結城創真の暗殺教室   作:音速のノッブ

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流石にこれは……………マジか……………ってなるかもしれません。


碧海さんが暴走します笑。


あーヤバイヤバイ……………では、どうぞ!


第86話 まさかの時間 2時間目

創真side

 

 

「お邪魔しまーす。まぁ、これからはただいまって言うのかな」

 

 

その通りだ。ご存じだろうが、色々あって、しょうがなく、僕の家に住ませることになった。

 

 

「うわ、凄い広いね!うちより広いかも」

 

 

「そーですか。てかさ、まだ正式に許可出てないよ。うちの親から」

 

 

「もー大丈夫だって!創真君がこんなに優しいんだから、親も優しいって」

 

 

「さぁ………………」

 

 

取り敢えず電話。呼び出し音が数回なったあと、通話開始の画面が表示された。

 

 

『よぉ、創真。お前から電話なんて珍しいな。どうかしたのか?』

 

 

この声は父さんか。それにしても母さんの声もたまには聞きたいんだが。

 

 

「あのー、母さんとかいる?」

 

 

『今はショッピング中でいない。爆買いするんだろうよ………金が飛ぶわ。まっ、めっちゃ稼いでるから良いんだけどねー!!』

 

 

「自慢はええねん。で、本題に入るけどさ……………あのね……………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………ふーん。人助けで、家に入れたのか。その………碧海さんを」

 

 

父さんは暫く黙っていた。

 

 

「まぁ、別に良いぞ、それくらい」

 

 

「あ、マジ?」

 

 

「そりゃ、女には優しくしとかないとな。創真、覚えておけよ。女に優しくすると、良いことしかないぞ」

 

 

「…………貴重なアドバイスどうも。それとさぁ、あの社長の電話番号とか知らない?」

 

 

『いや、知らねぇな。まー調べりゃ分かるだろうけど。何でだ?』

 

 

「いやね、勝手に話を進められた腹いせに、イタ電でもやってやろうかと思ってね」

 

 

『なんつー、程度の低い嫌がらせだよ……………まぁ、良いけど』

 

 

流石は父さん。やはり、話が分かるじゃないか。

 

 

「じゃ、分かったらメールで送ってくれる?」

 

 

『OKだ。じゃーな』

 

 

通話は終わった。

 

 

「よーし、とりまOKらしい」

 

 

「良かった~。断られたらどうしようかと」

 

 

「後は、電話番号が分かれば………………」

 

 

「そんなにイタ電でもしたいか……………」

 

 

デュオが少々呆れ気味だ。だが、まぁ良い。するとそこへ、独り車で帰っていた氷室さんが漸く帰宅した。

 

 

「いやはや、疲れましたね……………あぁ、それと創真様。メール、見ました?」

 

 

「め、メール?」

 

 

「茅野さんから来てましたよ」

 

 

確認してみると、確かに茅野さんからメールがいつの間にか入っていた。

 

 

『突然だけど、明日の午前10時に学校に来て!その時にエプロンとバンダナを持参で!』

 

 

「エプロンとバンダナ………………料理系?料理系の暗殺か?」

 

 

「恐らく、そうでしょうね。何やら面白そうな予感がします。私も持っていくとしましょうかね」

 

 

「何を試みようとしてるんだかね。料理系のは既に殺ったけど、駄目だったんですよねー」

 

 

「新種の、じゃないですかね?兎に角、明日が楽しみです。それでは、おやすみなさい」

 

 

氷室さんは隣に帰っていった。

 

 

「あ!そう言えば…………」

 

 

「どうしたの碧海ちゃん。急に大声出して」

 

 

ホリーが尋ねると、碧海さんは訳を話した。

 

 

「寝るとき用の服とかないし、どうしようかなって」

 

 

何だ、そんなことか。

 

 

「あぁ、それは心配いらないよ」

 

 

「え、裸で寝ろと?」

 

 

「違いますッ!!ここには、自称魔法使いのホリー君がいるんだから、どうとでもなるよ」

 

