思っていたよりも多くの方に閲覧していただき、やる気が湧いてきました。なので途中まで書いてた2話を勢いで完成させ、3話以降の展開もある程度決めてしまいました。でもデュエル構成は決めていない。
今更ですが、これを書く為に再びARC-Vを視聴中。やはり1年目のワクワク凄いですね。これからの期待感、というのは序盤の面白さの1つだと思っているのでなおさら。
※追記。特に記述はないんですが《時読みの魔術師》、《星読みの魔術師》の効果はアニメ版です。時読みOCG版のP効果失念していた……。P召喚前にOCG離れたので、P系列の効果処理とか勘違いしている部分があるかもしれません。
昨日はさんざんな一日だった。
“ペンデュラムカード”を見せて欲しい。いきなり、そう頼んで来たのは〈沢渡 シンゴ〉。口車に乗せられた俺は、LDSにてソイツとデュエルをすることになったんだけど、なんとそれは罠だった。デュエルをする前に俺の《時読みの魔術師》、《星読みの魔術師》を見せて欲しいと言ってきたから見せてあげたら、カードを沢渡に奪われてしまった。あげく、沢渡は、奪ったカードを使ってペンデュラム召喚を行ってきたんだ!
なんとか、時読みも星読みも奪い返してデュエルにも勝利することができたけど。往生際が悪い沢渡はいちゃもんをつけてきて……塾の子供達を人質に“ペンデュラムカードを渡せ”と脅してきた。そして、
素良「おはよう!師匠!」
遊矢「…………なんでお前、俺の家に居るんだよ!?」
清々しい朝。今日も一日エンタメって頑張るぞ!そんな気持ちで俺は朝食へと向かう。が、そこで待っていたのは昨日俺達を沢渡らから助けてくれた子供、〈紫雲院 素良〉。
……そして何故か俺に弟子入りを志願してきた奴だ。
素良「だって、僕は師匠の弟子だよ?師匠についていくのは当たり前じゃん!」
遊矢「だーかーら!弟子になんかしてないって!そもそも、家にまで来るのはどうなんだよ……。ちゃっかり朝ごはんまで食ってるし。」
洋子「いやー。私ってばお腹空いてそうな子を見ると、つい拾っちゃうのよね〜。」
母さん……。そんな犬猫を拾うみたいに子供を拾ったらマズいだろ……。
素良「まぁ、いいじゃん。師匠のお姉さんのパンケーキ、すっごく美味しいし!」
洋子「えっ!お姉さん!?」
素良「あ、違ったんですか?ごめんなさい。若くて、美人だから僕てっきり………。」
なんか、母さんの周りにパァと花が咲いたような。母さん、なんでそんなベタな手に引っかかるんだよ。
洋子「若くて、美人…だなんてそんな!気に入ったんならもっとパンケーキ食べてもいいのよ!ホラ。」
遊矢「って、母さんそれ俺の!」
素良「ありがとう、お姉さん!わ~い、いっただきま〜す。あ、メープルシロップありまふか?」
洋子「あるわよ〜。たっぷりかけていいからね〜」
口の中にホットケーキをいっぱいにしながら、喋る素良。ご機嫌な母さんは冷蔵庫からメープルシロップの瓶を持ってきて、素良の分(元々俺の分)のホットケーキにかけていく。
…………なんだろう。今日もさんざんな一日となる。そんな気がする。
遊矢「……で、学校にも、ココにも押しかけてくるとかホントなんなんだよお前!」
時はすでに放課後。学校も終わり、俺はいつも通りに塾へと来ていた。そこで待っていたのは。
素良「ふふん。師匠の行くとこなら何処へだってついていくよ?」
遊矢「だからっ!俺は!お前を弟子にした覚えは……」
素良「だってだって!僕ビビっときちゃったんだもん。師匠のデュエルに!ペンデュラム召喚凄いよね〜。モンスターがドババッと出てくるんだもん!僕もやってみたいなぁ。」
遊矢「いや、ペンデュラムカードがないとできないし……。」
素良「なら、僕とデュエルしようよ!」
遊矢「えぇ……。」
この自称弟子は、今日1日、俺についてきている。家だろうが、学校だろうが、授業中だろうが、トイレだろうが、そして塾だろうが、ずっとだ。なんでそこまでして俺の弟子になる事に固執しているのかと思っていたが、なるほど。ペンデュラム召喚に興味があるのか。……まぁ、予想通りではあるんだが。
でも、正直昨日の件があるからデュエルをするのは断りたいところなんだよな。そんな俺の煮え切らない反応を見てか。
素良「師匠……。僕と、デュエルしてくれないの?」
上目遣い。うるうるとした瞳で俺を見つめ。声はちょっと高くなり。
タツヤ「ちょっとくらいなら、いいんじゃないかな……」
アユ「かわいそうだよ……遊矢お兄ちゃん。」
フトシ「そうだぜ、デュエルしてあげようよ。」
柚子「そうよ。1回くらい、してあげてもいいんじゃない?」
修造「遊矢!俺は、お前を挑まれたデュエルから逃げるようなデュエリストに指導した覚えはないぞ!」
素良「師匠〜。僕と、デュエル〜。」
うぅ。皆、素良の味方をしている。ど……どうすれば良いんだこの状況。
遊矢「そ、そんな目で見たってダメなものは、ダ………」
素良「………………ジー。(素良は キラキラとした目で 遊矢を 見つめている !)」
あぁ!もう!小さい子にこんな目で見られたら断れないよ!
