特務警察署の日々   作:宇垣秀康

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リハビリです。
安定して打てるよう努力します。


case 2-5 池袋に集まるは有象無象

竜ヶ峰帝人は落ち込んでいた。

それは新しく出来た後輩に池袋を案内しているときだった。

仲の良かった友人との別れ、その時彼とした約束を胸に、豊満な胸を持った好意を寄せている園原杏里との間に突然慕ってくれている後輩が入りそうになっているのだ…。

自分に自信のない彼は、後輩と自分を比べ悩み始めていた。

 

 

「どうしたんですか竜ヶ峰君?」

園原杏里は顔色が悪い竜ヶ峰に声をかける。

「だ、大丈夫だよ、ハハハハ…。」

と誤魔化す帝人。

二人で買い物に出ているのに不安にさせちゃったとまた落ち込むのであった。

 

数日前、帝人を悩ませるきっかけとなった後輩、黒沼青葉を友人たちと池袋を案内した。その時は他県のヤンキーが襲ってきたり、本当のバケモノが出たりとてんやわんやになり考えもしなかったが、日にちが経ち、落ち着くにつれ帝人は焦りと不安に潰されそうになっていた。

 

見かねた杏里は彼をあるイベントに連れ出したのだ。

 

 

 

「あ、帝人君!見えましたよ!ここからでも見えますね!」

正直男の子向けのイベントだとは思っていた杏里だが、間近で見ると気分が高揚した。

それを見てにこやかになった帝人はイベント会場にあるものを見て帝人もまた興奮してきたのだった。

「ほんとだ!やっぱり作業用とは違うね…!

 

 

…あれがパトレイバー…!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

警察のイメージ向上イベントin池袋西口公園

 

「…暑いのぅ…」

「…暑いですねぇ…」

イベント会場の裏で汗をかきながら風船を膨らましている秋葉とそれを扇子を扇ぎながら見ている矢部。もちろん矢部は手伝う気がない。

端から見たら、酷い上司だが秋葉はそんな自分勝手な矢部を慕っている。

 

「暑ぅて暑ぅてーーーが蒸れるでこれ…」

矢部の一番の秘密であるーーーを外し頭を扇ごうとも秋葉は見ない。笑わない。

 

春にしては気温も高く、二人の作った風船を配っているキグルミの職員も気の毒になっていた。

 

矢部も秋葉も二人しかいない裏で少し気が抜けていた所に

「矢部ー!、秋葉ー!お前らに客が来とるぞー!」

と、両津の通る声がすぐそこで聞こえてきた。

矢部はーーーを外していることに慌てるが被るにも間に合わない!それを察した秋葉が矢部にタオルを差し出し、現れた両津との間に入る!

 

「お?どうした?」怪訝そうに二人を見る両津。

「な、なんでもあらへん!ここが暑うてな!頭にタオル巻いてたの巻き直してたんや!」

なんとか間に合った矢部は見えないようにーーーを隠した。

「しかし客って誰や?ここ裏やで?

…って先生!!」

両津の後ろからぬっと現れたその男を見て矢部は驚き、秋葉は頭を下げた。

「ははは…お久しぶりです矢部さん。そう、上田次郎です。」

誰に言われたわけでもなく自分で名乗る上田次郎は、低い声ながら爽やかに矢部に笑いかけるのだった。

 

 

 

?「おーい!私もいるぞ!矢部!矢部ー!」

矢部「お久し振りです!上田先生!いやぁ、なんやまた一段と大きくなりはりましたか?ははっ!」

上田「いやいや…少し前に体を鍛え直しましてね…」

矢部「やっぱり上田先生は日本一の先生ですなぁ!」

?「矢部ー!無視すんなー!矢部ー!ズレてるー!」

矢部「なにがじゃ!!あーん?なんやこのちんちくりんのやーまだ!まーだ先生の助手続けておれたんかい!」

上田「えぇ、何度も危険だから辞めたほうがいいと伝えたのですが、上田先生のような人の元で働かせて下さい!と研究室で私に迫って来るので仕方なく…」

矢部「やーまだ!先生は己みたいに暇じゃないんじゃ!しっかり役たつよう努力せいや!」

山田「なっ!上田っ!いい加減なこと言うな!今回だってお前が私の部屋まで来て着いてきてくれ!って頭を下げたから!」

上田「ははっ!ユーモアのセンスだけは折り紙つきの助手なんですがねぇ!?(ユー!いい加減大人になれ!矢部さんの協力を得て楽に動くと提案したのは君だろう!?)」

山田「(それでも言っていいことと悪いことがあるだろう!まるで私が上田にせ、迫ったようじゃないか!)」

上田「(はん!ユーに迫られてうろたえる俺じゃない)」

 

上田と山田の話が一段落した矢部が切り出す

「所で上田先生。やーまだ連れてどうしたんです?またなんか事件ですか?」

 

上田は少し改まって、笑いながら

「あぁいや、この助手が勝手に受けた依頼でして、どうしても上田の力が要るからと出てきたんですが、丁度矢部さんを見かけたので挨拶がてら寄っただけなんですよ。」

「はぁそりゃまた…」

と、気のない返事をする矢部。

そんな矢部に上田が本題をようやく切り出す

 

「矢部さん…

 

 

 

 

妖刀に心当たりありません?」

 

 

 

 

春の風が通りすぎる晴天の中、何か異質のものが混ざった気配を山田奈緒子は感じるのだった。




ー空気だった二人ー
両津「三人で漫才してる…」
秋葉「萌え…」





あの漫才のような言い回しは表現しきれなかったので台本調子になりました。
久しぶりの更新で申し訳ないですが、トリックです。
ここからやっとやりたかったこと書けそうです。
コロナ自粛でも仕事なので何とも言えませんが、はやいうちに続き上げます短編も上げます
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