結城創真の暗殺教室   作:音速のノッブ

72 / 201
うーん。長すぎました。


展開も賛否両論ありますかね……。


タイトル?思い付きです(笑)


それと、人物紹介の時間2を一度見てから見るのをおすすめします。ちょびっと更新しました。


取り敢えず……楽しんで下さい!


第65話 覚醒の時間

「よくも皆を……!殺す!」

 

 

「良い意気だ!さぁ、来なさい渚君!」

 

 

現在渚も創真もガチ切れ状態だ。

 

 

「隼君!創真君の頭を冷やして下さい!寺坂君は渚君を!」

 

 

殺せんせーに指名された隼はどうすれば良直ぐにはか分からなかった。声をかけても聞きそうになかった。

 

 

だから

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「オラァ!」

 

 

ゴッ!

 

 

「「「え!?」」」

 

 

創真の頬に隼の拳が飛んできた。そこから遅れて渚の頭にもスタンガンが投げつけられた。

 

 

「おい、創真!らしくねぇぞ。そんな状態で行ったとしても、返り討ちにあって終わりだ。少しは頭を冷やせ!」

 

 

「……………」

 

 

隼の特に特筆する所がない説教を創真は黙って聞いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バキッ!

 

 

「「「ええ!?」」」

 

 

今度は創真の蹴りが隼の腹に飛んできた。

 

 

「…………言われなくても分かってるよ。今のは殴った分の仕返しだ」

 

 

元の調子に戻った創真を見て、隼は腹を押さえながらにやっと笑った。そして今度は寺坂の番である。

 

 

「キレてんじゃねーぞ、渚!薬が爆破されたとき俺を哀れむような目で見やがったな。他人の気遣いしてんじゃねー!ウイルスなんて寝てりゃ治んだよ!」

 

 

「寺坂、お前……」

 

 

皆も寺坂がウイルスに感染しているのに気付いた。

 

 

「そんなくずでも殺せば殺人罪だ!テメーは100億のチャンスを逃すのか?」

 

 

寺坂が渚に問いかける。

 

 

「その通りです。彼に薬の知識はない。下にいた毒使いに聞きましょう。こんな男、気絶で充分です」

 

 

殺せんせーも寺坂に同意し、渚に声を掛ける。

 

 

「余計な水差すなよ。こいつの本気の殺意を砕いて……俺の復讐が完了する」

 

 

「渚君。寺坂君のスタンガンを拾いなさい。この男の命と先生の命。寺坂君の言葉とこの男の言葉。どちらが価値があるか……君なら分かりますよね?」

 

 

その時、寺坂も疲れたのか、地面に倒れこんだ。

 

 

「寺坂!」

 

 

「……見るならあっちだ。渚、死なない範囲でぶち殺せ……」

 

 

渚の目が落ち着きを完全に取り戻し、上着を脱ぎ捨て、スタンガンを腰に提げた。

 

 

「スタンガンは友達の義理ってわけか。ナイフを使う気満々で安心したぜ」

 

 

鷹岡が渚を煽るが、渚はもう冷静だった。頭はもう、標的をどう殺るかを考えていた。

 

 

「烏間先生、もし渚君が危なくなったら……鷹岡先生を撃ってください」

 

 

烏間に殺せんせーが小声で囁く。

 

 

(先を見通せるこいつがここまで言うという事は……いや、俺から見ても……)

 

 

渚はスッと動き出す。暗殺は戦闘に入る前に致命傷を与えるのが基本。

 

 

しかし、今の鷹岡は───────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゴッ!