遊矢「わかった……。デュエルしてやるよ。」
素良「ホント?やったぁ!」
遊矢「ただし!俺が勝ったら、もうこれ以上俺の周りをうろちょろするなよ!あと師匠って呼ぶのも無し!弟子入りも無し!」
素良「じゃあ、僕が勝ったら弟子入りして、師匠って呼んで、周りをうろちょろしてもいいんだね?」
わーい、頑張って勝つぞぉ!と言いながらも、塾の子供達に連れられてデュエル場へ向かう素良。対する俺は心なしかおもい足を引きずり、彼らの後を追うのだった。
ペンデュラム召喚。始めは、俺の……俺だけの力だと思っていた。けれど、それは大きな間違いで。
ペンデュラムカードさえあれば、誰だってペンデュラム召喚はできるのだ。昨日の奴、沢渡だって俺から奪ったカードで、ペンデュラム召喚をしてきた。
俺だけの、特別な力。まるで漫画の主人公みたいだと思った。浮かれていた。
今、ペンデュラムカードを持つのは俺1人。だけど、他にもペンデュラムカードを持つ奴が表れたら?そう思うと…………。なんか、嫌だな。
ーーーー
修造『2人とも!準備は、いいな?アクション・フィールド、オン!フィールド魔法《スウィーツ・アイランド》!』
素良「わあぁ!お菓子の国だ!僕こういうの大好き!おじさん、ありがとう!」
修造『かわいい!』
素良「僕、アクションデュエルするの初めてなんだよね。楽しみだな〜。」
今回のフィールドは、ビスケットで造られた建物、チョコレートの池、キャンディの木などが存在し。まさにお菓子の国。
柚子「戦いの殿堂に集いしデュエリスト達が。」
タツヤ「モンスターと共に地を蹴り、宙を舞い。」
フトシ「フィールド内を駆け巡る!」
アユ「見よ!これぞデュエルの最強進化形!」
遊矢「アクション!」
素良&遊矢「「デュエル!」」
素良 LP4000 vs 遊矢 LP4000
素良「先行はもらうよ、師匠!僕のターン。僕は手札から《ファーニマル・ドック》を召喚。」
ファーニマル・ドック ATK1700
柚子&アユ「「ワンちゃんだ!はぅ。かわいい〜。」」
素良の場に現れたのは、小さな天使の翼をもつ犬のぬいぐるみ。ワン!と鳴き尻尾をパタパタと振りつつ、フィールド内を走り回る。
素良「《ファーニマル・ドック》の効果、デッキから好きな《ファーニマル》モンスター1体を手札に加える。僕は、《ファーニマル・ベアー》を手札に加えるよ。先攻は攻撃できないからね。カードを1枚伏せて、ターンエンド。」
遊矢「俺のターン、ドロー!いきなり攻撃力1700か……。」
俺の《EM》モンスター達は、互いに互いを応援して、強くなるんだ。そのためか単体の攻撃力が低いモンスターが多い。
遊矢「でも、後ろ向きの姿勢じゃ、できることもできない!俺は、《EMヘイタイガー》を召喚。」
EMヘイタイガー ATK1700
一応、相打ちまでは狙える攻撃力。けれど、ここでモンスターを失う訳にはいかない。だから、俺は召喚と同時に走り始める。目当てのものはもう見つけてある!
