勇者王ガオガイガーR   作:SS_TAKERU

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お待たせいたしました。

今回より暫くの間、勇者王ガオガイガーR公式外伝として、『ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 〜はばたけ 天使たち〜』とのクロスオーバー小説をお送りします。

某所で偶然見かけたドラえもんと新世紀エヴァンゲリオンとのコラボWeb漫画にインスピレーションを受けて、本能のままに制作したこの外伝。

拙い出来ではありますが、お楽しみいただければ幸いです。


公式外伝
-EPISODE-8.2 ~異世界からの迷い人~


♪ザン!♪ (GGGのマーク)

 

 全ての始まりは、のび太が偶然北極で発見し、自宅に持ち帰った『青いボール』と『巨大ロボットの足』だった。

 それ以来、『青いボール』の発する信号に引き寄せられるように、家の庭へ次々と降ってくるロボットの部品を、秘密道具『逆世界入りこみオイル』で作った鏡の世界『鏡面世界』でドラえもんと組み立てるのび太。

 やがて、完成したロボットに『ザンダクロス』と名付け、鏡面世界でロボットの操縦を楽しむのび太、ドラえもん、静香の3人だったが、ザンダクロスに恐るべき兵器が組み込まれていると判明した事で、事態は一変する。

 安全の為、ザンダクロスを鏡面世界に隠し、その存在を秘密にする事を誓う3人だったが、ロボットの持ち主を名乗る謎の少女リルルに出会ったのび太は、うっかり口を滑らせてしまう。

 リルルの言う『ロボットの頭脳』を無くしてしまった負い目もあり、彼女を鏡面世界へ案内してしまうのび太。だが、リルルはロボットの惑星メカトピアから、地球侵略の尖兵として送り込まれたスパイだった。

 鏡面世界での逃走劇の末、現実世界への出入り口である『おざしき釣り堀』が吹き飛び、これでメカトピアの作戦も失敗に終わった…そう安堵したのも束の間、母親の手で物置に投げ込まれていた『青いボール=ロボットの頭脳』から、既に地球侵略軍団全軍がメカトピアを出発している事を知らされる。決戦を覚悟し、戦いに備えるドラえもん達。

 秘密道具『おはなしボックス』でひよこ型ロボット『ピッポ(ジュド)』へと生まれ変わったロボットの頭脳も、紆余曲折の末のび太と友情を育み、共に戦う事を決意する。

 そして、おざしき釣り堀が吹き飛んだ時の大爆発で重傷を負ったリルルもまた、静香の献身的な介護とピッポ(ジュド)の説得。そしてメカトピアの歴史が人間の歴史をそのまま繰り返している事を知った事で、頑なだったその心を徐々に変化させていく。

 ドラえもん達は、地球侵攻を始めた鉄人兵団をトリックを用いて鏡面世界へと誘導。秘密道具を駆使して圧倒的な兵力差をカバーしつつ、無人の街を舞台に奮闘した。

 だが、ついにトリックが暴かれ、鉄人兵団は現実世界への出入り口である湖へと向かい始めた。

 ドラえもん達は鉄人兵団の侵攻を阻止すべく、鏡面世界への出入り口に利用した湖で最後の決戦を挑もうとしていた。

 

 

-EPISODE-8.2

 

【異世界からの迷い人】(タイトルコール)

 

 

 大量に設置した『改良型山びこ山』。そしてピッポの操るザンダクロスの投入で、鉄人兵団の攻撃を一度は凌いだドラえもん達。

 数時間後に始まるであろう2度目の攻撃に備え、ドラえもん、のび太、ジャイアン、スネ夫、ピッポの5人は『壁紙秘密基地』の中で短い休息を取っていた。

「「「「「………」」」」」

 一言も喋らず、敵の総攻撃を待つ5人。ただスネ夫だけが、落ち着かない様子で部屋の中をウロウロと歩き回っている。

「落ち着けよ、スネ夫!」

 そんな彼の様子に堪りかね、声を荒げるジャイアン。だが―

「落ち着いていられる!? こんな時に! もうすぐ鉄人兵団の総攻撃があるってのに。しかも結果が見えてるのに!」

 半ばパニック状態のスネ夫は、黙るどころか声を張り上げて反論する。その勢いは流石のジャイアンも圧倒されるほどだ。その時、のび太がポツリと呟いた。

「わかる! こんな気持ち、何度か経験したからね。0点しか取れないの解っててテストを受ける時の気持ちだよ」

 何とも言えないのび太の表現に唖然となる4人。だが、ドラえもんが勇気を振り絞るように叫ぶ。

「余計なこと考えずに全力を尽くすんだ! 思いがけない道が開けることもある!!」

 

