キチガイが行くクトゥルフ   作:ナマクラ

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今回は前話での悪霊の館セッション中のプレイヤーたちの簡単なやりとりです。

前話を楽しむのに必須というわけでも隠された設定が出てくるわけでもありませんので、身内特有のよくわからないやりとりや盛り上がり、裏側のバカ騒ぎなどが苦手な方はブラウザバックをお勧めします。


悪霊の館-1・裏

<キャラ紹介>

 

「じゃあPCの紹介をしてください。まずはPC1からお願いします」

「アリスです。SIZ8のAPP18の絶世美幼女です。身体能力が低い代わりに頭脳面は高いので探索はまかせてください」

「まさかのロリとは」

「EDUも高いのでまさに合法ロリですね。せっかくのステですしやってみました」

「PC1だし、館に住む設定も考えてもらっていい?」

「えー、なら図書館の司書として実家から出てきたとかでいいでしょうか?」

「いいんじゃない? 教養も高いし、良い所のお嬢さんかな?」

「なら家名もいりますね。適当にメガトロンで。良い所のお嬢さんという事なら箱入り娘設定もいれますか……多分気は弱いでしょうね」

 

「続いてPC2の紹介お願いします」

「ヨセフ・ジョブスター! 探偵見習いとして活躍中。波紋もどきも使えるぜ!」

「ヨセフ……ジョセフか。J〇J〇好きだな」

「好きだよ。探偵技能と戦闘技能を取ってるから、そこそこ使えると思う。ちなみに波紋も使えるぜ!」(※波紋技能:ゾンビや幽霊などの冒涜的存在に対してDBが発生する武術技能。対人ではただの武術として扱う。KP許可済)

「波紋使いでもまだ見習いって、今回の舞台の街ってどんな魔境なんですか?」

「アーカムだから仕方ない」

 

「ではPC3の紹介お願いします」

「オシリスク・()・不審兵。元軍属のシリアルキラー。ロリコンです」

「!?」

「まさかの犯罪者PC。どう見ても敵対フラグ」

「え? 大丈夫なんですか? たぶんロリコンキャラ来ると思ったからロリキャラ作りましたけど、シリアルキラーって……え、大丈夫?」

「まあ大丈夫やろ。ちなみにガチ戦闘職で作ってるから戦闘は任せろ」

「もしもの時に逃げ出せる気がしないです。その時はヨセフに頼るしかないですね」

「ガチ戦闘職と戦えとか酷くない?」

「体格は同じくらいだからセーフ」

 

「ではセッション始めていきます」

「「「よろしくお願いしまーす」」」

 

 

<アリス、館に到着>

 

「じゃあ家に着いたアリスは何をしますか?」

「んー…………特に何もせず寝ます」

「え?」

「え?」

「どっか調べないの?」

「いや、夜遅いみたいですし、家探しは次の日でもいいかな、と」

「お、おう……じゃあアリスは二階の寝室で就寝しました。すると……ふと夜中に目が覚めたアリスの視界に、宙に浮くナイフが数本移りました。刃先はアリスの方を向いています」

「!? と、咄嗟に転がって避けます!」

「では幸運か回避で振ってください」

「こ、幸運で」

(幸運ロール……成功)

「ではアリスはベッドから転がり落ちる事で運よく飛んできたナイフを躱しました。ナイフはベッドに突き刺さりましたが、再び宙に浮かび、照準をアリスに合わせてきます」

「扉を開けて逃げます。とりあえず家の外を目指す感じで」

「ではアリスは宙に浮かぶナイフを背に感じながら家の外へと逃げ出せました」

「助かりました」

「では常識では考えられない現象を目の当たりにしたアリスはSANチェックです」

「知ってた」

 

 

<オシリスク導入シーン>

 

「では場面をオシリスクの導入シーンに移します。オシリスクはどこにいる?」

「アーカムシティの公園とかの木々の上で横になってる。犯罪者やから身を隠すようにしてるよ」

「なら、アリスの家からそこまで離れてない位置って事にしようか」

「KP、オシリスクがアリスの悲鳴を聞き取れたか、技能で振っていい?」

「いいよ。じゃあ聞き耳で振って」

「いや、ロリコン技能で振りたいんやけど」(※ロリコン技能:ロリに関する行動などに補正が掛かる。KP許可済)

「お、おう……?」

「ロリコンの超常的な感覚で聞き耳に補正欲しい」

「な、ならロリコンロール成功で聞き耳に補正+でいいよ」

「よっし!」

(ロリコンロール……成功。聞き耳ロール……成功)

「ではオシリスクは少女の悲鳴のような声を微かに聞き取りました。どうしますか」

「すぐさま木の上から飛び降りてその場所に向かう。もちろん忍び足で」

「その前に高所からの着地で跳躍ロールです。忍び足失敗したら幸運ロールを」

(跳躍ロール……成功。忍び足……失敗。幸運……成功)

「ではオシリスクは難なく着地し、走り出したものの、音を立てずに走る事は出来なかった。ただ運よく人がいなかったから誰にも見られてないね。そのままへたり込んでいるアリスのいる所まで行けます。どうする?」

