剣?魔法?いやいや時代は運でしょ!   作:高崎瑞希

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十八話  魔法祭とは…?

「ふわぁぁ…」

 

目が覚める。白い天井が目にはいる。

時刻は…11時か…え?

 

「11時!?授業始まってるじゃん!」

 

ヤバい…急がなきゃ…

着替え…はしなくていいな。もう制服着てるし。

スカートシワシワだけど…この際仕方ない。

荷物は…ない。

そりゃそうだ。昨日はオリエンテーリングだった。

 

「まずは部屋に戻るか…」

 

グー…

 

「お腹減ったな…」

 

よし。まずは食事だ。

そろそろお昼だし。朝も食べてないしな。

 

 

 

 

「ご飯だー!今日は何かな。」

 

食堂についた。誰もいない。まぁ当然だが。

 

「オバチャーン!今日は何…」

 

あれ?厨房にも誰もいない?

 

「あら?どうしたんだい?今は授業中だろう。」

 

奥からでてきた。仕込み中かな?

 

「いや、ちょっとお腹が空いて…」

「サボりかい。ダメだよ?」

「あの…今まで寝てて…」

「寝坊か!まったく…」

 

うぅ…何て説明すれば…仕方ない。

 

「し、失礼しました!」

 

逃げた。ひたすらに走った。だって!話通じないんだもん!

 

 

 

「ふぅ…」

 

部屋についた。疲れているのに走らせないでほしい。

 

「ええと…今日の時間割りは…確か…」

 

午後からは…実践だったかな。

 

「教科書いらないじゃん!」

 

やってしまった…走り損だよ…

 

「んあぁ…」

 

ベッドに倒れこむ。あ…柔らかい…

 

 

 

 

 

 

「シンさん!起きてください!」

「ふぇ?」

 

あれ…?寝てしまっていたようだ。体を起こすとすぐ横にティアがいた。

 

「おはようございます。保健室に行ったら居られなかったので驚きました。」

「うん。ごめんね。お腹空いてさ。」

「え?もう昼食は食べられたのですか?」

「いや、まだだよ。」

「では行きましょう!魔法祭についても話したいですし。」

「そうだね。行こうか。…あれ?そういえばルゥは?」

 

見渡す限り近くにはいない。

 

「先に行って席を取ってくれています。」

「あ、そうなんだ。」

「はい。じゃんけんに負けたので。」

「あ…そう…なんだ…」

 

詳しくは聞くまい…

 

 

 

 

「遅いわよ!」

「ごめんね。ちょっと色々あってさ。」

「3つも席取ってる女の子がいるよ…って白い目で見られたんだからね!」

「ごめんごめん」

 

頭を撫でる。

 

「んっ…べ、別にいいけど…」

 

うーん。相変わらずチョロすぎじゃないですかね。チョルゥですか。

 

「食べましょうか。実践授業が始まってしまいます。」

「あ、そうだね。食べようか。」

 

三人並んで食事をとる。

「では…どこからお話ししましょうか。」

「えっと…ぜ、全部で。」

「はい。まず魔法祭とは…」

「全力で戦う!戦争よ!」

 

ルゥが騒ぎ出す。

 

「どうどう…で、魔法祭って?」

「日頃の鍛練の成果を試す大会だと聞いています。

学年ごとにトーナメント戦を行い一番を決めて、それぞれの学年の一番同士が再び戦います。」

「もし仮にオレが一番になったら…?」

「他の学年の一番の方々と魔法で戦うことになりますね。」

「でも、高学年の方が色々な魔法使えるよね?」

「そうですね。なので私たち一年生は私たちの中で一番をとれればすごい方です。」

「甘い!甘いわ!私は六年だろうが倒して見せる!」

「はいはい」

 

なるほどね。それぞれの魔法を競いあう大会みたいだ。

 

「さらに、優勝すると…」

「すると?」

「学費や食堂代が半額になります。」

「え?」

 

学費なんてあったのか…

フェリスの顔が浮かぶ。確かに半分になれば助かるだろうな…

 

「シンは無理よ。だって私が優勝するからね!」

「ルゥさんこそ無理ですよ。まだ魔法安定してないじゃないですか。」

「うっ…うるさいわね!できるわよ!」

 

顔が真っ赤だ。

 

「さてと、ごちそうさま。」

「ごちそうさまです。」

「へ?は、早くない?ちょっと待ってよ!」

「うん。じゃあね。早く食べなよ。」

「なっ…ま…待ってってばぁ…」

 

あら、やり過ぎたかな。泣きそうになっちゃった。

 

「ごめんね。大丈夫だよ。待ってるからね。」

 

再び頭を撫でる。

 

「グスッ…うん…うん…」

 

おとなしいと小動物みたいで可愛いな。

でもルゥ!って感じがないから早く戻ってほしい。

 

「よし!食べた!行くわよ!」

 

復活はやっ!さすがはチョルゥ。

 

「頑張るぞ!おー!」

 

うん。チョルゥ。

 

 

 

 

「疲れたー…」

 

一日が終わった。

疲れた体で四属性の授業はなかなか辛かった。

 

「ねえねえ」

「ん?」

 

ルゥが話しかけてくる。

 

「魔法教えてよ!」

 

「…は?」

 

疲れてんだけど…!?

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