勇者王ガオガイガーR   作:SS_TAKERU

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お待たせいたしました。
勇者王ガオガイガーR第2章を投稿します。
拙い文章ですが、お楽しみいただければ幸いです。

2018/10/06

次回予告を修正しました。話の流れに変更はありません。


-EPISODE-02~緑と赤そして青(後編)~

♪ザン!♪(GGGのマーク)

 

『援護するぞ! GGGの勇者達!!』

 聞き覚えのある声が通信で飛び込んでくるのと同時に、突如出現した数十発のミサイルがゾンダーキャッスルに襲い掛かった。

「今のは!?」

 攻撃の放たれたであろう方向へ視線を走らせる凱。直後、視界に飛び込んできた2つの機体に思わず声を上げた。

「アレはジェイアーク! それに…ギャレオン!!」

 

 

-EPISODE-02

 

【緑と赤そして青(後編)】(タイトルコール)

 

 

「反中間子砲、全砲門開け!!」

「リョウカイ」

 ジェイアークのブリッジにソルダートJとトモロ0117の声が響き渡り―

「目標! 前方敵戦艦! 撃てぇ!!」

 直後、ジェイアークの砲塔から強力な反中間子ビームが発射される。

 出力不足の為か、バリアを展開していない機界城の外壁が、放たれた幾筋もの光条の数だけ貫かれ、爆発していく。

「ぎゃぁぁぁぁぁっ!」

 大きなダメージに苦悶の叫びを上げたパスダーは、ジェイアークの艦砲射撃から逃れる為、機界城を一時後退させた。 

 その隙に合流する勇者達。早速通信回線が開かれる。

 

『凱兄ちゃん!!』

 懐かしい声と共に飛び込んできた顔に凱は少なからず驚きを覚えた。

「護! 帰って…きたんだな」

『うん!』

『久しぶりだな、サイボーグ…いや、もうサイボーグではないのだったな…凱』

「J! やはり生きていたのか…」

『当然だ! 貴様との決着をつけるまで、私は死なん!!』

「相変わらずだな…お前は」

 一瞬、周囲に流れる和やか(?)な空気。だが、それも機界城からの雨のようなビームに打ち砕かれた。

「おのれ…人間ども!!」

 再生を終え、機動部隊、そしてジェイアークにビームを乱射する機界城。

「話は後だ!! まずはこのデカブツを叩くぞ!!」

「「「「「オウ!!」」」」」

 凱の声で体勢を立て直す機動部隊。それを横目に戒道少年が護に問い掛けた。

「ラティオ。彼等に君の新たな力を見せる良いチャンスのようだね」

「戒道達もね」

「ああ…」

 互いに笑みを交わす2人。

「それじゃあ…いくね」

 その言葉が終わるか否か、ジェイアークのブリッジから消える護。次の瞬間、護は浄解モードとなり、ギャレオンの近くに浮かんでいた。

「いくよ! ギャレオン! 」

 答えるように吠えたギャレオンが、 護の体を鼻先で押すようにして、 後ろから放りあげた。

「フュージョン!」

 声と共に護の体はギャレオンの中へと吸い込まれ、そのままギャレオンが変形を開始する。そして、目に緑の光を宿しその体は変形を完了した。

(ヴィクトリー)! ガイ! ガー!!」

 機体の大きさはガイガーと変わらない。だが、両腕に装備されたブレード、背面部の大型ブースターなどで印象は大きく異なっていた。

「護…」

「凱兄ちゃん…僕もGGGの隊員だよ!」

「そうだな…護、一緒に戦おうぜ!!」

「うん!!」

 次の瞬間、2人は反対の方向へ飛んだ。一瞬の間を置いて2人がいた空間をゾンダーキャッスルの放ったビームが薙ぎ払っていく。

「砕け散れ! 勇者ども!!」

 そう言いながらパスダーはVガイガーに狙いを定め、ビームを発射した。ビームは正確にVガイガーに突き進む。

「護、避けろ!!」

 だが、Vガイガーはその場から一歩も動こうとせず、両腕に装備されたブレードを展開すると構えを取った。

「レーザーチャージングブレード!」

 声と同時にブレードが光り輝き、光の刃となる。そして―

「はぁっ!」

 次の瞬間、凱達は我が目を疑った。気合と共に振り下ろされたブレードによって、ビームが切り裂かれたのだ。切り裂かれた事でビームの進路が変わり、Vガイガーには掠りもしない。