 

 

鷹岡の蹴りが、渚の腹に命中した。

 

 

「あぐッ!……ゲホゲホ」

 

 

「どうした?殺すんじゃなかったのか?」

 

 

今の鷹岡は……完全に戦闘モード。渚は一切のダメージをダメージを与えられず、鷹岡に一方的に殴られ、蹴られ……その繰り返しだ。

 

 

「やはり……鷹岡が有利か。体格や経験は奴が上か」

 

 

創真は冷静に分析する。

 

 

「さーて、俺も使うか…」

 

 

鷹岡が持ち出したのは……渚と同じナイフ。

 

 

「(ナイフと一緒に……あの笑顔が悪夢と一緒に出てくる。もう同じ過ちは繰り返さねぇ!)手足切り落として標本にしてやる。ずっと愛でてやる……!!」

 

 

「分が悪いね。僕が行くわ」

 

 

見るに耐えなかったのだろう。創真が飛び出そうとする。

 

 

「待て創真………」

 

 

「まだほっとけって言うの?」

 

 

寺坂はカルマに対してそうだ、と肯定する。

 

 

「あいつ……まだ隠し玉を持ってるぜ。……お前らはあの時いなかったがな……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(ロブロさんから教わった必殺技の発動条件は…………1つ、武器を2本持ってること。2つ、敵が手練であること。3つ、相手が殺される恐怖を知っていること。………全部揃ってる。鷹岡先生……)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

実験台になってください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

渚は笑った。これは前と……いや、少し違う渚はかつてロブロに言われた事を思い出す。

 

 

『必殺技と言っても必ず殺す技ではない。戦闘を暗殺へ戻す為の技だ。練習し、極めておけば……近い内に使える日が来るかもな』

 

 

まさに、この日のためにこの技がある……渚にはそう思えた。

 

 

『タイミングはナイフの間合いの少し外!近づくほど、ナイフに意識が集まる。その意識ごと……!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「(ナイフを捨てる!)」

 

 

鷹岡の目が落ちるナイフを追った。

 

 

その瞬間

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パァン!

 

 

(!!相撲で言う……猫だまし!)

 

 

見せつけられた創真らも驚いたが、1番驚いたのは鷹岡。

 

 

「なにが……おこっ……」

 

 

鷹岡がバランスを崩したのを見て、渚は腰に提げたスタンガンを素早く抜き、脇に電流を流した。鷹岡は膝から崩れ落ちる。

 

 

「渚、とどめをさせ。首に流せば気絶するだろうよ……」

 

 

寺坂の言葉通り、渚はスタンガンを首に当てる。

 

 

(殴られる痛みや……抱いてはいけない殺意があると教わった。そこから引き戻してくれる友達の大切さも。酷いことをした人だけど……授業への感謝を伝えないきゃ……そのためには……どういう顔をするべきか……?いや、決まってる)

 

 

渚の思考を読んだのか、鷹岡が震え始める。その顔だけでは終わらせるな………そう言いたそうだ鷹岡へ感謝を伝えるために……渚は『その顔』=笑顔を作った。

 

 

「ありがとうございました、鷹岡先生」

 

 

電流が流れ、鷹岡は倒れる。

 

 

「「「よっしゃあ!ボス撃破!」」」

 

 

皆が歓喜の声をあげた。

 

 

「たいした奴じゃねーか」

 

 

キバット(まだ見えぬ)は渚へ興味を示したようだった。

 

 

「ホリー、デュオ、キバット。これで任務は終了だよ……はぁー、疲れた…………帰って寝たいね」

 

 

「そうだね~!ねーデュオ。ホテルに戻ったら」

 

 

「!!潮田 渚!」

 

 

突然、何を血迷ったかデュオが透明化を解除し、渚の名前を叫ぶ。

 

 

「「「???」」」

 

 

突然現れた謎の黒い男に渚も皆も戸惑っている。

 

 

「あ!あの人……テラスラウンジにいた……」

 

 

「後ろだ!」

 

 

茅野が喋るのをを遮り、デュオが叫ぶ。歓喜に湧いていた僕含め皆も、そして渚もヘリポートの方を見ると……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ガハ!」

 

 

「残念ダッタナ……クソガキィ……!」

 

 

復活した鷹岡の膝蹴りが渚の腹に食い込み、渚は悶絶する。鷹岡はナイフを拾い、倒れている渚へと近づく。

 

