ぐだ子のぐだぐだ旅   作:魂魄せんむ

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 この作品には、近鉄沿線市町村に対する作者の偏見が多数盛り込まれておりますが、決して悪意はございませんので、どうかご了承ください。


第3話 チャリで山越えはキッツいよ

 大和神社(おおやまとじんじゃ)は奈良県天理市に位置する神社である。日本大国魂大神(やまとおおくにたまのかみ)大地主大神(おおことぬしのおおかみ))、八千戈大神(やちほこのおおかみ)御年大神(みとしのおおかみ)を御祭神とし、毎年4月1日には例祭(通称•ちゃんちゃん祭)が行われる。御正殿は宮中三殿式の特異な御社殿となっており、5社の摂社(せっしゃ)と4社の末社(まっしゃ)がある。また戦艦大和には、この神社の御分霊が祀られた。

 戦艦大和は、誰もが一度は聞いたことのある名前だろう。日本の国力を傾注して建造された巨大な戦艦は、大東亜戦中において輝かしい戦果を上げた。帰還のたび毎に艦長以下幕僚等がこの神社に特別参拝していたという記録もある。

 そのため大和神社には、戦艦大和と巡洋艦矢矧外(やはぎ)駆逐艦8隻の戦没将士英霊3721柱が合祀されており、国家鎮護の神として祀られている。

 鳥居から本殿まで続く参道の長さは戦艦大和と同じ長さであり、道幅は戦艦大和の4分の1である。

 私は境内にある戦艦大和の資料室にいた。資料室内には、大中小の大和の模型が展示されている。大きいものだと乗組員まで再現されており、製作者のこだわりを感じる。

 15分ぐらい見ていたが、そろそろ移動しなければ今日の予定が狂ってしまうので、もう少し見ていたい気持ちを抑えながら、私は大和神社を後にした。

 

 次に私が向かうのは、飛鳥寺(あすかでら)。場所は大和神社がある天理市から南に下り、近鉄大阪線の線路を超えた先の明日香村になる。距離にして約10キロの道のりである。

 私は自転車でひたすら国道169号線を南に下った。JR桜井線の線路を越え、イオン桜井店を通過し、近鉄大阪線の線路をくぐり、ようやく「阿部」という交差点で右に曲がった。

 「阿部」と聞いて一瞬とある男性の姿が頭の中に浮かんだが、すぐに消え去った。ホモに用はない。

 交差点の辺りは、線路の北側とは違い、飲食店などが立ち並んでいた。

 しばらく直進し、ガソリンスタンドの角を左に曲がると、景色は一気に変わった。

 建物が見当たらない。一面が畑で、どこからか何かを焼いている臭いがする。平坦だった道が急に坂道に変わる。キツい…。自転車でこの坂はキッツい…!

 それもそのはず、私が越えようとしていたのはただの坂ではなかったのだ。気づいたのは後になってからだが、そもそも坂ではなかった。

 天香久山(あまのかぐやま)。古代の和歌などに詠み込まれた、日本人なら一度は耳にしたことがある名だろう。

標高自体はさほど高くないが、大阪の天保山(てんぽうざん)よりは高い。自転車で越える人はまずいない。

 このことを後日、カルデアの職員に話したところ、からかい混じりに、

「さっすが立花ちゃん、俺達にできないことを平然とやってのける。そこに痺れる憧れるぅ〜!」

 と、言われてしまった。

 とにかく、この山を自転車で越えるのは正直言って、オルレアンやセプテムで1日中歩くよりも辛かった。

 やっと下り坂になると、一気に足の力が抜けた。

「もう…、漕げないよぉ…」

 息を切らしながら私は独り言をつぶやいた。

 道がようやく平坦になると、私は再び足を忙しく動かした。

 あぜ道を抜け、広い道路に出た。飛鳥寺はもうすぐそこだった。

 昔ながらの建造物が並ぶ密集地帯の一角に、飛鳥寺はあった。

【挿絵表示】

 

 規模は小さく控えめだが鐘があり、つくことができる。

 ゴーンという音が響く。煩悩がこれで消えるのか。とある英雄王のサーヴァントなら、

「貴様自身の頭で鐘をついてみろ。煩悩が(他の記憶と共に)消えるぞ」

 とか言いそうだ。

 

 飛鳥寺を出発し、次に向かったのは奈良県立万葉文化館(ならけんりつまんようぶんかかん)だ。

 飛鳥寺からすぐのところにあり、建物内はとても広く、奈良時代の文化や生活を中心に展示があり、とても興味深かった。時間がなかったので、あまり見れなかったが、また時間があるときに来たいな。

 

 万葉文化館から自転車を漕いで、橿原神宮前(かしはらじんぐうまえ)駅に向かった。途中には古墳がたくさんあったが、ぶっちゃけ誰の墓だかわからなかった。

 駅前の駐輪場で自転車を返し、駅の中に入った。時間は13時05分を過ぎたばかりだった。

【挿絵表示】

 

 私の乗る予定の列車は、13時24分発の特急 吉野(よしの)行きだ。特急券はまだ買ってなかったので、駅の発券機で座席をとった。

 一段落ついてふぅ、とベンチに腰を下ろすと、私のおなかがぐぅぅ〜と鳴った。

「おなかすいたなぁ〜」

 気づけば自宅(カルデア)を出てから何も口にしていなかった。しかし、あと20分足らずで列車は来てしまう。私は駅の売店に向かった。

 すると、柿の葉寿司が目に入った。迷わず私はそれを買った。

 私はホームで列車が来るのを待った。隣のホームから、列車の接近を知らせる放送が流れている。普段なら聞き流しているが、聞き流せなかった。

 しばらくして入線してきたのは、見たことないブルーの車両だった。

 「青の交響曲(シンフォニー)」。近鉄が去年から走らせている人気の観光特急だ。チケットをとるのが難しく、車内ではスイーツなどが食べられる。

 ちょうど私のいるホームにも、乗る予定の列車が入線してきた。

 2つの列車はきれいに並んだ。青の車体と黄色の車体。見れただけでも、感動のあまり私の目頭は熱くなった。

【挿絵表示】

 

 私は列車に乗り込み、座席についた。しばらくして、発車した。青の交響曲は大阪阿倍野橋(あべのばし)方面へと消えていった。




 どうも、魂魄せんむです。
 今回はここで文体のことを1つお話しましょう。
 皆さんは私の文章を見てどのように感じましたか?大体の人は「堅苦しい」だとか「古くさい」と思ったかもしれません。自分でもうすうす思ってます。
 では、なぜこんな文章になってしまったのか?私はもともと本を読むのは好きでした。特にミステリーが好きで、小学生のときから西村京太郎さんの作品を読んでました。そうなんです。私の小説のルーツは西村京太郎なんです。なので、影響された私はこのような昔ながらの文章になっているのです。
 最近は少しずつですが、ラノベを読んだりして、みなさんが「読みやすい」と思えるような文章づくりを日々研究しています。
 でも、この作品ではあまり文章づくりは変えたくないですね。ほら、統一感は大切でしょ?
 では、今回はここまで。次回をお楽しみに〜。
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