「ちょこざいな真似を!!」

 怒りに震えるゾンダーキャッスルは再びVガイガーに向けてビームを乱射する。

「そんなもの!」

 そう言うとVガイガーは、両腕のブレードと素早い動きでビームを回避し、そして弾いていく。

 雨のように降り注ぐビームを防ぎながら、Vガイガーは蒼龍王のブリッジに通信を送った。

 

『長官さん。お願いがあるんです!』

「何だね、護君。私にできる事なら協力は惜しまないよ」

『じゃあ、これをお願いします!』

 その瞬間、蒼龍王のコンピューターへデータが送信される。

「これは…ファイナルフュージョンのプログラムか!?」

『新しいファイナルフュージョン…ネクストフュージョンを行うには、ファイナルフュージョン同様、承認が必要なんです。だから―』

「そう言う事ならば!! …卯都木君。ネクストフュージョン…承認!!」

 新しい承認に若干興奮気味で指示を下す大河長官。

「了解! ネクストフュージョン…プログラムドライブ!!」

 間髪いれず、命がプログラムを実行する。

 

「ラティオ、ネクストガオーマシンヲ切リ離スゾ」

 次の瞬間、ジェイアークの船底に繋がれていた機体が切り離され、Vガイガーへ向けて飛び立った。

 機体は途中で更に4機に分離し、己の主の下へと向かっていく。

「重戦闘機とドリルタンク、それに2機の小型戦闘機。これが新しいガオーマシンか!」

「ネクスト! フュージョン!!」

 ビームを凌いだVガイガーから緑色の霧が吹き出し、竜巻に変わる。

 その中に4機の新ガオーマシン、ネクストガオーマシンが突入し、Vガイガーの元に集結した。

 同時に各マシンは変形を始め、合体が開始される。重戦闘機は両肩と背面部に、ドリルタンクは分離して両腕に、そして2機の小型戦闘機はそれぞれ右足と左足にそれぞれ結合する。

 そして、電磁竜巻を少しずつ吹き飛ばし、頭が現れる。頭の次に肩、胴、足。やがて全身が現れる。

 ブルーをメインカラーとしたボディに赤いショルダー。そして、白銀のフェイスマスク。

繊細さの中に力強さを持った巨人が名乗りをあげる。その名も。

「ネクスト! ガオ! ガイ! ガァァァァッ!!」

「こちらも続くとするか…フュージョン!!」

 叫びと共に、ジェイバードへ吸い込まれていくソルダートJ。

「ネオジェイバード、プラグアウトッ! メガフュージョン!!」

 ジェイキャリアーが折れ曲がり、胴体を形作る。同時にジェイバードが3つに分離し、頭部と両腕部になってそれぞれジェイキャリアーと結合する。

 そしてカメラアイに光が灯り、圧倒的なパワーを持ったジャイアントメカノイドが咆哮をあげる。

「ネオ! キング! ジェイダァァァァッ!!」

 機体の大きさは、キングジェイダーと殆ど変わらない。が、細部が少しずつ違っている。

「皆、一斉攻撃だ!!」

 凱の号令をきっかけに、勇者達が一斉攻撃を開始した。

「了解しました! ウルテクビーム、全斉射!」 

 超竜神の両腕と両腰に装備された火器から放たれた高出力のビームが―

「唸れ疾風! 轟け雷光!双頭龍(シャン・トウ・ロン)!!」

 撃龍神が放った龍の形をした荷電粒子エネルギーが―

「輝け閃光! 貫け暗黒! 光と闇の舞い!!」

 天竜神が放った大量のミサイルと高出力のメーザーが―

「ハイパーリフレクタービーム、発射!」

 ボルフォッグの叫びと共に白虎王が放つ強力なビームが―

「ブロウクン! ファントォームッ!!」

「10連メーザー砲! 反中間子砲! 同時斉射!!」

「ブロウクン! スマッシャー!!」

 そして、ブレイブガオガイガーが放った必殺の鉄拳。ネオキングジェイダーが放つメーザーと反中間子ビーム。ネクストガオガイガーが放った必殺の鉄拳が、一斉にゾンダーキャッスルに襲いかかる。

