ハリー・ポッターと隻眼の少女   作:シャロン

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リアル忙しすぎ…


キングスクロス駅にて

ミラージュside

 

 

ピンクの着物に紺色の袴に茶色のブーツ。腰まで伸びた黒髪をポニーテールにして、帯の所に朱色の杖を差し込んで、荷物の大量に載ったカートを押して、私は駅の中をうろうろしていた。

 

キングスクロス駅。ここからホグワーツに向かう汽車が出ているらしいけど...

 

 

「9と4分の3番線ってどこよ…」

 

 

そう。ホグワーツ行きの汽車が出る場所が分からない。だいたいなんなのよ、9と4分の3番線って。意味不明なんですけど…

 

それにしても魔法界はなんて面倒な所なんだろう。普通の人たち(魔法界の人たちはマグルって呼んでたけど)から隠れてコソコソ生活している割には、かなり派手な生活してるっぽいし。あと純血主義?みたいなのがよくわからない。スネイプ先生曰く、イギリス魔法界で流行りの思想だとかなんとか。知らんがなそんなもの。その中でも過激派がいるらしくて、それがヴォルデモート卿、俗に言う『闇の帝王』とかなんとか呼ばれてる中二病の変態さん率いる一派らしい。できれば関わりたくない。

 

まぁいまは死んじゃっていないとか、生きてるけど弱ってて隠れてるとかいろんな噂があるらしい。そのままチリのように霧散して消えてくれるとありがたいです。

 

そんなことはどうでもいいか。ひとまずは9と4分の3番線を探そう。でも、さっきから同じ所をぐるぐる回ってるだけだし、いい加減カートを押してる腕が痛い。

 

 

しょうがない。外ではあんまり使いたくなかったけど仕方ない。私は朱色の杖を引っ張りだして床を二回、杖の底で軽く叩く。

 

探知(ανίχνευση)。9と4分の3番線」

 

 

私を中心に目に見えない波紋が広がっていく。それから程なくして一本の柱から反応が返ってきた。

 

探知の魔術。簡易的なソナーみたいなものだし、魔法に反応するか少し不安だったけど無事に反応してくれた。とりあえず、その反応があった柱に向かってみると、そこには赤毛の集団がいた。

 

遠巻きに眺めていると、赤毛の子供が柱に向かって突っ込んでいく。何してるんだろうあの子?気でも狂ったのかな?

 

次の瞬間、その子供は柱の中に消えて行った。

 

はい?なんで?ってかあの子供はどこ行ったの?っていうかどゆこと?もしかしてあの柱が私が探してる9と4分の3番線につながっているとでもいうの?もしそうなら本当に魔法界はどうかしている。隠すにしても他に方法があるだろうに…

 

赤毛の子供たちは次々に柱に突っ込んでいく。その中に黒髪の少年が混じっている。その少年と同い年くらいの少年が柱に突っ込んで行った後、大人の赤毛二人と小さな赤毛がその場を去っていく。

 

とりあえず、私も柱に突っ込んでみようかな。もし本当にあの柱が9と4分の3番線の入り口なら早く行かないとまずい。

 

 

とりあえず、私はカートを押して柱に突っ込む。するとカートは柱にぶつからず通り抜けて、真っ暗な空間を突き抜けていく。それから程なくして、明るい場所に出るとそこには大量の人と一つの列車があった。

 

 

「マジかー。魔法界マジかー」

 

私の知る常識が崩れ落ちる音がする。予想はしてたけど、まさかここまでとは。恐るべしイギリス魔法界。

 

とりあえずカートを預けてトランク片手に、汽車に乗り込み適当に空いていたコンパートメントに入り込むなり、私はどっと椅子に崩れ落ちるように座り込んだ。なんか疲れた。分かんないけどなんか疲れた。

 

 

汽笛の音がして汽車がゆっくりと動き出した。うん、寝よう。少しだけ寝よう。目を瞑ってウトウトした瞬間、コンパートメントの扉が開いて二人の少年が入ってくる。

 

 

「ここ一緒にいいかな?」

 

「……騒がないでよ」

 

「ありがとう、ってミラージュ?」

 

 

私は呼ばれた気がしてふと瞼を開けると、そこにいたのは一昨日一緒にいた『ハリーポッター』だった。

 

 

「あら、有名人じゃない。こんにちは」

 

「それ嫌味?」

 

「まさか。むしろ褒めてるのよ」

 

「ハリー、知り合い?」

 

「うん。ちょっとね」

 

「はじめまして。『ミラージュ・ホーエンハイム』よ」

 

「ぼく『ロナルド・ウィーズリー』もしかしてあの『ホーエンハイム』?」

 

「知ってるの、ロン?」

 

「魔法界じゃかなり有名だよ。『錬金魔術のホーエンハイム』ってね」

 

「錬金?魔術?」

 

「ウィーズリー、それを誰から聞いたのかは知らないけど、あんまりペラペラ喋らないでよ」

 

 

赤毛の少年、ロナルド・ウィーズリーがいらない事を話しそうだったから、思いっきり睨みつけてやる。するとウィーズリーはガタガタ震えて、話すのをやめた。

 

そんなウィーズリーを見てハリーは今度は私に話しかけてくる。

 

 

「ねぇミラージュ。錬金魔術ってなんなの?」

 

「…はぁ」

 

 

最悪だ。でも説明しないと、延々とこの質問が飛んでくるだろう。それは困る。私は今すぐに眠りたいのに…

 

仕方ない。ある程度は話すしかないか。

 

 

「錬金魔術ってのはね。元々は魔法界にあった錬金術に人間…マグルの世界にある魔術というモノを混ぜ合わせた言葉通りの意味。錬金術は例えば石を鉄や金に変えたり、何かを錬成する為のモノで、魔術はそうね……何かを触媒にして自身の魔力を消費して奇跡の真似事をするモノ、かな。といっても奇跡の真似事ってだけで限界はあるから。死者を蘇らせる事なんかも出来ないしね。錬金術も同じ。錬金術は何かを錬成する際に何かを代償にしなければならない。同じ質量からまったく別の質量のモノは作れない。分かりやすく言えば1からは1しか作れないってことね。等価交換ってやつ。で、『ホーエンハイム』の先代たちはこの2つを合わせて使えば自分たちの目的が達成できるんじゃないかって考えたの。んで、この2つには1つの共通点があるわけ。錬金術は行使するために錬成陣が必要。魔術も魔法陣を書いて魔術を行使する。その2つの陣を上手く混ぜ合わせ、組み上げて生まれたのが、錬金魔術ってわけ」

 

「ミラージュもそれが使えるの?」

 

「まぁね。一昨日も見せたでしょ?アレが魔術。触媒はこの杖。陣は…まぁ見ても分からないからいいか。それから『ホーエンハイム』は古くから魔法界にいて、聖28一族に名を連ねることが出来るくらいらしい。もういいかな?私寝たいんだけど」

 

「あ、ごめん。また着きそうになったら起こすよ」

 

「お願いー」

 

 

疲れた。慣れないことはしちゃダメだね。さぁ寝よう寝よう。仮眠仮眠…

 

 




どうも。錬金術の説明はハガレンがベースです。

組み分けは次回で。ミラージュの服装ですがサクラ大戦の神宮寺さくらが参考です。
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