艦隊の咆哮~鋼鉄の傭兵団~    作:正海苔

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 引き続き(※)は設定集に記載しておりますので、そちらを拝見してください。
 
 2017年11月20日


第1章 その世界に降臨した異形の鴉
第1話


艦長以下乗組員は全員。眩い閃光と共に、あの蒼白い光の壁(・・・・・・)を目撃してから全員が一斉に気を失ってしまった。そして、艦そのものが 蒼白い光の壁(・・・・・・)を突破した後に、目を覚ますところから始まる……。

 

 

×月×日 ???上 ???? ()

 

 

「…長、…艦…。艦長!」

「……。……ここは…俺は、一体?」ギシッ

 

 八咫烏は、副長の声がする方へと体の向きを変えたが…肝心(・・)の副長の姿()はどこにも居なかった。そして、自分たちの護衛に同行してくれていた。艦艇の姿は全て消失していた(・・・・・・)。ふと不思議な事に頭の中であの時…『超摩天楼Ⅱ』艦長が死にぎわの際に漏らしていた言葉に、疑問を思っていた。

 (しかし・・・。奴らの最後に言った言葉が気になるな。)

 

 そしてどこからか…副長の声が聞こえてきたのだ。 

「艦長、申し訳ないですけど。こっちに顔向いてもらえませんか。」

「え? もう向いているけど。」

 

 副長が指定してきた方向に、顔を向けるとそこには何も無かった。だが、不自然なほどに何故かどこからか、視線がチクチク感じていた、すぐ近くに何か(・・)いるということに。

『分かりました。それじゃあみんな一斉に声を出そう、いいかな〜』

「「「いいとも~!!」」」

「・・・・えっ!?」

 その副長たち乗組員の姿を見て、八咫烏は両手を広げては。この世とは思えない顔つきはまるで「ムンクの叫び」が如く、大声で叫んだ。

「・・・・・なんじゃこりゃー‼︎」ヒェー

 

 乗組員全員のあられもなく見る 面影がない(・・・・・)姿に変わってしまっていると言うことにおどろいたが、 八咫烏(川嶋)は、それを見た時点で無理も無かった。どうやら副長達から事情を聞いたところによると。八咫烏こと川嶋は艦息となり、副長らみんな身長50〜60cm位の大福顏の妖精になっていたが、それに驚いていた矢先。突如、GPSや通信衛星、電子機器の警報が一斉に鳴り響き、まるでたたき起こされたかのように全員が一斉に驚き。その警報をすぐさま理解した艦長(八咫烏)は、彼らに一度。意識が回復したものたちから、急ぎ艦内状況の把握と関係各所の連絡を急がせていた。

 

「・・・・各部署、状況を報告せよ!」

 

 回りは艦内状況の把握と関係各所の連絡を急がせている最中。彼は艦長席に戻ってはその席に座り、先ほどのことを思い出していた。

 

 (確か俺は、あの時…。いきなり俺たちの目の前に蒼白い光の壁(・・・・・・)が開いて、何かの拍子で気を失ったんだっけか…。)

 

 そう内心思っていた矢先。状況確認が取れた部署から、連絡が入ってきた。()

 

「こちらSMC(※用語①) 。GPS・通信衛星、共に異常なし!」

「機関制御室。電子機器に一部異常あり!」

「統合通信管制室、護衛艦艇全艦と連絡途絶。ならび本社総司令部、基地司令部と連絡取れず」

「こちらSCC(シップ・コントロール・センター)艦内各所全て、異常なし!」

 

矢次早に流れてくる情報を艦長や副長ら幹部の面々は、的確にこの問題に処理していくと・・・意外にも早く現時点における。今現在の状況が把握できた。 ()

 

「・・・各部署の情報をまとめると、ざっとこんな感じかな? まぁ・・・みんなの姿()には驚くが、そればかりは仕方ないか。『八咫烏』全乗組員全員の安否は確認済み。GPSや通信衛星は使用可能。確実に起きていることが、本社総司令部並び基地司令部、そして護衛に同行してもらっていた空母戦闘群とも連絡途絶・・・か、それと副長。皆起きて気が付いたらそんな姿になっていました(・・・・・・・)。というのか?」

