結城創真の暗殺教室   作:音速のノッブ

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第70話 姉の時間

皆は無事に東京へ帰ってきた。創真は、3億の車が無事だったたので、胸を撫で下ろしたそうで。

 

 

「それでは、気を付けて帰ってくださいね皆さん!」

 

 

殺せんせーが解散の指示を出し、皆は帰路に着く。隼は大きく伸びをしながら、創真に話し掛ける。

 

 

「いやー船はもう乗りたくないね。創真、お前今日このあと予定あるか?」

 

 

「特にないよ」

 

 

「だったら……今日、一緒に飯食べね?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「へー……お前がこんなおしゃれな店を知ってるんだな……」

 

 

「意外か?」

 

 

「意外」

 

 

隼は近くのデパートの中にある、イタリアンレストランへと創真を案内した。ちなみに氷室は今日友達と予定があるため、今はいない。キバットは外でお姉ちゃん観察。ホリーとデュオはゲーセンで楽しんでるので今は2人だけだ。

 

 

「で、なんで僕を誘った?」

 

 

隼は紙切れをとり出し、見せる。

 

 

「お二人様食事代無料…………ね。店の景気がそんなに良いのかね~」

 

 

「いや、そこか!?俺がこの券をどうやって入手したとか、そう言うのじゃ……」

 

 

「社長からだろ?お前の父親からのじゃないの?」

 

 

そう。隼の父親は会社の社長。IT企業なのだが………その会社も創真の会社には及ばない。要はNo.2の存在。

 

 

「残念。これは俺の叔父がくれた」

 

 

「そう言えば、お前は親と暮らしてないんだったな。どこに住んでんの?お前の親」

 

 

「さーね。横浜から引っ越したらしいけど聞いたことない」

 

 

「ふーん…………やっぱり、まだそういう仲か」

 

 

「お待たせしました~!マルゲリータ2つです!」

 

 

店員がピザを持って現れた。

 

 

「お、きたきた。早く食おうぜ」

 

 

「そーね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

食後、創真らは住宅街を歩いていた。隼の家の前で氷室さんと合流するのだ。

 

 

「どうだ?旨かっただろ?」

 

 

「まぁね……そう言えば、凄いどうでも良いんだけど、隼って彼女とかいるの?」

 

 

「はあっ!?いやいや、いねーよ全然。全然いないからな!?」

 

 

「……………なんか、焦ってる?」

 

 

創真がさらに追及しようかと思ったその時だった。突然、隼が足を止めた。

 

 

「………どうした?幽霊でも見たか?」

 

 

「いーや。もっと見たくない奴だ。そこの電柱にいる奴………分かってんだから出てこい」

 

 

すると、柱からスッと誰かが出てきた。

 

 

「久しぶりだね………隼」

 

 

「何のようだ………碧海」

 

 

「へー、いることは聞いてたけど…………彼女が隼の姉さん?」

 

 

「そゆこと。で、お前は何しに来たんだ?」

 

 

碧海は口を開く。

 

 

「ひどい言い方だね~。折角姉に会えたのに」

 

 

「お前の面は2度と見たくもなかったよ……!とっとと用件言え」

 

 

「用件はね、君を迎えに来たんだよ。私、東京に引っ越してたからね。今は椚ヶ丘だっけ?でも転校してもらうよ。これで……やっと一緒に住める」

 

 

碧海はゆっくり足を進める。

 

 

「ふざけんな!悪いがそれは無理だ。叔父に言っとけば、誰が言おうと折れない」

 

 

「確かに、父さんでも頭が上がらない叔父さんがいるんじゃ、言っても無理だね………なら……力強くで……」

 

 

天音はいきなりダッシュし、隼に急接近する……!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………実力行使しか考えが思い付かないんですかね」

 

 

「創真………お前……」

 

 

碧海の拳を止めたのはこの場では第3者でもある創真だった。

 

 

「何?あんた邪魔する気?部外者は引っ込んでなよ」

 

 

「悪いが、僕は絶賛反抗期中なんでね。断らせてもらうよ。取り敢えず、僕はレディーには殴りたくないんで、拳納めてくれます?」

 

 

碧海は意外にも素直に引っ込めた。

 

 

「あんた………私の事を女だからって見くびってるようだけど……私の力ならあんたを消せる。自分の手を汚さなくてもね」

 