 次の瞬間、ゾンダーキャッスルのバリアは脆くも崩壊した。

「ば、馬鹿なっ!」

 パスダーの叫びを打ち消すように、バリアが崩壊したゾンダーキャッスルへ、勇者達の攻撃が一気に襲いかかる。

「ギャァァァァァァァッ!!」

 閃光、そして大爆発。ゾンダーキャッスルは跡形もなく消し飛んだ。

 

 

 その光景に再度沸き立つ蒼龍王のブリッジ。

「やった!!」

「地球は、救われた!」

 口々に安堵と喜びの声をあげる面々。しかし、その雰囲気は一瞬で破られた。

『まだ終わってないよ! パスダーが!!』

 護の言葉に一斉にモニターを見つめる大河達。そこには、辛くも破壊を免れたパスダーが写っていた。

 

「パスダー!!」

「心弱きモノどもよ…我を倒したくらいでいい気になるな……」

「なんだと!!」

「我は尖兵に過ぎぬ…偉大なる皇帝陛下が降臨なされれば貴様等など!!」

「皇帝だと! そいつは何者だ!!」

「皇帝陛下の御力を持ってすれば…」

 凱の質問にパスダーは答えない。ただひたすらうわ言のように同じ台詞を繰り返している。

「隊長、もはや何を聞いても無駄です。一気に止めを!」

「……ああ…」

 超竜神の言葉に凱が頷き、再度ファントムリングを展開した瞬間!!

「貴様等に我は倒させぬ! 消える時は皇帝陛下の御力で!!」

 パスダーはESウインドウを展開し始めた!

「逃がすか!!」

「皆、僕に任せて!!」

 追いかけようとする凱達を止める護。

「護?」

「これで、一気にカタをつける!!」

 唸りとともに緑色の閃光に包まれるネクストガオガイガー。両腕を交差させ、一気に左右に広げるとあの技の名前を叫ぶ!!

「ヘル! アンド! ヘブン!!」

 ネクストガオガイガーの両腕に異なる2種類の光が輝く!

「や、やめろ…」

 その光に畏怖の叫びをあげるパスダー。

「ゲム・ギル・ガン・ゴー・グフォ…」

 呪文の詠唱と共に両腕を徐々に合わせていく。そして両手が合わさった瞬間、神々しい光が周囲を包む。

「ウィータッ!!」

 次の瞬間、凄まじい光の奔流が一直線にパスダーに向かっていき、直撃する!

「ギャァァァァァァァァ!!」

 光が消えた瞬間、パスダーは跡形もなく消滅していた。

「凄い…」

「お見事です…護隊員」

 次々と感嘆の声をあげる凱達。

 

 その映像に、蒼龍王のブリッジに張り詰めていた空気が、今度こそ和らぐ。

「…何とか…なりましたね」

「うん…何とかなったねぇ」

 正樹と紫苑も安堵の表情で言葉を交わす。

「よし、機動部隊全機帰還せよ。牛山君、ジェイアークを繋留できるスペースはあるかね?」

「はい、第55ブロックなら繋留可能です」

「だそうだ。J、どうする?」

「…断る」

「Jさん…」

「我々は我々でやらせてもらう」

「そうか…」

「と、言いたい所だが…」

「え?」

「今回の敵はバラバラに戦って勝てるような相手ではない。ありがたく使わせてもらう。アルマもそれでいいか?」

「この船の主はJ、君だ。君の決定なら僕は従うだけさ」

「それでは、戒道くん。君達も我々と一緒に戦ってくれるのかね?」

「出来るだけ努力はさせていただきます」

 大河長官の問いに、滅多に見せない笑みを浮かべて、戒道は答えた。

「それにしても…護。そのネクストガオガイガーは一体誰が…」

「うん、それはね」

 話を始めようとした次の瞬間、護は強烈な悪寒を感じた。

 今まで感じた事がないほど強大なパワーを持ち、かつ異質なゾンダーの気配。たまらない不快感と不安が、強烈に護の胸を締め付ける。同じような事は凱と戒道にも起きていた。

「うっ……な、何か……来る! すごく……すごく邪悪なものが!」

「なんですって!?」

「敵の新手か!?」

「いや、普通のゾンダーじゃない。ゾンダリアンや…原種とも違う…だが…」

 だらだらと脂汗を流しながら、凱が呟く。そのただならぬ凱の様子を、モニター越しに見つめる命。

「か、戒道……この気配……」

「ああ。すさまじく邪悪な気配だ……僕も初めて感じる」

 戒道は、言いながら厳しい視線をその気配の方へ向けた。

「これほどのパワー……いったいどんな奴なんだ」

 

