「ふっざけんなぁーーーーー!!!!!」
「あ、ちなみにあまり叫ばないほうがいいよ?」
「黙れ!戻せよ!こんな姿で俺は…」
「ほら。よってきた。」
「はぁ?」
周りを見渡すと…
「ひっ…」
すぐそこにゴブリンがいた。
「私はこの世界に干渉できないからね。がんば♪」
「この悪魔がぁ!」
「しゃぁ!」
ゴブリンが殴りかかってきた。
「な、何か武器は…何かないのかよ…」
「最低限のお金はあるはずだよ?それじゃあね♪」
「は?待て!待ってください!助けて!」
「じゃ!」
すっ…と女神の姿が消えた。
「くそ…金だけでどうすれば…」
初めて出会うモンスター。目の前で棍棒を振り回している。
よく見たら牙すごいし…よだれ垂れてるし…
「くそ…くそっ…」
腰も抜けてしまった。もうだめだ…また死ぬのかよ…
そのとき。
「ぐあっ!?」
ゴブリンが倒れた。
「大丈夫?怪我はない?」
「ひっく…くそ…く…え?」
「あーあ…泣いちゃって…もう大丈夫だからね。」
頭を撫でられる。なぜだろう。すごく落ち着く…
「大丈夫。もう怖くないよー。」
あぁ…安心したら急に眠気が…
そしてそこで意識が途切れた。
「はっ!」
「あら。起きた?」
なんかデジャブだな。でも目の前にいるのはあのダ女神じゃない。
「えっと…」
「あ。連れてきちゃってごめんね?放っておくわけにはいかなかったしさ。
私はフェリス・ドレシア。フェリスでいいよ。」
フェリスがすぐ横に座る。
「あ、俺は…」
なんて名乗れば良いのだろうか…神は前世の名前だし…
「もう。女の子が『俺』なんて使ったらダメだよ?
せっかくかわいいんだから…」
フェリスに注意された。かわいい上に優しい。どこぞのダ女神とは大違いだ。
「あ…えっと…わ、私?は…」
「うんうん」
すごい頷いている。
こんなにかわいい子がすぐ横に…やばい。緊張する。
「し、神…です。」
結局前世の名前を答えた。こんな状況でしゃれた名前を出せなんてムリだ。
「シンちゃんか。かわいい名前だね!」
また頭を撫でられる。なんだろう。この気持ちは…
「い、いや…そんなこと…ないです…」
「~~~!!もう!かわいい!かわいすぎるよ!」
ぎゅうっ…と抱き締められた。
む、胸が…もろに顔に…柔らかくて暖かくて…
前世では見たことも触ったこともない豊満な……息が…
「んーー!!」
抱きつかれたまま背中を叩く。もう…息が…
「あ。ごめんね?つい…」
フェリスが離れる。少し名残惜しい気もするが…命大事に。
「だ、大丈夫です。」
「うん。良かった。それじゃあ君のことを教えてくれるかな?」
「えっと…」
何を話せば良いのだろうか。転生しました。なんて言えないし…
「わ、わからないです…」
結果。何も喋らないを選んだ。
「そっか…」
フェリスは黙りこんで何かを考え始めた。
「記憶喪失てきなやつかな。お父さんが帰ってきたら聞けるんだけど…」
「ただいま。」
誰かが入ってきたみたいだ。
「あ!お父さん!ぴったりだよ!」
「うん?どうしたんだい。フェリス…」
目があった。
「こ、こんにちは」
軽く会釈する。
「フェリス。説明して?」
「えっとね…」
「なるほど…記憶が…」
状況を理解してくれたらしい。
「わかった。しばらくはうちにいるといい。フェリス。面倒を見てやれよ。」
「はーい!ねぇねぇ。シンちゃん。」
「はい?」
「お風呂入ろ!お互い汚れてるしさ!」
お、お風呂!?それは…さすがにまずいのでは…これは断ったほうが…
「よし行こー!」
「えっ?ちょっ…」
抱き抱えられて強制的に連れていかれる。
「とうちゃーく!」
「うぅ…」
結局なすすべはなかった。
「おっふろー!おっふろー!」
フェリスが服を脱ぎ始める。
「うわっ!」
服の上からでも圧倒的な存在感を放っていた胸が解き放たれた。
すごい…服を脱ぐとこんなにも…
「どうしたの?」
「あっ!いや!なんでもないです!」
しまった…じろじろ見ていたのがばれてしまったのだろうか。
「もう。早く脱がなきゃ。入れないでしょ。」
「え?」
ばれてはいなかった。のだが…
「ほら。ばんざーい!」
「ば、ばんざーい…」
「とぅっ!」
服が脱がされる。そして下を向くと…
「うわぁ…」
そこには水平線が広がっていた…
比べるものが違うと分かっていても…フェリスはすごいな。
「ほら、足あげて。」
気がつくとお互い全裸だった。
「あっ…」
そうだ。今の俺は女の子だった。本来付いているものが付いていない…
「っ…」
下を向いていられなかった。前を向くと…
「どうしたの?早く入ろうよ。」
フェリスの裸が…
目のやり場に困る…
「もう…仕方ないなぁ。」
またフェリスに抱っこされる。
目の前に豊満に育った胸が…
「あれ?」
ちらっと見えた肩には…
「あ、これ?この前ちょっとミスしちゃってさ…やられちゃった。」
女の子にはふさわしくない大きな傷があった。
「大丈夫だから。さっ、どぼーん!」
お湯に投げ込まれた。
「詰めて詰めてー!」
そのままお風呂に入り、体を洗い洗われ、お風呂をあがる。
「ふぅ。気持ちよかったね!」
「う、うん…そうですね。」
正直初めての女の子の体が気になってしょうがなかった。
「気になってたんだけどさ…」
「はい?」
フェリスが尋ねてくる。
「なんでそんなに硬いの?」
つい下を見てしまう。いや、付いてないんだけど…
「もっと気楽にいこーよ。敬語はもうやめてね。」
「あ…」
そっちか。そうだよね。そっちしかないよね。
「わかりま…わ、わかったよ。」
「うん♪よろしい。」
心なしか嬉しそうだ。
「私妹欲しかったんだよねー。」
「そ、そうなんだー(棒)。」
男だけど…
お風呂からあがるとフェリスのお父さんが待っていた。
「少し話をしたいんだが…いいかな?」
「なになに?記憶のこと?」
「いや、それはまだわからないが…今後のことだ。」
「な、なんですか?」
「いや。さっきはああいったが…うちはそこまで裕福な方ではないんだ。見ず知らずの君をいつまでもここに置いておくわけにはいかない。わかってくれるね?」
「は、はい。」
まあ当然だろう。俺はこの人たちとは何も関係はないのだから。
「お父さんひどい!」
「し、しかしだな…」
お父さんがたじろいでいる。やっぱり父っていうのは娘に弱いものなのかな。
「じゃあ…私働きます!」
つい言ってしまった。
「は?いや…その年で仕事は…」
「じゃあ私と狩りに行こ!安全なところからさ!」
「フェリス!?」
「いいじゃん!いいでしょ?そしたらシンちゃんと一緒に居られるよね?ね?」
フェリスがお父さんに言い寄る。
「あ、ああ…まぁそれなら…」
お父さん折れた!娘に弱いのはたしかみたいだね。
「やった!じゃあ明日一緒に行こうね!シンちゃん!」
「うん!」
「じゃあ今日は遅いし…一緒に寝よう!」
「えっ…」
また抱き抱えられる。
もう抵抗はしない。この体じゃあムダだとわかったからね。
そのまま一晩フェリスの抱き枕となっていた…
次の日…