「はい艦長、その通りです。いやぁ~自分も起きたらびっくりしましたよ。まさかこんな姿になっちゃうんですからね。それも妖精とやらにですよ!いやはや、恐ろしいものですな」

 

 そう言って副長は苦笑いし。八咫烏は艦長席から席を外し、航海艦橋(第1艦橋)左舷側ウィングに通じるドアに向けて男は歩きだし。そこからから外に出て、瞬時に男は周りを見渡してみた・・・。が、どう見回しても…前部艦橋側から艦首までに11基の61cm砲が縦や艦橋周辺に一列して並ぶように鎮座しており。その周辺を速射砲や各種機関砲。果ては、事あるごとに副砲替わりに使用していた超電磁砲も見受けられるし。更に甲板には無数のVLSが設置していてるから、間違い無く自分が艦長(八咫烏)を務めていた艦に間違いは無かった。

 

「艦長、これからどうしますか?」

 副長からの質問に、八咫烏は両腕を組んで考え事をしていた。

 

「そうだなぁ。本社や基地にも連絡が取れずじまいだし。どっかの国に身を寄せるにもいかないし・・・。 とりあえず副長、今の現在地と。艦の兵装・艦載機等の稼働状況を確認してもらえるか? 」

 その質問に副長は、おそらく各部署からの伝令兵だろうと思う若い兵士たち(大福顏だから分からん)が持ち込んだ報告書を受け取り。手元に取ってはそれを読み上げていた。

「それについては。先程、航海科が位置測位の確認を終えております。まず現在地関しては・・・同じ南回帰線上ですが、驚かないでくださいよ?なんといきなり大西洋上から。ここ南太平洋(・・・・)イースター島北西約600kmの位置に飛ばされております! だからGPSや通信衛星には、”送受信エラー”という異常反応が表示されていたんでしょうな」

 副長は、いま手元に持っている報告書を続けざまに読み上げていた。

「砲術長・砲雷長・水雷長の三名からの報告によると全兵装使用可能という報告が上がっており。また、第8教導航空軍司令官と海兵教導旅団長からも同様の報告が入っております。さらに本艦に搭載されている各種艦載艇もすべて、異常は見受けられず。使用には問題有りません」

「わかった。ご苦労様」

 

 副長からの報告が終わり。それぞれが持ち場に戻ろうとすると、副長は何か言い忘れたかのように艦長のところまで戻って行き。話忘れたことを付け加えでこう話した。

 

「そう言えば艦長。アレ(・・)どういたします?  確か今、艦内のコンテナや倉庫に分散して保管している。 例の(・・)ヤツ」

「やっべぇ、そうだった。 アレ(・・)の存在すっかり忘れていたわ」

 副長が言うアレ(・・)とは、言葉通り枢軸国や連合国から戦争賠償金として、米ドルや日本円等の資金、金塊、貴金属、宝飾品等と、八咫烏艦内の倉庫などに保管していた。

 さらにA.O.S.Cは、元の世界における前大戦と今大戦のドサクサに紛れて、全社員や乗組員に対する戦争終戦後の終生退職金(・・・・・)とでっち上げ。敵対関係にあった「灰色の国家達」が世界各地に隠していてあったと言われていた。金塊や宝石類の大半を差し押さえと言う・・・掻っ攫いをしていたことになる(当然、恨まれても文句は言えない)。

 この話を聞いて更になって思えば、別世界とは言えど。もしそれらを市場へ放出れば時価でも数千兆ドル以上の高額にはなると言われた。だがもし、そんなものが経済市場へ流出すれば、経済関係は簡単に崩落してしまう。

 たとえ放出しなくても、それが存在するとわかれば、それらの価値が一気に大暴落すると国際経済が大混乱するのは間違いなかった。

 これらの内訳だけでも、艦内車両甲板の一角にあるコンテナや空き倉庫にはまだ。二万七五〇〇トンの金塊に、ダイヤモンドだけで四二〇〇キロ、その他の宝飾品だけでも実に七八四〇キロ、銀やプラチナは軽く見てもそれぞれ三万五〇〇〇トンはある。

