白猫プロジェクト オーバードライブ紅蓮~蓮の花の似合う君~ 作:月の光の朝
ちょっと今回は主人公がちょっと真面目になります!笑
やっぱり主人公ですからね!
それではどぞ!
「魔法に強くて、ドラゴン並みに力も強くて、人間を恐れない…ねぇ」
クーリアの魔獣について、リネアから情報を聞くところ今述べた通りだった。正直に言うと、この町の人々が手をこまねいている理由も分かる。
例えば魔法に強くて、物理的な攻撃に耐性を持たない敵ならまだ勝ち目はある。
ドラゴン並みに力が強くても、遠距離からの魔法を駆使しての攻撃なら倒せることも不可能ではない。
だがしかし、リネアから聞く限りクーリアの魔獣はその二つを併せ持った極めて厄介な存在と言えるだろう。
「なによ?ハヤト、まるで考え込んでいるような顔つきよ?」
「考え込んでいるようなじゃない!!考え込んでいるんだ!!真面目に考えてるんだからイジるのはやめてくれ!!」
「ふふっ…冗談よ。…でもハヤト?なにかいい対抗策はないかしら?」
「そうだな……俺が思うにその情報は嘘だな」
「ッ!?あたしが信頼できる人から聞いた情報よ!?それはちょっと違うんじゃないかしら?」
「まぁ…聞けよ」
リネアは俺のいつもの雰囲気と違うのを察したのか、真剣な表情を俺に向けてきた。
まず俺がリネアに言ったことはこうだ。
俺は冒険家ギルドの仕事で様々な魔物や魔獣を相手にしてきたが、必ずしも脆いところは必ずあるというところ。例えば、魔法の攻撃を全て吸収して力を増していく敵がいたとしよう。そのまま魔法の攻撃を続けたら吸収されてしまい、打倒するのは不可能に近くなってしまう。だがこいつの倒しかたは二通りあるのだ。
一つ目はそのまま魔法の攻撃を続け、そいつに魔法の吸収をできないぐらいの魔法を打ち込むか、そいつにそのまま魔法の攻撃を続け、吸収不可能になっても魔法の吸収を続けさせ爆発させるという方法だ。
前者は自分の持ち得る最大の攻撃をすれば倒すことができる。後者はいわばオーバーフローというものだ。例え魔法を吸収し続ける魔獣と言えども、規定数限界以上は入りきらずにそのまま魔法を吸収し続け爆発するという
ものだ。
「二つ目は…リネア、分かるか?」
「そうね…この魔獣の特性は魔法を吸収すること…でしょ?」
「そうだ…補足しとくと、こいつは“魔法の攻撃”は吸い込むんだ」
「…………ッ!!?…はぁ…そういうことね?“魔法の攻撃”は吸い込む。つまり、裏を返せば物理的な攻撃は吸収の術を持たないってことね?」
「フフッ…ご名答。さすがはリネアだ」
そう。この魔獣は幾重もの“魔導師”が討伐しに行ったのだが、それは全て魔法による攻撃のみだと言うこと。
それは即ち、物理的な攻撃には耐性を持たないってこと。よってこの魔獣は物理的な攻撃の前には無抵抗なわけだ。まっ!討伐したの俺なんだけどね♪
なんだ!!自慢話かと思っただろ?別にいいだろ!?だって今回俺、真面目過ぎるもん!!ちょっと自分でも気持ち悪いし?ボケないとやってけないんだよ!!
「つまりハヤト?クーリアの魔獣の情報は嘘で、何処かに弱点があるってことかしら?」
「恐らくな?まぁそれが何かはまったく分からんがな」
「はぁ……やっぱりハヤトはハヤトね…。肝心なところが抜けてるわ」
「無理いうなってッ!?遭遇したこともないのに弱点が分かるかっての!!」
「…えっ?分からないの?」
「えっ…?ちょっと待ってよ!?俺がおかしいみたいになってない!?なにこの空気感!?いたたまれないんだけど!?」
「ふふっ…やっぱりハヤトって一緒にいると楽しいわ!」
「ッ!?……そ、そうか?そりゃよかったわ……でも楽しいかな?」
「……ハヤト……あんたって鈍感なのね?」
「は?鈍感?何処が鈍感なんだよ?」
「もういいわ!!…ハヤトに期待したあたしが馬鹿だったわ!」
「なに怒ってんだよ…訳がわからん」
そしてリネアはぷんぷん怒りながらコーヒーを飲んでいた。俺も首を傾げながら紅茶を飲むが、一つ俺にはへばりついた違和感みたいなのがあった。
それはこの喫茶店に入ったときに感じていたものだった。まるで“人ならざるもの”の雰囲気…とでも言うんだろうか?その違和感を感じながら俺は隣でぷんぷん怒りながらコーヒーをがぶ飲みする幼馴染をどう宥めるかを考えるのだった。
いかがでしょうか?最後までありがとうございます!
ちょっと更新スペースが次回から遅くなる可能性がございます笑
それでは次回もよろしくお願いいたします!