短編形式で投稿していこうと思ってます。
それは雛鳥との出会い
2度目の人生、初めての高校生活。
本当なら元々住んでいる東京の高校に進学する気だったはずが、何故か個人的諸事情によりそこから遠く離れた東北―――宮城の高校に進学することになった。本当は姉さんと一緒に住む家から通えるようなところがよかったのだが自分の問題で姉さんに迷惑をかけるわけにはいかないので蓮示さんと姉さんに無理を言ってこっちに来たのだ。今の生活は辛くはない。好きなだけ勉強に打ち込める環境に、ちょっと引っ込み思案っぽいけど素直で話しやすい友達もできた。前のように食べ物を受け付けない身体ではなくなったことから始めた料理も今度はコーヒーや家庭料理だけでなく、中華も極めてみようと思う。
喰種の時の能力と記憶は何の因果か残ったままで、それは蓮示さんも姉さんもあんていくメンバーも、そして他の一部の奴らも一緒だった。
出会い頭にアイツに思いっ切り抱きしめられたのが今でも忘れられない。そういえば、こっちに来るときアイツに何も言ってこなかったな・・・余裕がなかったのもあるけど、悪いことしたな。
そして6月。
「そろそろ期末テストだな」
「高校に入って初めてのテストかぁ」
「範囲的には問題なさそうだけど問題はひっかけだな」
「うう、普通の問題お願いします・・・」
「大丈夫だって、ヒトカは凡ミスさえしなけりゃいいんだからもっと自信持て」
「・・・うん、ありがとうアヤセちゃん」
「よし、じゃあ私は飲み物買いに行ってくるけど、なんかいる?」
「あ、じゃあ、ぐんぐんバナナ!!」
「わかった」
落ち込むヒトカに声を掛けると教室を出て自販機に向かおうと廊下を歩いていると誰かとぶつかった。
「あ、っと。悪い」
「・・・・・・」
私より背高いなこいつ。そう思って目線を上げると微動だにしない黒髪丸頭の男子がそこにいた。つーか白目向いてねーか、こいつ。
「大丈夫か?」
「・・・・・・」
「おーい」
再度呼び掛けてみるが反応なし。仕方ないので横から通り抜けると今度はオレンジ髪の男子とぶつかった。
「わっ、ごめん大丈夫?」
「大丈夫・・・」
「!・・・お、おれ、ま、前!み、みみっ見てなくてごめんなひゃい!!」
「?、いや別に大丈夫だから。こっちこそごめん。じゃあ私はこれで」
いきなり人のこと見てキョドるとか失礼だな、私はあんたと初対面だぞ。
そしたらそいつもあの白目向いてる奴にぶつかってた。とりあえず私にはもう関わりのないことなので放っておくことにした。
こいつらがバレー部きっての変人コンビで赤点の常習者であり、のちにそれが原因でヒトカと私が巻き込まれることになるとはこの時点では思いもしないことである。
出会った二人はもちろん日向と影山くんです。ちなみにアヤセちゃんは進学クラスでやっちゃんと同じ5組。友達はやっちゃんのことです。
トーカちゃんみたいな喫茶店店長の大人バージョンも書いてみたいです。