結城創真の暗殺教室   作:音速のノッブ

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え、何?


あんた文豪ストレイドックス読んで、見事にはまっただろ?


その通り!


あ、知らなくても何も問題ないのでご安心を。


それでは楽しんでください!


第84話 ストレイドックの時間

「………ごめんね。呼び出して。ちょっと話したくて」

 

 

すっかり元気になった様子の碧海は笑みを創真に浮かべる。

 

 

「それで、用は?あぁ、そう言えば今日退院なんだっけ?」

 

 

「うん、そうだよ」

 

 

彼女の手には荷物が入っているバックが握られている。

 

 

「じゃ、退院おめでと、とでも言っておくか」

 

 

「じゃ、ありがと、って言っとこうかな?」

 

 

「で、肝心の用は?」

 

 

「うん…………ちょっと来てもらいたい所があるんだけど…………良い?」

 

 

「……………?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

碧海がどうしても行きたかった場所は、新港サークルウォーク。横浜ベイブリッジや赤レンガ倉庫がよく見えるスポットだ。

 

 

「……………なんでここに?」

 

 

「ここが………好きだから。ここに良く来てたんだー」

 

 

その言葉に創真はニヤリと笑みを浮かべる。

 

 

「奇遇だね…………実は僕も」

 

 

「………そう言えば、創真君も元は横浜住みだったっけ。確か、隼と一緒の中学にいたんだよね?」

 

 

「あー……うん、まぁ」

 

 

「?どうしたの?なんか急にテンションが………」

 

 

「お嬢ちゃん。創真に前の学校の事は話しちゃダメだぜ」

 

 

「肝に命じとけ」

 

 

名物中華まんとあんまんを食べていたホリーとデュオがさりげなく碧海に呟く。ちなみにキバットは横浜の美女を観察中。どうでも良いが。

 

 

「あ、もしかして嫌な思い出があった?ごめん………」

 

 

「いじめられてた」

 

 

「え…………?」

 

 

碧海が創真の方を見ると、どこか遠くを見つめているように見えた。その視線の先が何処か、碧海には分からない。彼が今見つめているのは、風景ではないのは分かった。そして、憐れみと言うか悲しみが混じっているように碧海には見えた。

 

 

「まぁ、大した事はなかったんだけどさ。多分切っ掛けは、僕が来る前までテストでトップだった奴の座を奪ったからかな。どうも、僕の事が気にくわなかったようだ。そんなわけで、前の学校では、当然友達などいませんでした……………あいつ以外は」

 

 

「……………………………」

 

 

「目の前の人間が自分より優れている時、その時感じる事は主に2つに分かれる。1つは、尊敬の念を抱く……………………2つ目は…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そいつが憎い…………と思うか」

 

 

憎い……………その言葉が、碧海の心に深く刺さった。

 

 

「一度そいつに対して憎しみの感情を抱いてしまえば、それを消すのは難しいと思う。僕の場合は、嫉妬が募って憎しみへと変わった奴等が、僕をいじめてきた奴等だ」

 

 

「………………………」

 

 

「僕がこれまで全国を転々としたなかで出来た友達は結構多い。ほとんどは最初に言った前者の人達だけですね。今思えば、僕は単純にラッキーだったと思ってる。だって、嫉妬とかしてもおかしくはなかっただろうに、それが一切無かったんだから。だからまぁ、僕をいじめてきた奴等も別に間違いじゃない。って言ったら、また少し違うんだけどさ」

 

 

創真はため息をついて、続ける。

 

 

「だからね、僕は前の学校で人間の本質を見た気がするよ。社会に出たら、そう言う奴等がたくさんいるんだろうな、って。だからまぁ、ある意味奴等からそう言う教訓を教わった気がするよ」

 

 

そう言って創真は笑う。

 

 

「え、じゃあ……………創真君はそいつらがうざいとか、憎いとか思わないの?君が言うには、何の被害もなかったらしいけどさ、いじめてきたことには変わらないよね?」

 

 

「うーん。何て言うかさ、憎むだけ無駄って言うか何て言うか…………………そんな事気にしてもしょうがないって言うか。憎しみに囚われてたら、自分は何も成長できないだろうしな、って感じ。だから、僕の場合はいじめと言うなの理不尽を楽しんじゃった」

 

 

「た、楽しんだって………………す、凄いなぁ。私にはそれは無理かも……………でも、そっか。憎しみにずっと囚われてたら、前に進めないよね。良いことを学んだ気がするよ。創真君。最後に1つ質問」

 

 

「なに?」

 

 

「人は、どういう風な生き方が正解だと思う?………私はやってはいけないことしてしまった。でも、私はここで止まらず、先へと進みたい。その為には、これからどうしていけば良いのか…………」

 

 

創真は少し考えてから言う。

 

 

「まぁ、僕はまだ人生経験そんなに無いから、参考程度にね。僕的にはその答えはね

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ない』」

 

 

碧海の目を真剣に、目を逸らさず創真は言葉を続ける。

 

 

「生き方の正解……………それを知りたくて皆は闘っているんだろうね。当然、僕も。そして、あなたも。色んな道を迷って迷って迷いまくって、たった1つの正解への道を探していく」

 

 

「………………」

 

 

「この世は、醜くも必死にもがく野良犬(ストレイドックス)の集まりだ…………………と思う」

 

 

「即ち、迷い犬って事か……………要は、自分の生き方は自分で探せって事かな?」

 

 

「まぁ、そゆこと」

 

 

「了解しました、創真先生?」

 

 

ふざけたように敬礼する碧海を見て、創真は笑みを浮かべた。

 

 

「じゃあ、迎えがそろそろ来ると思うから……………またね」

 

 

言ってるそばから氷室のフェラーリの隣に車が止まった。

 

 

そこから出てきた人物を、創真は見たことがあった。

 

 

「…………………碧海」

 

 

「………………お父様」

 

 

隼と碧海さんの父親。

 

 

しかし、その本性を…………………創真は知っている。




THE NEXT story 2/16 PM 22:00


そう言えば、3月3日に文豪ストレイドックスdeadapple公開ですね!気になる方は是非劇場へ!
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