「周囲に人気がないか確認して忍び足で近付き、アリスにノックアウト攻撃を仕掛けるぞ」

「!?」

(目星……成功。忍び足……失敗。拳ノックアウト攻撃……成功)

「……で、では人目がない事を確認したオシリスクはアリスに近付く。しかし音を立ててしまい直前でアリスに気付かれてしまうが、それに構わず攻撃を仕掛ける」

「か、回避します!」

(回避……失敗)

「はい、回避失敗したアリスはオシリスクの攻撃を受けて気絶しました」

「知ってた」

「オシリスクはどうする?」

「アリスをアジトに連れて帰ります」

「あれ? これやばくない? アリスやばくない?」

「まあ……シリアルキラーやからね(ニッコリ)」

「うあああああ!? 死にたくない!? 死にたくなーい!? 誰か助けて!?」

 

 

<ヨセフ導入シーン>

 

「じゃあここでヨセフの導入に入るね。ヨセフは何してる?」

「仕事帰りで外を歩いてるぞ」

「ならヨセフは聞き耳で振って」

(聞き耳……成功)

「ヨセフの耳に少女の悲鳴のような声が微かに聞こえるね」

「ならそっちに向かうぜ」

「ではヨセフは向かった先で倒れたアリスとその少女を抱きかかえようとするオシリスクの姿を見つけるよ」

「当然止める!」

「おい待て。何で勝手に危害を加えようとしてると判断してんの?」

「いや、これはどう見たって事案だろ。少なくともヨセフはそう判断するぞ」

「被害者が目を覚ませば事案の立証は確実なんだが……」

「KP、アリスは目を覚まさないですか?」

「覚まさないね」

「つまりアリスの運命はヨセフに掛かっているわけですね。そしてヨセフとオシリスクの敵対不可避……何でこれPvPになってるの?」

「さあ?」(完全に観戦モード)

「お前が助けを求めたからだろ!」

「そもそもオシリスクがアリスを襲わなければ起きなかったんですがそれは」

「シリアルキラーだから仕方ないね」

 

 

<オシリスク撃退後>

 

「さて、ヨセフの活躍によってオシリスクが退場したけど、アリスはどうする? 館に戻る?」

「……実家に帰らせていただきます」

「……おう?」

「いや、気弱な箱入り娘が、初めて来た町で心霊現象と誘拐という恐怖体験をしたわけで。それに耐えられるとは思えないわけで」

「……うん」

「というわけで、帰ります」

「……うん。じゃあエンディングに行きます」

 

 

<エンディング後>

 

「……という事で、シナリオ『悪霊の館』終了です」

「おい悪霊の館どこいった?」

「お前が言うな」

「忘れられたコービットさん不憫やな……」

「シリアルキラー設定が悪いよー。何で許可したんです?」

「いや、その設定でやりたい事でもあるかと思ったから許可したけど……」

「特に意味はない。なんとなく面白そうやったからやで。深い理由はない」

「……確認作業って大切やな」

 

 

 

 

《キャラクター解説》

 

 

KP:ウルリヒト

 

今回のセッションで一番苦労したであろうお方。

予想外に次ぐ予想外の展開でまさかの導入時点で終了という結末に。

でもまずシリアルキラー設定を許可したのが悪いと思うんだ。

 

 

PC(プレイヤーキャラクター)

 

・アリス・メガトロン(PL:ナマクラ)

 

今回のセッションが導入で終わる事になった原因。まあ気弱な箱入り娘がロリコンシリアルキラーに狙われたんだから仕方ないね(言い訳)

SIZ8、APP18というまさしくなステータスから幼女キャラにする事を決めました。おそらくロリコンキャラがいるだろうと確信していたので繋がりを作りやすくするためという理由もありましたが、まさかの逆効果に。

ちょっと不安だった幼女ロールをする暇もなくセッションが終わるという悲劇。

 

 

・ヨセフ・ジョブスター(PL:帝督)

 

今回のセッションで周囲に振り回されることになった苦労人。

中の人がジョジョ好きという事でジョセフをイメージして作られており、『波紋』という対霊特攻技能を持っていたのですが、日の目を見る事はありませんでした。

ちなみにオシリスクの中の人に途中まで書いたリプレイ小説を見せると、「やっぱりヨセフの思考回路おかしくね? 状況証拠だけで殴りかかってくるとかおかしくね?」と言っていました。

冷静に考えるとその言い分も間違いではないですが、シリアルキラーには言われたくないと思います。

 

 

・オシリスク・N・不審兵(PL:サンキューカッス)

 

今回のセッションがまさかのPvPとなった原因。まさかロリコンシリアルキラーとは、この海のリハ(ry

シリアルキラーにした理由は「なんとなく」「面白そうだったから」「特に深い理由はない」との事。……この辺りはリアル友人同士の身内卓だから許される事なのではなかろうか?

当然の如くロリコン技能持ち。

 

 


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