 

「烏間先生!渚君が危ない!」

 

 

「分かっている!」

 

 

殺せんせーに言われる前に、烏間は銃の狙いを鷹岡に定め、引き金を引こうとしたときだった。

 

 

「いや、ストップです烏間先生」

 

 

それを制したのは創真だった。

 

 

「今のあなたの状態で撃てば、あいつを殺しかねない。確かにあいつはクソ野郎ですが、流石に殺す必要はない」

 

 

「だが…………………」

 

 

「僕が………………いえ、僕らが無力化します。デュオ、『憑依』使うよ」

 

 

その宣言に驚いたのはホリー達だった。

 

 

「え、ちょ創真?ほんとに良いの?」

 

 

「他の皆じゃ流石に倒すのは無理だ。この状況で、奴を無力化するには、これ位しかないだろ?いや、ホリー達が無力化するのでも良いんだけど…………散々クラスの皆を苦しめてくれたんだ。奴は僕自身が倒したいんでね」

 

 

「なるほど…………………創真がそうしたいなら、それで良いよ!」

 

 

「俺も構わん」

 

 

「なら、行こうか!」

 

 

創真は手すりを踏み台にして、ヘリポートの方へジャンプする。

 

 

「邪魔をスルなァ!!」

 

 

鷹岡は創真に向けて銃を速射する。弾が創真の胸に当たりそうになったその時、横から何かが割り込んできた。

 

 

「ヘッヘッへ。じゃんねんでした!」

 

 

「「「こ、コウモリ!?しかも喋ったァ!?」」」

 

 

コウモリが弾を口で器用にキャッチしたに加え、喋った事に皆は驚きを隠せなかった。その隙に、ホリーとデュオもヘリポートへと着地した。

 

 

「なンだ貴様ら……!!」

 

 

「まぁ…………通りすがりの元死神だ。覚えておけ」

 

 

風で黒コートが揺れ、月の光に照らされ、デュオは皆の目に刻々と焼き付いた。

 

 

「何気にデュオとやるのは初めてだなぁ……………じゃ、行くよ」

 

 

「あぁ……憑依!」

 

 

デュオは創真の身体の中へ入り込んだ。。他の皆は驚いた表情を見せる。人の中に人が入ったように見えたのだから、当然だろう。創真がくるっと一回転すると、デュオが纏っていたコートを着用していた。鷹岡は間髪入れずに再度引き金を引く。しかし、創真に当たる筈だった弾丸は、全て切り刻まれてた。創真の背中からは布型の黒獣が姿を現していた。

 

 

「おー羅生門そっくり。意外と扱いやすいな」

 

 

(………………別にパクってないぞ)

 

 

「分かってるって」

 

 

そう返事して、創真は恐ろしい程の瞬発力で距離を詰める。流石は軍人と言うべきか、鷹岡は恐るべき速さで足で蹴りあげるが、創真はそれを軽々と受け止めた。

 

 

「それで全力?」

 

 

「ダマレ……………!!」

 

 

「いや、その答えだと質問に答えてないから」

 

 

冷たく言い放ち、創真は鷹岡の足を掴んで、余裕そうに持ち上げる。

 

 

「はい、ドーン!」

 

 

そして、ボロ雑巾のように叩き付けた。

 

 

「クソ…………………が!」

 

 

鷹岡は手に持っていた銃を創真に向けて撃とうとするが、それよりも早く黒獣が真っ二つに切り裂いた。創真は鷹岡の胸に、足を乗せる。

 

 

「さーて、勝負ありだな?」

 

 

「ふざ……………けるナ!俺がこんなガキに…………」

 

 

(……………ったく、往生際の悪い奴だ…………創真、ちょっと身体を借りるぞ)

 

 

デュオはため息をつき、創真の身体の主導権を借りて呟く。

 

 

「『重力操作』」

 

 