遊矢「アクション・カードゲット!……うん。このカードなら!バトル、《EMヘイタイガー》、《ファーニマル・ドック》に攻撃!さらに、アクション・マジック《キャンディ・シャワー》を発動!」
アクション・マジックをディスクにセット。すると、どこからともなく雨が降ってくる。ただ、落ちてくるのは雨粒ではなく、キャンディー。飴の雨だ。
素良「!!わぁ。キャンディーだぁ!……って、僕のモンスターが!?何食べてるんだよ〜!」
ドック ATK1700→DEF1000
遊矢「《キャンディ・シャワー》は相手モンスター1体を守備表示にできる!」
素良「なるほどねー。そうやってカードを見つけて、有利な状況をつくっていくんだ。」
遊矢「《EMヘイタイガー》の効果。このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した時、デッキから《EM》モンスター1体を手札に加える!カードを1枚伏せて、ターンエンドだ。」
EMパートナーガを選択
素良「僕のターン、ドロー!……!このカードが来たかぁ。僕は永続魔法《トイポット》を発動。で、効果を発動するよ!これ、いーらないっと。」
エッジインプ・シザーを墓地へ
素良の背後に巨大な、カプセルトイが現れる。素良が手札を1枚墓地に送ると、ガコンと音をたてカプセルが1つ、取り口に落ちてくる。
素良「《トイポット》は、1ターンに1度手札を1枚捨ててデッキから1枚ドローできる。何が出るっかな?ドロー!……出ました!《ファーニマル・ライオ》!《トイポット》のさらなる効果。ドローしたカードが《ファーニマル》モンスターだった場合手札からモンスター1体を特殊召喚できる!そして、僕は手札から《ファーニマル・ベア》を召喚。」
ファーニマル・ライオ ATK1600
ファーニマル・ベアー ATK1200
現れたのはこれまた可愛らしい、ライオンのぬいぐるみに、クマのぬいぐるみ。 がおー、と鳴くその姿は天使のような愛くるしさ。
素良「よーし。僕もアクション・カードを取るぞ〜!……あった、いくよ!」
彼の背丈よりも高い位置にあるアクション・カードを取ろうと、モンスターに支えてもらいながら背伸びをする素良。うーん、うーんと唸りながらも懸命に手を伸ばすその姿は、なんというか、微笑ましい。……ってこれ俺の今後の平和な生活がかかっているデュエル!むぅ。だけど素良にはアクションデュエルのルールを1つ教えないと。これで勝っても嬉しくないしな。それに俺の目指す、父さんのエンタメデュエルに程遠いし。
遊矢「素良。アクションデュエルでは、自分のターンに1分以上カードを使わないと反則負けになるから、気をつけて。」
素良「そーなの!?うーん、仕方ないや。なら僕は《ファーニマル・ライオ》で《EMヘイタイガー》に攻撃!」
遊矢「っ!攻撃力の低いモンスターで攻撃!?」
素良「甘いよ、師匠。《ファーニマル・ライオ》の効果!このカードが攻撃する時、バトルフェイズ終了時まで攻撃力が500、アップする!やっちゃえ、《ファーニマル・ライオ》!」
ライオ ATK1600→2100
遊矢「うわぁ!」
遊矢LP4000→3600
素良「さぁ、《ファーニマル・ベア》。師匠にダイレクトアタックだ!」
遊矢「永続罠!《EMピンチヘルパー》!来い、《EMディスカバー・ヒッポ》!」
EMディスカバー・ヒッポ ATK800
開かれた罠カードからピーッ、と笛の音が響く。俺はデッキから1枚のカードを選び、ディスクにセットする。呼び出すのは、アクション・カード探しの頼れる相棒、ヒッポだ。ポンッ!ヒッポが俺のフィールドに現れる。そして俺はヒッポに飛び乗り、フィールド内を駆けていく!
