創真side
部屋の整理が終わるまで2日掛かった。
僕の部屋の整理は簡単に終わったのだが僕の親が、ベットはここが良いだの、ソファーの位置が気に入らないだの、揉めまくって結局2日掛かった。
さらに親はマンションの管理費などなどの書類に追われている。
それから3日後、僕としてはやることがなく……………暇なので東京観光することにした。
というわけでとりあえず今は東京駅にいる。お昼前なので人がたくさんいる。東京は横浜以上に人の数がヤバイな。
さて、どこに行こうか………東京は意外と観光名所が多いな。
迷いますねぇ…………。
「泥棒───!!誰か捕まえて────!!」
叫び声がした方を見ると、ピンクのバッグを持った男が駅の構内を走り、それを追いかける女の人がいた。
不運にもその男は僕の方へ駆けてきている。誰も止めれなさそうだ。ほっときたいが、それだと女の人がかわいそうだ。
「どけどけどけ─────!!」
それは僕に言っているのかな?なら素直にどくか。
──────と見せかけて足をスッと出した。
「うぉ!?」
男はそのまま倒れ込み、床へキッスした。これがファーストキスだったら少々申し訳ない気もしなくはないが、泥棒に掛ける慈悲などいらないか。
「倒れたぞ!捕まえろ!」
動きが止まったのを良いことに、男は複数人で拘束された。あとはポリスメンに任せよう。にしても、東京は治安が悪いのかね?
「あ、あの」
ん?ああ、カバンを盗られた人か。
「足を引っ掛けてくれましたよね?ありがとうございます!」
「いや、そんな大したことしてないですから」
狙って足を引っ掛けるなど、度胸さえあれば誰でも出来るだろうし。
「じゃあ、僕はこの辺で…」
当初の目的は観光だ。早くしないと行きたいところに行けなくなる。
──────まぁ、目的地すらまだ決まってないのだがな。
「あの…」
「………?」
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まさかここまで発展するとはな………あの後、お礼にお昼ご飯を奢ると言われた。勿論丁重に断ったんだが……………相手も食い下がり、結局僕が折れた。
とういうわけで、駅の近くのファミレスにいる。
「あの本当にありがとうございました」
「あ、はい……………君は学生?」
「あ、はい。椚ヶ丘中学に通ってます」
おっと。これはとんだ偶然だな。
「実は僕も4月から椚ヶ丘に転校するんですよねー」
「え!?中学生なんですか?」
うーん、先に言っとけば良かったな。多分、高校生とか大学生辺りに間違えられたのかな?
「そう、僕は中学生。言い忘れたけど、僕の名前は結城 創真。3日前に横浜から来たんだ」
「私の名前は倉橋 陽菜乃!よろしくね、創真君!」
倉橋さん、か。何となくだが、倉橋さんはふわふわ系な人な気がする。
「あ、そうだ。倉橋さん、聞きたい事があるんだけどさ」
「なになに?」
「東京で有名な観光スポットと言えば、どこ?」
「んー浅草とか良いと思うよ!」
なるほど浅草か………テレビで雷門とか見たことがあるな………………行ってみるか。
「おっとそろそろ時間だ。僕はもう行かないと…………」
「え、もう行っちゃうの?」
倉橋さんは残念そうだが…そろそろ行かないと浅草方面の電車に遅れるのでね。確かあと10分後位に到着する。ん?なんで電車の時刻表知ってるのか?答えは単純。東京都心の電車の時刻表はほとんど覚えているからさ。
「うん。ごめんね、電車に遅れちゃうから…」
「そっか…しょうがないね。観光楽しんできてね!」
「えぇ。ごちそうさま」
余談だが、店を出て走ったらお腹痛くなった。食後の運動はやはり良くないって事だ。あと、浅草は楽しかった。人力車に乗りました。
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「おかえり、創真!どうだった、東京は?」
「ただいま、父さん。東京は案外悪くないね…………ひったくりいたけど」
お土産をテーブルに置いて、ソファーに座った。
「そういえばあと1週間後だぞ、学校。ちゃんと勉強しとけよ……………って言ってもお前はそんなにしなくても大丈夫か。ま、軽くはやっといけよ」
そーか、あと1週間か…………軽く勉強しておくか…中学校の勉強をするのは久しぶりだし。
学校の始業式まで…あと1週間。
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