はいふり~天才な私の物語〜   作:風早 海月

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おまたせしました。

ストーリー構成を考えていたら長らくおまたせしました。

定期試験は辛いですね。
数Ⅲとか意味わかりません。


浪江中学校の日々
4、失敗しちゃった…


小学校の卒業式

 

それは非常に淡々としていた。

 

私は友達は本とましろだけだったし、あとはジャンク屋のお兄さんくらい。

まあ、ジャンク屋のお兄さんは何かを作る人同士結構話が弾んだわ。

結局、友達…居なかったわね。

 

いいのよ!ましろがいればそれで。

 

とはいえ、これ程暇なものは無い。両親への言葉や先生達への言葉とか別にわざわざみんなで合わせることもないと思うし、何より、自分の言葉じゃないと思う。

 

そんなこんなで小学校最後の日。

思い入れもないし、天才の頭脳と前世の記憶にかかれば敵じゃない。

それにしても、一番辛かったのはお遊戯会とかの「見た目」にあった行事。

 

いやー、辛かったわ。

 

前世で見てた無人島生活とか1ヶ月1万円生活とかより過酷ね。精神的に。

 

少なくとも前世の記憶だけなら、「普通の女の子」として楽しめたかもしれないけど。

 

 

卒業式が終わって、つかの間の休暇になる。

 

え?春休み?ほとんどないのよ。

 

うちの小学校は台風で休講した分春休みを削ったのよ。

だから、3月27日に卒業式。休みは28日~31日の4日間。

 

1年は休み無しなのにこれは嫌だわ。

 

 

――――――――――

 

 

 

浪江中学校は全寮制で4月2日から学校が始まる。

 

4月1日は?って聞いちゃう?引越し作業日らしいわ。本当なら1日から始めたいのに、年度の問題で出来ないらしいわ。

 

その代わり、浪江中学校は1発で中型スキッパー免許が取れるっていう利点もあるんだけど、私だと体力的に無理ね。

 

4月2日から中型スキッパー免許の講習で2週間で取得。その後、航海に関する座学が2週間。海での法規を1ヵ月。機関科講習・航海科講習・主計科講習・砲術講習・水雷講習をそれぞれ1ヵ月。海難救助講習を2ヵ月。艦隊運用講習を3ヵ月。そして、最後の2週間で対空迎撃講習が行われる。対空迎撃講習は対航空機戦闘じゃなくて対艦噴進弾つまり対艦ミサイルへの対応ね。この世界には航空機は無いもの。(ちなみに希望者には放課後ダイビング講習も受けることが出来るらしいわ)

 

ちなみに、休暇は1年生の間は無いみたいね。

 

この学校の1年生は規律ある生活を身につけることとブルーマーメイドの士官候補生の基礎の基礎を学ぶことを目的としてる。(この学校に入った時点で元々士官候補生でない人も全員が士官候補生に任命される)

 

それゆえ、1日もハードだ。

(講習が中学生にとっては長いし大変というだけで、将来のエリートのために学費はないし、講習以外はまるでホテルみたいなものなんだけど)

 

上級生の作ってくれた学校生活のしおりによると

 

朝(通常時)

起床(朝食に身だしなみを整えて間に合う時間で・朝風呂可)

0630朝食 0700まで(この間ならいつでも食べて良い)

0730講習開始

1000休憩

1030講習再開

1330昼休み(食堂でブッフェ形式)1530までならいつでも食べられる。

1500放課後ダイビング講習1630まで

1700講習再開

1900講習終了

1930夕食(食堂で定食形式4種類から選択・デザートブッフェ)2130まで

1930大浴場開場(普通のスーパー銭湯よりも広い上に使う人も一学年20人なので広い上、2年生は航海実習でいないこともあるのでさらに広い・部屋にもシャワールームはある)翌0700まで(朝風呂も可)

就寝(翌日に支障がない時間で)

 

 

普通に考えると凄くありがたい対応なのだけど、大抵の人は疲れ果てて存分に使えないらしい。

 

 

 

 

 

 

 

………まあ、私は1,3年生では使わないんだけど。

 

1年生の間に東舞鶴男子海洋学校、通称『東舞校』の教員艦「あおづき」の改修を。

3年生の間に横須賀女子海洋学校の青葉型重巡洋直接教育艦「青葉」の近代化改修を依頼されているわ。

 

