剣?魔法?いやいや時代は運でしょ!   作:高崎瑞希

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十三話  オリエンテーリング…どころじゃない…

「今日はオリエンテーリングです。優勝目指してがんばってね!」

「「「はーい!」」」

 

皆元気だな。これは俺も負けてはいられない。

 

「じゃあ学級代表は一言どうぞ。」

 

しーん…

 

「ん?」

 

視線が俺に集まっている。ま、まさか…

 

「シンさん。呼ばれてますよ。」

「やっぱりか!いつの間に決められたの!?」

「寝てたときですね。」

「普通寝てるやつ代表にするか!?」

「満場一致でシンさんでしたね。諦めてください。」

「ほら、早くしなさいw」

 

めっちゃルゥが笑っている。お前一回地獄に落ちろ。

 

「はぁ…仕方ないな。」

 

立ち上がる。皆が拍手している。

わー!パチパチパチパチ…しーん…

おお。すごい。拍手してたのに喋ろうとしたら皆が静かになった。

 

「えっと…盛り上がってますか!」

「「「いぇーい!!!」」」

「優勝するぞ!」

「「「おー!!!」」」

 

これだけ団結してて負ける未来が見えない。

目指せ優勝!

 

 

 

 

 

 

「ルールを説明するよ!」

 

前に空を飛んでいた先生だ。

 

「今現在校内にはたくさんの上級生が散らばっている!

見つけて上級生の出す条件をクリアしたらスタンプが貰えるぞ!

スタンプは六種類!誰が何を持っているかはわからない。

さらに!一部の先生は特別ボーナスだ!

条件は少し難しいがクリアできればスタンプ3つ貰えるぞ!

ただし先生は隠れているからがんばって見つけ出してくれ!

さらにスタンプを持っていないダミーの先生もいる!

まぁ、何かあったときのための監視役だな。

それぞれのクラスには3つに分かれてもらいそれぞれスタンプを集めにいってもらう!

全員がここ!グラウンドに一番早く戻ってきたクラスが優勝だ!

頑張れよ!未来の魔術師ども!」

 

なるほど。つまり俺たちは3つに分かれてそれぞれがスタンプを6つ集めて戻ってくれば良いわけか。

じゃあまずは3チームに分けないと…

 

「Cクラスー!集まれー!じゃんけんしよう!」

「「「おー!」」」

「ジャーンケーンポン!」

 

結果…

「よろしくお願いしますね。」

「うん。よろしく。」

「一緒に頑張ろうね!」

「おう!」

 

ティアとクラスの仲間が数人。

残念ながらルゥは同じチームにはなれなかった。

 

「よし!シンに勝つわよ!」

 

まぁ楽しそうだしいっか。

 

「シンさんの足を引っ張らないように!」

「頑張るぞ!」

「「「おー!」」」

 

皆やる気は充分だ。

 

「一番早く戻ってきたチームのメンバーにはシンさんの寝巻き&寝起きの写真を配布するよ!」

「は!?いつ撮ったの!?ねぇ!ティア!」

 

いきなりとんでもないことをティアが言い出した。

 

「それは教えられません!」

 

と言いながらチラッとルゥの方を見た。

つられてそっちを向くと…

 

「っ…」

 

顔を背けた。

 

「お前か!」

「な、なんのこと!?」

「わかりました。シンさんのチームが一番に戻ってきたら配布はまた今度の機会に。

ただし!一番でなければ一年生皆さんに配布します!」

「はぁ!?やめろ!」

「最近は他クラスからもファンクラブに入る方もいますし。きっと喜びます!」

「いやだぁ!」

「では最初に戻ってきてください!」

「いざ!開幕だぁ!」

 

先生が空気を読まずスタート宣言。

 

 

 

オリエンテーリングが始まった。

皆に負けないように頑張るぞ!

……いや、まじで。乙女の朝をばらされるわけにはいかない。

絶対に一番に戻ってきてやる…!

 

…あれ…?そういえば仲間であり敵であるティアは同じチームじゃなかったっけ…?

→俺が一番に戻ってくる。

 →誰も写真が貰えない。

  →同じチームのやつらは写真が欲しい。

   →俺は邪魔される。

なんてこった…オレの仲間は誰もいないのか…!

 

こうして俺の孤独な戦いが始まってしまった…

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