剣?魔法?いやいや時代は運でしょ!   作:高崎瑞希

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四話  やっぱり女の子はわからない

「なっ…!?」

 

お父さんが驚いている。それはそうだ。急に大金が入ってきたのだから。

 

「ど、どうしたんだ?こんなにたくさん…」

「シンちゃんがね!見つけたの!」

「へぇ…」

 

お父さんがこちらを見る。

 

「君は…すごいな。俺達に幸運を運んできた天使のようだ。」

「えへへ…ありがとうございます。」

「その…朝はああ言ったが…これからもここにいてもいいからね。」

「ありがとう!」

「やったね!シンちゃん!」

「うん。」

 

フェリスも喜んでくれている。

 

「使うお金だけ持って買い物行こ!」

「うん。それじゃあ…えっと…」

「お父さんと呼んでくれていいよ。」

「はい。いってきます。お父さん。」

「いってらっしゃい。」

 

 

 

 

 

 

「これいいな!」

「そう?使う?」

「なんかいいじゃん!」

 

手に持っているのは高級そうな包丁。

 

「でももう家にあったじゃん。」

「ええ?でも…」

 

悩んでいる。どうして必要のないものを買うのだろうか。

 

「でもさ。ちょっとくらい贅沢してもよくない?」

「じゃあ食べ物とか買おうよ。」

「わかってないなぁ」

 

顔を横にふる。

 

「ずっと使えるもの買った方がいいに決まってるじゃん!」

「そうかなぁ…」

「そうだよ!」

 

 

 

 

 

結局流されて買ってしまった。

 

「えへへ…楽しみだなぁ。」

 

フェリスはとても幸せそうだ。まぁ嬉しそうだからいいか。

 

「よし。他にも色々買って帰ろうか。」

「あとは食べ物だけね。それ以外は許さん。」

「えぇ…」

「えぇじゃありません。」

「はーい…」

 

その他色々と買って家に帰った。

 

 

 

 

 

「おお。お帰り。」

「ただいま!待っててね!すぐに夕食作っちゃうから!」

 

ふんふーん!と鼻歌を歌いながらキッチンへ向かうフェリス。

 

「な、何かあったのか?」

「新しい包丁を買ってさ…」

「え?前のは…」

「まだあるみたいだけど…」

「じゃあいらないじゃん。」

「ですよねぇ…」

 

はぁ…と二人でため息をこぼす。

 

「ははっ…君とは気が合いそうだ。」

「私もそう思う。」

 

…あれ?いつの間にか一人称が『私』になってる…この体にも馴染んできたのかな?

 

「おっまたせー!」

 

フェリスが料理を運んでくる。

 

「あの包丁すごいよ!めっちゃ切れる!」

「それはよかったね。いただきまーす。」

「雑ぅ!扱い雑じゃない!?」

「はいはい。食べようか。」

「うぅ…」

 

泣きそうになりながら料理を口に運ぶ。

 

「おいしい!」

 

フェリスが笑顔になる。本当に感情豊かだなぁ。

 

「私も…」パクッ

「うまっ!何これ!」

 

今朝の卵もおいしかったが…さらに上をいく美味しさだ!

「すごいな…」

 

お父さんもビックリしている。

 

「あ、そうだ。ねぇフェリス。」

「ふぇ?」

 

口いっぱいに食べ物を詰め込んでいる。頬がパンパン。

 

「魔法のこと教えてよ。」

「ゴクッ…それならお父さんに聞いて!」

「え?」

「お父さんは魔法学校の教師だったんだ!」

「そうなの?」

「ああ。昔の話だけどね。」

 

すごい。教師だったのか。なのになんでその子供はこんなに残念なんだ…

 

「教えて!」

「ああ。どのくらい魔法について知っているかな?」

「えっと…」

 

属性があること。初級魔法は誰でも使えること。くらいかな…?

 

「なるほど。最初から全部話した方が良さそうだ。」

「よろしくお願いします。」

 

頭を下げる。

 

こうしてお父さんの魔法講座が始まった。

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