素良「でもでも!攻撃力が足りてないよ?《ファーニマル・ベア》、そのまま攻撃だ!」
遊矢「《EMピンチヘルパー》は、相手の直接攻撃宣言時にその攻撃を無効にし、デッキから《EM》モンスター1体を効果を無効にして特殊召喚できる!ローリング・ヒッポ!」
いくぞ、ヒッポ!と声をかける。ヒッポは全速力のまま少し重心を傾けて……鮮やかに1回転!横へと移動する。少し遅れてベアの攻撃が空を切る。
素良「避けるなんてずるーい!ぶー。僕はターンエンドだよ」
ライオATK2100→1600
遊矢「さぁ、俺のターン、の前に!」
先程、素良が見つけたアクション・カードへと向かう。ヒッポは軽々と跳び、俺はアクション・カードへと手を伸ばし、取る。
遊矢「アクション・カードゲット!」
素良「あぁ!それ僕が見つけたのに〜!」
遊矢「ふふん。これがアクションデュエルさ!ドロー!……っと。さて、皆さんお待ちかねのをいきますか。」
ヒッポを停止させて、俺は観客達の方を向く。
大きく両手を広げて。さぁ、ショーの始まりだ!
遊矢「レディースアンドジェントルメン!お楽しみは、これからだ!俺はスケール1の《星読みの魔術師》とスケール8の《時読みの魔術師》でペンデュラムスケールをセッティング!これで、レベル2から7までのモンスターが同時に召喚可能!」
素良「あ、もしかして!」
フトシ「キタキタ!」
タツヤ「ペンデュラム召喚だ!」
遊矢「揺れろ、魂のペンデュラム!天空に描け光のアーク!ペンデュラム召喚!現われろ、俺のモンスター達!《EMソード・フィッシュ》、《EMパートナーガ》。そして、雄々しくも美しく輝く二色の眼!《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》!」
EMソード・フィッシュ ATK600
EMパートナーガ ATK500
オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン ATK2500
素良「すっごい!……凄いよ師匠!」
時と、空間の魔術師達が光の柱に包まれて俺の場に現れる。掛け声と共に大きなペンデュラムが揺れて。天空に穴が開き、そこからモンスター達が現れる。……よし、いくぞ!
遊矢「《EMソード・フィッシュ》の効果。相手モンスターの攻撃力・守備力ダウンだ!そして、《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》を対象に《EMパートナーガ》の効果。自分フィールドに存在する《EM》モンスターの数×300、攻撃力アップ!」
ライオ ATK1600→1000
ベア ATK1200→600
オッP ATK2500→3400
素良「攻撃力3400!」
遊矢「まだだ!俺はアクション・マジック《キャンディ・コート》を発動!このターン、《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》は相手の魔法・罠カードの対象にはならなず、戦闘では破壊されない!さぁバトルだ!」
時読みの効果で、素良はオッドアイズのバトル中、罠を発動できない。しかもアクション・カードで効果の対象にもできなくした、まさに必殺の一撃。
素良「罠発動、《威嚇する咆哮》!師匠?これで攻撃は行えないよ!」
遊矢「なんだって!?……俺は、これでターンエンド。」
だが、それを難なくやり過ごしてくる。
素良「《時読みの魔術師》の効果、凄いよね!時を遡って罠発動をなかった事にしちゃうんだもん!だからね。その辺りの対策は、ちゃーんとしてるよ?」
遊矢「くっ……。」
素良「さ、僕のターン。ドロー。やっぱり面白い!ババァと出てズガーンと決めてくる!ペンデュラムモンスター最高!」
余裕の雰囲気を見せる素良。
遊矢「けど、俺の《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》の攻撃力は3400!そう簡単には超えられないぞ!」
素良「そうだね。でも……僕のデッキも本気を出したがってるみたいだ。僕は墓地に存在する《エッジインプ・シザー》の効果発動!手札を1枚デッキの1番上に戻して、墓地から特殊召喚!」
エッジインプ・シザー DEF800
現れたのは、幾つかハサミを組み合わせたようなモンスター。今まで出してきたぬいぐるみのようなモンスター達とは違い、不気味で、悪魔みたいなモンスターだ。
素良「《トイポット》の効果!」
遊矢「っ!デッキの1番上は……」
素良「もちろん、さっき僕が《エッジインプ・シザー》の効果で置いたもの!さ、1枚捨ててドロー!引いたカードは《ファーニマル・オウル》。そのまま特殊召喚!」