 異変はブリッジでも感知された。異常を告げるサイレンがけたたましく鳴り響く。

「何事だ!」

「オービットベースの前方500kmの地点に、ESウインドウ開きマス!」

「そんな近くにか!!」

「今までに感知された事が無い程の巨大な物です…」

「何が出てくるんだ…」

 緊迫した雰囲気に包まれるブリッジ。機動部隊も一斉に攻撃態勢にはいる。

「ESウインドウの拡大…停止しました」

「み、見て!」

 命の言葉に、全員の視線がモニターに集中する。そこからゆっくりと現れたのは。

「人?」

「モニター最大望遠!」

 最大まで拡大されたモニターに移されていた映像。

 それは白銀の仮面と闇のように黒いマントのせいで正確な姿は確認できないが紛れもなく人であった。

「信じられん…」

 大河も驚きに目を見開いたままで言葉を発した。

 

「我が名は機界皇帝インフェルノ……」

「機界皇帝?」

「GGGの勇者諸君…そして『星間連合』の勇者達よ。先程までの戦闘は一部始終見せてもらった…。見事なものだ…」

 インフェルノは淡々と話を続ける。その姿は隙だらけだ。今、攻撃すれば99…いや、100%撃破できる。

 しかし…。

「あいつに飲まれてるとでも言うのか…」

「動けん…」

 凱も、Jも、そして機動部隊の全ての勇者達が全くと言っていいほど動けなかった。

「役立たずとはいえ、我が方の戦艦一隻を沈めたのだからな…」

 そう言うとインフェルノは、右手を無造作に突き出した。

「こちらも礼をさせてもらおう…」

 次の瞬間インフェルノの右腕から小さな波紋が放たれた。波紋は非常にゆっくりと、そして一直線にオービットベースへと向かっていく。

「ッ!! 皆、逃げて!!」

 

 何かに気づいた護の悲痛な叫びを聞き、大河は咄嗟に指示を下す。

「オービットベースへ通信! 出力最大で、プロテクトシェード緊急展開!!」

「了解!!」

 直後、ヴン、と言う音とともにオービットベース全体にプロテクトシェードが展開される。

「愚かな…」

 波紋がプロテクトシェードに接触する。数秒の沈黙。響き渡る轟音と閃光。そして爆発。

「ば、馬鹿な…プロテクトシェードが、こうも簡単に…」

「被害状況は!!」

 正樹と紫苑が猛烈なスピードでキーボードを操作する。そして導き出された結果に、紫苑と正樹は、ほぼ同時に絶望的な声をあげる。

「第8、9、25、47ブロック大破!! 爆発はどんどん広がっています!」

「メイン動力炉出力21%にまでダウン! 絶望的です…」

「もう1発来ます!!」

 次の瞬間、再び起こる爆発と閃光。そして轟音。

「大気循環システム、ならびに第1、第3、第4サブ動力炉機能停止!!」

「第12、15、24ブロックの空気流出、止められません!!」

 大河はギリッと歯噛みして言った。

「生存者を全てヘキサゴンに集めるんだ…」

「長官…それは……」

「現時点を持ってオービットベースを放棄する! 総員へ退避命令!!」

 隊員達は愕然として大河を見た。大河は苦渋の表情を浮かべて指示を下す。

「何をしている! 急げ!!」

 

 爆発を繰り返すオービットベースを見ながら、インフェルノは邪悪な笑みを漏らした。

「どうやら、終わりのようだな…脆いものだ」

 その時、オービットベースからヘキサゴンが分離し、地球へと降下していく。

「脱出用ユニットか…無駄な足掻きを…ひとおもいに楽にしてやろう!」

 そう言うとインフェルノは再び波動を放とうとする…が。

「やらせるか!! ウォォォォォッ!!」

 怒りの叫びをあげながら、インフェルノに殴りかかるブレイブガオガイガー!

