これはゾンビですか?~いいえ、彼は黒の剣士です。   作:西じゃない東(斎藤 隆)

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~これはゾンビですか?~もさかのあの人だ!~

 

俺は暗い夜道を歩いていた。時間は夜の八時ぐらいだ。

俺は今夜の泊まり先になるだろう所に歩を進めていた。

「それよりもこの剣だな」

とアイテムボックスを開き独り言を呟く。そこには名前のない片手剣が表示されていた。耐久値はないにも等しい。

そう、これはセラが作った剣である。二刀流のソードスキルを一回使っただけなのにこれだけも減っている・・・ということはこのエリュシデーターなどの特別な武器しか耐えることはできないという事を表している。

「これじゃあ、二刀流はつかえないなあ。使えたら大きな戦力になるのに・・・」

どうにかして二刀流を使えないものかと、(往生際が悪く)頭をひねっていると、見えてきた。

一人暮らしで生徒会に入っている『あの人』の家。

数秒躊躇して、インターホンを鳴らす。ピンポーンと言うチャイムの音が聞こえ、

「はーい」

「桐ヶ谷和人です」

「え、桐ケ谷君?どうしたの?」

「ちょっといろいろありまして・・・」

「じゃあ、あがってあがって」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お言葉に甘え、家にお邪魔させてもらう。

(掃除とかも行き届いてるな。俺だったら一週間持つかどうかか)

「お邪魔します」

「はい、どうぞ」

さて、ここからどうするか・・・って、素直に言うしかないか・・・言えない所ははぶいて、

苦手な先輩に、『ある人物』そのままだからこそ、苦手な先輩に、

そして、リビングに移動し向かい合う。

 

「で、どうしたの?」

「えっと、実はちょっと友達の家に居候してたんですけど、ちょっといられない事情が出来ちゃってですね」

「喧嘩したの?」

「うっ」

さすが、話が早い。

「はい、で、いい宿泊先知りませんか?」

「うん、知ってるわよ」

「それってどこにありますか?」

すると先輩は驚くような事を言った。

「ここ」

「は?」

「いや、だって他にこの時間から止まれる場所なんか知らないもん」

「いや、でも」

いや、しかしほかに泊まるところがないのは事実・・・。ならここで厄介になるほうがいいか?断るのも失礼だろう。

「じゃあ、ここに泊まらせてもらいます」

「うん、あ・・・じゃあ条件をつけさせてもらうわね」

「条件?」

「名前で呼ぶ事。先輩はつけてもまあよし。

 タメ口で話すこと             」

「は?だけどですね」

「先輩命令」

「・・・」

まあ、先輩命令は仕方ない。でもこんなに距離をちぢめることになるなんておもってなかったけれど。

「じゃあ、これからよろしくおね・・・よろしく。

 

 

 

 

『明日菜』先輩」

 

 

 

 

 

 

明日菜先輩はにっこりと笑った。

 

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