今創作意欲が上がっててこっちが集中していますが、忘れてはいません。安心してください。
では、どうぞ!
さてと、やって参りました忍者学校サボりスポット屋上。
そこには俺たち三人とコピー忍者しかいない。そこで何が行われるか。そう、自己紹介である。
…………いや意味わかんないってばねぇぇぇええ!
もっとこうなんかあったんじゃないか?こう胸昂まる熱い展開とか、お前らはまだゴミクズだと叱咤激励を図る鬼教師の図とか。
まぁ、まぁまぁ。……落ち着け。俺は冷静な判断力が売りの完璧主義だぞ。落ち着け。うん落ち着け。
自己暗示をしている間に、どうやら自己紹介が始まってしまった模様。話についていけるか?
「んじゃ、まずは適当に女の子から」
「はい。私春野サクラっていいます。好きなことっていうか人はサスケ。嫌いな人は時間にルーズな人」
成る程、最初から最悪の印象を持たれたなコピー忍者。
女の子の気持ちなんて移ろいやすいものだからな。案外簡単に先生カッコイイ!みたいになるかもしれない。
てか、何気にうちはくんが顔を火照らせているのは俺だけの秘密ダゾ!←自分で言っていて寒気がする。
「ははは…………。じゃあ次はそこの黒髪くん」
「うちはサスケ。好きなこと嫌いなものをくくる必要はないが、野望はある。
うちは一族の再興とともに。ある男、うちはイタチの謎を知ることだ」
説明をしていなかっただろうが、俺は感情が昂ぶると語尾に『だってばよ』『だってばね』の二つに分かれる。
………………あ、俺の説明じゃなくてうちはくんの説明ね!いや、忘れてないよ?ほんとだよ?
うちはくんの一族、うちは一族は何者かの、いやうちはイタチによってある一人の人物を残して惨殺されていた。それはもう無残な事件だ。血が辺りに飛び散り、同胞の目は全て抜き取られ、挙げ句の果てには女の体は性的玩具にされ、欲望の捌け口として使われ、その無い瞳から涙を流して残っていた。
本当に悲惨な事件だった。これはうちはイタチが実行したかのように思われているのだが、だが俺は別の人間だと推測する。
うちはのものが殺された時の悪感情が俺たち九喇嘛と九尾の人柱力の俺に流れ込んできた。
様々な悪感情に吐き気を催しながらも、なんとかその悪感情の元を確認することに成功したわけで、そのことからうちはイタチの犯行の可能性は低いものと自分の中では位置付けされている。
「お前で最後だな。金髪、自己紹介」
「俺はうずまきナルト。好きなことは完璧とラーメンという名の、あの人を夢中にさせる魔力。嫌いなことは不確かと完璧でないものこと。俺は火影になってやる。あぁ、自分の力を使うのは楽しみだってばね」
ここまでくればまじで神が垣間見たかもしれない程の口上を空向かって放つ。
……おっと?三人とも固まっているようだ。嗚呼、口調も変わっているし物腰も変わっているし顔つきも変わっているときた。そりゃポカンともなるわけだ。まぁ、仏頂面よりも驚いた顔をした方が、驚かした甲斐があって楽しい。
「……えっと、お前はナルトでイイんだよな?」
「ああ、勿論だ。この目、頬、髪の細胞の一つに至るまで俺は俺。木ノ葉隠れのうずまきナルトだ。」
「フーン、そう。まァ、そんなことどうでもいいケドね。今からお前らには引くぐらいの演習をやってもらうからさァ」
「「「引くぐらいの演習?」」」
「そーそー。合格率が最も低く、俺は担当の下忍を持ったことはない。その理由がこの"鈴取り"であり、下忍としての自覚がない奴が多いのサ」
コピー忍者がそう言った翌日。「飯を抜いてこないと吐くゾー」とか言っていたが、俺はいつものように、誰に食べさせるでもない手料理を自分に振る舞う。
点数をつけるとしたら、100点を超えるな!なんて言葉を"一人"で掛け合いながら、心慎ましく食べていく。…………精神に九喇嘛はいるけど。
……さて、演習場へ向かうかと、腰を上げてから2秒半に皿洗いが終わり、寝間着のジャージだったはずが、三代目からの下忍祝いでもらった正装とも言えるジャージに変わる。
そのジャージはオレンジと黒の、至って普通のものであるが、これはお気に入りで使い勝手もいい。それこそが重要だ。
演習場に着いたのは、家を出てから僅か1分40秒である。少しかかりすぎてしまったかもしれないが、あのコピー忍者のことだ。どうせ遅れて来るだろうから問題は特にない。
演習場にいたのは、やはりというべきか春野サクラとうちはサスケだった。
まぁ、予想した通りで面白みに欠けるが、当然のことと言える。
「貴方、今まで何してたの」
「俺は至って普通に飯を食べ、演習場に今着いただけだが?」
「いや、貴方は約束の時間丁度にきているし、ご飯食べているし、なんか魂胆でもあるのかと思っただけ」
なんというべきか、俺は女と話すのはそこまで得手としていない。女の心は複雑怪奇としていて変わりやすい。そんな常に変化していく心が俺にはわからないのだ。
だが、逆にこの春野サクラという女は喋りやすく感じる。少しサバサバとしている、と言ったら正解だろうか?
まぁ、別に女と喋れないわけではないが、苦手ということだ。
「まさか。魂胆なんてあるはずもないさ。ただ、あの担当上忍のことだ。どうせ遅れて来るだろうし、それにその間にも腹が減るからな」
うちはくんが目を見開いていたから、多分盲点だったか……!と思っているのだろう。顔に出すぎだ。
そんなこんなで一時間経過したあたりで、コピー忍者は昨日と同じ面を引っさげてこちらへ向かって来る。
「先生、遅いです。一時間の遅刻です。考えてください」
「いや、ごめんごめん。近くに通りかかったお婆さん助けちゃってたら遅くなってサ」
「それが本当かどうかは置いておいてやるよ」
うちはくんはやさしぃーなぁ。本当っていう言葉が一番似合わない人間だと思うぜ?そこにいるコピー忍者さんは。
さて、そろそろ話を切り出してきそうなので、準備をしておくか。準備体操とは心を落ち着かせてくれるーーーーというのは(俺の持論の中では)間違いで、完璧に準備などいらない。もう完璧だからだ。やってすぐに完璧になる男に、準備どうこうなどどうでもよすぎる。
「さて、始めるか。…………ここにある鈴は二つ。この中の一人は、一年間忍者学校にもれなく帰れる。どうだ、簡単だろう?」
「先生から取る、ということですよね」
「ウン、そう言うことになるな」
彼女の言葉の重みは多分、うちはくんに伝わっただろう。
担当上忍から鈴を奪う。……難しいかどうかと聞かれたら、俺は簡単と答える。
しかし、この二人はどうだろうか。果たして取れるのだろうか。いいや、取れるはずもないだろう。
「今から30秒数える。その間にお前たちは移動するなり、隠れるなりして作戦でもなんでも考えろ。命を取るつもりでこないと、死ぬと思うヨ?」
その言葉が着火剤になり、三人は散り散りになる。
まずは頭のいい彼女から抱き込むことにしよう。それからはうちはくんを焚きつけ煽ることにする。さぁ、忙しくなるぞ九喇嘛。頼りにしてるってばよ!