「喰らえ!!」

 だが、その拳はインフェルノの寸前で、まるで見えない壁に阻まれたかのように、ピクリとも動かなくなる。

「なんだと!!」

「無駄な事を…」

 そう呟いたインフェルノが、軽く右手の指でブレイブガオガイガーの拳を弾いた瞬間、ブレイブガオガイガーの右拳は粉々に砕け散り、その巨体は数百m以上吹き飛ばされた。

「うわぁぁぁぁぁっ!!」

「消えろ」

 そこへ放たれる追い討ち。強力なエネルギー波が、ブレイブガオガイガーの頭部に向かって走る。その時―

「させるかぁ!」

 超竜神が両者の間に割って入った。防御を固め、その体自体を盾にエネルギー波を防ごうと構える。

 超竜神の両腕とミラーシールドを消し飛ばし、さらにその胸部をわずかに抉って、消尽するエネルギー波。だが、息を付く暇もなくインフェルノは再度攻撃を仕掛けようと手を翳す。

「唸れ疾風! 轟け雷光!双頭龍(シャン・トウ・ロン)!! 」

「輝け閃光! 貫け暗黒! 光と闇の舞い!!」

 そこへ、撃龍神と天竜神の同時攻撃が、インフェルノに向かって放たれる。

「…フン」

 だが、それらもインフェルノが鬱陶しげに左腕を軽く払っただけで、まるで見えない壁にでも当たったかのように跳ね返され、撃龍神達に襲い掛かった。

「ぐわぁぁぁぁっ!?」

「きゃぁぁぁぁっ!?」

 跳ね返された自らの攻撃を受け、吹き飛ぶ2体。咄嗟に防御はしたものの全身に大きなダメージが刻まれる。

「今のは!?」

「はっきりとは確認できませんでしたが…恐らく、空間を湾曲させたものと思われます…」

「そんなことができるとは…」

「これが機界皇帝の力…」

 その信じがたいパワーに誰もが言葉を失う。その沈黙を破るように護が叫ぶ。

「これならどうだ! ヘル! アンド! ヘブン!!」

再びネクストガオガイガーの両腕に異なる2種類の光が輝く!

「ゲム・ギル・ガン・ゴー・グフォ…ウィータッ!!」

 凄まじい光の奔流が一直線にパスダーに向かっていく。

「………」

 インフェルノはバリアを展開し、身じろぎひとつしない。だが、今までの攻撃ではバリアを張らなかった事を考えれば、その差は非常に大きかった。

「この程度の力では我は倒せん!」

 バリアを展開したまま、インフェルノは右腕を前に突き出した。次の瞬間、突き出した右腕から、強力な波動が放たれる。

 聖なる緑の光。

 邪なる紫の光。

 巨大な2つの力が、真正面から激突し、凄まじい光が巻き起こる。

「物凄い光だ!!」

「どっちが勝ってるんだ!」

 強烈な光が治まった後、凱達が見た光景。それは。

「互角……!?」

「いや、護が押してる!!」

 凱の言葉どおり、ネクストガオガイガーの放つ緑の光が、インフェルノの放つ紫の光をじりじりと押し戻し始めている。

「うぉぉぉぉぉぉっ! ハイパァァァモォォォォッドッ!!」

 護が、雄叫びとともに力を込めるとGの輝きがいっそう強くなり、肩アーマーが変形し、放熱フィンが展開。

 そしてフェイスマスクが左右に開き、凛々しい口元が露になる。

「お前なんかには絶対に負けない!!」

 緑の光は、さらに紫の光をインフェルノの方へと追いやっていく。だが、凱達が勝利を確信したその瞬間、インフェルノの左腕がゆっくりと上がり凄まじい閃光が迸る。

「インフェルノの左腕に巨大なエネルギーな反応が!」

「なにっ!?」

 ボルフォッグの言葉に凱達が息を飲んだ次の瞬間。

「調子に……乗るなぁ!!」

 叫びとともにインフェルノの左腕からも波動が放たれる。

「ぬうあああっ!!」

 2つの波動は、急速にヘル・アンド・ヘブン・ウィータの光を押し返していく。

「ま、負けるもんか…」

 必死になって波動を押し戻そうとする護。しかし、波動は凄まじい勢いで護に迫る。そこへ―

「護! 力を貸すぜ!!」

「ラティオ!!」

「助太刀するぞ!!」

 ブレイブガオガイガーとネオキングジェイダーが駆けつけた!!