 

「自称じゃないんだけど……………まぁ、良いや。サイズに合うのをちゃちゃっと30秒で作って見せようじゃないか!」

 

 

ホリーは『コネクト』を使って、材料を取り出し、目にも留まらぬ速さで手を動かし始める。

 

 

「す、凄い…………」

 

 

「恐らく、マッハ3で作ってる」

 

 

デュオの補足に、碧海さんはさらに驚く。

 

 

「ま、マッハ 3!?人外じゃん…………」

 

 

「まぁ、人じゃないしな」

 

 

「しゃあ、出来たぞ!ほれ」

 

 

ご丁寧にも袋詰めされた箱をホリーは渡す。

 

 

「おーほんとに30秒で出来た!ありがとう、ホリー君!」

 

 

「良いってことよ!そんじゃ、碧海ちゃんは先にお風呂入ってくれば?そしたら、僕が美女の残り湯を堪能できる…………………」

 

 

「セクハラ同然の発言すんな!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

====================

30分後

 

 

「あースッキリ。お風呂は気持ちいいね~」

 

 

碧海が髪をかわかして、リビングに戻ると、創真の姿はなかった。

 

 

「あれ?創真君は?」

 

 

「今、暇だからって天体観察してるよ」

 

 

ババ抜きをしているホリーが答える。

 

 

「……………チッ、またジョーカーか………何度目だ……」

 

 

ジョーカーを引いたデュオは舌打ちをする。

 

 

「でさ、私どこで寝ろとか言ってなかった?」

 

 

「親の寝室で寝ろ、と言ってた」

 

 

「えー嫌だな~。あ、そうだ!創真君と一緒に寝ちゃおっかな♪」

 

 

「「「え!?」」」

 

 

「だって独りとか寂しいし~。今のうちからスタンバイしておこうかな~」

 

 

「ま、マジか……………なら隼と一緒に寝た回数とかたくさんありそうだな……」

 

 

キバットは少し動揺気味だ。

 

 

「小6の時まで一緒だったよ~」

 

 

「……良いこと聞いた。今度からかってやろう」

 

 

いじりのネタを知ったホリーがニヤリと笑みを浮かべた。

 

 

「だがな、碧海さん。流石に今は小6じゃなくて、中3だ。それに男女が同じベットで寝るのは色んな面からして、やめといた方が………って」

 

 

デュオの諭しも聞かず、碧海は創真の部屋に入っていった。

 

 

「まーまー、デュオ。ちょっと、このまま放置しておこう」

 

 

「は…………………?」

 

 

ホリーの提案に、デュオは訝しげな表情を浮かべるが、その意図に気づいたキバットはニヤリと笑う。

 

 

「良いねぇ、それ。面白い展開が見れそうだぜ。さーさー、続きをやるぜ!」

 

 

「やれやれ……………どうなっても知らんぞ」

 

 

ちなみに、ババ抜き以外はデュオが一位だったそう。何回やってもババ抜きは最下位のデュオだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこから1時間後。天体観察から戻って、お風呂に直行し、それを済ませて、寝間着の創真がリビングにやってきた。

 

 

「いやはや、今日は色々とありすぎて疲れた…………」

 

 

すると、リビングにやって来た創真に、皆は一斉に近づく。

 

 

「………な、何?」

 

 

「創真…………、お前のベットが占拠されてるぞー!」

 

 

「はぁ…………………あと、何でハイテンション?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「え、マジで……………いや、何でよ………」

 

 

そこでは碧海がベットで幸せそうに寝息を立てている。

 

 

「うーん、デュオ君。詳しく状況を説明してくれたまえ」

 

 

「お前と寝るために、事前にスタンバイしたらしい」

 

 

デュオが無感情に呟く。

 

 

「……………スタンバイしてるとこ悪いけど、一緒に寝ないからな」

 

 

「何でだよ!見ろ!無防備に美女が横たわってるんだぞ!これはチャンスだ!ルパンダイブするしかね」

 

