はいふり~天才な私の物語〜   作:風早 海月

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本当に書きたかったのはただほのかママもほのかに劣らず天才だということだったのに…半分戦闘回だったな(笑)

あとがきに教えて!ほのかちゃん!のコーナーがありますのでご覧いただけると幸いです。

バレンタインに番外編を書こうか迷ってます。活動報告にて、ご意見をいただけると嬉しいです。(番外編じゃなくて本編内に入れるという方向性も可能です)


10、初陣しちゃった!

艦首艦底部にて準備をする私と水雷長の中野さん。(体力ものは全部中野さん)

教官に許可をとってから10数分は経っていた。時間がないことはもちろん分かっていた。だが、これを使うのは念入りな計算が必要であった。

 

この艦に搭載されている兵装の中に艦首水中魚雷発射管がある。艦首魚雷発射管は本来戦艦クラスに装備されていたが昨今の技術力の向上と私の設計を持ってすれば強度をそのままに高速つまり戦闘速度での発射も可能になっていたのだ。しかも、一見そこに存在することすら気づかない様に出来ていた。(乾ドックで外から見てもという意味でであるが。)それを私は重巡につけることで多大な戦力となると考えていた。とはいえ、新技術であるものの艦首水中魚雷発射管は新しい技術と言うよりかなり古い発想だった。しかしながら、私の作った秘匿兵装の1つ、魚雷浮上式対空ミサイル“ToFSAM:Torpedo Floating-type Ship-to-Air Missile”は魚雷発射管から魚雷のように射出して水中を酸素魚雷と同じ機関で推進し、離れた場所に浮上して魚雷機関をパージし固体燃料に火をつけ空中へと向かうミサイル。もともとは艦対艦ミサイルとして制作していたものだが、(通常の酸素魚雷と同じ大きさにミサイル機構と魚雷機関を搭載したため)威力が低く一発にかかる金額が高すぎてシャレにならないため、制式採用は見送りとなった装備。その試作品である。虎の子の4発。三隈のESSMで敵を一直線上に並ばせてるところに横から撃つ。無論狙い目は空戦飛行艇。これさえ落とせればESSMで片付けられる。

 

中野さんが発射管に挿入完了したらしくこちらに報告する。

 

「艦長、ToFSAM挿入完了です。現在注水中。あとはタイミングを図るだけです。」

 

「了解。CICに連絡お願い。」

 

「はい!行ってきます。」

 

「そこのインカム中継機を使えば艦内インカムが使用可能だよ。」

 

「そうだったんですか…電源入れますね。

艦長、インカム入りました。」

 

三隈は高速戦闘を可能とするため、通常の伝声管などの古典的な装備での運用を通常としながらも、戦闘時や緊急時、艦長が使用が適当とした場合などのときには各ブロックごとに艦内インカムが使用されている。艦内インカムは各ブロック(例えば艦橋組、CIC組、機関組、応急組など)で統一されているものの、そのブロックのリーダー(この場合そのブロックの最高指揮官)はリーダー間用のインカムチャンネルも併用している。この場合、艦首魚雷発射管ブロックとして私と中野さんが承認されており(中継機起動時に設定済み)艦長たる私が最高指揮官だった。つまり、私でなければCICや艦橋へ連絡出来ないのだ。

 

『艦首魚雷発射管よりCICへ。発射タイミングはこちらで観たい。CCS接続せよ。』

 

『CIC、了解』

 

CCS。CICコントロールシステム。コントロールとは名ばかりの戦況分析を艦内の電算室にあるスーパーコンピュータで処理したものを瞬時に艦内のCICから許可されたパネルに映すシステムのこと。これを応用利用することにより発射タイミングを図ることが出来る。

 

『艦首魚雷発射管より艦橋。ESSMの残弾は幾らか。』

 

『艦橋より艦長。ESSMの残量は88発。』

 

『艦首魚雷発射管より艦橋。ESSM、30本発射後取舵。敵との相対距離本艦から見て右舷4時46分の方角にせよ。その瞬間に本艦はToFSAM発射。ToFSAMにて敵空戦飛行艇を撃墜後残った敵飛行艇に対してESSM28本発射。その後はそちらに任せる。』

