して暗殺をすれば戦力アップは確実なんだがなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

創真が教室に帰ると、咳き込んでいる人が多かった。

 

 

「どうしたの?」

 

 

「寺阪が殺虫スプレーみたいなのを撒いて……」

 

 

───────やんちゃも程がある。

 

 

内心そう呟いた創真。寺坂は何処に行った、と訊く。

 

 

「さっき出ていったよ。ほんと何なんだよあいつ……」

 

 

「んー……何かいやな予感がするな。まだこれでは終わらなさそうだねぇ……………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ご苦労様。はい、報酬の十万円。また頼むよ」

 

 

(……こっちのほうが……居心地が良いな)

 

 

再び、奴等が来る……………




THE NEXT story 1/4 or 5 PM 22:00


明日は出来たらの投稿になります!


それではまた次回でお会いしましょう!
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