ファーニマル・ウィングを墓地へ
ファーニマル・オウル ATK1000
カードを1枚、咥えたぬいぐるみのフクロウ。素良の手元へと咥えたカードを持っていく。
素良「《ファーニマル・オウル》の効果!デッキから《融合》を1枚、手札に加えるよ。そのまま、僕は魔法カード《融合》を発動!」
遊矢「融合だと!?」
フトシ「何だよ?融合って。」
タツヤ「モンスターとモンスターを合体させて、より強力なモンスターをエクストラデッキから呼び出すんだ!」
素良「僕が融合するのは《エッジインプ・シザー》と《ファーニマル・ベア》。悪魔の爪よ!野獣の牙よ!今一つとなりて新たな力と姿を見せよ! 融合召喚!現れ出ちゃえ、すべてを切り裂く戦慄のケダモノ、《デストーイ・シザー・ベアー》!」
デストーイ・シザー・ベアー ATK2200
クマのぬいぐるみの腹がちぎれる。胴体が2つに割れ、その中から大きなハサミが現れ。腕がモゾモゾと動き、内部から破裂する。そこから飛び出してくるのは、ハサミの刃とその先端についた大きなクマの手。頭も、口の部分が裂け、その中で怪しげに光る目がこちらを見据える。
アユ「ひぃ!柚子お姉ちゃん、怖い!」
柚子「大丈夫よ!アユちゃん。……あれが、融合モンスター。」
修造「融合召喚。最近、LDSで教えるようになったと聞いていたが……。もしかして、LDSの生徒なのか!?」
素良「まだまだいくよ。僕は墓地の《ファーニマル・ウィング》の効果!墓地にある《ファーニマル・ベア》とこのカードを除外して、1枚ドロー。さらに自分フィールドの《トイポット》を墓地に送ってもう1枚ドロー。さらにさらに!墓地に送られた《トイポット》の効果でもう1枚の《エッジインプ・シザー》を手札に加えるよ!」
遊矢「使ったはずの手札が、もう回復した!?」
素良「おっ!また引いちゃった!手札から《融合》発動。フィールドの《ファーニマル・オウル》と手札の《エッジインプ・シザー》で融合召喚!《デストーイ・デアデビル》!」
デストーイ・デアデビル ATK3000
アユ「うぁぁぁん!」
タツヤ「ひぃ!」
フトシ「これは……ちょっとしびれられないぜ…。」
さらに現れたのは、まさに悪魔といえるモンスター。巨大な、悪魔のぬいぐるみだ。
素良「さぁ、師匠。これから僕の本気、たっぷり見せてあげるよ。」
迂闊だった。前のターンで決められる!そう思ってモンスターを全て、攻撃表示で出してしまった。それが今、俺を追い詰めている。
遊矢「っ!ヒッポ!アクション・カードを探すぞ!」
素良「いかせないよー?まずはちょこまかと動き回るそのカバから降りてもらうよ!《デストーイ・デアデビル》、《EMディスカバー・ヒッポ》に攻撃だ!」
遊矢「うわぁぁあ!っ、《EMピンチヘルパー》の効果!このカードを墓地に送って戦闘ダメージを0にする!」
素良「なら、僕は《デストーイ・デアデビル》の効果を発動するよ。このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した時、相手に1000のダメージを与える!」
遊矢「そんな!?っうぅぅ!」
遊矢LP3600→2600
アクション・カードを探そうとするも、その前に攻撃され、ヒッポを失う。さらに起こった追加ダメージによって、俺は飛ばされて、チョコレートの池へとダイブしてしまう。
素良「続けていくよ!《デストーイ・シザー・ベアー》で《EMソード・フィッシュ》を攻撃!」
遊矢「くぅっっ!ハァ…ハァ……。」
遊矢LP2600→1000
素良「《デストーイ・シザー・ベアー》の効果、発動しちゃうよ?破壊したモンスターを装備して、攻撃力を1000アップ!」
シザー・ベアー ATK2200→3200
フトシ「さらに大きくなった!?」
攻撃され、ボロボロとなったソード・フィッシュを掴むシザー・ベアー。そのまま口へと持っていきバクン!とソード・フィッシュを噛み砕く。そして、シザー・ベアーが巨大化していく。
素良「さぁラストだ!《ファーニマル・ライオ》で《EMパートナーガ》に……。」
遊矢「《EMパートナーガ》のもう1つの効果!このカードがフィールドに存在する限り、レベル5以下のモンスターは攻撃できない!」
素良「そっかぁ。それならカードを2枚伏せて、ターンエンド。あれあれ?師匠。さっきまでの余裕は、どうしたの?」
修造「モンスターを破壊すると大ダメージを与えるモンスターに、モンスターを破壊すればするほど強くなるモンスター……。」
柚子「これが融合召喚の力……。」
……良かった。まだオッドアイズは残っている。オッドアイズさえいれば、この状況をひっくり返せる!