 

 数時間後、湖へと進軍する何万もの鉄人兵団に立ち塞がるのび太達。そこには共に戦う事を決意した静香。そして、なんとか同胞達を説得したいと訴えたリルルの姿もある。彼らの後ろには、ピッポが乗り込んだザンダクロスが控えている。

「お前達だけか!? 我々鉄人兵団を相手に、ここまではよく戦ったと褒めてやろう! だが、戦争ごっこもこれで終わりだ! 即刻地獄へ送ってやろう!」

 木々が焼き払われ、荒野と化した森に響く鉄人兵団総司令官の声。

「司令官! これ以上の戦いは無意味です! お願いです、地球攻撃を中止してください!」

 その非情な声に顔を歪ませながら、説得を試みるリルル。だが―

「リルル! そしてジュド! メカトピアを裏切り、人間に味方する愚か者どもめ! 貴様らも即刻スクラップだ!」

 その説得は、司令官の声に一蹴されてしまう。

「リルル…」

「君はよくやったよ…もう、戦うしかない」

「全軍、進め!」

 司令官の号令で、前進を開始する無数のロボット兵。

「皆…狙え!」

 ドラえもん達も一斉に武器を構え、狙いをつける。その時!

 

 雲ひとつない晴天だった空が、分厚い黒雲に覆われた。幾筋もの稲妻が走り、同時に凄まじい暴風が吹き荒れる。

 

「うわっ!?」

「なんだ、この暴風は!?」

 その場にいる全員の驚きをよそに、暴風は更に吹き荒れる。そして思いも寄らぬ出来事が起こった。

「な、何!? あの穴!?」

 突然、空に黒い穴が開いた。分厚い黒雲を背景にどんどん巨大化していく穴。そして―

「うわっ!?」

「す、吸い込まれる!?」

 その穴は、周囲の物を手当たり次第に吸い込み始めた。次々とロボット兵達が吸い込まれていく。やがて―

「「きゃぁぁぁっ!」」

「うわぁぁぁっ!」

「しずかちゃん! スネ夫! リルル!」

静香とスネ夫、そしてリルルが―

「うぉぉぉっ!」

「ドラえもぉぉぉんっ!」

「ジャイアン! のび太君! ピッポ!」

 ジャイアンとのび太、そしてザンダクロスが穴に吸い込まれていく。 

「ふんぬぐぐぐぐぐ…」

 ドラえもんは必死に踏ん張り、足下の草を掴みながら、なんとかその場に留まろうとしたが―

「う、うわっ!?」

 穴の吸引力は凄まじく、ついに猛烈な速度で吸い込まれ始めた。

「そ、そうか! これは―」

 完全に吸い込まれる直前、何かに気が付くドラえもん。しかし、その言葉を最後まで紡ぐ事も出来ないまま、穴に吸い込まれてしまう。

 やがて吸引力を徐々に弱め、消滅する黒い穴。あとには何事もなかったように静まり返った湖だけが残されていた。

 

 

「穴が発生してから15分。拡大も止まったし…これからどうなるのやら…」

 そう呟きながら、スクリーンに映し出された黒い穴を見つめる正樹。

 ZN-05ヴェスパスを撃破した直後、何の前触れもなくGアイランドシティ郊外の上空に現れた黒い穴は、その直径を50mまで拡げた以外、何の変化も起こさず不気味な沈黙を守っていた。