 

「誰がするか!!」

 

 

創真はキバットを蹴飛ばす。キバットは回転しながら吹き飛び、壁に叩きつけられる。

 

 

「まーた、そう言う系の展開を期待してたのか?このコウモリは相変わらずだな、ねぇ、ホリー君?」

 

 

「ソ、ソーデスネー……」

 

 

目力が凄い創真から逃げるように、声で動揺しているホリーは目を逸らしながら答える。

 

 

「あー、疲れるな、ほんと。んじゃ、僕は親の寝室で寝るとす………のわぁ!?」

 

 

「「!?」」

 

 

創真の謎の悲鳴に、ホリーとデュオが一斉に振り向く。

 

 

「もう!創真君、なんで入んないの!」

 

 

「起きてやがったのか………………いや、当然でしょ!?男女が同じベットで寝るのは、色々と不味いって!」

 

 

「だーいじょうぶ。創真君が危惧してるような事はしないよ?ね?」

 

 

最後の一言を耳元で囁かれ、創真は顔を若干赤くした。

 

 

「だとしても、だとしてもだ!流石に不味い!てか、僕は彼女いるし!陽菜乃に色々と申し訳ない!」

 

 

「むー。どーしても?」

 

 

「どーしても!」

 

 

「なら、しょうがないか……………」

 

 

漸く諦めてくれたようで、創真はホッと息をつく。しかし、それは重大な勘違いだった。

 

 

「………………なーんてね!」

 

 

ホッとしている創真を、碧海は力づくで引っ張る。安心の余り、力を抜いていた創真は成す術もなく、ベットに引きずり込まれた。

 

 

「しまったぁ………………おい、離せ! 」

 

 

「絶対離さない────────!!」

 

 

「キタ──────────!!神展開キタ─────!!」

 

 

ホリーは歓喜の声をあげる。そして、わざとらしく時計を見る。

 

 

「あ、もう11時だ。創真、明日は学校に行く予定もあるし、こんな所でいつまでもいたら、迷惑だよねー?じゃ、僕らはあっちに行くんでおやすみー!さぁさぁ、デュオ君、お邪魔になるから早く行きましょ行きましょ」

 

 

「あ、だが………………」

 

 

「いーから、いーから!」

 

 

デュオが何かを言おうとするのをホリーは遮り、デュオの背中を押して追い出す。そして、ドアを閉める直前、ホリーは何かを置く。それを見た創真は叫ぶ。

 

 

「おい、何去り際に8kカメラの撮影を開始してんだよ!」

 

 

「言っておくが創真、このカメラの回りには僕しか解除できない結界が張られてるから、一切触れることは出来ないぜ。ついでに、魔法でお前が朝の7時まで出れないような呪文を掛けておいたからなー!感謝しろよー!!」

 

 

そう言って、ゲスの極みホリーはドアをばたんと閉めるのだった。脱出した創真がドアを開けようとするが、ドアはびくともしなかった。窓も同様にだった。

 

 

「あんのゲスの極みホリー………明日、覚えとけよ…………………はぁ」

 

 

急に疲れが押し寄せ、創真はドアを背に座り込む。

 

 

「くそっ……………結局、碧海さんと寝るしかないのか………………」

 

 

「そう言う事♪……………と言っても、まさかホリー君がここまでするとは流石に考えてなかったけど」

 

 

「あーあ………………てか、明日は学校に用事あるし、早めに寝とかないと疲れも取れないし……………しゃーない、寝よう」

 

 

「じゃ、私も一緒に入らせてもらうねー」

 

 

「もーご勝手にどうぞ」

 

 

半ばやけくそ気味の創真だった。ベットに入ると、碧海が近くに寄ってくる。それすらも追い払う気力もなく、創真は眠りにつくまでぼーっと天井を眺める。

 

 

「ねーねー、ドキドキしてる?」

 

 

「どーでしょーね」

 

 

そう答えると、碧海は創真の胸に頭を乗せる。

 