遊矢「俺のターン、ドロー!いくぞ、オッドアイズ!」
俺はオッドアイズに乗る。ライオを攻撃すれば終わるが、素良の場には伏せカードが2枚もある。……さっきの攻撃をかわした素良の事だ。何か、ある。それなら万全を期すために、アクション・カードを取りに行くしかない!
アユ「でも遊矢お兄ちゃんの場にはまだオッドアイズが残ってるよ!」
タツヤ「そうだ!ライオを攻撃すればライフを削り切れる!」
素良「やっぱり、アクション・カードを取りに行くよね。師匠、僕と追いかけっこだ!」
遊矢「何!?」
素良は、シザー・ベアーの手へと跳び乗る。そしてシザー・ベアーは素良を投げ飛ばし。素良は凄い勢いでこちらの方に向かってくる。そして俺を追い抜き……狙っていたアクション・カードを先に取られてしまう。
素良「やっだなぁ〜、師匠ってば。そんな怖い顔しちゃって。」
遊矢「……俺は《EMパートナーガ》を守備表示に変更。」
EMパートナーガ DEF2100
素良「あれあれ〜?師匠ってば消極的だね。」
遊矢「バトル!《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》で《ファーニマル・ライオ》に攻撃!」
素良「アクション・マジック《ダメージ・バニッシュ》。僕の戦闘ダメージを0にするね。」
遊矢「!!俺はカードを1枚伏せて、ターンエンド……。」
素良「もう終わりなの?ガッカリだなぁ。師匠とはもっと面白いデュエルができると思ってたのに。つまんないの〜。」
遊矢「くっ…。」
これも、通らない。急いで、アクション・カードを探さないと……!
素良「僕のターン、ドロー。さぁ行くよ?《デストーイ・デアデビル》で《EMパートナーガ》に攻撃!」
遊矢「カウンター罠!《攻撃の無力化》、これで攻撃は無効だ!」
素良「こっちもカウンター罠!《デストーイ・マーチ》。《デストーイ》モンスターを対象とするカードの発動を無効にして、破壊する!バトルは続行!いけ、《デストーイ・デアデビル》!」
俺にアクション・カードを探す暇を与えず、素良は攻撃を仕掛けてくる。シザー・ベアーの攻撃に備えたかったカードを発動させざるを得ない。だが、また無効にされてしまう……。
素良「さぁ、《デストーイ・デアデビル》の効果ダメージで終わりだよ!」
遊矢「まだだ!手札の《EMレインゴート》の効果!俺の受ける効果ダメージを0にする!」
デアデビルの攻撃の余波が俺にまでとどいてくる。この効果ダメージを喰らえばライフは尽きる。俺は大きな水色のレインコートでこれを防ぐ。目の前が真っ暗になり。攻撃が終わり、レインゴートの効果も切れ。
俺が再びフィールドを認識した時には、素良は既に別の場所へと移動をしていた。
アユ「す…凄い。」
修造「なんて身のこなしだ!あの子何処の塾出身だ?」
素良「ラッキー!アクション・カード見っけ。……これで決まっちゃうかな?《デストーイ・シザー・ベアー》で《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》を攻撃!アクション・マジック《ハイダイブ》!《デストーイ・シザー・ベアー》の攻撃力を上げちゃう!」
シザー・ベアー ATK3200→4200
遊矢「!!間に合わない……うわぁぁぁぁ!!」
遊矢LP1000→200
ギリギリの所で俺はアクション・カードを見つける。が時、既に遅く。オッドアイズを向かわせようとする矢先、パワーアップしたシザー・ベアーの攻撃が直撃する。オッドアイズに乗っていた俺は弾き飛ばされ、オッドアイズはジュースの川へと勢いよく叩きつけられる。
遊矢「オッドアイズ!…………オッドアイズが。俺の、オッドアイズが………。」
素良「さらに、《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》も装備するよ〜。」
無慈悲に響く素良の声。
柚子「オッドアイズは、遊矢が勇気ある1歩を踏み出した証。遊矢が生み出したペンデュラム召喚の象徴……。」
柚子の言う通りだ。俺は……俺は、どうすれば。涙を隠すためにゴーグルをかけて、ゆらゆらと揺れる振り子を握りしめて。もう、無理だ。だって、
子供遊矢『どこいっちゃったんだよ……。』
遊勝『どうした、遊矢?』
子供遊矢『父さん!ペンデュラムが……ペンデュラムがなくなっちゃったんだ!ううぅ……。』
遊勝『そうか。そいつは、困ったな。けどな、遊矢。だからといって俯いてばかりいても、良い事なんて1つもないぞ。さぁ、顔をあげて。』
子供遊矢『でも……。でも…!』
遊勝『つらい時や、泣きたい時ほど顔をあげて笑うんだ。そうすれば、きっと前に進める。』
違う。泣きたい時は笑え。そうだったよな、父さん。
……顔をあげて、大きな声で。
遊矢「アーッハッハッハ!」
そうだ!心まで守備表示になっていたら楽しいデュエルなんかできるはずがない!俺のモットーは、明るく、楽しく、エンタメるデュエル。俺が楽しくないデュエルで、人を楽しませることなんかできない!!
