激甘注意。
甘いターレルです。
マシュマロの日&ホワイトデー
私の執務室で私の仕事が終わるのを待っていたいた彼女。直を持て余し、何かと動かしていたその唇を見てるとなんだかあの不思議な菓子を思いだす。
甘い物には詳しく話し無いので、なんと言ったか、その名称を私は思い出せないでいた。
「どうかされましたか?」
私の視線に気づいたようにこちらに顔を向けてき来る。
「いや、何でもない」
「?」
そう答えたがまあ、不審に思えてしまったようだ。
彼女の顔が近づいて、そのぷっくりとした唇がそっと開く。
「エーリッヒ?」
私の名を呼ぶ彼女。
私はあの菓子の感触を思い出してしまっていた。柔らかくて弾力があってこの唇の様な……。
いや、我に返って良く見れば、座っていた椅子には大きな紙袋があった。
「それは?」
「部下達から、ホワイトデーのお返しに貰ったものです。」
ごそごそと紙袋を開けて私にそれを見せた。キャンディーや甘い物。彼女の好きそうな菓子がそこには詰まっていた。
ホワイトデーとは一体……。
私の頭をの中を一瞬で疑問符が埋まってしまったので、意味が分からず聞いてみた。
「バレンタインのお返しですよ。」
そう言いながらクスクスと笑う彼女。
「エーリッヒには期待してませんでしたから。」
バレンタイには彼女にチョコレートを貰っていた。大事に食べたそれにお返しの1つも出来ない恋人など、失格なのではないだろうか。
「うちの連中はイベントが好きなだけですから。貴方はこの日の存在自体、知らないと思ってましたし。」
慰められてしまった。こんな私の胸丈も無い小さな恋人に。
「済まない。」
「いいえ。」
焦って謝る私に彼女は笑っていた。
ああならばせめて、彼女の好きな珈琲を淹れよう。
「ターニャ。丁度、良い豆が手に入ったのだ。飲んではくれないか?」
「喜んで。エーリッヒ。」
私が淹れた珈琲をテーブルで待っていた彼女。
「これは茶菓子にいたしましょう」
そう言いながら袋から菓子を出してき行く。その中の1つが気になり手に取ると「マシュマロがお好きなのですか?」
と彼女に問われその名を思い出した。
そうか、マシュマロだ。
「ああ、そうだな。これは君の唇に似ている。」
そう言いながら、その柔さに触れたい私は、彼女の唇を強引に奪った。
結局の所、ホワイトデーなのに私が彼女の唇を貰ってしまった様な感じになってしまった。
「貴方の珈琲も味あわせて下さい。」
だが、長いキスの後のそんな一言が、私を救ってくれた。
2018.03.14.
フォロワーさんの絵をインスピレーションに
書かせていただきました。