剣?魔法?いやいや時代は運でしょ!   作:高崎瑞希

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一話  異世界って…色々すごい…

「ふっざけんなぁーーーーー!!!!!」

「あ、ちなみにあまり叫ばないほうがいいよ?」

「黙れ!戻せよ!こんな姿で俺は…」

「ほら。よってきた。」

「はぁ?」

 

周りを見渡すと…

 

「ひっ…」 

 

すぐそこにゴブリンがいた。

 

「私はこの世界に干渉できないからね。がんば♪」

「この悪魔がぁ!」

「しゃぁ!」

 

ゴブリンが殴りかかってきた。

 

「な、何か武器は…何かないのかよ…」

「最低限のお金はあるはずだよ?それじゃあね♪」

「は?待て!待ってください!助けて!」

「じゃ!」

 

すっ…と女神の姿が消えた。

 

「くそ…金だけでどうすれば…」

 

初めて出会うモンスター。目の前で棍棒を振り回している。

よく見たら牙すごいし…よだれ垂れてるし…

 

「くそ…くそっ…」

 

腰も抜けてしまった。もうだめだ…また死ぬのかよ…

そのとき。

 

「ぐあっ!?」

 

ゴブリンが倒れた。

 

「大丈夫?怪我はない?」

「ひっく…くそ…く…え?」

「あーあ…泣いちゃって…もう大丈夫だからね。」

 

頭を撫でられる。なぜだろう。すごく落ち着く…

 

「大丈夫。もう怖くないよー。」

 

あぁ…安心したら急に眠気が…

そしてそこで意識が途切れた。

 

 

 

 

 

「はっ!」

「あら。起きた?」

 

なんかデジャブだな。でも目の前にいるのはあのダ女神じゃない。

 

「えっと…」

「あ。連れてきちゃってごめんね?放っておくわけにはいかなかったしさ。

私はフェリス・ドレシア。フェリスでいいよ。」

 

フェリスがすぐ横に座る。

 

「あ、俺は…」

 

なんて名乗れば良いのだろうか…神は前世の名前だし…

 

「もう。女の子が『俺』なんて使ったらダメだよ?

せっかくかわいいんだから…」

 

フェリスに注意された。かわいい上に優しい。どこぞのダ女神とは大違いだ。

 

「あ…えっと…わ、私?は…」

「うんうん」

 

すごい頷いている。

こんなにかわいい子がすぐ横に…やばい。緊張する。

 

「し、神…です。」

 

結局前世の名前を答えた。こんな状況でしゃれた名前を出せなんてムリだ。

 

「シンちゃんか。かわいい名前だね!」

 

また頭を撫でられる。なんだろう。この気持ちは…

 

「い、いや…そんなこと…ないです…」

「~~~!!もう!かわいい!かわいすぎるよ!」

 

ぎゅうっ…と抱き締められた。

む、胸が…もろに顔に…柔らかくて暖かくて…

前世では見たことも触ったこともない豊満な……息が…

 

「んーー!!」

 

抱きつかれたまま背中を叩く。もう…息が…

 

「あ。ごめんね?つい…」

 

フェリスが離れる。少し名残惜しい気もするが…命大事に。

 

「だ、大丈夫です。」

「うん。良かった。それじゃあ君のことを教えてくれるかな?」

「えっと…」

 

何を話せば良いのだろうか。転生しました。なんて言えないし…

 

「わ、わからないです…」

 

結果。何も喋らないを選んだ。

 

「そっか…」

 

フェリスは黙りこんで何かを考え始めた。

 

「記憶喪失てきなやつかな。お父さんが帰ってきたら聞けるんだけど…」

「ただいま。」

 

誰かが入ってきたみたいだ。

 

「あ!お父さん!ぴったりだよ!」

「うん?どうしたんだい。フェリス…」

 

目があった。

 

「こ、こんにちは」

 

軽く会釈する。

 

「フェリス。説明して?」

「えっとね…」

 

 

 

 

 

 

「なるほど…記憶が…」

 

状況を理解してくれたらしい。

 

「わかった。しばらくはうちにいるといい。フェリス。面倒を見てやれよ。」

「はーい!ねぇねぇ。シンちゃん。」

「はい?」

「お風呂入ろ!お互い汚れてるしさ!」

 

