剣?魔法?いやいや時代は運でしょ!   作:高崎瑞希

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今回会話文多目です。
まぁ移動とかしてないからね。状況説明いらないしね。
読みづらいかなー…いや。まぁ大丈夫か。読めるでしょ!


二十七話

「さてと。ぼくと出会うまでのことはルゥに話してもらおうか。よろしく。」

「うん?わかった。…え?何を話せって?」

 

あー、うん。これはルゥだ。間違いない。気が抜けるな…

俺とティアが並んで座り、前にルゥとフードのやつが座っている。気を抜いてはいけない。そうわかってはいるのだが、ルゥのボーッとした顔を見ているとどうにも…

 

「ぼくと出会った日のことだよ。忘れたことはないって言ってたでしょ?」

「あぁ。あの日ね。わかった。」

 

そういって『うーん…』とうなりながらも話が始まった。

 

「あの日は…平和な一日でした。」

 

「平和じゃない一日とは」

 

「シンさん。静かに。」

 

「なにもすることのなかった私はひたすら村を走り回ってたんだけど…」

 

「バカじゃん」

 

「シンさん。しずk (ry」

 

「そのとき私は見つけてしまった…そう…あいつを…」

 

「「ゴクッ…」」

 

「ヘラクレスオオカブトを!」

 

「マジで!?」

 

驚き立ち上がる。イスが倒れたがムシ。ティアが直してくれるのを横目に見ながら

 

「あ、あの…ヘラクレスを!?」

 

「そうよ!これは追いかけるしかないじゃない!

私は走った。ひたすら走った。たとえ足がもつれようとも。こけようとも。崖から…転がり落ちようとも…!」

 

「あぁ。それは普通だな。」

 

「えっ…?」

 

なぜ驚く?だってヘラクレスだよ?あの。追いかけない理由がないじゃん。たとえ崖から転がり落ちようとも…

 

ティアと見つめあうこと数秒。俺たちはひとつの結論に至った。

 

『昔から…ルゥはバカだったんだ…』

 

「その落ちた先にこの小屋があってね。そこでルクスと出会ったの。」

 

うんうん。と頷くフードの人。どうやら彼がルクス君らしい。

にしても…整った顔してるな…エルフだからかな。可愛い系だな。エルフか…魔力量すごそうだな…

 

「うん?ぼくの顔になにかついているかい?エルフは珍しいのかな?」

 

「あ…いや…」

 

見えない。ステータスが見えない。ということは…

 

「ふふっ…ぼくも転生者だよ。まぁその辺はまた後で二人でゆっくり話そうか。

さて。ぼくと出会ったことだしここからはぼくが話すよ。」

 

やっぱり転生者か。さっきの戦闘中に転生者について話してたからもしかしてとは思ったんだけど…

『エルフになりたい』とか願ったのかな?

 

「ぼくはこの世界に来てから様々な魔法を作り出した。

今までにあった魔法について学んで改良もした。

その中でも特にぼくの興味を引いたのは『魔法を打ち消す魔法』だ。」

 

「っ!」

 

学園長が言っていた今の魔法使いには扱いきれない魔法。それが『魔法を打ち消す魔法』。それを…こいつも…

 

「でも魔法の発動方法はどこにも載っていなかった。確かに魔法はイメージで発動する。それでも…誰も使ったことがない。そう思うだけで心のどこかにストッパーがかかるんだろうね。なかなか発動はできなかった。

だからぼくは考えを変えた。魔法が発動できないならそれに似た新しい魔法を開発すればいいではないか…とね。」

 

新しい魔法を作り出す…可能なのだろうか。

確かに魔法はイメージ。ならば別の世界の知識を活かせばもっと色々な魔法を使えたのかな…

それにしても、このエルフ頭が柔軟だな。

 

「そして魔法の発動には運が大きく作用する。だったら…」

 

「え?ちょ…ちょっと待って。今何て言った?」

 

「魔法の発動には運が大きく作用する。」

 

「どこでそれを知ったの?」

 

この世界の人はそれを知らないはずだ。文献には書かれていないし。それを知っているのはあのダ女神だけのはずだ。でもそのダ女神も人には言わないとか言ってたし…

 

「女神様だよ。転生時に教えてくれたんだ。」

 

あんのダ女神がぁぁぁ!!!

 

あぁん?聞かれてないから言ってない、みたいなこと言ってたよな?

もうダメだ。あのダ女神をこ○したい衝動に刈られまくっている。

出てこいよ!おらおらダ女神さんやぁ!出てこいやぁ!!!

 

「あ、あの…シンさん…話についていけないのですが…」

 

あ。ごめんね。そりゃ転生とか女神とかわからないよね。

まぁまた後で話すよ。

 

「んー…続けてもいいかな?」

 

「うん。話止めてごめん。」

 

「ふふっ…魔法の発動に運が必要ならそれを奪えばいい。ぼくはそう考えたんだよ。」

 

…は?運を…奪う…?

 

「でもこの辺は森ばかりでモルモットはいない。どうしようかなーと思ってたら…」

 

「ルゥが降ってきた…?」

 

「正解」

 

ということは…ルゥの運がマイナスなのは…

 

「そっ。ルゥで試しちゃった♪」

 

「え!?何を!?」

 

「おいルゥさんや。なぜ君が知らないのさ…」

 

とにかく謎がひとつ解けた。ルゥの運が低すぎる理由が。

問題は…

 

「それで?運を元に戻すことや通常よりも増やすことなんかはできるの?」

 

「奪えたんだから逆に渡すこともできる…とは思ってたんだけどねー…出来なかったよ…

それを踏まえて君にお願いがあるんだ。」

 

 

ルゥを元に戻してやってくれないかな?

 

 

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