「「はぁぁぁぁぁっ!!」」

 叫びと共に2体のエネルギーレベルが、一気に限界ギリギリまで跳ね上がる。そしてブレイブガオガイガーは、両腕を腰に構え、ネオキングジェイダーは、左足を後ろに下げ、右腕を突き出した。

「喰らえっ! メガ! Jクォースッ!!」

「貫けっ! ブレイブ! ハァァァット!!」

 その瞬間、雄叫びと共にネオキングジェイダーの右腕から放たれた火の鳥が、ブレイブガオガイガーから放たれた光の矢が、一斉にインフェルノに向けて襲いかかる。そして、数秒の拮抗。

「「「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」」」

 凱が、Jが、護が吼えた。

 次の瞬間、強固なバリアを貫いて、火の鳥がインフェルノの右腕を、光の矢がインフェルノの左足を吹き飛ばす。

「…ぐはっ!!」

 初めてインフェルノが悲鳴をあげた。そして聖なる緑の光が、インフェルノの全身を飲み込んでいく。

 光が消えた時、インフェルノは完全に消滅していた。

「…や、やったの?」

「やったのか…」

「そのようだな…」

「勝った…勝ったんだ!!」

 歓喜の表情を浮かべる護。凱が、Jが、超竜神達がお互いに頷きあう。

 だが、その時間も長くは続かなかった。

〈…私の影を倒した事がそんなに嬉しいか…〉

「っ! この声は…」

「インフェルノ…」

 地獄の底から響いてくるようなインフェルノの声に全員が凍りつく。

〈なかなか面白いゲームだったよ。これなら暫くは退屈せずにすみそうだ…〉

「なんだと!」

〈また、戦える日を期待しているぞ…それまでせいぜい腕を磨いておくがいい〉

 そう言うと凱達の頭の中に響いていた声は消え去った。

「機界皇帝…インフェルノ……」

「恐ろしい奴だ…」

「……戦いはこれから……。だから…」

「護?」

 次の瞬間、護は意識を失い、ネクストガオガイガーはブレイブガオガイガーに倒れかかった。

「おい、護……護! しっかりしろ! 護!!」

 凱の呼びかけに護は答えない。代わりに聞こえてきたもの。それは―

「寝息?」

「眠ってるのか…」

「無理もありません…あれだけの力を放出したあとなのですから…」

 ボルフォッグの言葉にその場にいた全員が大きく頷く。

「よし、俺達も帰還しよう。J、一緒に来てくれ」

「それは構わんが…あのオービットベースとかいう基地は破壊されたのだぞ。何処へ帰還すると言うのだ?」

 Jの疑問に凱は自信に満ちた表情で答える。

「ついてくればわかるさ」

 

 

 

君達に最新情報を公開しよう!!

 

Zマスター、そして新種との戦いから5年後。再び地球は狙われた。

迫りくる機界皇帝の尖兵!!

燃え盛る炎の中、ついに3体目の勇者王が覚醒する。

今、君は新たな伝説の幕開けを目撃する。

 

勇者王ガオガイガーR -EPISODE03-

 

『勇者王再誕!!』

 

次回もこのURLにネオ・ファイナルフュージョン承認!!

 

 

これが勝利の鍵だ!!

 

『ガオガイガーR』

 

 

 

勇者王ガオガイガーR用語辞典

 

第3回『ネオ・ディビジョンフリート』

 

マスター戦及び機界新種戦で、壊滅的被害を受けたディビジョンフリートの後継として開発された機動防衛艦の呼称。通常は『ネオ・ディビジョン』と略される。

ディビジョンフリート同様4隻が建造されており、それぞれに東西南北を守る聖なる獣『四神』の名が与えられている。またの名を『聖獣艦隊』。




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