「今日はオリエンテーリングです。優勝目指してがんばってね!」
「「「はーい!」」」
皆元気だな。これは俺も負けてはいられない。
「じゃあ学級代表は一言どうぞ。」
しーん…
「ん?」
視線が俺に集まっている。ま、まさか…
「シンさん。呼ばれてますよ。」
「やっぱりか!いつの間に決められたの!?」
「寝てたときですね。」
「普通寝てるやつ代表にするか!?」
「満場一致でシンさんでしたね。諦めてください。」
「ほら、早くしなさいw」
めっちゃルゥが笑っている。お前一回地獄に落ちろ。
「はぁ…仕方ないな。」
立ち上がる。皆が拍手している。
わー!パチパチパチパチ…しーん…
おお。すごい。拍手してたのに喋ろうとしたら皆が静かになった。
「えっと…盛り上がってますか!」
「「「いぇーい!!!」」」
「優勝するぞ!」
「「「おー!!!」」」
これだけ団結してて負ける未来が見えない。
目指せ優勝!
「ルールを説明するよ!」
前に空を飛んでいた先生だ。
「今現在校内にはたくさんの上級生が散らばっている!
見つけて上級生の出す条件をクリアしたらスタンプが貰えるぞ!
スタンプは六種類!誰が何を持っているかはわからない。
さらに!一部の先生は特別ボーナスだ!
条件は少し難しいがクリアできればスタンプ3つ貰えるぞ!
ただし先生は隠れているからがんばって見つけ出してくれ!
さらにスタンプを持っていないダミーの先生もいる!
まぁ、何かあったときのための監視役だな。
それぞれのクラスには3つに分かれてもらいそれぞれスタンプを集めにいってもらう!
全員がここ!グラウンドに一番早く戻ってきたクラスが優勝だ!
頑張れよ!未来の魔術師ども!」
なるほど。つまり俺たちは3つに分かれてそれぞれがスタンプを6つ集めて戻ってくれば良いわけか。
じゃあまずは3チームに分けないと…
「Cクラスー!集まれー!じゃんけんしよう!」
「「「おー!」」」
「ジャーンケーンポン!」
結果…
「よろしくお願いしますね。」
「うん。よろしく。」
「一緒に頑張ろうね!」
「おう!」
ティアとクラスの仲間が数人。
残念ながらルゥは同じチームにはなれなかった。
「よし!シンに勝つわよ!」
まぁ楽しそうだしいっか。
「シンさんの足を引っ張らないように!」
「頑張るぞ!」
「「「おー!」」」
皆やる気は充分だ。
「一番早く戻ってきたチームのメンバーにはシンさんの寝巻き&寝起きの写真を配布するよ!」
「は!?いつ撮ったの!?ねぇ!ティア!」
いきなりとんでもないことをティアが言い出した。
「それは教えられません!」
と言いながらチラッとルゥの方を見た。
つられてそっちを向くと…
「っ…」
顔を背けた。
「お前か!」
「な、なんのこと!?」
「わかりました。シンさんのチームが一番に戻ってきたら配布はまた今度の機会に。
ただし!一番でなければ一年生皆さんに配布します!」
「はぁ!?やめろ!」
「最近は他クラスからもファンクラブに入る方もいますし。きっと喜びます!」
「いやだぁ!」
「では最初に戻ってきてください!」
「いざ!開幕だぁ!」
先生が空気を読まずスタート宣言。
オリエンテーリングが始まった。
皆に負けないように頑張るぞ!
……いや、まじで。乙女の朝をばらされるわけにはいかない。
絶対に一番に戻ってきてやる…!
…あれ…?そういえば仲間であり敵であるティアは同じチームじゃなかったっけ…?
→俺が一番に戻ってくる。
→誰も写真が貰えない。
→同じチームのやつらは写真が欲しい。
→俺は邪魔される。
なんてこった…オレの仲間は誰もいないのか…!
こうして俺の孤独な戦いが始まってしまった…