 

「君の親のブラック(・・・・)な金でも使って暗殺者でも呼ぶかい?」

 

 

「ブラックな金…………?よく分からないけど、そんなことしなくても、私にはあいつ(・・・)から貰った資金があるし。そいつを使えば、暗殺者位雇えるわ」

 

 

「それじゃ、この僕と全面戦争かい?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………やってみたまえよ。やれるもんなら」

 

 

殺気の入り交じった声に、碧海は笑みを浮かべる。

 

 

「フフ………実はさ、もうやったんだ。あんたの側にいる人………氷室さんだっけ?今頃、病院送りされてるんじゃない。これは警告よ。もう、隼に関わらないで」

 

 

「ほう………………これで分かった。君は馬鹿だな」

 

 

「………………は?どういう意味よ」

 

 

「あんたは、氷室さんを甘く見すぎだ。あの人がそんじょそこらの暗殺者に負ける訳がない」

 

 

すると、近くから独特のエンジン音が聞こえてきた。間もなく、後ろの角から赤い野獣、ライカンが出現。そして、ドアが開いて出てきたのは当然──────────

 

 

「お迎えに上がりました、創真様」

 

 

─────────氷室である。

 

 

「……どういうこと?あなたには確か2人送った。なんで………!?」

 

 

「……弱すぎたので、一緒にいた柔道の黒帯を持ってる友人と一緒にボコボコにしてきました。目撃証言もあったので、彼等は暴行の疑いで即逮捕。私にはお咎めはありませんよ」

 

 

「じゃあ場所はどうやって……」

 

 

「あなたには見えないでしょうが、色々いるんですよね………2人+1匹ほど」

 

 

────────ナイス、ホリー達。

 

 

創真は心の中で呟いた。

 

 

「……なるほどね。確かに一筋縄では行かないようね。でも、私は5ヶ月も理不尽と我慢した。絶対に隼は私の所に来させる」

 

 

「そうかい。だが、隼はそれを拒んでいる。何でかは知らないけど、本人の意志を尊重せず、あんたの勝手で隼が不快な目に遭うのは────────まぁ、良くはないか」

 

 

「おい、なんで即答しなかった?」

 

 

隼は創真を睨むが、創真はごほんと咳払いをして続ける。

 

 

「まぁ、そんなわけで、今日のところは帰った方が良いんじゃない?形成的にも、君は不利だろうし」

 

 

「そうね…………今日のところは退くとするわ。早めに手を引くことを勧めるわ」

 

 

「その言葉、そっくりそのまま君に返すよ」

 

 

それを聞いた碧海はニヤリと笑い、消えていった。

 

 

「隼君、君は姉さんから過度な求婚を受けてるねー」

 

 

「求婚はされてねぇがな。………………助けてくれなかった癖に、今更一緒に暮らそう?ふざけんじゃねぇ」

 

 

「何か言った?」

 

 

「いーや……………さて、じゃあここで別れるか」

 

 

「そーね。それじゃ、夜道には気を付けて。また、求婚されるかもよ?」

 

 

「けっ」

 

 

隼は手をヒラヒラと振りながら去っていった。

 

 

「所で氷室さん、大丈夫だったんですか?彼女が言うには、あなたの所に暗殺者を送り込まれたらしいんですけど」

 

 

「えぇ、余裕です。あれは三流ですね」

 

 

「そうですか…………碧海さん、って言ってたっけ」

 

 

「あぁ、私に暗殺者を送り込んだ黒幕ですか」

 

 

「あの人、何か雰囲気ヤバかったな……………何か、精神の自制心と言うかリミッターと言うか……………そう言うのが外されてたように見えたけど………………何か、目が異常だった」

 

 

「そう言う相手は何をしてくるか分かりませんからね………………創真様もトラブルに巻き込まれやすい体質な事で」

 

 

「全くです…………………ま、そんな心配することは無いでしょう。同年代の女子がしてくることなんて、たかが知れてるだろうし」

 

 

この時の創真はさほど気にしていなかった──────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──────────あの事件が起きるまでは。




THE NEXT story 2/1 PM 22:00


実は、今回の小説本文は、弟が書きました。中学生のね。


良かったら、弟の文才はどうだったか、感想お願いします!お気に入りも!
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