「俺」の頃から好きだった青葉をこの手で弄れる聞いて、年相応にはしゃいでしまったのをまだ覚えて………///……記憶から抹殺したわ///

 

まあ、はしゃぎすぎて、テンション上げすぎて次の日倒れたことは覚えてるわ。

(ちなみにその時妄想してたのは“青葉、取材…いえ、出撃しまーす!”の方でした)

 

そんな訳でうちの学校には2日の最初の顔合わせだけ出て艦隊運用講習まで改修で帰ってこないという事をクラスメイトに伝えてそのまま呉へ。

今回使用する艦船ドックは呉のものね。

 

 

 

あおづきは元々対空迎撃で僚艦の援護をするための艦として作られているものの、アスロックや対艦ミサイルなどの誘導兵器によって火力もある汎用艦隊運用艦船。

トマホーク等なら3発もあれば大和型を沈められる力を持つ。

単艦ではトマホークは1発しかないし41cm砲弾ですら当たれば大破、運が悪ければ撃沈。ちょうどよく2発3発と当たると轟沈の可能性もある。

 

私が改修すべき所は速力ではなく、砲力でもなくシステム面においてと水平噴進誘導弾発射管の設置、そして艦のダメコンつまり脆弱性。もちろん公試も仕事のうち。

 

まずは、水平噴進誘導弾発射管の設置箇所の決定。次に改造設計図の作成。

これを1ヶ月で終わらせなければ、今年中に終わらない。

がんばるぞい!

 

 

 

――――――――――

 

sideましろ

 

 

私は決めていた。絶対にほのかを守ってみせる。

 

その為にはさまざまな力が必要。本当なら副官として呉について行くはずだが、お願いして全ての講習を受けることにしている。もちろん、ダイビング講習も。

 

必死に勉強したし、実技もなかなか。成績はクラスで1位だった。

 

睡眠時間すら惜しんで勉強した。

ほのかの隣に立つために。

守るために。

 

私は天才じゃない。

 

そんな私にはたまたまあった才能が、努力を続けることと女子の中では秀でている運動神経。

ならばこの2つを利用して、ほのかの隣に立つしかない。

 

もちろん、努力したところで天才の1流にはなれない。

けど、2流のトップにはなれる。

 

その為にはまずは、勉強と体力作り。

 

多分、この学校ではそのうち成績は置いていかれちゃうと思う。周りの子はみんなほのかの頭脳程ではないけど天才だから。1流になれる素質があるから。

 

だからこそ、私は1流と対等に渡り合える2流になってみせる。

 

…ほのかを支えられる副官になってみせる!

 

 

sideout

 

 

 

――――――――――

 

 

12月某日。私はあおづきで呉から出航して公試に入っていた。

 

「まずは全力公試。機関、最大戦速!」

 

機関はいじってないから34ノットまでしか出ない

 

「両舷前進微速へ。水平噴進誘導弾発射管開け。目標、ターゲットバルーン。攻撃始め。」

 

水平噴進誘導弾発射管は計算通り

 

「各隔壁閉鎖。1分後開放。」

 

脆弱性は「骨」の強度とフレームの補強、隔壁の増設で対応。

 

「対空迎撃、目標ターゲットバルーン郡」

 

対空迎撃も難なく出来た。

 

 

 

 

 

 

…だがそれは起きてしまった。

 

 

「緊急!右舷中央、船体溶接部より浸水!亀裂が入っており内側からの止水作業は困難!」

 

 

ダメコン用のパネルを投影する。右舷のあるブロックの浸水が70cm毎分で進んでいた。

 

 

「!?………うそ」

 

 

 

 

 

 

 

そう、天才が初めてミスをした。

 

ミスをしてこなかった人間がいきなり大きなミスを犯すとどうなるか。無論あたふたするだけで何も出来やしない。

 

 

「設計主任!指示を!」

 

「………あぁ……ぇ………………」

 

(無理もないか。天才とはいえ中学生の女の子にこんな状況。)

「2-4-5から2-4-8と3-6-2、そして8-6-7を放棄して隔壁閉鎖!左舷(ひだりげん)に注水!スタビライザー最大強度!ブルーマーメイドに救難要請!もたもたするなよ!」

 

 

 

そう、これが私の人生の転機となった。




次はなるべく早く出せるように

がんばるぞい!


※感想での指摘より、艦橋での被害確認は専用のパネルではなく汎用のパネルの切り替えで確認という形を取りました。
(艦橋じゃなくてCICでもよかったかな?)
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