青春は神憑りにつき……   作:蓬操

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おはようございます。蓬操です。

番外談話2回目ですね。これを読む前に
第1章の1話目を読むことを推奨します。
前回のような、ショートコントではなく
ショートストーリー仕立てでございます。

台本形式なのは変わりませんので
本編よりかは読みやすいかと思います。

今回の主役は華凰優希です。
彼がいない一時の彼女の日常を書きました。
それでは、お楽しみください。




番外談話②~神様気取りの少女の日常~

華凰優希「大地くんはいま寝てるようですね」フワフワ

 

天城大地「zzz」

 

優希「今の内に実体化しましょう」スッ

 

優希「大地くんがいないとなれないのは不便ですね」

 

優希「久々にパソコンを触れました。Coocleで検索しましょう。しかし、私の時代はノートパソコンありませんでしたし、時間の流れは凄いです」カタカタカチカチ

 

優希「あ、これは……」ポワポワ

 

優希『 大地くん、それはなんですか?』

 

大地『大きめの鍋だよ。1人暮らしの予定が2人暮らしになっちゃったからね』

 

優希『それは申し訳ありませんが、シチューか何か作るんですか?』

 

大地『料理の腕が無いから、カップ麺ばっかなんだよ。簡単に作れたら苦労しないよ』

 

優希『何を言いますか。野菜と肉を切って鍋に入れて煮てルーを溶かせば出来るでしょう』

 

大地『1日の終わりに、そんな労力は残されてません無理です』

 

優希『私が食べたいんです。大地くんが嫌なら私が作ります』

 

大地『大丈夫? 指切ったりしない?』

 

優希『私は器用な少女ですから心配は無用です』

 

大地『…………』ジトー

 

優希『信じてください』

 

優希「カレーのレシピですか。見た所で材料が揃っていなければ意味を成しません」

 

優希「…………」

 

優希「チョットダケ……」カチッ

 

 

優希「結局大地くんに頼んで材料揃えてもらいました。大地くんの帰宅後に作ります」フンス

 

大地「包丁の使い方わかる? 野菜は水洗いで充分だからね? 火を使うときは離れちゃダメだよ?」

 

優希「貴方が見てる前で作るんですから。家庭科の授業は受けてるので、それくらいわかります。さっさと稼ぎに行って、早く帰ってきてください」ワクワク

 

大地「僕が近くにいないと実体化出来ないしね」

 

優希「正確には学園の敷地内にいればいいんですけどね」

 

大地「バイトは学園内にないから流石にな……じゃあ行ってくるわ」

 

優希「はい。行ってらっしゃい」ニコ

 

チョットジカンガタッタヨ-!

アキセンパイナニイッテルンデスカ?

 

優希「あ。身体が浮いてきました。大地くんが学園を出たようですね。さて敷地内を彷徨きましょう。移動も楽ですし」フワフワ

 

----神原学園 校庭----

 

優希「いつ見渡しても広いですね。陸上部、野球部、サッカー部、アメフト部とこれだけの部活動が練習してますし」

 

優希「…………」

 

優希「野球をしてた頃の大地くん……」ポワポワ

 

『ピッチャー! バッター勝負バッター勝負! ランナー気にするな!』

 

『無理に点を取ろうとするな! みんなで繋いでいくぞ!』

 

『よっしゃあ! サヨナラだー! これで甲子園まであと1つだ! 締まっていこう!』

 

優希「記憶を覗いた時の大地くん、口調も性格も今とは全く違いますね」フフフ

 

優希「でも、その後を思うと私は……」グス

 

ヒナガ-!! キアイガタランゾー!!

ムリッス……タイリョクガモタナイッス

センパイヘロヘロジャナイスカ!

 

優希「あれは日永さん? ああ人で合ってますね。後ろに彼の神様が着いて行ってます」クシクシ

 

優希「私にピースしてないで日永さんを助けなさい。可哀想ですから」

 

---神原学園 校舎裏---

 

優希「ここは亜樹さんに連れてこられた場所ですね。そういえば美術部からはまだ助っ人頼まれてませんね……ん?」

 

??「君の事が好きなんだ! オレと付き合ってください」

 

??「…………」

 

優希「放課後ともなれば、こんな場面に遭遇することあるでしょう」

 

優希「羨ましいですね……しかしあれは……」

 

??「飛垣渉さん……申し訳ありません」ペコ

 

飛垣渉「!!」

 

??「あなたの思いは手紙と今の言葉でわかりました。しかし、わたしはあなたに好意を抱いてませんよ」

 

渉「星河。オレ、そこまで言われることしたかな?」

 

星河月夜「そうですね。わたしの大切な人を傷付けたあなたを、わたしは好きになれません。だからあなたの告白をお断りします」

 

渉「大切な? 思い当たりがないなあ」

 

月夜「それだけあなたにはどうでもよいことということ。ならば、即刻この場を立ち去って、2度とわたしの前に現れないでください」

 

渉「ちょっ待てよ! せめて、せめて友達からでもいい! オレが悪い事したなら謝る! だからさ」

 

月夜「ただ謝るだけで済むと?」ジロ

 

渉「!?」ゾクッ

 

月夜「自分の過ちを理解しないままの謝罪に誠意なんてあるわけありませんよね。これ以上わたしを怒らせないで。さっさと消えてください!」

 

渉「わ、わかった。お前なんか、ただ告白すれば簡単に付き合えると思ったからだっ! 本心で好きだなんて思ってねーよ! バーカッ!」タタタッ!

 

優希「…………それが貴女の本心であれば何にも言いませんが。告白した相手に対し、些か失礼ではありませんか」

 

優希「しかし、貴女に私は見えません。もし貴女に憑いていれば、私はその行いを良しとしませんけどね」スゥッ

 

 

---神原学園 旧校舎 美術室---

 

優希「やっぱり落ち着きますねここは。作品が乱雑に散らかってるのが味噌です」

 

優希「ここでずっと、私を見つけてくれる人を待っていました」

 

優希「文明開化が成されるほど時代は流れ、私は彼に出逢えました」

 

優希「やはり私は彼に尽くしたい。彼は幽霊と言う不可思議な存在である私を受け入れてくれた」

 

優希「神様気取りの人間である私を受け入れて、私を自由にしようと行動してくれている」

 

優希「私の……この気持ちは貴方の思い描く結末には不要なんでしょうか」

 

優希「大地くん…………」

 

 

優希はその後、門で彼を待った。

帰ってきた彼は門に足を踏み入れた途端に力尽きてしまい、優希は嬉しそうに彼を部屋まで運んだ。

彼が眠っている間に作られたカレーは強い甘さの中に、ほんの僅かに苦味を感じたと、食べてくれた人は涙を浮かべなから感想を語ったそうだ。

 




以上、番外談話②でした。

本編で喋ってない優希に焦点を合わせました。

第1章の2話目に繋がるよう書きました。
まだ執筆中ではありますが笑

後半。酔っぱらいながら書いたので
誤字脱字があるかもしれません。
それについては後日直すのでお許しください。

ここまで、読んでくださり
誠にありがとうございます。蓬操
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