結城創真の暗殺教室   作:音速のノッブ

96 / 201
急いだので、ミスがあるかもしれません。


それではどうぞ!


第89話 逃走の時間

場面は、団体で行動している岡島、千葉、速水、不破らに変わる。

 

 

「結局追ってくるのは最初は氷室先生で、半分から烏間先生だろ?二人共超人とは言え、こんな広い裏山だ。捕まえられるのは精々2、3人だろ?」

 

 

岡島は余裕そうだ。

 

 

「警戒するのは、殺せんせーが動き出すラスト一分」

 

 

「それまでに隠れるのがベストね」

 

 

不破と速水も少し氷室と烏間を軽視しているようだが────────────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(やはり甘い………さっそく足跡を発見。恐らくまだ近くに………)

 

 

氷室は木に登り、遠くを見渡す。

 

 

「…………先ずは4人。行きますかね」

 

 

氷室は木から木へと飛び移り、どんどん距離を縮めていく。

 

 

4人はハ〇ター………ではなく、警察の接近に気づかない。

 

 

「「「「!?」」」」

 

 

4人は誰かにタッチされたような気がした刹那、目の前に氷室が現れる。

 

 

「フフ…………アウトです。爪が甘いですよ」

 

 

『岡島君、千葉君、速水さん、不破さん、アウトー!』

 

 

スマホの律からの声で、逮捕されたとようやく実感した。

 

 

「嘘だろ……全然気付かなかった………」

 

 

千葉が呆然と呟く。

 

 

「牢屋にて刑務作業と言う名のドリルの問題が待ってますよ。では私は菅谷君を確保してきますかね。さっき移動してるときに見かけたので」

 

 

そう言い残し、氷室は恐るべき速さで走っていった。

 

 

「次の標的は菅谷!?」

 

 

岡島はスマホを取りだし、菅谷に狙われている趣旨を伝える。

 

 

『俺の確保に向かってる?いや、俺茂みの中にいてさ。外から絶対見えないから大丈夫だろ?つーかお前捕まったのか?』

 

 

「まとめて捕まったんだよ!兎に角すぐそこから離れろ!俺の言う通りに………」

 

 

『ギャァァァァァァァァァ!!』

 

 

突然の悲鳴。

 

 

「菅谷!?菅谷ァ!!こりゃ………殺られたな」

 

 

岡島がスマホをしまい、ため息をついた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハハ、もう5人も殺られてる。氷室先生も充分ヤバイね」

 

 

カルマが何処か面白そうに呟く。

 

 

「でも、ケイドロならタッチすれば……」

 

 

奥田が言いかけた言葉で杉野がルールを思い出した。

 

 

「そうだ!タッチすれば牢屋から出せる!よし、振り出しに戻してやる!」

 

 

杉野が牢屋へと向かう。

 

 

「杉野、忘れたのかな~?ラスト一分まで動かないて言ってたよね?」

 

 

確かに杉野はそれを忘れていた。冷静に考えれば、マッハ20のタコに接近するなど、玉砕も当然。

 

 

「くそ…………どうすれば…………」

 

 

牢屋を伺っている間にも、氷室はどんどん確保していって、着々と残りの数を減らしている。

 

 

すると、杉野のスマホに電話がかかってきた。

 

 

創真からだ。

 

 

『やぁ、杉野。いま何処?』

 

 

「いま牢屋の前にいるけど…………」

 

 

『なら、丁度良い。僕の予想なら、もうそろそろ岡島がなんとかすると思うから、タッチをよろしく』

 

 

「え?そりゃどういう意味で………」

 

 

言い終わる前に、切られた。

 

 

「なんだって?」

 

 

渚が杉野に聞く。

 

 

「なんか岡島が隙を作るらしい。それで準備しとけとよ」

 

 

「あいつ何言ってんだ…………ってあれは…………?」

 

 

牢屋の方では、岡島が殺せんせーに何かを渡していた。

 

 

何かの写真のようだ。それを見た殺せんせーは…………囚人たちに背を向けた。

 

 

(今だ、助けにこい──────!!)