お、お風呂!?それは…さすがにまずいのでは…これは断ったほうが…

 

「よし行こー!」

「えっ?ちょっ…」

 

抱き抱えられて強制的に連れていかれる。

 

 

 

 

 

 

 

「とうちゃーく!」

「うぅ…」

 

結局なすすべはなかった。

 

「おっふろー!おっふろー!」

 

フェリスが服を脱ぎ始める。

 

「うわっ!」

 

服の上からでも圧倒的な存在感を放っていた胸が解き放たれた。

すごい…服を脱ぐとこんなにも…

 

「どうしたの?」

「あっ!いや!なんでもないです!」

 

しまった…じろじろ見ていたのがばれてしまったのだろうか。

 

「もう。早く脱がなきゃ。入れないでしょ。」

「え?」

 

ばれてはいなかった。のだが…

 

「ほら。ばんざーい!」

「ば、ばんざーい…」

「とぅっ!」

 

服が脱がされる。そして下を向くと…

 

「うわぁ…」

 

そこには水平線が広がっていた…

比べるものが違うと分かっていても…フェリスはすごいな。

 

「ほら、足あげて。」

 

気がつくとお互い全裸だった。

 

「あっ…」

 

そうだ。今の俺は女の子だった。本来付いているものが付いていない…

 

「っ…」

 

下を向いていられなかった。前を向くと…

 

「どうしたの?早く入ろうよ。」

 

フェリスの裸が…

目のやり場に困る…

 

「もう…仕方ないなぁ。」

 

またフェリスに抱っこされる。

目の前に豊満に育った胸が…

 

「あれ?」

 

ちらっと見えた肩には…

 

「あ、これ?この前ちょっとミスしちゃってさ…やられちゃった。」

 

女の子にはふさわしくない大きな傷があった。

 

「大丈夫だから。さっ、どぼーん!」

 

お湯に投げ込まれた。

 

「詰めて詰めてー!」

 

 

 

 

 

 

そのままお風呂に入り、体を洗い洗われ、お風呂をあがる。

 

「ふぅ。気持ちよかったね!」

「う、うん…そうですね。」

 

正直初めての女の子の体が気になってしょうがなかった。

 

「気になってたんだけどさ…」

「はい?」

 

フェリスが尋ねてくる。

 

「なんでそんなに硬いの?」

 

つい下を見てしまう。いや、付いてないんだけど…

 

「もっと気楽にいこーよ。敬語はもうやめてね。」

「あ…」

 

そっちか。そうだよね。そっちしかないよね。

 

「わかりま…わ、わかったよ。」

「うん♪よろしい。」

 

心なしか嬉しそうだ。

 

「私妹欲しかったんだよねー。」

「そ、そうなんだー(棒)。」 

 

男だけど…

お風呂からあがるとフェリスのお父さんが待っていた。

 

「少し話をしたいんだが…いいかな?」

「なになに?記憶のこと?」

「いや、それはまだわからないが…今後のことだ。」

「な、なんですか?」

「いや。さっきはああいったが…うちはそこまで裕福な方ではないんだ。見ず知らずの君をいつまでもここに置いておくわけにはいかない。わかってくれるね?」

「は、はい。」

 

まあ当然だろう。俺はこの人たちとは何も関係はないのだから。

 

「お父さんひどい!」

「し、しかしだな…」

 

お父さんがたじろいでいる。やっぱり父っていうのは娘に弱いものなのかな。

 

「じゃあ…私働きます!」

 

つい言ってしまった。

 

「は?いや…その年で仕事は…」

「じゃあ私と狩りに行こ!安全なところからさ!」

「フェリス!?」

「いいじゃん!いいでしょ?そしたらシンちゃんと一緒に居られるよね?ね?」

 

フェリスがお父さんに言い寄る。

 

「あ、ああ…まぁそれなら…」

 

お父さん折れた!娘に弱いのはたしかみたいだね。

 

「やった!じゃあ明日一緒に行こうね!シンちゃん!」

「うん!」

「じゃあ今日は遅いし…一緒に寝よう!」

「えっ…」

 

また抱き抱えられる。

もう抵抗はしない。この体じゃあムダだとわかったからね。

そのまま一晩フェリスの抱き枕となっていた…

 

 

 

 

次の日…

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