弟の文才は意外に良かったので、また任せようかな。
それと訂正です。
昨日の話の氷室の台詞で、三人+1匹、とありましたが、本当は2人+1匹です!
それでは、楽しんで下さい!どうぞ!
創真が自室で作業をしていると、氷室さんが部屋へと入ってきた。
「……………何をしているのですか?」
創真は作成途中のトンボと蜂の設計図を見せながら言う。
「マシンシリーズの新しい物を…………氷室さん、大丈夫ですか?寝不足そうですね……」
「まぁ………」
あの後………氷室は事情聴取のために警察署へ。経緯を話したり、色々書類に書いたりで、解放されたのが夜中の1時だった。
「お疲れのところ悪いんですが………どうでした?」
「今だ黙秘を貫いているそうです。取り調べも難航しているとか」
「へぇー………………まぁ、吐こうが吐くまいがどうでも良いんですけど。恐らく、警察では碧海さんが黒幕だなんて辿り着けないでしょうし」
場所は変わって、隼の家。
「…………碧海が?」
昨日の事を話すと、叔父は眉を潜めた。
「昨日来たんだよ。俺の目の前に!」
「それで、お前の友達の付き添い人が襲われたと?」
「そう。ま、全部返り討ちだったが。これを仕向けたのは恐らく碧海だ。これ、警察に言ってなんとかなるのか?」
「にわかに信じがたいが…………まず、質問に答えるとそれは難しいのう………お前からの話では証拠もなかったんじゃろ?言っても相手にされんだろう」
(やっぱ無理か……)
隼も先程創真から連絡をもらった。あいつが仕向けたという証拠は今のところゼロ、と。叔父はタバコに火をつけ、一服し始めた。
「………それで、何をしてもらいたい?」
「意地でも椚ヶ丘から離れないようにしてもらう。それと碧海を近寄らせない」
「近寄らせないのは難しいが………椚ヶ丘から離れたくないのはなぜだ?」
「あそこで……やるべきことがある。皆で一緒にな……」
「……………」
叔父は少し黙っていた。そして次の瞬間………
「ハハハハ!隼、そんなにクラスメイトが好きなのか?それともまさか恋人が……」
「んなわけねー!でも、クラスメイトが好きなのは否定しないぜ」
「そうか……なら、椚ヶ丘から転校はさせぬようにしよう。ついでに碧海に釘を刺しとくわい………良いクラスメイトに会えたのだな」
「最ッ高だ。あいつらはな」
「そのクラスメイトを大切にする。それが条件だ」
「ああ!」
─────────本当に良いの?
声。声が彼女の頭の中に響いた。
「…………………何が?」
─────────こんな事をして、本当に良いの?
「……………………………」
─────────こんなことが隼、さらに言えば私の為になるとは思えない。
「…………………うるさいよ」
─────────自分でも分かってる筈。だから、もう
「うるさいって言ってるでしょ!」
彼女は大声を上げて、自分の声から耳を塞ぐ。
「もう、決めたんだから…………………邪魔しないで」
─────────。
そして、もう1人の彼女は消えた。
「彼女の願いなどどうでも良い。私としては最強の肉体が手に入ればね。それにしても、私の思い通りに動いてくれるね、彼女は。自分が狂気に満たされてるとも思わず…………二学期が楽しみだ」
とある一室で、彼は珈琲を飲みながらそう呟いた。
THE NEXT story 2/2 PM 22:00
トンボも蜂ももうすぐ…………!