 

 

岡島のジェスチャーで、皆は囚人達にタッチし、ゲームを振り出しに戻した…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………………これはどういうことですかね?」

 

 

氷室のスマホには、捕まえた泥棒が全員脱走したことが表示されていた。氷室は殺せんせーに連絡を取る。

 

 

「もしもし?泥棒がなんで逃げてるのです?」

 

 

『思いのほか奴らやり手でねぇ………おお!?この乳ヤバイ!!』

 

 

「………………次逃がしたら殺しますよ?」

 

 

いつもと変わらないように見えるが、声には殺気が入り混じっている。

 

 

『次は逃がしませんよ。所で、いまどんな状況で?』

 

 

「もうすぐ5、6人送ります。………ほんとに頼みますよ?」

 

 

『任せてください。ヌルフフフフフ……』

 

 

「……………不安です」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

氷室の不安は的中。10分後、またもや牢屋の囚人が0に。

 

 

『氷室さん…………本官は泥棒なんて見ちゃいないんだ…………』

 

 

「ちょっと意味が分からないです……………はぁ…」

 

 

この後も……………氷室がどんなに頑張って確保しても、どんどん殺警官は囚人を取り逃がしていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

氷室は交代の時間になったため、牢屋に戻ってきた。

 

 

「烏間先生…………殺警官は?」

 

 

「信州そばを食べに行った。また0だ」

 

 

烏間先生の目線の先には逃げていく泥棒達の姿があった。全くもってチームワーク0の警官側。もし、牢屋の見張りが烏間先生なら、とっくにゲームは警察側の勝利となっているだろうに。

 

 

間もなく殺せんせーが帰ってきた。

 

 

「いいか。一度でも今までのように逃がしたら俺は降りるからな」

 

 

「ええ、絶対逃がしません。ですが、烏間先生。氷室先生の時よりは難易度が上がってますよ…………」

 

 

「なに……………?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(妙だな……………生徒の気配を捉えづらい………)

 

 

まぁ、原作読んでればお分かりだと思うが、殺せんせーが皆が牢屋にいるときに、少しアドバイスをした。植物の乱れや足跡。さらロングジャンプなどを使えば追跡を困難に出来る……………と。

 

 

(4人小隊で見張っている。これでは俺1人での全員確保は難しいな。よく短時間で学習したな…………………だが、別に奴と協力するつもりはない。それに、奴1人でも全員を捕らえるのに1分も要らないだろうがな)

 

 

氷室よりは劣るが、烏間もどんどん逮捕していく。茂みを抜けると、そこに待ち構えていたのは………………前原、片岡、岡野、木村の4人。機動力に優れるメンバーだ

 

 

「(俺に挑戦か……………面白い)そこの崖は危ないから立ち入り禁止だ。そこ以外で勝負だ」

 

 

「「「はい!!」」」

 

 

そして、一斉に散る。

 

 

(一学期までの基礎がちゃんと身に付いてるな。良い走りをする……………………が)

 

 

烏間の方が能力も経験も上。先ずは木村。次に岡野。そして片岡と続き、最後に前原も逮捕された。

 

 

「………大分時間が掛かったが、間もなくラスト一分。これで、君達の負けだな」

 

 

「いや………俺らの勝ちッす」

 

 

前原の言葉に烏間は訝しげな表情を浮かべる。

 

 

「烏間先生は殺せんせーに乗って飛ばないですよね?」

 

 

「………そんな暇があれば刺してる」

 

 

「じゃ、あそこのプールまで1分で戻れますか?」

 

 

「!!しまった」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

渚、カルマ、杉野、そして創真はプールに潜っている。

 

 

殺せんせーは水が苦手。なので、捕まえられない。

 

 

(手の出しようがないだろ………殺せんせー?烏間先生をおびき出せばこっちの勝ちだ………残り30秒………)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

創真side

 

 

『ゲーム終了!!泥棒側の勝ちです!!』

 

 

ケーキだ、イエーイ。

 

 

「それにしても………先生ってのは教えるときは息ぴったりなんだな~?」

 

 

「当然ですよ、キバット君。目の前に生徒がいたら、教えたくなるのが本能ですから」

 

 

「このケイドロで大した働きをしたわけでもないのに良いとこだけとりやがって、汚職警官が………」

 

 

「何を言うんです創真君!!先生は清廉潔白ですよ!?」

 

 

…………嘘つけ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

放課後にケーキを味わい、家に帰ってくると碧海さんは週刊誌を読んでいた。

 

 

「あ、創真君おかえり!ねぇ、ちょっとこれ見……」

 

 

「ちょっと待って。隼から電話が………」

 

 

慌てて電話に出る。

 

 

「もしもし?イタ電ならお断りですけど」

 

 

『イタ電じゃねぇわ!ったく…………久しぶりだな、創真。良いニュースだ。俺、明日からE組復帰だ。予定より早く退院できた。まだ運動は控えないといけないがな』

 

 

「そうか。そりゃ良かったね」

 

 

『それと、お前ニュース見たか?どこでもあのニュースはやってるから見といた方が良いぞ。じゃ、また明日』

 

 

一方的に切られた。て言うか、あのニュースって、何だ?

 

 

「創真君、これ見て!これもしかして…………君の担任じゃ………」

 

 

連続下着窃盗事件──────ヌルフフフフフと言う声を現場で聞いた………………まさか…………ね。




THE NEXT story2/22 PM 22:00
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。