そのワードを呟いた瞬間、鷹岡の身体が赤く光出した。そして、苦しみ出す。

 

 

「ガァァァァァァァァァ!!ナニを、した……………?」

 

 

「お前の身体に掛かる重力を重く操作した。今、お前の身体に相撲取りが2人位の重さを味わっている筈だ」

 

 

(おー。中也の能力も使えるのか)

 

 

「……………中也?」

 

 

(フフッ、調べれば分かるよ)

 

 

「た、頼む!やめてくレ!!」

 

 

それを聞いたデュオは主導権を創真にパスした。

 

 

「え、どうしよっかなー………………あ、そうだ。じゃあ…………………」

 

 

創真は遠くに落ちていたナイフを黒獣を使って拾い上げ──────────

 

 

「じゃあ、死ね」

 

 

誰もが畏怖を覚えるような声で呟いた。

 

 

「ダメです創真君!」

 

 

「やめろ創真!!」

 

 

殺せんせーや隼が制止するが、創真の手は止まらない。ナイフを鷹岡の心臓に振り下ろし──────────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………………なんてね」

 

 

─────────ナイフはコンクリートの地面に振り下ろされ、砕け散った。

 

 

「流石に僕はそこまで鬼じゃないし、あんたを殺したって言うレッテルをこれからずっと貼っていくのはごめんだね」

 

 

創真は指をパチンと鳴らす。すると、鷹岡に掛かっていた見えない重荷が消え去る。

 

 

「だが、その代わりに悪夢を見てもらおうか」

 

 

すると、脇に控えていたホリーが鷹岡の目の前に立ち、人差し指を額に押し付けた。

 

 

「『ナイトメア・ゾーン』」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

====================

 

 

「………は!ここは何処だ!?」

 

 

鷹岡が気が付くと、そこは何もない……『暗闇の空間』だった。

 

 

すると……コツン……コツン………と誰かの靴の音がしてきた。

 

 

「誰だ!?結城 創真か!?」

 

 

「違いますよ……鷹岡先生」

 

 

「!!」

 

 

姿を見せたのは………潮田渚。手にはナイフが。

 

 

「や、やめろォ!来るなァァァ!」

 

 

鷹岡は逃げようとするが、体が動かない。まるで金縛りにあったように。そうこうしてる間に……渚は鷹岡の目の前に。

 

 

「鷹岡先生………………死んでください」

 

 

渚はナイフを突きだした………あの『笑顔』で。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「グガァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

 

鷹岡は一際大きな悲鳴を上げた後、泡を吹いて気絶した。

 

 

「しばらく眠れない夜を過ごしたまえ」

 

 

そう吐き捨てる創真。すると、ホリーが不満そうな口調で話しかけてくる。

 

 

「ちょっとちょっと!僕、殆ど何もしてないじゃん!」

 

 

「え、そう?」

 

 

「ちょっと魔法を掛けただけじゃん!次はもっと活躍させてよ!」

 

 

「はいはい、分かった分かった」

 

 

不満をたらたら口にしていくホリーを、創真が適当に宥めるなか、烏間は彼等に声を掛ける。

 

 

「創真君!それに君達も大丈夫か?」

 

 

「あ、大丈夫ですよ」

 

 

創真らはジャンプして皆の所に戻った。ホリーは抱えていた渚を下ろしてあげた。

 

 

「あ、ありがとうございます……」

 

 

戸惑いながらも渚はお礼を言った。

 

 

「創真……色々説明してもらいたい事があるんだけど……」

 

 

磯貝が代表して聞く。

 

 

「でしょうね…………だが、どうもエネルギー切れみたい」

 

 

ドサ

 

 

「「「創真(君)!」」」




THE NEXT story 1/26PM 22:00


それと豆知識。市販のスタンガンには人を気絶させるほどの威力はありません。


筋肉が硬直し、体に激痛が走るだけで、意識はあります。


だから……今回、鷹岡が復活したのも……まぁ、OK?
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。