「唯斗君じゃないけど、ホントに何か出てきたりして…まさかねぇ」

 自らの言葉に苦笑しながら、ペットボトルのミネラルウォーターに口をつけようとする正樹。その直後、Gキャリアーのセンサーが何かを察知した。

「い、いきなりか!」

 突然鳴り響くサイレンに水を噴出しそうになりながらも、キーボードを操作する正樹。数秒後―

「唯斗君の予測が的中! 穴から何か出てくるよ!」

 マイクを引っ掴み、導き出された情報を叫ぶ。

 

 

「いったい何が出てくるんだ…」

「もしかして、新しい…敵?」

「護! 唯斗君! 来るぞ!」

 正樹の声に三者三様の反応を示す凱達。直後、穴から飛び出してくる6つの影。

「あれは!?」

「わからん、とにかく行ってみよう!」

 凱のその声で一斉に飛び出すガイガーEX、ネオガイガー、ネクストガオガイガー。

 

  

「うわぁぁぁっ!!」

 静かな雑木林に響き渡る絶叫。それと共に、空から青い物体が落下した。

「うぅ…痛たた…」

 地面にぶつけた尻を擦りながら立ち上がる青い物体=ドラえもん。結構な高さから落ちた筈だが、途中生い茂っていた木の枝がクッションになった事と、地面が柔らかい土壌だった事が幸いして、お尻を少しぶつけた以外に怪我らしい怪我はしていない。

「まったく…あんな物に吸い込まれたと思ったら、こんな所に落ちるなんて……そうだ、皆は!」

 慌てて周囲を探し始めるドラえもん。幸い、全員が近くに落ちていたようで5分もかからずに見つける事が出来た。

「よかった、皆無事みたいだね」

「うん、何とかね…でも、ここはどこなんだろう? 学校の裏山によく似てる感じだから、外国の山の中とかじゃないみたいだけど…」

「そもそも、あのブラックホールみたいなのは何だったのさ? あんなのに飲み込まれて、ただ別の場所に飛ばされたなんて事は…絶対に無い筈だね」

「俺達と一緒に吸い込まれた鉄人兵団だってどうなったのか、わかんないぜ。あれに吸い込まれたって事は、きっと俺達みたいに出てくる筈だ。街のど真ん中にでも現れたら…」

「ジュドもいないみたい…どこか別の場所に飛ばされてしまったのかしら……」

「とにかく、この雑木林を抜けてみよう。何か解るかもしれない」

 口々に疑問や不安を口にするのび太達にそう告げて、歩き出そうとするドラえもん。その時―

「待って、何か近づいてくる…」

 リルルの優れた聴覚が、こちらに近づいてくる何かを察知した。

「何かって、何?」

「解らない…でも、空を飛んでる…向こうから」

「行ってみよう!」

 リルルの指さした方向に走り出すドラえもん達。すぐに雑木林を抜け、開けた場所に出た。そこには、今にも着地しようとしている3体の巨大ロボットの姿。

「え…ガイガーEX?」

「ネオガイガーに…」

「ネクストガオガイガー…」

 着地したロボットを確認した途端、言葉を失うドラえもん達。それはロボットのパイロット達も同じだった。自分達を見つけた者達を見た途端―

「あ、あれは…」

「そんな…」

「ま、まさか…」

 それぞれがコクピット内で驚愕の表情を浮かべ―

「「「「「「「「えぇぇぇぇぇっ!?」」」」」」」」

 驚きの声を同時に上げるのだった。

 

 