 

「んなっ!?」

 

 

「うーん、ドキドキしてないかー。残念だなー」

 

 

「今の行動にドキッとしたわ!………………はぁ」

 

 

とっとと寝たい……………………そう考えながら、創真は目を閉じるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ねぇ、創真君。1つ言って良い?───────────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──────────君が好き』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「んなっ!?……………………あ?」

 

 

思いっきり目を開ける創真。そこは無論、自分の部屋兼寝室だった。

 

 

「…………………あぁ。夢かぁ……………びっくりしたぁ。ったく、夢だからって告白してきてんじゃないよ」

 

 

安心したように大きなため息をつく創真。

 

 

「にしても、何か重い…………………はっ!?」

 

 

何と、碧海が自分の上に覆い被さっていた。さらに、彼女のそこそこある胸が完全に密着しており、今更のように赤くなる創真。

 

 

「………………………………」

 

 

何も言わず、碧海を静かにどける創真。そして、8kカメラが置いてあることを認識した。

 

 

「回収しに来てない、って事はホリーはまだ寝てるな…………………なら」

 

 

時刻が7時を過ぎてる事を確認した創真は、部屋を出てデュオを探す。幸い、直ぐに見つかった。

 

 

「あぁ、起きたか創真」

 

 

「デュオ、あのカメラをぶっ壊す方法知らない?」

 

 

「…………………そう言う事か。あるぞ」

 

 

デュオは創真の耳元で囁く。

 

 

「お前が前にホリーから貰った、天空の剣があるだろ?」

 

 

「あるね」

 

 

「アレには特殊な効果があってな。どんな魔法でも無効化する能力があるんだよ」

 

 

「そうなの?てことは、あの剣で結界の部分に触れれば、結界は解けるって事?でも、それホリーも知ってるんじゃないの?」

 

 

「いや、知らない」

 

 

絶対に、とつけ足してデュオが言い切った。

 

 

「何でそう言えるの?」

 

 

「俺がその効果をこっそり付け足しといたのさ。あったら、便利だろうと思ってな」

 

 

「なるほどねぇ。あぁ、確かに便利だ。例えば今回のようなケースで、な」

 

 

創真はニヤリと笑った。そして─────────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「データが取れてない!!何でだよ─────────!!」

 

 

確認したホリーの大声が響き渡った。

 

 

「あ、創真!何故か録画が取れてないんだけど!?」

 

 

「へー、そりゃ良かったわ。録画開始ボタンを押しそびれたんじゃないの?」

 

 

創真が氷室と共に朝食を作りながら答える。

 

 

「そうかも………………あーあ、折角良い機会だったのに」

 

 

「あぁ、それと。次にまた撮影を試みようとしたら、君の大好きなおやつが無くなるから」

 

 

「なっ!?そ、そりゃ………………不味いな………………分かったよ、不本意だけど」

 

 

「素直でよろしい……………フフッ」

 

 

無論、ホリーは知るよしもない。結界を解除し、取れていた録画データを創真が削除した事は。

 

 

「さて、出来た出来た。そして、今日から5人で食べるんだっけ?」

 

 

「お、そう言えばそうだね!そして、丁度来たみたいだね」

 

 

ホリーの言う通り、着替えた碧海がリビングにやって来た。

 

 

「わぁ、凄く美味しそう!これ、創真君が?」

 

 

「氷室さんと一緒にね」

 

 

「凄ーい!さっ、早く食べよ!」

 

 

「そーだね!僕も早く食べたーい!」

 

 

「朝から碧海さんとホリーは元気な事で…………」

 

 

そう言いつつも、創真の顔は何処か楽しそうだった。かくして、新たにこの家に住人が加わったのだった。




THE NEXT story 2/19 PM 22:00


碧海さんって…………創真が…………どうですかね…………?


碧海がE組に来るのはもう少し先です!


波乱な展開になりますね。絶対。


次回はプリン!


それでは、月曜日にまたお会いしましょう!
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