 

『艦橋より艦長。了解。でも、多分その後は敵の生存者救出と捕縛となると思いますよ。』

 

『艦首魚雷発射管より艦橋。そうであって欲しいですね。以上。』

 

あとは知名さんの腕にかかっている。私は信じてその時を待てばいい。

 

その時は長く置かずに迎えた。

艦橋の知名さんから発射命令が出た。

 

『艦首魚雷発射管、ToFSAM攻撃始め!』

 

「撃て!」

 

中野さんの操作により瞬時に魚雷発射管が開き射出された。

水中で方向を変え本艦・敵飛行艇部隊・ToFSAM群が一直線上にかつ本艦と敵飛行艇、敵飛行艇とToFSAMの距離が等しくなった時、ToFSAMが浮上した。が、本艦から発射されたESSM30本に晒されている敵飛行艇部隊は気づかない。いくら味方が落としてくれるとは言え、彼らも恐怖は存在した。受けきったと安堵した次の瞬間。空戦飛行艇は横から対空ミサイルとしては威力の高いミサイルが4本直撃した。無論飛行艇の破片防御程度の軽装甲などひとたまりもない。空戦飛行艇が撃墜した。それに驚き、ビビっていた残りの4艇に再度知名さんが降伏勧告を出すものの無視。仕方なく知名さんはESSM28本斉射を命令する。無論仕損じなどありえない。全て撃墜。

敵飛行艇部隊の撃滅に成功した三隈だったが、少し重い雰囲気となっていた。人を殺してしまったという事実。これだけでも彼女たちにとって本職のブルマーにとってもあまり経験することはないことである上に幹部の大半は学生。作業員からすると中学生にそんなことさせたくなかったという事だろう。

 

私はそんなことを気にしていられる立場ではない。

 

『艦長より艦橋。周辺に艦影や飛行艇の姿は?』

 

『艦橋より艦長。周辺に何も認めず。』

 

『艦長より全艦へ。配置解除。

警備隊はそのまま敵飛行艇部隊の生存者救出と捕縛。その他に手の余っている人は副長指揮の下、現場の状態を収めてください。主計長は記録員の代わりに戦闘記録をメインサーバにアップしてください。以上。』

 

あまりにも早すぎた実戦。それに衝撃を受けたのは彼らだけではなかった。

 

 

――――――――――

 

 

 

安全監督室。ブルーマーメイドの組織の一部であり、かつ海上安全委員会の下部組織でもある。そこにはつい先日着任したばかりの室長がいた。三隈砲術長の宗谷ましろの姉である宗谷真霜だ。

彼女は以前はブルーマーメイド第2艦隊旗艦“天照”の艦長を務めていたが、少し前に異動させられていた。

彼女は無線を聞いた時、驚きを感じていた。妹の乗艦していた艦が海賊に襲われてしかも5艇の飛行艇との艦対空戦闘をしたという。先程届いた安全監督室の情報調査隊からの報告によっても被害こそないもののESSMを90本も使用したとあった。現在、安全監督室情報調査隊に所属する艦艇が2隻近くにいたため護衛と事情聴取に入っているものの驚きのあまり思わず「は?」と言ってしまったほどだった。先程届いた戦闘記録と報告書も目を通したものの驚きの連発だった。

飛行艇の運用が変わるかもしれないと彼女は感じていた。

 

 

――――――――――

 

 

 

技術局ではない既にある問題が発生していた。もともとヘリウムを用いた飛行艇(飛行船)の利用は以前から考えられていた。実際に今現在の成層圏には1万を超える飛行船が成層圏プラットフォームで人工衛星の代わりをしていた。(この世界には人工衛星はありません。ついこの間ミサイルが作られたばかりですし、世界の抑止力か浮力以外での空への探求は未だにないのです。おそらくこれからも)