「サイン…ですか?」

「そう、お願いできるかな? あ、あと『長瀬唯斗さんへ』って付けてくれると嬉しいんだけど」

「唯斗君、ここは年長者が先だよ。『月村正樹さんへ』って付けてサインを貰えるかな?」

 ドラえもんへ駆け寄り、サインを求める正樹と唯斗。その目は、憧れの芸能人に出会ったファンの様にキラキラと輝いている。

「サインなんて、やった事ないんですけど……こんな感じで良いですか?」

 そんな2人に戸惑いながらも、差し出された色紙にサラサラと自分の名前を書くドラえもん。

「ありがとう! 家宝にするよ!」

「俺は今、猛烈に感動している!」

「凱兄ちゃん、この前からなんとなく思ってたんだけど…正樹さんと唯斗さんって…」

「ああ、2人とも重度のアニメ&特撮オタクだ」

「やっぱり…」

「だが、目の前にいるのはあのドラえもんだ。護も何だかんだ言って、写真の1枚くらい撮りたいんじゃないのか?」

「それは…うん」

 サインを受け取り、飛び上がらんばかりに喜ぶ2人を複雑な表情で見つめながら、そう声を交わす凱と護。その視線に気がついたのか― 

「「…コホン」」 

 落ち着きを取り戻し、恥ずかしそうに咳払いをする正樹と唯斗。

「さて、ここからは真面目な話だ…何となく解っているとは思うけど、この世界はドラえもん君達がいた世界とは別の世界…極めて近く、限りなく遠い世界とでも言えば良いかな?」

「極めて近く、限りなく遠い…それって、パラレルワールドって事ですか?」

「唯斗君、ご名答」

「ドラえもん、パラレルワールドって…」

「以前、もしもボックスで『魔法の世界』を実現させたことがあったよね? あんな風な『もしもの世界』って言えば良いかな」

「そう、俺達のいるこの世界から見れば、ドラえもん君達が本来いる世界は『ドラえもんが実在する、もしもの世界』って事になり」

「僕達の元いた世界から見れば、この世界は『勇者王が実在する、もしもの世界』って事になるんですね」

「そういう事。ちなみに、互いを認知しているという事は、お互いの世界でも相手が何かしらの形で存在している…という事なんだけど…」

「はい、僕達の世界では勇者王…ガオガイガーは、人気アニメのキャラクターなんです」

「何ですと!?」

「俺達が、アニメのキャラクター…」

「ちょっと待ってください…えっと…あった!」

 四次元ポケットの中に手を突っ込み、何かを取り出すドラえもん。それは1冊のパンフレットだった。

「…これは?」

「去年の冬に公開された、劇場版のパンフレットです」 

「げ、劇場版!? ちょ、ちょっと見せてくれ!」

ドラえもんからパンフレットを受け取るや否や、早速目を通し始める正樹。唯斗や護も横から覗き込む。

「EI-02の出現から、EI-01との決戦までを劇場用に再編集した今作は―」

「これ凱さんですね。すごいな…そっくりだ」

「うわぁ、僕…なんか格好良く描かれすぎだよ…」

たちまちパンフレットに夢中になる3人だが―

「…3人とも、夢中になるのは後にしようか」

「「「ッ!!」」」

凱の的確なツッコミに正気を取り戻し、会話が再開される。

「失礼、見苦しいところを見せたね」

「いえ…それでこの世界では、僕達はどういう…」

「一言で言えば、君達の世界での俺達と同じだ。ただし、頭に『国民的』という単語がつくけどね」

「国民的アニメ…ですか?」

「そう、現在までに作られた劇場版は40近く、世界中で翻訳版のアニメが放送され、世界で最も知られている日本のアニメ…と言っても過言じゃない」

「うわぁ…」

正樹の説明に驚きを隠せないドラえもん達。この世界では自分達の存在がとてつもなく大きな物。そう言われたのだから無理もない。

 

 そんなドラえもん達を見ながらJは―

「よく解らんが…あの青いロボットと子ども達は、そんなに凄い連中なのか?」

「あぁ、半端じゃなく凄い奴らだよ」

「何しろ、地球の危機を何度も救った子ども達ですからね」

ルネやルナと会話を交わし、戒道は―

「サイン…欲しいな」

そう、静かに呟いていた。

 

