特務警察署の日々   作:宇垣秀康

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基本、相棒が主体となるかと…
また、あまりにもかけ離れた設定の者は出したくありません…


垣根のない課

一息ついた二人は大きく貼られた部署別の案内板を確認し、特務陸動課と書かれた部署に進む。

新しい署内は他の警察署より一回り小さい感じである。なにより窓口が小さく、その代わり倉庫が大きい。どうやら本庁はこの署を倉庫として使えるようにしたいようだ。

そんな中をワクワクしながら進む二人。

「ここですか…」入り口からそこまで進まなくても良いのだがティーセットもあるので割れないようにゆっくり歩いたので少し遠いように感じてしまったのだった。

ドアを開け、部屋に入ると既に神戸の他に5人ほどの荷物の整理をしていた。一人は既に自身の分の整理が終わり神戸の手伝いをし始めていた。もう一人は喫煙スペースを利用し何処かに電話をかけている。そして残りの三人はどうやら此処に異動となった者と手伝いに来た二人組のようだ。

 

「…!左近寺!だからその段ボールが先だと言ってるだろ!ボルボ!頼むから只の梱包にトラップを仕掛けるな!!

まったく…頼んだのはわしだが…こんな苦労するなら1人でするんだった…」

とぶつくさといいながら自分の荷物のトラップを手際よく解除していく。

「すごいですね彼…」

荷物を解きながら神戸が近くによって来て小声で話す。

神戸の荷物ももう少しで終わりそうだ。自身の荷物も早くしなくてはと思いだし、自身の席を探す。

「そう言えば杉下さんの席…あそこだそうですよ?課長?」

どうやら向かい合う机から少し離れたところにある他より少し大きい 他の署員の机の方を向いた机がどうやら杉下の机のようだ。そして、自身の荷物を片付け始める為に机に荷物を置き片付けを始めようとすると、先程まで腕捲りをし、トラップを解除していた男と、神戸の手伝いが済み、掃除をしていた若い男、そして喫煙していた男が机の前に並び敬礼していた。

「…まだそんなことをされるような立場ではないのですがねぇ……」

と杉下は苦笑いを隠せない。

しかしそんなことはないと端の男から挨拶を始めた。

「初めまして、この度こちらに配属になります伊達真警部補です。以前は警視庁組織犯罪対策第四課の警部補でありました。宜しくお願いします。」

伊達真…杉下は脳内に堂島組組長の殺害事件に執着し、真犯人を突き止めた警部補であることを思い出す。

「初めまして、元特命係の杉下右京です。伊達さんの噂はかねがね。これから宜しくお願いしますね。」

と返礼をし次の男に眼を移す。

その男はにっこりと笑い深々と頭を下げる。

「初めまして。安田一平と申します。皆さん知ってると思いますので言ってしまいますが、以前私は正義を行うため、建物ごと証拠を買ったりしました。それで嫌われて此処に来ました!宜しくお願いします!」と勢いよくもう一度頭を下げる。そして杉下をしっかりと見据えている。そんな男の視線に対し、杉下はにこりと笑い

「成る程。それもまた方法の一つですねぇ。なにより隠蔽など出来ない完璧な証拠保全とも言えるでしょう。」と肯定する。

それをみた4人は驚き、一平は笑いだす。神戸と伊達は呆れ顔、もう1人の男は「なんだか中川みたいな奴だな」と小声で呟きながら苦笑している。

そして笑っていた一平は杉下にもう一度頭を下げ

「僕の方法を肯定したのは身内以外であなたが初めてですよ。…ここは面白くなりそうですね。」といって頭をあげ、一歩下がる。

そして杉下も最後の男を見る。

いかにも昔ながらの刑事と言った出で立ちだが、先程まで腕捲りをしていたからか袖だけシワがよっている。

そして敬礼をしながら

「初めまして課長殿。わし…私は葛飾区亀有公園前派出所から出向してきました、両津勘吉です。前は巡査長でした!」と答え、一歩下がる。

両津勘吉…特命係の時によく聞いた名だ。いわく問題を起こす。しかし派出所にきた利用者達からの評価は上々で、彼の発明品は他者が著作権を取ってしまい、利用出来ないのだが、その中には本当に有効に使えるものも多いらしい。先程のトラップの解体を見る限り、この男もまたまともな評価を受けずにいた署員であろうことは想像にかたくない。

全員をもう一度見る杉下…成る程皆いい眼をしている。杉下は一息置いて話始める。

「初めまして。私は杉下右京…以前は特命係をしていました。そこの神戸尊君と共に。これほどの部下がつくのも初めてなものですから、御迷惑をお掛けしないよう尽力を尽くして参りますので宜しくお願いします。最後に神戸君?あなたも」

「はい。えー…今紹介にも出てきました元特命係の神戸尊です。人材の墓場とまで言われた杉下さんの下で働いていたので、これから宜しくお願いします。」

「…君は一言多いですねぇ」

「しかし、事実、でしょう?」

といつもの名コンビがコントを始めた頃には新しく部下に為るもの達の緊張も解れたようだ。

取り敢えず片付けを終わらすことに集中し出すのだ。

…両津が連れてきたボルボと左近寺は異動ではないが、両津のプレミアムフィギュアと美少女ゲームに釣られ手伝わされている。両津の手伝いを終えると、お目当てのものを抱えながらにこにこスキップしながら帰っていく二人の後ろ姿を見て、両津が頭を悩ませていた。




-その頃鑑識-
「お、なかなかいい部屋じゃねえか!」
「倉石さん!取り敢えず荷物をこっちに置いてください!本当に!1人だけ出向なんて上も何考えてるんだか…」
「悪いな手伝わせて!しかし…テレビも大きいし!此れでゲームとかやらして貰えないもんかねぇ?」
スッ
「構いませんが?」
「ウォッ!ん?あんたが同僚?」
「そのようですな。失礼私…米沢と申します。以後宜しくお願いします。」





ある程度片付けが済みます。…タグ付けの変更が面倒ですね…
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