「魔法教えてよ!」
「はぁ?」
いきなり何を言い出すんだ…
「今日のお昼にも言われたんだけどさ…
私まだまだ魔法が安定しないんだよね。」
「はぁ…」
まだ一年生だし…それは普通ではないだろうか
「でさ?シンはもう中級魔法を使いこなしてるじゃない?」
「まぁ…そうだね。」
「だからさ!コツとかあったら教えてほしいな!って思って…
前に『イメージ!』って言われたから意識はしてるんだけど…」
あぁ、なるほど。まぁ見るだけならいいかな。
「じゃあ…とりあえず魔法使ってみてよ」
「うん。ファイア!」
ボッ!
小さな火の玉がでる。
「でるじゃん。」
「うん。初級はね。でもさ…
シーン…
「ほら。中級はでないの…」
シュン…としている。やっぱり落ち込んでるのかな…
でも俺は気づいたら撃てるようになってたからな…
どうしよう…とりあえずステータス見てみようか。
「ルゥ、じっとしててね。」
「え?あ、うん。」
じっとルゥを見つめる。
「あ、あの…そんなに見られると…」
体をくねらせ始めた。見にくいな…
「動くな」
「あ、はい。」
やっとステータスが浮かんできた。
ルゥ
力 37 魔力 40
体力 25 運 -50
属性 火
うーん…魔力が足りてな…いぃ!?
運が…マイナス…だと…!?
「ね、ねぇ…なにかわかった?」
「え…と…」
なんていえば良いのだろうか…
才能がない。とか言ったら傷つくだろうしな…
改めて言おう
ここは全てが運で決まる世界である。
もちろん魔法の発動も運だ。
だから上級になればなるほど発動や扱いが難しくなる。
魔力を上げれば多少は運を補うこともできるが…
ここがRPGなら装備で補えるんだけどな…
「ま、魔力が足りてないのかな…?」
結局運がない。なんて言えなかった。
だって運がないなんてどうしようもないじゃん!
「魔力かー…どうすればいいのかな?」
「魔力は魔法の使用によって増えたりもするからね
毎日の授業を大切に受けるくらいしかないのかな。」
「そっか…魔法祭に間に合うかな?」
「そもそも魔法祭っていつなの?」
「一ヶ月後よ。」
一ヶ月後か…正直間に合うかは全くわからない。
「うーん…わからないけど…やっぱりイメージしながら魔法を使うことかな。」
「ん…」
またシュンとしてしまった。
あ、そうだ!
「一時的になら魔力を上げれるかも…」
「え?なに!?どうやるの!?」
「ちょっと待ってね。」
自分の手を見つめステータス画面を表示し、バッグを出す。
「マーリンの杖ー!」
「え?なにそれ!?どうやるの!?」
あれ?見せたことなかったっけ。
「はい。これ持ってもう一回やってみて」
「え?う、うん…」
杖を手渡す。
「えっと…
ボゥッ!
「できた!やった!」
ピョンピョン跳び跳ねている。
右手に火の剣、左手に杖。
なんか面白いな。夢に出てきそうだ。
想像してみる。
今の格好で『シンー!』と近寄ってくる…
「うっわwヤバいw」
「え?なに?なんで笑ってるの?」
「いや、なんでもないよ。」
「そう?ありがとうね。」
杖を受けとる。
「魔法を使うイメージはできた?」
「うん!もう大丈夫な気がする!」
「それは良かったね。じゃあ寝ようか。」
「あ!他の魔法も試してていい?」
「え?あー…うん。先に寝てるね。」
「うん!」
ベッドに寝転がる。疲れたな…眠い…
「
ねむ…
「やった!これも撃てる!」
ね…
「あ、あれ?消えない…ど、どうしよ!シン!」
………
「うるさいな!眠れないよ!」
「だって!消えなくなっちゃったんだもん!」
「知るか!消せ!」
「ムーリー!助けて!シン!」
「あーもう!めんどくさいなぁ!」
騒がしいけど…憎めないんだよなぁ…
「ありがと♪」
「はぁ…寝るよ。」
「うん。」
やっと眠れる…
「明日も借りていい?」
「やだ!」
そして一ヶ月後…