「しかし、ドラえもん君達はどうしてこの世界に? 自分の意思で来た訳ではないようだけど…」

「あ、それはですね―」

 凱の問いに答えようとするドラえもんの声をアラームが遮る。メインオーダールームからの通信だ。

「通信? すまない、ちょっと待っていてくれ」

 突然の通信に首を傾げながらも、通信機を手に取る凱。直後―

『凱! 大変よ!』

 聞こえてくる命の緊迫した声。

「命、何があったんだ?」

『鎌倉市上空に、そこにあったのと同じ空間の裂け目が出現して、大量のロボットが中から出てきたの!』

「大量のロボット!? 新種か?」

「いいえ、新種やゾンダーではないみたい。大きさは2m強。飛行能力を持っていて、とにかく数が多いの。現時点で2000を超えているわ!」

「2000!? わかった、とにかく現場に向かう!」

 そう言うと凱は通信を切り―

「鎌倉に謎のロボットが大量に出現したようだ」 

 周囲へ通信の内容を簡潔に伝える。

「謎のロボットが大量に…それって!」

「間違いない。鉄人兵団だ!」

 凱の言葉に顔を見合わせ、声を上げるのび太とドラえもん。ジャイアン達の表情にも緊張が走る。

「鉄人兵団って、もしかしてあの鉄人兵団…」

「あれもこの世界に来てるのか…となると、かなり厄介だぞ」

 鉄人兵団という言葉にすぐさま反応する唯斗と正樹。凱達も言葉にこそ出さないが、事態の重大さは十分に理解しているのが表情からわかる。

「とにかく、一刻も早く鎌倉へ向かおう!」

「うん!」

「了解です!」

 すぐさま、それぞれの機体に乗り込もうとする凱達だが―

「ちょっと待ってください!」

 ドラえもんの声がそれを止めた。

「見たところ、ガイガーEXとネオガイガーは、かなりのダメージを受けているみたいですけど…大丈夫なんですか?」

「たしかに、さっきの戦闘はかなりハードだったからね。動くくらいならまだしも、戦闘にはちょっと不安が残るかな」

「だが、エクセルベースに戻って補給や修理を受けている暇はない…」

「そうですよ、正樹さん。相手が鉄人兵団という事は、鎌倉の人達にどれだけの被害が及ぶか…」

「それを何とかできる存在が、ここにいるじゃないか。なぁ、ドラえもん君?」

「え…あ、そうか!」

 正樹の声に一瞬、ポカンとしながらもすぐにその真意を察し、四次元ポケットに手を突っ込むドラえもん。直後―

「スモールライトとタイムふろしき!」

 2つの秘密道具を取り出した。

「おぉっ! スモールライトにタイムふろしき。本物だ!」

 アニメや漫画で幾度も目にした秘密道具。その本物の出現に、驚きと歓喜を隠しきれない唯斗。その声を背後に感じながら、ドラえもんはスモールライトでガイガーEXとネオガイガーを小さくし、タイムふろしきを被せる。そして待つ事数秒。タイムふろしきを取り、元の大きさに戻すと、そこには新品同然になった2体の姿。

「す、すごい…」

「本物を間近で見られるなんて…生きてて良かった…」

 タイムふろしきの効果を目の当たりにし、驚きを隠せない凱達。発案者の正樹ですら―

「いや、言ってみるもんだね…」

 半ば呆然と呟いていたりする。

「機体のダメージを直すくらいならこの位で良い筈です。でも、消費した燃料や弾薬までは…」

「いや、これで十分だ。ありがとう、ドラえもん君!」

 ドラえもんに礼を言うと、自らの機体へ走り出す凱。護と唯斗もそれに続く。直後、ガイガーEX、ネオガイガー、ネクストガオガイガー、ネオジェイダーの4機が鎌倉へと飛び立った。

「さて、俺達も行きますか」

「え?」

「現場、行きたいんだろ?」

 そう言って、Gキャリアーを指差す正樹。

「あ…」

「乗るかい?」

「「「「「お願いします!!」」」」」 

 

 

 鎌倉に到着したガイガーEX達が見たのは、文字通りの地獄絵図。

 空を飛び回りながら指から熱線を放ち、街を無差別攻撃する無数のロボット兵。あちこちで火の手があがり、街は逃げまどう人々でパニック状態にあった。

「なんて事を…許さねぇ!」

「皆、行くぞ!」

 ガイガーEXの声と共にロボット兵達へ向かっていく4機。ここに戦いの幕が切って落とされた。

 

 

