剣?魔法?いやいや時代は運でしょ!   作:高崎瑞希

28 / 32
二十四話  最終戦

『一年生最終戦を始めます』

 

さて。始まってしまった。俺、初試合なんだよね…とりあえず様子を…

 

「ウォール!」

 

四方に壁が出現。んー…何をされるのかな…

 

「ウォーター!ウォーター!ウォーター!」

「おー…」

 

上空に大量の水が出現した。

そして…

 

「うっわ…びっしょびしょだよ…」

 

どんどん水が貯まる。すでにお腹の辺りまで水は貯まっている。

 

「リタイアした方がいいよ!」

 

相手は言っているが…この戦法で勝てると思わないでほしい。

 

「さて…どうしようかな…」

 

体が水に浮かぶ。壁の上から顔をだし相手を確認。

座り込んでいる。余裕だね!もう閉じ込めたと思っているのかな。

お前はルゥか!油断したらダメだよ!

 

「よし。水の鎖(ウォーター・チェイン)!」

「え?」

 

相手を拘束して動きを止める。

多分抜け出すことはできないと思うが、慢心、ダメ、絶対。

 

「どうする?ねぇ?どうする?」

「うー…んー…!」

 

抜け出そうとしているが…無理だろう。

 

 

 

「うぅ…リタイア…」

 

数十秒後。相手の子はリタイアを宣言。

俺の優勝が確定した。次は全学年との対戦だ。

 

「シンさん!おめでとうございます!」

 

わぁーーー!!!

 

騒がしいことこの上ないけど嬉しいな。

ティアなんかピョンピョン跳び跳ねているし、ルゥも…あれ?ルゥは…

 

「おめでと!」

「うん。ありがとう。」

 

舞台から降りる。周りを見渡すが…ルゥの姿はどこにもない。

 

「ねぇ。ルゥは?」

「え?横に…いませんね。どこ行ったのでしょうか。」

「皆知らない?」

 

首を縦に振る者はいない。どうやら勝手にいなくなったらしい。

 

「ふーん…まぁいいか。すぐ戻ってくるでしょ。」

 

次の対戦までは時間は少ない。少し休もう。

 

「疲れたから休んでくるよ。」

「あ、お供しますね。」

 

ティアもついてきた。二人で救護室へ向かう。

 

 

 

「おー。シンじゃないか。どうだ?勝ったか?」

「はい。なんとか。」

 

救護室の先生と話す。なんども魔力切れでお世話になったからね。仲良しだ。

 

「そうか!勝ったか!じゃあなんでここ来たんだ?」

「いやー…疲れまして。休ませてくれません?」

「今は誰もいないからな。ベッドは空いてるし好きに使っていいぞ。」

 

良かった。無事休めそうで。

 

「じゃあ少し借りますね。」

「おう。そっちのお嬢ちゃんはどうする?」

「あ。私はシンさんを見てますので。お構い無く♪」

 

………いや。戻れよ。休めねぇよ。

そんな目で見るんじゃねぇ。追い払えねぇから…

 

 

 

 

 

「にゃはー」

「なんでですかね?ティアさん?」

 

目の前にティアの顔が。

 

「休ませろ。」

「私のー胸でー眠れー!」

「なんか死にそうだから止めてくれ。」

「そのときは私が守りますから!」

 

はぁ…まぁ仕方ない。ティアは許そう。たまに胸を触ってくる以外は無害だし。

ただ、その光景を笑顔で眺める男教師。お前は許さん!

 

 

 

 

「シン!シンはおるか!?」

 

学園長が飛び込んできた。休ませろ。

 

「ルゥちゃんが!」

「は?」

 

なに?怪しい男についていったとか?

 

『魔法を教えてあげるからおいで?』

『うわーい!シンを越えるチャンスね!』

 

ありそう。すごいありそう。これからはちゃんと見張っとかなきゃ…

 

「さらわれたようじゃ!」

 

 

………マジで?

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。