ーー振り子が輝く。そして、ーー
遊矢「デュエルディスクが、反応してる?なんだ?」
ディスクの画面に変化が現れているのに気付く。そこは、エクストラデッキ。俺のデッキにエクストラデッキのカードは入っていないはず。じゃあ、これは?
素良「……あれー?なんで装備されないんだ?」
遊矢「破壊された、《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》は墓地にはいない。」
素良「え?」
遊矢「破壊された、ペンデュラムモンスターは、エクストラデッキの中だ!」
タツヤ「ええっ!?」
アユ「いつの間に!?」
柚子「いつ、移動したの!?」
素良「………っ!エクストラデッキの中?面白いよ、師匠!破壊されたペンデュラムモンスターは墓地にはいかずにエクストラデッキにいくんだ!そんなモンスター見るの、僕初めてだよ!最高。ホント最高だよ、ペンデュラムモンスター!!」
興奮した様子の素良。最初に出会った時、先程までの周りをちょこっと欺いていた時の様子ではなく、心の底から面白い!と。本心で言っている、俺はそう感じた。
素良「攻撃はこれでお終い。僕はこれでターンエンド。師匠!次のターン、楽しませてよね!」
遊矢「もちろん!今度こそ、お楽しみはこれからだ!俺の、ターン!ドローッ!」
先程拾いそびれたアクション・カードを拾いつつ。周りよりも高い位置へと移動する。その場をステージに見立てて。
遊矢「さぁさぁ皆様、ご覧ください!私のフィールドのモンスターは、ゼロ!けれども、私の舞台にはペンデュラムスケールがセッティングされております!」
皆「ペンデュラム!ペンデュラム!」
遊矢「ペンデュラム召喚!手札から、《EMチアモール》、《EMドラミング・コング》!そして、エクストラデッキより、輝きと共によみがえれ!《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》、《EMパートナーガ》!」
EMチアモール DEF1000
EMドラミング・コング DEF900
EMパートナーガ DEF2100
オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン ATK2500
フトシ「ペンデュラムモンスターってエクストラデッキからも召喚できるんだ!しびれるぅ〜!」
柚子「破壊されても墓地へはいかず、エクストラデッキから何度でもよみがえる。これがペンデュラムモンスターのもう1つの力なのね!」
修造「凄いぞ、遊矢!熱いぞ、ペンデュラムモンスター!燃えるぞ、熱血だぁぁ!」
遊矢「《EMパートナーガ》の効果を発動させます!私の場に存在する《EM》モンスターは3体。よって《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》の攻撃力を900、アップです!」
オッP ATK2500→ATK3400
素良「これで、僕の場のモンスターの攻撃力を超えた。けど!その攻撃力じゃあ、僕のライフは残る。」
遊矢「それはどうかな?ここで、《EMチアモール》の効果発動。1ターンに1度、元々の攻撃力よりも高い攻撃力を持つモンスター1体を選択してそのモンスターの攻撃力を1000アップさせます!皆さん、《EMチアモール》の可愛らしい応援、ご注目ください!」
素良「っ!」
遊矢「さらに!先程手に入れましたアクション・マジック《ナナナ》を発動いたします!エンタメの味方ナナナ!俺に力を貸してくれ!このカードは自分フィールドのモンスター1体の攻撃力を700アップ!」
オッP ATK3400→4400→5100
素良「!!アクション・カード…………あった!アクション・マジック《奇跡》!僕は《デストーイ・デアデビル》を選択!これでまだ大丈夫……!」
遊矢「いいや!バトル!《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》、《デストーイ・シザー・ベアー》に攻撃。螺旋のストライクバースト!この時、《EMドラミング・コング》の効果発動!1ターンに1度、相手モンスターと戦闘をおこなうモンスターの攻撃力をバトルフェイズ終了時までアップさせる!」
オッP ATK5100→5700
素良「くっ!《星読みの魔術師》と《時読みの魔術師》の効果で僕は魔法・罠カードを発動できない……。」
遊矢「さて皆さん、ここで簡単な算数のクイズです。5700引く3200は?」
アユ&フトシ&タツヤ「「「2500!」」」
遊矢「そして……」
柚子「《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》の効果で、」
修造「相手に与えるダメージは、2倍だぁ!」
遊矢「その通り!それでは、皆さんご一緒に!」
「リアクション・フォース!!」
素良「うあぁぁぁ!!」
素良LP4000→0
遊矢WIN!