「Gクレッセント! ダブルでいっけぇ!!」

 気合と共にネオガイガーの両手から放たれた2つのブーメランは、独特の軌道を描きながら進路上にいるロボット兵を次々と撃墜し―

「コイツはおまけ! くらえっ!」

 更に頭部の『17.5mmCIWS』が形成する弾幕が、突然の巨大ロボット出現に戸惑っているロボット兵を次々と撃ち落とす。

「これで撃ち止め! あとは…直接ぶった斬る!」

 約10秒後、CIWSの弾を撃ち尽くしたネオガイガーは、ガイガースラッシャーを抜刀。

「でやぁっ!」

 指から熱線を放ちながら、自分の周囲を飛び回るロボット兵を次々と叩き落していく。 

 

「ガイガーファング!」

 両腕に鉤爪『ガイガーファング』を装備し、ロボット兵の集団に突っ込むガイガーEX。

「はぁっ!」

 気合と共にその腕が振るわれる度、体を3分割されたロボット兵の残骸が地面へ落ちていく。更に―

「プログレッシブブレード!」

 両爪先と踵から鋭い刃を展開させ、蹴りを放てば、一度に3体のロボット兵が撃破されていく。

 

「プラズマブーメラン!!」

 ネオジェイダーが気合と共に放ったプラズマブーメランが、進路上にいたロボット兵を一気に薙ぎ払い―

「護! 合わせろ!」

「はい!」

「「反中間子砲!!」」

 続けてネオジェイダーの両足とネクストガオガイガーの背面から放たれた幾筋もの光線が、数十体のロボット兵を飲み込み、跡形もなく消滅させる。

 

 

 4体の勇者によって次々と撃破されていくロボット兵達。だが―

「くそっ! 3機抜かれた!」

 彼らが如何に一騎当千の力を持っていようと、4対2000という戦力比を覆す事は難しく、どうしても討ち漏らしが出てしまう。

 攻撃をすり抜けた数十体のロボット兵が地上に降下していく。迫りくるロボット兵に悲鳴を上げる地上の人々。その時!

「そうはさせん!」

 そんな声と共に放たれた火線が、ロボット兵を次々と撃墜していく。

「待たせたね。増援の到着だ!」

 戦場に響く正樹の声。Gキャリアー、Gストライカー、ポルコートが到着したのだ。3台のマシンは人々を庇う様にロボット兵へ立ち塞がり、それぞれの火器を撃ちまくる。 

 ルネとルナ。そしてドラえもん、のび太、ジャイアン、スネ夫の4人もそれぞれの武器でロボット兵に攻撃する。

「皆さん! 討ち漏らしは、こっちでフォローします!」

「すまない! 助かるよ!」 

 

 増援を得た事で勢いを増したガイガーEX達は、ロボット兵達への攻撃を更に激しくする。

 加速度的に減っていくロボット兵の数。その数が500体程になった所で、ロボット兵達の行動が変化した。散発的な攻撃を繰り返しながら、撤退を始めたのだ。数分後、鎌倉の街から完全撤退するロボット兵達。 

 

「なんとか追い払う事が出来たな」

「えぇ、でも数が多い分、新種よりも厄介かもしれません…あれが全部じゃないはずだし…」

「その点も含めて、ドラえもん君達とじっくり話し合わないといけない…」

「そうですね…」

 破壊された鎌倉の街を修復する為に、総合重層補修艦“玄武王”からカーペンターズが次々と発進するする光景を見ながら、言葉を交わす凱と唯斗。鉄人兵団という新たな敵の出現に気を引き締める勇者達だった。

 

 

 

君達に最新情報を公開しよう!!

 

新たな敵、鉄人兵団の出撃に震撼する世界。

その間隙を縫って、奴らが活動を再開した!

国際犯罪組織バイオネットの新兵器が、Gアイランドシティを襲う!

果たして、我らが勇者王は街を守る事が出来るのか!

 

勇者王ガオガイガーR公式外伝 

 

ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団~はばたけ 天使たち~AnotherStory

 

-EPISODE8.3-

 

『悪魔になったザンダクロス』

 

次回もこのURLにネオ・ファイナルフュージョン承認!!

 

 

これが勝利の鍵だ!!

 

『ガオガイガーR・DDモード』




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