もともと戦闘用にアルミでエンベロープを作り、破片防御を施した試作型は完成していた。が、世界中でヘリウムの生産が追いつかないのである。今でさえヘリウムが高騰しており、無人飛行船においては水素を利用している有様。もはや飛行船に頼れない世界が来ることは目に見えていた。そこで兵装部の会議で葉月沙穂は提唱した。ヘリウムがダメなら水素でええやんと。水素なら海水からいくらでも作れる。しかしながら、戦闘には適さないことはその爆発性から以前から言われていた。

しかしながら、エンベロープの中にエンベロープを複数装備し、その中に水素を封入すれば問題ないということを指摘した。

 

水素の性質として次のことがあげられる。

水素と空気が混ざった物に火をつけると爆発するが、爆発するのは、混ざる空気の量が水素の体積の3分の1から25倍までの範囲。つまり、3分の1以下では水素が燃えるだけで、25倍以上では燃えも爆発もしない。

 

つまり、内部エンベロープに被弾した時、瞬時に船外に放出すれば良いと。また、外部エンベロープを全金属製にすれば内部エンベロープにキールつまり竜骨を入れなくても良い。要するに、破損した内部エンベロープ内の水素を放出し、内部エンベロープを廃棄後予備のエンベロープに予備の水素を注入すれば良いと。

 

二重エンベロープの発明により水素による戦闘飛行艇が作成され翌年には量産化されていた。(現代でいうツェッペリン型と似たものと思ってください。)

 

 

ミサイルと水素戦闘飛行艇。

その発明により葉月沙穂と葉月ほのかは空の母娘と呼ばれることになった。

 

 

世界は飛行機がなくとも航空戦の時代に突入していく。世界の流れは飛行艇(飛行船)の航空戦力が重視されるようになっていった。

 

 

――――――――――

 

 

 

……彼女の精神は緩やかに壊れていく。




教えて!ほのかちゃん!2!

ほのか「ラジオブルマージ、教えて!ほのかちゃん!のコーナーです!本日のお相手は葉月ほのかと」

真梨「彩木真梨がお届けしますねっ」

ほのか「なんと2回目となりました。」

真梨「そうですね!私も同じメディア関係として負けないようにがんばりますねっ」

ほのか「う、うん、がんばってね。ところで真梨ちゃんって話し方変わった?」

真梨「作者さんの意向でこれからは艦これの青葉みたいなキャラでいこうということになりました!」

ほのか「じゃあもしかして…姿も!?」

真梨「あー…実は青葉さんをダークブラウンに近い茶髪にした感じですね。」

ほのか「今度襲っていいですか!?」

真梨「ダメです!」

ほのか「まあ、冗談はこの辺にして、今回の質問は?真梨ちゃん。」

真梨「ズバリ、飛行艇と飛行船の違いです!」

ほのか「そうですね…飛行船の最大速度(無風状態)は120km/h以下で飛行艇は120km/h以上となっています。ちなみに戦闘飛行艇や戦闘飛行船のほとんどはエンベロープが全金属製でありますが、防御よりは先に攻撃することが主眼に置かれていました。しかしながら今回の先頭の後、空対空戦闘が起こるようになり水素の利用も増えていっているため防御もかなり考えられるようになりました。」

真梨「これはスクープですね!?艦内新聞の号外を出さないといけませんね!」

ほのか「艦内新聞を出版するのいいけど、ちゃんと主計長に相談してね?」

真梨「はい!真梨、すぐに行ってきますね!」



ほのか「進行役が減ってしまったので、最後に注意を呼びかけて終わりたいと思います。物理法則的に無理だろとか現実と違うといったことはもう無視して、この世界の世界観なんだなと納得していただけると幸いです。これからも“わたてん”をよろしくお願いします。
というわけで、1人で最後を迎えますが…」

ほのか「ばいばーいヾ(*´∀`*)ノ」



ほのか「真梨ちゃん…行動力があるのはいいんだけど…これはO☆HA☆NA☆SHIが必要かな?」

真梨:(´◦ω◦`):ガクブル



――――――――――

教えて!ほのかちゃん!のコーナーは、気まぐれでまた書くかもしれません。
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