「ふわぁぁ…」
目が覚める。白い天井が目にはいる。
時刻は…11時か…え?
「11時!?授業始まってるじゃん!」
ヤバい…急がなきゃ…
着替え…はしなくていいな。もう制服着てるし。
スカートシワシワだけど…この際仕方ない。
荷物は…ない。
そりゃそうだ。昨日はオリエンテーリングだった。
「まずは部屋に戻るか…」
グー…
「お腹減ったな…」
よし。まずは食事だ。
そろそろお昼だし。朝も食べてないしな。
「ご飯だー!今日は何かな。」
食堂についた。誰もいない。まぁ当然だが。
「オバチャーン!今日は何…」
あれ?厨房にも誰もいない?
「あら?どうしたんだい?今は授業中だろう。」
奥からでてきた。仕込み中かな?
「いや、ちょっとお腹が空いて…」
「サボりかい。ダメだよ?」
「あの…今まで寝てて…」
「寝坊か!まったく…」
うぅ…何て説明すれば…仕方ない。
「し、失礼しました!」
逃げた。ひたすらに走った。だって!話通じないんだもん!
「ふぅ…」
部屋についた。疲れているのに走らせないでほしい。
「ええと…今日の時間割りは…確か…」
午後からは…実践だったかな。
「教科書いらないじゃん!」
やってしまった…走り損だよ…
「んあぁ…」
ベッドに倒れこむ。あ…柔らかい…
「シンさん!起きてください!」
「ふぇ?」
あれ…?寝てしまっていたようだ。体を起こすとすぐ横にティアがいた。
「おはようございます。保健室に行ったら居られなかったので驚きました。」
「うん。ごめんね。お腹空いてさ。」
「え?もう昼食は食べられたのですか?」
「いや、まだだよ。」
「では行きましょう!魔法祭についても話したいですし。」
「そうだね。行こうか。…あれ?そういえばルゥは?」
見渡す限り近くにはいない。
「先に行って席を取ってくれています。」
「あ、そうなんだ。」
「はい。じゃんけんに負けたので。」
「あ…そう…なんだ…」
詳しくは聞くまい…
「遅いわよ!」
「ごめんね。ちょっと色々あってさ。」
「3つも席取ってる女の子がいるよ…って白い目で見られたんだからね!」
「ごめんごめん」
頭を撫でる。
「んっ…べ、別にいいけど…」
うーん。相変わらずチョロすぎじゃないですかね。チョルゥですか。
「食べましょうか。実践授業が始まってしまいます。」
「あ、そうだね。食べようか。」
三人並んで食事をとる。
「では…どこからお話ししましょうか。」
「えっと…ぜ、全部で。」
「はい。まず魔法祭とは…」
「全力で戦う!戦争よ!」
ルゥが騒ぎ出す。
「どうどう…で、魔法祭って?」
「日頃の鍛練の成果を試す大会だと聞いています。
学年ごとにトーナメント戦を行い一番を決めて、それぞれの学年の一番同士が再び戦います。」
「もし仮にオレが一番になったら…?」
「他の学年の一番の方々と魔法で戦うことになりますね。」
「でも、高学年の方が色々な魔法使えるよね?」
「そうですね。なので私たち一年生は私たちの中で一番をとれればすごい方です。」
「甘い!甘いわ!私は六年だろうが倒して見せる!」
「はいはい」
なるほどね。それぞれの魔法を競いあう大会みたいだ。
「さらに、優勝すると…」
「すると?」
「学費や食堂代が半額になります。」
「え?」
学費なんてあったのか…
フェリスの顔が浮かぶ。確かに半分になれば助かるだろうな…
「シンは無理よ。だって私が優勝するからね!」
「ルゥさんこそ無理ですよ。まだ魔法安定してないじゃないですか。」
「うっ…うるさいわね!できるわよ!」
顔が真っ赤だ。
「さてと、ごちそうさま。」
「ごちそうさまです。」
「へ?は、早くない?ちょっと待ってよ!」
「うん。じゃあね。早く食べなよ。」
「なっ…ま…待ってってばぁ…」
あら、やり過ぎたかな。泣きそうになっちゃった。
「ごめんね。大丈夫だよ。待ってるからね。」
再び頭を撫でる。
「グスッ…うん…うん…」
おとなしいと小動物みたいで可愛いな。
でもルゥ!って感じがないから早く戻ってほしい。
「よし!食べた!行くわよ!」
復活はやっ!さすがはチョルゥ。
「頑張るぞ!おー!」
うん。チョルゥ。
「疲れたー…」
一日が終わった。
疲れた体で四属性の授業はなかなか辛かった。
「ねえねえ」
「ん?」
ルゥが話しかけてくる。
「魔法教えてよ!」
「…は?」
疲れてんだけど…!?