タツヤ「やった!」
フトシ「遊矢兄ちゃんの勝ちだ!」
アユ「すてき!」
柚子「はぁ……。」
ーーーー
デュエルが終了し、アクションフィールドが解除される。俺は放心状態?の素良へと近づく。
遊矢「約束、覚えてるよな?俺が勝ったから、弟子にはできな……」
素良「……ふふっ!面白い!すっごい楽しかったよ、遊矢とのデュエル!」
遊矢「……へ?ってなんで呼び捨て。」
素良「弟子にはしてくれないんでしょ?だったら僕、遊矢と友達になる!友達なら呼び捨てでいいよね?」
遊矢「ゑ?勝手に何言ってるんだ!?」
修造「そーかそうか。2人は友達になったのか。塾生の友達は皆、塾生。どうだ君、我が遊勝塾へ入らんか。」
素良「いいよ!僕、LDSに入ろう思ってたけど、こっちの方がずっと面白そうだし!」
修造「よ~し。それじゃあ早速、申し込み書を持ってくるからな!」
柚子「お父さん、いきなり……。」
塾長がすかさず勧誘をかける。そして満面の笑みを浮かべ、即答する素良。こっちの方が面白い、か。
遊矢「そうだ。お前どこで融合召喚を覚えたんだ?」
素良「えっ。僕の周り皆、普通にやっていたよ?」
遊矢「普通にやっていた!?何処だよそれ。外国とかか?」
素良「いーじゃん。そんな細かい事。僕と遊矢は友達なんだからさ。」
遊矢「俺はまだお前を友達だとは……。」
素良「よろしく!遊矢。」
遊矢「だーかーら!またお前は勝手に!」
でも、悪い奴じゃなさそうだ。……これから、よろしくな。素良。心の中で、そんな事を思いながら。
こうして、〔遊勝塾〕に新たなメンバー、融合使いの〈紫雲院 素良〉が加わった。さらに賑やかになる〔遊勝塾〕で、エンタメデュエルを磨いていく。そして、いつか必ず、父さんみたいなデュエリストになる!そんな決心を再度確認して、平和な俺の日常は続いていく。
その、はずだった。戦争の魔の手は、すぐ側まで迫っていて。
沢渡「俺の出番は!?」
遊作「残念だが、作者の都合によりカットだ。」
沢渡「スーパーな俺様の出番削るとは人気取る気ねぇだろ。」
遊作「お前の出番が削られた理由は3つある。1つ、ダーツシューターカードを使ってデュエル構成を考えるのが面倒臭い。2つ、本編とまったく同じ展開になるは削っていきたい。3つ、『沢渡さんはもっと大きなステージで輝くべき』との作者の意見だ。」
沢渡「……なら、仕方ねぇな!よく考えたら次話で俺出るし!」
遊作【それもカット予定なんだが黙っておくか。】
ごめんね、沢渡さん。ナメプファーニマルvsPモンスターが少ないEMのバトルの方が書きたかったんだ。それと今回は最初から最後まで、できるだけアクション・カードを使わせてみましたがどうでしょうか?正直今回のデュエル構成、アクション・カードにかなり助けられています。次からはもうちょい抑えた方がいいですかね?
それと本来なら次回は、零児vs遊矢の初ライバル対決の予定でした。が、思ったよりもDDデッキが難しい!DDペンデュラムカード種類ないとアニメと似た構成になってしまう!という事になり、カットです。LDS襲来編丸々カットです、気になる人はアニメをチェックですよ。
そんな訳で次回から大会準備編、スタート!この辺りからちょこちょこアニメと違った展開にしていきますよ!