 しかもダイヤモンドやその他の宝飾品のすべてが、工業用ではなく第1級の宝飾品につかわれる代物ばかりで。さらに (八咫烏)自身が持つ弾薬・燃料・軍需資材を無限に(・・・)生成してしまう特殊な能力。当然これでは兵站という概念が、根底から否、この世から崩れさるという非現実的な現象に直面して、多くの軍関係者が狂喜乱舞するのは間違いない。

 ただ一言で言えば、”この世界で最も裕福な傭兵軍団で、間違っても敵にしてはいけない軍団”なのは、間違いない。

 

 八咫烏は艦長席に座ったまま。これから先のことを思い、少しばかり思案に老けていった・・・が、その時。誰かが左側からに自分に抱きついてきたのだった、そして顔を左側に向けるとそこには洋上デジタル迷彩服(※用語②)着用し左腕に医療グループ所属”衛生兵”の証明である。赤十字のワッペンを付け、襟の両側に中佐の階級章をつけた八咫烏こと”川嶋正之”と婚約した一人。 (飛鷹)が何故か、彼のそばにいたのだった。

 だが、なぜか少し暗い顔をしていたのだった。仕方なく八咫烏は、少し話を聞いてみることにした。 ()

 

「どうした凛?オレなんかまずいことをしたのか・・・」

 だが彼女は、首を横に振ってそれを否定したのだ。だけど、今度は彼女の口から色々と話し始めた。

正之(八咫烏)・・・私、最初に貴方にあった時。 (飛鷹)(隼鷹)、前の記憶を覚えていない(・・・・・・)って言ったの覚えてる?」

「あぁ・・・覚えているよ」

 

 実はこの女性二人。 (飛鷹)(隼鷹)(※人物③)は、元の世界の記憶を喪失したまま。正之(八咫烏)(※人物④)のいる世界に飛ばされた別世界の人だった。だが (飛鷹)の言葉に、少し疑問を抱いた。この後口にする言葉で、結果がどうであれ。それを今の状況を覆せるものではないと彼はそう認識して、こう問い始めた。

 

「何があった。教えてもらえるかな?」

「私・・・。 私と翠、すべて思い出した(・・・・・)のよ」

 

 彼は彼女の一言「思い出した」という言葉に、もしやと思い。聞き返してみきた。

 

「思い出した・・・ということは、まさか凛!記憶が全部。戻ったのか(・・・・・)!」

 そう言って彼女は。それに答えるかのように首を縦に振っては、短い言葉を発した。

「・・・うん」

 彼こと八咫烏はそれを瞬時に理解し。その言葉を聞いては彼女に向けて、こんな質問をしてみた。

「凛・・・一つだけ、聞いてみたいことがあるんだ。一体この世界は・・・どこなんだ! 教えてくれないか?」

 

 八咫烏の言葉に、副長以下幹部たち全員がこのやりとりを耳にしていた。()

 

 そして彼女こと(飛鷹)の口から、この世界がどういうところなのかと言う事を。そして、いきなりトンデモない戦争(・・)に巻き込まれていることを瞬時に理解した。

 

「この世界は・・・。 この世のどこかで亡くなった魂と共に具現化した怨霊深海凄艦(・・・・)と、人類を守るために大戦中の艦から実体化し人の姿を持つ兵器艦娘(・・)です。今もこの世界のどこかで、艦娘と深海凄艦との戦闘が続いています。 そして私達(飛鷹・隼鷹)の夫であり貴方たちの艦長は、八咫烏(川嶋正之)という艦息になってしまったのです!」

 

 この凛こと飛鷹と言う女性から話を聞いた全員は、硬直し。そしてこう思った。

 

 我々はまた別の世界に来てしまったという認識と、乗組員全員が妖精という姿になり。艦長である八咫烏(川嶋正之)は艦息というこの世界にはないイレギュラーな存在として、この世界に放り投げられてしまったことに・・・・・。

 




この訳もわからない世界に引き込まれて、八咫烏こと傭兵軍団は一体どこに行こうとしていろのだろうか?。



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